とある教室のでの会話。
男子A「なぁ聞いてくれよ。俺ついに蒼星石に告白しようと思ってるんだ。」
男子B「へぇー…振られるに決まってるだろ。馬鹿だな…お前…」
そこを通り過ぎるJUM
J「……」(物好きな奴も居るもんだな…あんな男女…)
男子A「でもよぉ……もう俺我慢できないんだよなぁ…胸は…ちょっと小さめだろうけど…」
男子C「腰とかすっげぇ細いしな……」
J「……」(って僕は何立ち聞きしてるんだ…あんな奴…関係ないのに…)
男子B「そうそう!脚とかも良いよなぁ…」
男子A「だろ?だから明日の夕方5時に、第3音楽室へ呼び出したんだ。あそこなら防音機能付いてるし…」
男子C「…それは流石に不味くないか…?」
男子A「大丈夫だって!ああいう堅いタイプは一度崩せば何とでもなるもんなんだよ。」
男子B「…まぁそう上手くいくとは思わないけど…健闘を祈っておくぞ。」
J「………………あんな奴どうなろうと…僕の知ったところじゃないよ…」
「今日の夕方5時、大切なお話がありますので第3音楽室に来てくれませんか?待ってます。」
蒼「……」
銀「どうしたのぉ?」
紅「また呼び出しなのだわ。字がワードで打ってあるわ。男か女か分からないじゃないの。」
金「今回カナは女の子にかけるかしらー!」
雛「じゃあひなは男の子なのー!!」
翠「…で、いくですか?」
蒼「そりゃあ…大切なお話があるというのなら…聞いてあげなきゃ…
J「……何なんだ…それ…?」
蒼「君には関係ないよ。」
J「…へぇ…」(後ろから覗き込む)
(ってマジで来たし…行くつもりかよ…)
蒼「人のプライバシー覗かないで…」
J「…むっ…」(そうだ…別にコイツなんかどうだって…)
蒼「夕日が綺麗だな…今日の晩御飯何にしよう…てもう五時だよね…」
ガラガラガラピシャン
男「蒼星石つ!!遅れてごめん…」
蒼「いや・・・別に構わないよ…で話ってなに?」(誰だろうこの人…知らない人だ…)
男「その……俺…お前の事…好きなんだ……その…良かったら付き合ってくれないかな…?」
蒼「…ありがとう…でも僕は君が誰かよく分からないんだ…それに君が僕の何処を好きになったのかも分からないよ…」
男「いっつもそう言って断ってるらしいね…ひょっとして…好きな奴いるの?どんな奴か教えてよ。」
蒼「………好きかどうか分からないけど…気になる人はいるね…何処がいいとか全然分からないけど…」
男「そんな変な奴なの…蒼星石って案外物好きなんだ…」
蒼「…………ほっといて」
男「じゃあ俺の事も好きになるかもしれないよ…試してみる?」
蒼「何を試すの…?」
男「君って優等生で…しっかりしてる様に見えるけど…案外抜けてるよね…普通…名前も分からないような奴の呼び出しなんか…来ないよ。」
蒼「………」
男「しかも男の呼び出しだって分かっても逃げないなんて…可愛いね…」
ガタッ
蒼「…っ!!…」
J「………気になる…いや…あいつがどうなろうとあいつの勝手だ…勝手だ……!!」
J「やっぱり気になるっ!!空回りかもしれないけど…もし本当だったら…!!」
蒼「やっ…やぁ…離して…はなし…んぁっ…!!」
男「もっと声出して大丈夫だよ…ここは防音設備もバッチリだから。君の可愛い声は俺にしか聞こえないよ。」
蒼「なっ…ぅん…」
男「抵抗しても無駄。君の細い腕で、俺に叶うわけ無いだろ?大人しくしといた方が身のためだよ…乱暴な事せずに済むし…
どうしても嫌なら…そのちょっと気になる男の顔でも思い浮かべて我慢してて…その顔がその内俺になってくるから…
蒼「い…や…止めてってば…!!ひゃあっ!!」
男「やっぱ薄いからかな…胸の感度良い…?それに…肌スベスベで…気持ちいいね…それに見た目より柔らかいし…」
蒼「そんな事しらな…ひゃん…」
男「そんなにびくびくしちゃって…本当に可愛いな…蒼星石…俺さ、
普段クールな子が乱れた所見るの…大好きなんだよね…君…最高だよ…」
蒼「う…うるさ…やぁ……めて…」
男「いつもよりずっと声…高いよ……そんなに感じちゃってる…?俺もう我慢できない…
下…触って良い…それに…キスもしたい…」
蒼「や…らめぇ…ぁん…んはぁっ…んんーっ…」
J「間に合ってくれよ…!!」
J「はぁっはぁっ…着いたぞ…ん?ちょっと声が聞こえる…」
ガラッ
J「何やってるんだっ?!…蒼星石っ!!お前…その手を離せっ!!」
男「うわっ…不味い……何でここの場所が…逃げるぞっ!!」(反対の扉から走り去っていく)
J「くそっ…それより蒼星石…っ!!」
蒼「…JUM君……」
J「大丈夫か…何された…?もしかして…」
蒼「………どうして来たの…?」
J「え…実はあの手紙見て…心配だったから……」
蒼「僕はっ……僕は…一人であんな奴…何とか出来たよっ!!君に…君だけにはこんな姿…見られたくなかった…
…………っ!!大っ嫌い…早くどっか行って!!」
J「はぁ?!俺はお前を助けに…」
蒼「やだやだやだ…どっか行ってよぉ…うぇっ…ひっく…ひっく…」
J「くそっ!!勝手にろよ……」(折角助けに行ってやったのに…何だよ!!)
そういえば…泣き顔…はじめて見たかもしれない…
蒼「うぅ…ひっく…ひっく…」
次の日の昼休み
蒼「JUM君、話があるんだ。ちょっと屋上にいいかな?」
J「いいぞ…」
蒼「昨日の事…皆には言ってないの?」
J「当たり前だ…言える訳無いだろ…」
蒼「そうか…ありがとう。昨日はごめんね…せっかく来てくれたのに…僕…ちょっと混乱してて…」
J「…いや…いいよ。仕方ない。で…昨日のアレは誰だったんだ?」(あれ…?今日はちょっと素直だぞ…)
蒼「知らない人…今度廊下ですれ違うかも…とか思ったら…凄く怖い…」
J「蒼星石…」
蒼「君にね、お礼を言いたかったんだ…昨日は…本当にごめんね…」
J「それだけか…?本当はもっと言いたい事あるんじゃないのか…?」
蒼「ん…別に君に言うべき事じゃないし…」
J「言えよっ!!どうしていつもいつも無理してるんだよ…」
蒼「別に無理なんて……うぅっ・・・僕…」
J「そんな痛々しい姿…見たくないよ…いつもみたいに俺に偉そうにしてくれよ…そうじゃなきゃお前らしくないよ…」
蒼「…僕別に偉そうにしてたわけじゃないよ…JUM君が僕を怒らせるから…」
J「そうか…悪い…」
蒼「………僕昔から…普通の男の子より…ずっと男の子してるつもりだったけど…いざとなったら…全然駄目で…悔しいよ…
でも…今更……普通の女の子にもなれない…どうしたら…いいのかな…?」
J「そんな…お前はお前らしくしたら…それが一番…」
蒼「でも…もう女の子から好きだとか格好良いとか言われるの散々だし、男の子から…JUM君から…
男女とか…言われるのも…やだよ…僕は…僕らしくしているだけなのに…
J「…そうか……今まで…凄く傷つけてたんだな…。ごめん…俺…蒼星石が危ないかもって思ったら…
最初はまさか…とか思ってたけど…いてもたってもいられなくて…そしたら…泣いてる蒼星石がいて…出来ればもう泣いて欲しくないんだ…」
蒼「JUM君…」
J「僕……今までお前の事怒らせてばっかりで…笑ってる顔なんて見たこと無かったけど…多分…凄く可愛いんだろうな…って思うよ。」
これからは…僕お前の事怒らせないようにするから…出来れば笑わせるようにするから…笑ってくれない…?
蒼「そ…そんな事…ななな何言ってるのさ!!僕は可愛くなんてないし…JUM君の前で笑った事だって…
J「無いよ。一度も…」
蒼「……」(ひきつった笑い。)
J「…よし…今はそれで勘弁してやるよ…けど…もっと良い笑顔見せてくれよ!」
蒼「……………うん…頑張って…みるね…」
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