水「・・・変な夢」
目覚めは最悪・・・自分によく似た人形に追いかけられる夢・・・
登校中ジュンにその夢のことを話した
J「ふ~ん嫌な夢だな・・」
水「そうよジュンは助けに来てくれないし・・最悪ぅ」
翠「な~に話してやがるですか」
蒼「おはようジュン 水銀燈」
水「別にぃ~私の夢に翠星石が出てきて最悪って話してたのよ」
翠「なに言いやがるですか!!私も水銀燈の夢にでるなんて死んでもお断りです!!」
水「うふふ怒ったらしわ増えるわよ~翠星石」
翠「キーーーー!!」
薔薇「・・・・お猿さん」
翠「キーーーーー!!」
チキチキチキチキ
岩「ふふふ・・うふふ」
翠「ゲ・・です」
J「あれって」
カッターナイフを出し入れしながら廊下を歩く黒髪膝まである長髪の女子生徒
水「今の誰?」
翠「新聞部の岩下明美です・・いっつもカッターもってニヤついてる危ないやつです」
蒼「そういえば翠石星彼女と知り合いだったっけ?」
翠「中2のときまではまともだったですが弟が死んでからおかしくなったです」
水「ふ~ん・・・!?」
J「どうした?水銀燈?」
水「・・・な・・なんでもないわジュン」
水「・・・今窓の外になにかいたような」
岩「・・・だからその人形を見たものは・・・・のよ」
雛「恐いの~ともえ~」
巴「大丈夫よ雛苺」
紅「・・・・・・」
J「何話してんだ?」
チキチキチキチキ
J「う」
岩「うふふ・・・今日見学に行く美術館に展示してある人形のこと話してたのよ」
J「そ・・そう」
岩「気になる?」
J「べ・・別に~(お前が持ってるカッターの方が気になる)」
紅「・・・・・」
J「さてと・・ん?」
廊下に出るジュン
紅「・・・」
J「・・・・」
J「トイレいってくるか・・・」
紅「ちょっと!」
J「お前さっきの岩下の話で恐がってんだろ?」
紅「!!!」
J「は~んお前にも苦手なものが・・・」
ゲシ!
J「ちょ・・ば・・漏れる」
紅「・・・・バカ」
美術館
水「なに・・これ」
雛「この人形水銀燈に似てるの~」
その人形は目を閉じ椅子に座っている状態で奥のフロアに展示されていた
肌は白く肌の色と同じ白さのドレスを着ていた
J「たしかに似てるな」
水「なんで・・・夢と同じ」
J「水銀燈?」
水「・・・・」
翠「似てないです水銀燈はこんな美人じゃないです」
水「・・・・・」
蒼「あれ?」
翠「シカトですか水銀燈なんか調子狂うです」
薔薇「・・・嫌い・・この人形」
J「水銀燈・・」
チキチキチキ
岩「・・・ふふふ」
ベ「この人形欲スィ・・・」
帰り道
J「なあ・・たかが夢だろ?人形が動くわけねえって」
水「でも・・・恐いわ」
紅「あらあなたらしくないわね水銀燈」
水「真紅・・」
紅「いつものあなたなら馬鹿らしいの一言ですませるじゃない」
ぎゅ(薔薇水晶が水銀燈の手をにぎる)
薔薇「・・・大丈夫みんな守ってくれるから」
翠「まったく夢ぐらいで情けないやつです」
蒼「翠星石はこう言ってるけど水銀燈のこと心配してるから」
翠「な・・蒼星石!別にこんなやつ心配なんかしてないです!!」
水「ふふ・・あ・り・が・と翠星石」
翠「////だから私は心配なんかしてないです」
チキチキチキ
J「!!」
岩「ふふ」
翠「岩下・・」
水銀燈に歩み寄り顔を近づける岩下
岩「・・・・・・・・・・・あなた死ぬわ」
朝から気が重い・・・昨日の岩下の言動が気になる
J「水銀燈」
水「おはよジュン!」
J「あ・・ああ・・おはよ」
J「・・・気にしてても仕方ないか」
教室
J「あれ岩下休みか・・」
3日目 昼休憩
水「いやあああああああああ!!!」
紅「水銀燈!?」
水「今・・窓に・・・」
J「水銀燈!!」
水「いや・・・人形が・・・」
J「窓の方に人形がいた?ここ2階だぞ」
水「こっちを見てたの・・・朱い目で」
紅「私は見てないわ・・水銀燈疲れてるんじゃない?」
J「気にしすぎだって水銀燈」
水「・・・・」
4日目
J「水銀燈おはよ」
水「・・・・」
J「水銀燈?」
水「あ・・おはよジュン」
J「お前大丈夫か?顔色悪いけど」
水「大丈夫よジュンちょっとまだ眠たいだけ」
J「ったく寝不足かよ」
翠「夜更かしして肌荒れてブサイクになれです」
蒼「ちょっと翠星石・・・」
水「・・・」
翠「?」
5日目
水銀燈は窓を見つめている
雛「水銀燈元気ないの~」
J「水銀燈・・・」
巴「・・・・桜田君」
J「ん?」
巴「話があるの」
屋上
J「で話って」
巴「美術館に行ってから水銀燈なんだか無口になってたから関係あるかもしれないと思って」
巴「岩下さんから聞いた話なんだけどあの人形前は違う人形が展示されてたそうなの」
J「え?」
巴「以前は男性だったそうよあの人形 今展示されているのと同じ真っ白な色で」
巴「あの人形毎年変わるの。展示される場所はいっしょで製作者は不明だそうよ」
巴「それで・・あの人形と同じ容姿の人はいつも人形を見てから13日後に行方不明なるそうなの」
J「・・・・」
巴「岩下さんその行方不明になった人と話したことがあるそうなの」
J「え?」
巴「人形がいる 人形が見てるってうわごとのように呟いてたって」
巴「それから2日後にいなくなってしまったそうよ」
J「・・・・じゃあ次は水銀燈が」
巴「本当の話かどうかはわからない・・でも」
J「・・・水銀燈のところに行こう」
教室
J「水銀燈!」
水「ジュン?」
紅「話はきいたわ まったく悪趣味なことをする輩がいるものだわ」
雛「水銀燈のこと守るの~」
水「え?」
翠「まったくこの程度で参るなんてへたれです」
蒼「とか言ってるけど結局心配してるから」
翠「ちょ///蒼星石~」
薔薇「・・・・」
ぎゅ(薔薇水晶が水銀燈に抱きつく)
水「薔薇水晶?」
薔薇「・・・いなくなったら・・・・いや」
ベ「俺も・・・」
ア「ベジータ・笹塚貴様らは永久に廊下に立ってろ」
笹「え?」
水「何?みんないきなり」
J「水銀燈僕は・・・みんな、おまえのこと守るから!!」
水「ジュン・・・」
チキチキチキチキ
岩「・・ふふみんな死にたいのかしら・・・あはは」
6日目
水「おはよジュン」
J「おはよう水銀燈」
水「ねえジュン」
J「ん?」
水「昨日私のこと守ってくれるって言ったけど」
J「な・・・あれは」
水「嘘?」
J「ち・・違うだから・・・」
水「ふふジュンかわいい」
J「//////」
ゲシ!
J「痛ッ」
紅「・・・・・おはようジュン」
J「なんだよ真紅!!」
水「あら妬いてるの~?真紅」
紅「そんなわけないでしょ 何気分だしてるのばからしい」
雛「水銀燈元気になったの~」
巴「おはよう桜田君 水銀燈」
J「ああ おはよ」
巴「・・・あの人形なんだけど」(小声)
J「ん?」
巴「あの美術館から盗まれたそうなの」
みんな「じーーーーー・・・・・・・・」
ベ「おれじゃないぞ!!!」
8日目月曜
下校 教室
J「すっかり遅くなったな」
外では日が沈みかけていた
水「ジュン!」
J「ん?」
水「一緒に帰る?」
J「ああ」
一階の階段をおりたところからだれかの視線を感じた
水「・・・・ねえジュン」
J「ん?」
廊下の暗闇のむこう・・・なにかいるような気がする
J「・・・」
水「・・・・」
動けない・・・近づいてるわけでもない見ている・・こっちを
J「・・・!」
水「ジュン!?」
水銀燈の手を引く走る!
J「水銀燈!裏門から出るぞ!!」
水銀燈を連れて裏門からでる
J「はぁはぁはぁ」
水「・・・ジュン」
J「くそ・・・まだ8日目なのになんで!?」
水「見てた・・・朱い目で私の事」
チキチキチキチキ
岩「ふふふ」
J「な!?」
岩「どうしたの?そんなにあわてて人形にでも追いかけられた?」
J「てめえ!!」
岩下に掴みかかろうとしたジュン
だがカッターナイフで動きを制される
岩「あははは!!あわてない・・あわてないそれともここで死にたい?」
J「く」
水「ジュン!!」
岩「安心しなさいよ今すぐその子死ぬわけじゃないんだから」
J「水銀燈が死ぬ?」
岩「少しずつ死んでいくわ13日目には死ねるから・・あはははははははは!!」
水「・・・・」
カッターナイフをおろし去っていく岩下
結局その日はその後なにもおこらなかった
9日目
水「ジュン・・・」
J「水銀燈あの後大丈夫だったか?」
水「窓の外からこっちを見てるの」
水「お風呂に入ってるときも水面から顔半分だけ出してこっちをみてる」
水「朝起きると天井からこっちを見てるの」
水「鏡にもテレビにも今だって」
J「水銀燈!!」
水銀燈を抱きしめるジュン
水「ジュン・・・私死ぬの?」
J「死なせない!!僕がぜったい死なせない!!」
水「ジュン・・・」
10日目
雛「今日は水銀燈きてないの~」
J「!!」
紅「ちょっと!?ジュン!!」
J「水銀燈!!」
水銀燈の家に走るジュン
水銀燈の家の前
チャイムを鳴らす・・・反応がない
J「水銀燈!!」
チキチキチキチキ
岩「あはは・・・あの子壊れたかしら」
J「また、お前か」
岩「うふふ無駄よもう止められない」
J「なんなんだよ?お前は!!?」
ジュンに顔を近づける岩下
岩「あのね・・・世の中にはね誰かを恨まないと生きていけないにんげんだっているの」
岩「たまたま今回恨まれたのがあの子になっただけ」
J「ふざけんなああああああ!!」
殴りかかるジュン
だがまたカッターナイフで制されるジュン
岩「あはは・・・恐い?そんなに切り刻まれるのが恐い?」
J「ぐ・・・」
岩「馬鹿らしいわねこんな小さい刃でビビるなんて」
J「・・・・・」
岩下の目が鋭くなる・・まるで今すぐ殺すとでも言わんばかりに
岩「これだけは・・覚えておいて」
岩「あなたが罪を犯した時、その責任をとるのが、あなたとは限らないということ」
そう言い残し去っていく岩下
J「くそ!!!なんで・・・なんで・・・」
11日目
雛「ジュン元気ないの~」
紅「ジュン水銀燈はどうしたの?」
J「・・・・」
紅「ジュン!!」
J「うるさい!!!どうせ僕には何もできないんだ!!」
紅「!」
パァァァン
真紅のビンタ
紅「ジュンあなた・・・水銀燈のこと守るって言ったじゃない!!!
彼女の前で同じことが言えるの!?」
J「うるさい!どうしろってんだよ!」
ぎゅ(薔薇水晶がジュンに抱きつく)
薔薇「・・・・」
J「なんだよ!?」
薔薇「水銀燈・・・泣いてる・・」
J「!」
薔薇「ジュン水銀燈から離れちゃ・・・だめ」
薔薇「ジュンは・・・水銀燈がいなくなっても・・いいの?」
J「僕は・・・」
薔薇「・・私は・・いや・・」
J「・・・・」
12日目
水銀燈の家の前
J「・・・・」
J「水銀燈!!!」
・・・・・
J「・・・水銀燈」
J「僕は水銀燈のことを守る!!」
J「僕だけじゃない!!!真紅も雛苺も翠星石も蒼星石も薔薇水晶も!!」
J「お前のことを守りたいんだ!!」
J「みんなお前のことが大切なんだ!!」
J「僕も・・・僕にとって水銀燈は大切な存在だ!!だから守る!!」
・・・・・・
J「みんな待ってる・・・だから明日学校に来てくれ・・・」
叫ぶだけ叫んで去っていくジュン
水「・・・・・ジュン」
13日目
水銀燈の家の前
J「・・・」
待ち続けるジュン
カチャ
水「・・・おはよジュン」
J「おはよう水銀燈」
J「ったく3日もサボリやがって」
水「うふふ・・やっぱり学校に行かないとジュンの顔も見れないし」
J「///なんだよそれ・・・」
ぎゅ(水銀燈に抱きつく薔薇水晶)
薔薇「・・・・・・」
水「ひゃ・・ちょっと薔薇水晶」
ぎゅ~~~~~~~~
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
水「ちょっと痛い薔薇水晶」
紅「あら3日もサボっってた人が来たわねずっとこなければよかったのに」
雛「真紅目赤いの~」
紅「な・・雛苺」
水「あらべそかいてたの真紅ジュンにフラれたのかしら」
紅「はぁ・・・ばからし」
翠「・・・・」
蒼「おはよう」
J「ああ おはよって翠星石?」
蒼「あ昨日泣いて・・・」
翠「・・・・・・・・・・」
無言で蒼星石の手を引く翠星石
翠「私もおまえのこと守ってやるから感謝しやがれです」
水「翠星石・・・」
放課後 教室
J「・・・・」
水「・・・・」
辺りが暗くなってきた
水「ねえジュン」
J「?」
水「私のこと・・」
翠「そういう話は2人きりときにしやがれです」
J「グ・・・」
紅「はぁ・・・愚かだわ」
ガシャアアアアア!!!
教室中の窓が割れる
J「な・・・」
ガシャ
割れた窓ガラスの上に舞い降りる人形
白い肌朱い目白いドレスを着た人形
水銀燈によく似た人形・・・だが
その眼差しには憎しみしか篭っていない
人形「・・あそぼ・・・あそぼ」
蒼「レンピカ!!」
人工精霊を大鋏に変える蒼星石
ガキッ!!!
振り下ろす大鋏を片手で止める人形
人形「・・・あはは」
水銀燈に良く似た声でも狂気を含んだ声
蒼「ジュン!水銀燈を連れて逃げて!!!」
J「ああ!行くぞ水銀燈!!!」
J「く・・蒼星石」
紅「大丈夫よあの子は強いわ」
水「私のせいで・・・」
一階出口
J「な・・・開かない?」
翠「さっさと開けやが・・きゃあああああああ」
J「!?」
人形「あはは・・・コワレちゃった・・」
蒼「・・・・・」
人形は右手で血まみれの蒼星石を床に引きずっている
人形の白いドレスが血で赤茶色くなっていく
翠「蒼星石を離せです!!!スィドリーム!!!」
人工精霊をジョウロに変える翠星石
バシャアアア!!!
人形の周りに水を撒く翠星石
床から現れた巨大な植物が人形の四肢を絡めていく
右手から落ちる蒼星石
翠「蒼星石!!!」
蒼星石を抱きとめる翠星石
人形「・・・・あはは・・・たのしい」
四肢に力を込める人形
植物はいとも簡単にブチブチと切れていく
J「翠星石!!!」
翠「あ」
と言った間に人形に蹴り上げられる翠星石と蒼星石
廊下の端に吹っ飛んでいく
端の壁から・・・グシャと嫌な音がした
人形「つぎ・・・だれ?」
巴「はああああああああああ!!!!!」
人形の背後から現れて木刀を横薙ぎに振る巴
ガッ!!
おもいきり木刀を体に叩きつけられ壁に吹っ飛ぶ人形
雛「と~も~え~」
巴「雛苺!」
人形「あははあ・・・あはははあは」
起き上がろうとする人形
J「く・・・逃げるぞ!!みんな!!」
2階への階段を登る
J「翠星石・・・蒼星石・・・」
人形「どこ・・・いく・・・の?」
J「!?」
天井から逆さまにぶら下がっている人形
さっき打ち付けられた腹部から緑色の液体が漏れていた
ガシッ
J「ぐあぁあ」
首を両手で絞められるジュン
巴「はああああああ!!」
タン
跳躍する巴
人形に木刀を・・・バキャ
巴「あ・・・」
天井から反転した人形が上から蹴りを振り下ろす
木刀を折り巴に二発目の蹴りをもう片方の足で肩に打ち下ろす
バキ
巴「あああああああああ!!」
三発目の蹴りを床に下りて腹にいれる
ドッ!!壁に叩きつけられ動かなくなる巴
人形「ふふ・・・あははは・・・もっとあそぼ」
雛「雛もう怒ったなのー!!!」
苺のつるが
ガシッ!!
雛「きゃ」
人形がつるがとどく前に雛苺の頭を片手で持ち上げる
雛「いやあ痛いの!!」
片手に力を込める人形
巴「雛苺!!!」
片手が動かない状態で人形に走りよる巴
人形「あは・・」
持っていた雛苺を巴に投げつける人形
ドン!!
巴「く!!」
腕が折れている状態でかまわず両手で雛苺を受け止める巴
人形「ねえ・・・・つぎ・・・だれ?」
紅「先に行ってジュン」
J「真紅!!」
紅「ホーリエ!!」
真紅の周りに赤い花びらが舞う
人形「あはは・・・」
人形が真紅に連続して蹴りを繰り出す
赤い花びらを前方に収束させて防御する真紅
紅「早く!!!」
J「く・・・行くぞ水銀燈!薔薇水晶!」
3階への階段を上がる3人
人形「あそぼーーー」
人形の蹴りを花びらを収束させた左手で掴む真紅
真紅が人形に向ける眼差しは怒りに満ちていた
右手に花びらを収束させる右手に力を込める
握りしめた右手からギリギリと音がする
紅「はああああああああああ!!!」
人形の足を掴んだ左手で人形を引き寄せる
花びらを収束させた右手の拳を人形のボディに叩きつける
壁に叩きつけられる人形壁にミシミシとヒビが入る
間髪いれずに拳を人形に叩きつけていく真紅
壁に少しずつヒビが広がっていく
動かなくなる人形
紅「何?あっけないわね」
人形「・・・・・・・」
人形が視線を真紅に向ける
人形「あはは・・・」笑っている
紅「な・・」
一瞬の油断人形が視界から消える
ガッ!
人形がしゃがんだ状態から真紅の両足を払う
真紅の視界が反転する床に叩きつけられる
人形が真紅の上に馬乗りになる
人形「あははは・・・おかえし・・・」
人形が真紅の顔面を殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る
殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る
紅「・・・・」
動かなくなった真紅に飽きたのか
背を向け3階に向かおうとする人形
紅「あなたみたいなジャンク(壊れた子)に私が負けるとでも思った?」
振り向いた人形の顔面に拳を打ち付ける真紅
紅「まだ終わってはいないわ!!!」
右足に花びらを収束させる人形に蹴りを放つ
人形が左手で防御する
ガキャ!!ガッガッガッ
人形の左肘から下の部分が廊下に転がっていく
残っている右手で真紅の首を掴む人形
紅「く・・あ・・」
人形「・・・おまえ・・・きらい」
ブンッ!!!パアアアン!!
2階の窓を割って外に投げ出される真紅
人形「・・・・」左手を失った状態で3階に上がる人形
薔薇「・・・」
J「薔薇水晶?」
ぎゅ(水銀燈に抱きつく薔薇水晶)
水「もう・・・この子は」
薔薇「・・・ジュン」
J「ん?」
薔薇「水銀燈のこと・・・おねがい」
水「え・・」
薔薇水晶から視線を廊下に戻す
人形「あはは・・」
左手を失った人形が少しずつ近づいてくる
J「な・・」
水「そんな・・真紅まで」
薔薇「・・・・・・」
人形を睨みつける薔薇水晶
ガガガガガガガガガ!!
廊下の床 壁 天井から水晶が生える
廊下を水晶で埋め尽くし人形をそれ以上進ませないようにする薔薇水晶
薔薇「・・・・いって」
水「薔薇水晶!!!」
薔薇「大丈夫・・・」
水銀燈に微笑みかえる薔薇水晶
J「・・・水銀燈」
水「・・・・・・」
屋上への階段を上がる2人
薔薇水晶は微かに震えている 水銀燈のことを考える 少しだけ震えが治まる
人形に視線を向ける
いない
人形「あはは・・・」
水晶の向こうにいるはずの人形の声がすぐ真後ろで聞こえる
前に飛び出す跳躍した状態で人形に視線を向ける
背後から人形に首を絞められる
着地して前におもいきり屈む薔薇水晶
背負い投げ気味に人形を廊下に生えた水晶に叩きつける
首に絡んだ手が離れる
薔薇「・・・・・」
また視界から消える人形
人形「あはははは・・・」
背後から人形の声がする だが振り返らない薔薇水晶
水晶に写っている人形に視線を向ける右手を掲げて背後に水晶を生やす
バキッ!!
天井に叩きつけられる人形
人形「はは・・」
天井を蹴る人形 薔薇水晶の顔面を右手で掴む
薔薇「!!!」
ゴッ!!!
そのまま薔薇水晶の頭を水晶に叩きつける
ガッ!ゴッ!!ガキ!!ガ!!
赤く染まる水晶
薔薇「・・・・」
周りの水晶が一斉に砕ける
人形「・・・・・」
動かなくなった薔薇水晶を廊下に投げる人形
屋上に向かう
屋上 薔薇水晶戦闘中
チキチキチキチキ
岩「馬鹿ね・・わざわざ逃げ場のないここにくるなんて」
J「岩下・・なんでこんなことしやがる!!水銀燈が何したって言うんだよ!?」
岩「何もしないことでも誰かに恨まれることだってあるわ」
J「な・・・」
岩「ねえ岩下浩太って名前に聞き覚えはない?」
水「中学の時のクラスメイトだけど・・」
岩「そう・・私の双子の弟よ桜田君あなただってよく知ってるんじゃない?」
J「・・・・」
水「ジュン?」
岩「浩太はねいつも桜田君と比べられてた成績の良いあなたといつもね」
岩「桜田君はいつも1番 浩太は2番そのことでいつも浩太はいつも悩んでたわ」
岩「ある日ね浩太が痣作って帰ってきたことがあったの」
J「・・・」
水「・・・・」
チキチキチキチキ
岩「あはは・・やっぱり・・・何か知ってるのね二人とも」
岩「浩太は結局何があったのか教えてくれなかった そして中2のときに自殺したわ」
岩「私も浩太と同じ中学校に行っていたらこうはならなかったかもしれない」
岩「桜田君・・」
チキチキチキチキ
J「・・・・」
岩「浩太はね・・・いつもあなたのことをネタにいじめられていたの」
チキチキチキチキ
岩「憎んだわあなたのこと・・・でもね・・まずは浩太をいじめたやつらを殺すことにしたの」
岩「そして今年は桜田君を殺そうかと思ったんだけど・・・」
J「だからって何で水銀燈を狙うんだよ!!狙うなら僕を・・」
岩「だってどうせなら元凶になったやつの大切な人を奪ってから殺した方がいいでしょう」
チキチキチキチキ
岩「私と同じ痛みを与えてそれから殺すの・・・素敵でしょ?」
J「な・・」
岩下はカッターナイフの刃を最大まで出しきって
水銀燈に走り寄る
J「水銀燈!!!」
岩下がカッターナイフを水銀燈に振り上げる
水「いや!!」
ガッ!!
カッターナイフがジュンの頬を斬る
そんなことにかまわず岩下の顔面に拳を叩き込むジュン
岩「く・・」
背後に倒れる岩下
J「・・・もう やめろよ」
J「こんなことしたってあいつが喜ぶわけねえだろ!!!」
J「どうしても水銀燈を殺したいっていうなら 僕が相手だ!!」
水「・・・ジュン」
岩「あはは!・・なによ!?あなたに浩太のなにがわかるっていうのよ!!!」
J「あいつは僕の友達だ!!」
岩「友達だったなら浩太のこと守ってくれればよかったじゃない!!!」
岩「どうせなにもせずに浩太がいじめられてたの見てたんでしょう!?」
J「違う!!!」
そのとき
ギィ・・・
屋上と校舎を繋ぐドアが開いた
人形「あはは・・・」
J「な・・」
水「ジュン!」
岩「ちょうどよかった・・・殺してこいつら」
人形が水銀燈に近づく
J「水銀燈!!」
水銀燈の庇うように前に立つジュン
飛び掛る人形
J「!!!」
ドンッ!!
炸裂音が屋上に響く
人形の首から上が吹き飛ぶ
J「な・・・」岩「え・・・」
ア「「走狗」め・・・」
頭部を失い横から受けた銃弾に吹っ飛ぶ人形
硝煙の匂いが漂う
アーカードがジュンに歩み寄る
J「アーカード先生・・」
ア「あきらめが人を殺す・・・」
そう言い被っていた帽子をジュンに被せる
ア「お前もHELLSINGの男だな桜田・・・」
アーカードは人形と岩下を一瞥しながら
ア「ふん・・・半端な傀儡師が貴様は人として生きることに耐えられなかった時点で死んでいるといえる」
ア「拘束制御術式 三号二号一号 開放・・」
アーカードの右上半身が黒く大きな犬の形になる
まだ地べたで這いずり回っている人形に向けて言い放つ
ア「お前は犬の餌だ」
ゴキャッ!!!
人形の四肢を巨大な牙が噛み砕く
ボキッ 骨を砕く グチャ 肉片を噛み千切る
ビシャッ!! 人形から緑色の液体が飛び散る
瞬く間に人形が跡形もなくなる
岩「ああああああああ!!!」
同時に岩下が悲鳴をあげる
ドサッ・・・岩下が倒れた
J「岩下!」
ア「フン・・・人形に己の半身を捧げたのだ 半身を失えば当然そうなる」
J「え?」
ア「放っておけばそのまま死ぬ」
ア「桜田・・お前に選ばせてやる どうする?」
水「もう・・・」
薔薇「・・・・」
薔薇水晶は朝っぱらから水銀燈の背中に抱きついている
J「おはよう水銀燈」
水「おはよ・・ジュン」
J「・・・・・・」
薔薇「・・・・・・」
J「朝からこうなのか?」
水「はぁ・・・朝起きたらいつのまにかベッドに入り込んでて家からずっとこう」
翠「寄生虫薔薇水晶ですぅ」
蒼「おはよう」
J「ん?まてよ翠星石お前死んだんじゃ?」
翠「勝手に殺すなです!!!」
蒼「あの後アーカード先生がネギ先生呼んでくれてよかったよ」
(夜中に呼び出されてアーカードに脅されながら生徒を治癒したり校舎を魔法で治したネギ君でしたwギャフン)
紅「まったく・・あんな人形私一人で十分だったのだわ」
雛「でも一番怪我ひどかったの真紅なの~」
J「超人マッチョタフガイ真紅・・」
ガッ!
J「痛ッ!!」
紅「レディに対して言う台詞じゃないわねジュン」
J「・・・・・」
ア「ここにいたか」
J「アーカード先生・・・」
ア「どこまでも、あまいやつだ生かしておくとはな」
J「岩下は?」
ア「病院だ今だに意識はもどらん」
J「・・・・」
ア「奴はまた目覚めればまた襲ってくるだろう・・もう憎しみを向ける相手がおまえしかいないのだからな」
ア「お前の周りの人間も狙われる」
J「僕は友達だった浩太を助けられなかった僕にならどうにかできたかもしれないのに」
J「だから僕は次狙われたときは話し合おうとおもう浩太の時みたいにはしたくないんだ!!」
ア「・・・次は助けんぞ」
J「先生言ってたじゃないですか・・・あきらめが人を殺すってだから僕はあきらめたくない」
ア「フ・・・ハハハ・・・ハハハハハハハ!!!!!」
ア「おもしろい・・おもしろいぞ・・・今だお前のような馬鹿な「人間」がいるとはな・・・」
ア「いいだろう・・・見ていてやる桜田・・・お前がどんな末路をたどるのか」
去っていくジュン
ア「まさしく「人間」とは複雑怪奇 フハハ」
雛「と~も~え~」
巴「雛苺一緒に帰ろう」
雛「うん」
水「ジュン?」
J「あ・・ああ水銀燈さっさと帰るか」
薔薇「・・・・・」
J「まだくっついてるのか・・・」
水「もう・・・薔薇水晶いいかげん離れてよ」
ゆっくり離れる薔薇水晶
J「なんだあっけなく離れたな」
薔薇「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トイレ」
駆け出す薔薇水晶
J・水「がまんしてたの!?(かよ!?)」
帰り道 水銀燈と二人で歩く
J「・・・・・」
水「ねえジュン」
振り返るジュンにキスをする水銀燈
J「な・・・」
水「・・・そんな雰囲気かなって思って」
J「な・・え・・あ」間抜けな声を上げるジュン
水「ジュン・・・大好き」
J「・・・・僕も水銀燈のことが・・・好きだ」
今日も大好きで大切な子と一緒に下校する そんな当たり前のことを続けていくためにも
何が起ころうと僕は水銀燈を守っていこうと思う
そしてあきらめずに生きていく それが僕にできることだから
1部完
ア「この呪いの人形の話には説明不足な部分があったから補足しておく」
ア「ノートにとったら寝てよし寝る子は育つ!!」
ア「笹塚~とりあえず立ってろ」笹「え?」
人形制作者不明だったがだれがつくったの?
ア「続編で出る・・岩下を後押ししたのもこいつ」
ベジータが人形盗んだの?
ア「いや・・一人でに歩いた」
浩太とジュンの関係は?
ア「友人だジュンは浩太を庇っていたが結局浩太は自殺してしまったジュンはそのことを後悔している」
金糸雀が出ません
ア「すまんな・・・アニメ第1期は見てるが2期は見てない漫画だとキャラが捉え辛いすまんorz」
なんでローゼンのみんなあんな強いの?
ア「修行の成果だ・・・戦闘シーンの真紅はかなりひいきして書いた好きなんで」
最後に何か一言
ア「ベジータ~廊下に立ってろ」
ベ「俺の出番が少なくてなんかもう本当に地獄だ・・・」