~初夏~
ジリジリジリジリ・・・・
今日も曇りはなく、日差しが強い。そうだ・・・新しい帽子とかも欲しいな。今度おじいさんに頼んでみようかな・・
初夏ではあるがその少女は上着にはシャツ・下はジーンズなどを見事に着こなしている
蒼星石「はぁ・・・・そろそろまた夏が来るのかぁ。熱いの苦手なんだけどな、僕・・・」
軽く鬱になりながらも自分の家までの長い坂道をゆったりと登っていた
蒼星石「ん?あそこに居るのは翠星石じゃないかな・・?どうしたんだろう」
坂の頂上には蒼星石とは対象的に夏を感じさせる肌を少し露出しながらも女性的な少女が立っていた
翠星石「蒼星石!遅いですよぉ。今年の海に行く為の水着を一緒に買う約束したじゃないですかぁ!」
その麦わら帽子を被ったそこに何時間も待たされたかの様にプンプンと怒りながら蒼星石に詰め寄った
蒼星石「ああ、そういえばそんな約束してたね・・・」
そんな翠星石の態度とは裏腹に蒼星石は興味がなさそうに、いや、本当に無いのでただそっけなく翠星石に返したのであった
翠星石「今年も水銀燈のやろーは新しい水着を買ってJUNに色仕掛けしてくるですぅ。蒼星石はそれでいいのですか!?」
蒼星石「うっ・・・けど僕がそんな水着を買ってもJUN君は喜ばないよ、こんな男の子みたいな子じゃ・・」
蒼星石は「はぁ・・」とため息をつきながら去年の事を思い出した
そう、去年は薔薇姉妹達とJUN君、巴、ノリさんとみんなで行き成りの提案だったが海へ遊びに向かった
その時僕は恥ずかしくて水着を着ずにみんなが遊んでる光景を見てたなぁとつい1年前の事を懐かしい感傷に浸っていた
翠星石「蒼星石もJUNの事が好きならここらでちゃんと行動に移すですぅ。じゃないと他の子に取られても知らないです」
翠星石は本当にいい姉だと思う。彼女もJUNが好きなのは見てて分かるし、それなのに僕の事を応援してくれる
蒼星石「わかったよ、それじゃあ一緒に買い物にいこっか」
蒼星石は観念したかの様に翠星石と買い物に出かける事を共にした
~あるデパート~
翠星石「あー!これもいいですぅ。あ、あれも翠星石に似合いそうですぅ。みんな欲しいですぅ~~」
翠星石はたくさんある水着に目を光らせ、あれやこれやと自分が合いそうな物、僕に合いそうな水着をたくさん持ってきた
蒼星石「ちょっと、翠星石・・・。こんなに一杯持ってきても買うのは1つだよ?」
蒼星石は翠星石が持ってきた中で1つの物に目を追われた
翠星石「ん?はは~~んですぅ。蒼星石はやっぱりこれがいいですかねぇ?」
ニヤニヤと笑いながらそれを僕の手にポンッと1つを手渡した
蒼星石「こんな露出度がある水着なんて僕に似合わないよ・・」
その水着は俗に言うビキニであり、蒼星石の好きな青色をしていた。
翠星石「蒼星石はスタイルがいいしから絶対似合うですよぉ。それにきっとあのチビ人間もきっと喜ぶに決まってるですぅ」
翠星石はバシンと背中を叩いた。ちょっと痛い
蒼星石「っ・・・痛いなぁ、翠星石!」
そこには少し沈んだ顔をした翠星石が居た。
翠星石「翠星石は、蒼星石の姉ちゃんなんです・・・妹の幸せを本当に願ってるです・・だから蒼星石もそれに答えて欲しいです」
そんな切ない願いを翠星石は蒼星石に自分の気持ちを伝えた。
蒼星石「翠星石・・・・」
そんな姉のが自分の好きな人を諦めてまで応援してくれてる蒼星石はただ自分の思いをはっきりしようと思った
蒼星石「分かったよ、ちゃんとこの水着を今年の海に着るから翠星石のも一緒に選ぼうよ」
翠星石「そうするですぅ。翠星石は一番スタイルがいいからもっと露出してるの選ぶですよぉ~」
そんな事を言いながらお店の物をたくさん物色し始めた翠星石
ああ、今年も楽しい夏が始まるな・・・僕ももっと自分に正直になろっと・・・
そんな双子の初夏の事
~END~
ジュン自室
J「(不覚にも風邪をひいてしまった、体も動かないし、蒼星石もいないし、寂しいな。)」
ガチャ パタン
蒼「ジュン君大丈夫?風邪ひいたって聞いたからお見舞いに来たよ」
J「あ、ありがとう(蒼星石はわかってるな、ちょと感動した」
蒼「お昼まだでしょ?ちょと作ってくるから、待っててね。」
J「そんな気使わなくて良いのに」
↓
蒼「はい、あーんして、あーん」
J「アー、、、、(口があかねえな、おい」
蒼「うーん、相当衰弱してるね。ちょと、待ってね(パクッ)・・・チュ」ズニュ、ズニュルルル
J「!!!!(く、口移しだと!?」
蒼「・・ぷはっ!ふぅ、美味しかった?」ツー
J「あ、ああ。美味しかったよ・・(口から糸引いてる」
蒼「次は、お水だね。(トポトポトポトポ)ふぃくよぉ(行くよ)・・ン」トクトクトクトク
J「!(ど、どうしたんだ?今日はいつにもまして積極的じゃなか!)」
蒼「・・・ぷはー、はい次はご飯だねー」
(10分ほど繰り返す)
蒼「ご飯も食べたし、あとは寝なきゃね(ゴソゴソ)」
J「流石に、オレと一緒に寝ると蒼星石まで風邪ひいちゃうだろ、だめだよ」
蒼「いいよいいよ、僕も風邪ひいてジュン君と一緒に休んで寝とくから」
J「いや、でもな・・」
蒼「はいはい、遠慮しない遠慮しない。おやすみー」
J「(また、うまく丸め込まれた気がする)」
完璧にジュンから風邪を貰った蒼星石
蒼「うーん、風邪ひいたのは良いけど、ジュン君が治るとはね・・」
J「まあ、良くある事ですよ。はい、ごはんだよ、あーん」
蒼「・・・」ツン
J「ほらほら、蟹風味だよーうまいー、あーん」
蒼「僕が看病した時は口移しで食べさせたのに・・」
J「あーいや、あのその・・」
蒼「僕はそれじゃないと、食べないからね」
J「いや、十分元気ジャン!」
蒼「そんな風に・・見てたんだね・・僕はジュン君に見捨てられて・・死んで行くんだ・・」
J「あーもう、わかったから。ほら、こっち向いて」
蒼「ありがとう、僕はジュン君がしてくれる事がわかってたよ♪」
その後、蒼星石がした看病以上の事を要求されたのでした、まる
蒼「・・・」カラコロカラコロ
J「お、飴舐めてるんだ、何味?」
蒼「ミント味だよ、ジュン君も舐める?美味しいよ」
J「あ、ほんと?なら貰おうかなミント味」
蒼「なら口に入れてあげるから。こっち近づいて」
J「お願いするよ(最近の蒼星石は優しいなー」
蒼「じゃ、いくよ・・・ンッ」ニュル コロン
J「!!(え?飴玉ってこれ?」
蒼「はい、どうぞ。美味しい?」
J「え、いや。何で口移しなんだ?他の飴はないの?」
蒼「残念だけどそれ一個しかないんだよ。はい、僕も舐めたいから返してね」グッ!チュウ、チュチュ コロン
蒼「ん、ジュン君の唾液と混ざって・・美味しいよ。また、わたすね・・」
J「いや、俺は。結構です、お一人でどうぞ」
蒼「遠慮しない遠慮しない」モゴモゴ チュル、コロ、チュル
J「んー!(押し返す↑↑+AB」モゴモゴ、コ、チュル、ニュルニュル
蒼「ん、んん。。(やるな、ジュン君」
~5分後~
J「ふぅ、やっとなくなったか。」
蒼「じゃあ次はオレンジ味舐めようか」
J「って、一個しかないんじゃなかったのか!?」
蒼「それはミントの事だよ、はい、行くよ。・・ん」
蒼「フッフ~ン♪JUM君の教科書とっぴぃー♪」
J「あぁ!か、返せよ!先生に怒られるだろ!」
ゴソゴソ
蒼「返してあげるよー?ほら、自分でとってー」
J「ふ、ふざけんなよ!服の中に入れられたらとれるわけないだろ!」
蒼「じゃ諦めるの?」
J「・・・クッ!・・・いーよ!隣のやつに見せてもらうから!」
蒼「ウフウ♪忘れたの?JUM君の隣の席はボクだよ?JUM君窓際だし・・・」
J「クソッ・・・!」
梅「あー・・・でわ教科書38ぺ・・・ん?桜田、教科書はどうした?」
J「わ、忘れました・・・」
梅「全く・・・。隣のやつに見せてもらえ。蒼星石・・スマンが桜田に見せてやってくれ」
蒼「はーい。JUM君、こっちに来なよ」
ガガガッ
J「・・・」
蒼「(・・・どうしたの?)」
J「(別に・・・)」
蒼「(これから毎日JUM君の教科書取ろうかな♪)」
J「(バカか・・・)」
蒼「(だって授業中も一緒にいられるじゃないか)」
J「(別にどうでもいい)」
蒼「(フフ・・拗ねちゃって。ボクと一緒にいるのは嫌かい?)」
J「(・・・別に・・・)」
蒼「(そっか。ありがと)」
ギュッ
J「(うわっ、何だよ!)」
蒼「(大丈夫、手くらい繋いでもばれないよ。後ろの人にはわかるかもしれないけど♪)」
J「(・・・・ったく・・・)」
この後蒼星石はJUMの手をずっとニギニギしてたとさ。
J「暑い、凄く暑い。なんだろうまるで夏みたいだ・・」
蒼「何言ってるんだい、今は夏じゃないか。おかしなジュン君」ペロペロ
J「あ、あれ?そう言われたら、そんな気が。」
蒼「それにしても本当に暑そうだね、とても良い涼み方があるけど、聞く?」ペロペロ、レロッ
J「いや、いいよ。もうだいたい想像ついてるから。(アイスが出てくる時点で・・なあ?」
蒼「ふーん僕のアイスは食べられないんだ?」
J「そんな細い目で見られても遠慮するよ。ほら、涼しい場所行こう(今日は、理性で打ち勝ちます」
蒼「ねね、ジュン君。なら僕いい場所しってるよ」トントン
J「え?どこどこ?(クルッ)ん゛、んん!!(ふ、不意打ちを!)」
蒼「んー(僕に勝とうなんて1億と2千万年早いんだよ)」チュパチュパ、チュ、、、
J「・・・もう、ここまで来たら。最後まで食べようか」
蒼「分かってるねー。あっ・・」チュル、チュパ、、、チュ、チュ・・
~5分後~
蒼「美味しかった、ジュン君激しすぎだよw」
J「ん、まあ。なんだろ勢いでね。・・に、しても口元ベタベタですわ、洗いに逝くよ」
蒼「ちょと、待って」ギュッ レロ、レロレロ、、、
J「ちょ、くすぐったい(このこはホントいやらしくなった!」
蒼「ん・・甘いよ・・凄く・・・」ペロ、レロっ、レロレロ・・