ちちちちち…朝だ。
真冬だというのに上半身裸で僕は目覚める。
「う~ん……ふあぁ~。」突然だが、僕は朝が好きだ。
「お~い…蒼…起きろ…。」そう言って隣で静かに寝息を立てている蒼星石のほっぺをつつく。柔らかい。
僕は朝が好きだ。朝は唯一蒼星石が大人しくなる時間。僕が強気になれる時間。
「うぅ~…」蒼星石は、口から少し涎を垂らしながら…まだ寝ている。
この傍目から見たらだらしなく見えるかもしれない姿は、実は僕にとってはとても愛おしい物だ。
蒼星石は普段から気を張っていて、滅多に人にはこんな姿を見せない。
それに未だ眠ったままなのも、僕を信頼してくれてる証だろう。
寝る前に奪った僕のパジャマの上着だけを軽く羽織った蒼星石は、くるんと寝返りを打ち、こちらに顔を向ける。
少し開いた口の中から白い歯と小さな赤い舌が見える。
「……………起きるなら今のうちだぞ……」
ちゅ…じゅる…にゅちゅ…
「!!んん――っ!!」
今まで目を閉じたまま眠りこけていた蒼星石は、一気に目を見開ける。
そう、何の予告も前触れもなしに、無理やり舌と舌を絡めさせ、零れた涎を啜ったのだ。だがまだまだ離してやらない。
僕は起き抜け特有のくせのある口の香りも楽しむかのように、歯の裏側にまで舌を沿わせ、存分に味わってやる。
蒼星石は両手と両足をじたばたと動かし抵抗するが、両方の細い手首を掴んでやると、
目覚めたばかりで意識も朧な蒼星石に振りほどけるわけも無く、力が入りつつも僕を受け入れざるを得なくなる。
蒼星石は自由にならない身体と呼吸のせいで、愛らしい顔を美しく歪ませ、うっすら涙をその目に浮かばせる。
蒼星石の笑った顔も好きだけど、泣きそうな顔は一際好きなんだなぁ…
「……むぅ…うぅ…ぅん……」一度開いた目がとろんとなりかける頃、漸く口を離して呼吸を自由にさせてやる。
二人の間を、一際濃く粘り気のある糸が繋ぐ。
「……………起きた?」
「……起きた……もぅ…いきなりは止めてって…いつも言ってるのに…」寝起きと酸素不足のせいで顔を真っ赤にして、頬を膨らませる。
「でも蒼……これでなきゃ起きないだろ…」
「…………強引なのはきらいだよ……」
朝は唯一蒼星石を好きに出来る時間。
「なぁ…学校遅刻しない…?具体的に言うと一時間目辺りを…」抱きしめた腕に力を更に込めてみる。けど、
「……さぁ、馬鹿言ってないで早く起きようね♪でないと噛んじゃうよ♪」…と、さらりと拒否される。
僕は公園のベンチに座っていた。
「はむ」
カレーまんとか言うのを買ってみた。チーズが入っていて、味としては、カップヌードルのチーズカレーみたいな感じ。
「遅いな……」
初デート、と言っていいんだろうか……。たぶん、彼は僕のことをなんとも思ってない。
だけど――だけど、彼と一緒にいれて、話せる、それだけでもしあわせかもね。
「やっぱり、男の子の友達みたいなものなのかな?」
そう思われてるなら、少し悲しいかもしれない。
「あーあ。ホント、やるせないなぁ」
「そんなもんじゃないのか?」
ポン。
頭に手が乗った。
「遅いよ」
「おいおい。ずっとここにいたぞ。後ろに」
「……ひどいな、君は」
「すこし機嫌が悪い蒼の顔もかわいいから見てみたいってな」
「お世辞はいいから」
嬉しいけど、ね。
「じゃあ、どこ行くか」
「どこでもいいよ。君が決めて」
立ち上がる。
「――大好きだよ」
僕は聞こえないぐらいの小ささでつぶやいて、ほんのすこし笑ったんだ。
JUMの家
蒼「ジュンくーん、誕生日プレゼント、何が欲しいー?」(JUMの足の間に座りながら科学雑誌を読んで)
J「……えー……蒼に付けとく首輪…?」
蒼「…へぇー…ジュン君って…SMプレイが好きだったの…?そりゃ僕も嫌いなわけじゃないけど…
そういうのはそういう所で出来るし…ね。」(もじもじ)
J「いや…違うけど…」(今好きって言いやがった…!)
蒼「じゃあ何で?」
J「僕さー…蒼って…犬と猫だとどちらかというと犬っぽい娘だと思ってたんだよ。」
蒼「ふんふん。まぁ否定はしないかな。」
J「でもさぁ…付き合い始めたら…何かどちらかというと猫っぽくなった…?
好きな時だけジャレついて…いらなくなったら僕を捨てるんだ…」(うっうっう…)
蒼「……そんな事無い/・!!僕はいつでもジャレついてるよ!!その…二人だけのときは…」
J「そう…それが心配なんだよなぁ……何か…ちょっと…」
蒼「いつでもじゃれついてて欲しいの?」(すりすり)
J「…………」(頭ぽんぽん)
蒼「…きちんと返事できない子にはしてあげない。」(かじかじかじかじ)
J「すんません。本当にすんません。痛いから止めてください。」
蒼「……じゃあ止めてあげる…………でもね…その…うぅ…えとね……ジュン君の前でだけ見せる僕って事じゃ…駄目…かな…?
それとも…他の人の耳も…噛んでいいの?ジュン君いつも痛がってるしね…どうしても嫌ならやめてもいいんだよ…」
J「………いや…それは嫌だ………今のままで良いです、はい。」(何か脅迫されてるな…)
蒼「良い子良い子♪素直な子は大好きだよ。」(はむはむはむ)
J「(ダダダダダダダダ、グサッ)・・あ、痛いかも」ダクダクダク
蒼「ジュン君、だめだよエリアン2のアンドロイドの真似しちゃー」
J「あーごめん。久々にしたから失敗した(結構血が出てるな)」
蒼「これ、結構深いよ?ほら、指貸して。消毒するから」
J「あ、ああ。すまない、ってそういう消毒ですか(そうかそうか、そう来たか」
蒼「んっ・・」ペチャッ、ツ、ンッ、、ペチャペチャ、、
蒼「ろふ?ひふぁくふぁい?(どう?痛くない?)」ペチャ、ペチャペチャ、、ツツ
J「大丈夫。気持ち良いよ(変な気分になるがな)」
~3分後ぐらい~
蒼「(そろそろ、しようかな)んっ、ふぅ・・」ツゥゥゥゥ、チロチロチロ
J「ひっ、ギッ!!(き、傷口に舌がッ!!)」
蒼「はぁはぁ、んっ(悶えてる悶えてるw)」ツツツツ、チュウ、レロレロ
J「き、傷口ッ!(体内を、犯されて・・っ!」
蒼「ぷはっ・・んぷっ(コツン)・・(こつん?」レロレロ、チロチロ
J「くっ!(痛いのに、体が勝手に」
蒼「!!(えっ?!じゅ、ジュン君のがカチカチに・・)」
蒼「・・・ぷはっ、あの・・これは・・?」
J「なんか、大きくなって。その、どうしよう?(そろそろ、俺達・・」
蒼「あーっ!しまった、僕用事があるんだ。その、じゃ、又ね!!」
J「え?あ、あれ?(え?何もなし?あれー?」
↓
自宅
TV「武勇伝武勇伝、武勇・・・・」
翠「面白いです、こいつら中々見所があるですぅ」
蒼「(あー何であの時僕は逃げたんだろうな・・・)」
蒼「(考えれば考えるほど、もったいない事をしたのかも・・・)」
蒼「もーー!勿体無い事したなあーー!」ジタバタジタバタ
翠「ひっ!ど、どうしたですか行き成り?!」
商店街
蒼「あ、ジュン君こんにちは。」
J「あ、蒼星石こんにちは。買い物?」
蒼「うん、晩御飯の買出し。もうすぐスーパーのタイムサービスなんだ♪ジュン君は?」
J「俺は見ての通り学校の帰り…暇だし、荷物持ちくらいなら手伝うよ。」
蒼「え…ありがとう……後悔しないでね……フフ」
蒼「ちょっと店員さん、これにも半額のシール付けてよっ!!」
蒼「あっ…くやしいぃぃ………キャベツ取られたぁ…」
蒼「負けてたまるもんか―――っ!!」
J「……意外な一面を見た気がする…いや…良いお嫁さんになりそうか…?
蒼「ごめんね、ジュン君…持ってくれるって言うからついいっぱい買っちゃって…今日は月に一度の特売日だから…」
J「いや…いーよー…」(重てぇ…何で蒼星石は普通に持ってるんだ…?)
J「毎晩自分で作ってるの?」
蒼「うん。僕のうちおばあさん病気だし、おじいさんも…ちょっと大変だから…」
J「そうか…毎日大変だな…」
(おじいさんぼけて…小さい頃から蒼星石の事息子と思ってるんだよな…だから今でも男っぽい格好して…)
蒼「まぁ折角だし、お茶でも飲んで上がっていって。おじいさんもおばあさんも喜ぶよ!」
J「悪いな…んじゃまぁ遠慮なく。」
じ「かずきぃぃぃ!!」
J「えっ?!僕っ?!」
じじぃのボケが治った。
蒼「ねぇ、ベジータ君…サイヤ人について教えてよ。」
ベ「もちろんだぜ、蒼嬢!!サイヤ人は惑星ベジータに住む戦闘民族だ。俺の名前もそこから頂いた。
頭髪は伸びなくて…云々かんぬん…」
蒼「へぇー…」(じゃあ鋏で切ったらどうなるのかな…興味ある…)
ベ「ってどうして…蒼嬢いきなりそんな事を?もしかして、俺と一緒に惑星ベジータに来てくれるのか?」
蒼「いや…別に気になっただけだよ。ありがとう。また今度聞かせて。」
ベ「あぁ、待ってるぜ!!」
梅「どうだった?ベジータの様子は…?」
蒼「駄目です、先生。彼の虚言癖は本物ののようです…」
梅「蒼星石。お前、級長としてどうにかしなさい。」
蒼「って言われてもなぁ…僕にはこうするしか……」
蒼「ベジータ君。ジュースどう?」
ベ「もちろん頂くぜぃ!!」
ぐびぐびぐびプッハーっ!!
ベ「あれ…?急に眠気が…」
蒼「ごめんね…でも痛くないと思うから…」
ベ「蒼嬢からの誘惑キタコレwwwwww」
蒼「事切れたみたい…レンピカ!!」
蒼「とりあえず夢の世界にでも入ってみて、虚言が皆の気を引くためのものか、それとも本気のものかどうか確かめなきゃ。
翠「蒼星石、こんな時間にどうしたのですか?」
蒼「別に」
翠「おじじとケンカでもしたですか?」
蒼「違うよ」
翠「えっ?」
蒼「翠星石、君の気持ちを聞こうと思ってきたんだ。」
翠「わたしの、気持ち?」
蒼「君はどうする?僕がジュン君のことが好きだといったら。」
翠「え?急にそんなこと聞かれましても・・・」
蒼「僕は明日、ジュン君に告白するつもりなんだ。君もどうするか考えておいた方が良い。」
翠「蒼星石・・・」
~もし女子高だったら~
後輩1「蒼星石せんぱーいvvv」
蒼星石「ん?やぁ。」
後輩S「キャー///」
真紅「えらい人気ね。」
蒼星石「行く先々で囲まれるのはやめてもらいたいけどね…。」
真紅「…人気者も大変ね。…下駄箱からあふれるラブレターなんてはじめてみたわ。」
蒼星石「Σ…。」
~体育でバスケットボール~
翠「囲まれちまったんです…あ、蒼星石!」
蒼「(パスを受け取り)っと、シュート!」
―ボールがリングに吸い込まれる―
翠「さすがは蒼星石です。双子の姉として鼻が高いんです」
蒼「いや、今のは僕の力じゃなくて翠星石のおかげだよ」
翠「そ、そんなことはねーです」
蒼「ふーん。じゃ、やっぱり僕が上手だからかな」
翠「周りをひきつけたのは翠星石ですよ!」
蒼「うん、分かってるよ。だから翠星石のおかげってことさ」
「まったく素直じゃないなぁ」
翠「うぅ…騙すなんて蒼星石はとんだ姉不孝者です」
蒼「ふふ、ほら今度は相手が攻める番だからしっかり守ろうか」