『仲良しで行こう』
呂布先生のつらぁ~い体育の授業が終わり、みんなはへとへとだった。
喉が渇く。うるおいが足りない。真紅も同じように喉が渇いていた。
真「はぁ~疲れたわ。喉がカラカラで死にそうだわ」
薔薇「……何か買って来ようか?」
真「あら、薔薇水晶。良いの?炭酸以外なら、なんでもいいわ」
薔薇「……うん。ダッシュで買ってくるね」
真「(なんて優しい子なのかしら。自分も疲れ果てているのに……)」
ダッシュで帰ってくる薔薇水晶。真紅は買ってきてもらった飲み物を
口に入れる。疲れていたせいか、それが何かわからないまま。
真「ブゥゥ!ごほっ……ごほっ。これ、炭酸じゃないの?!炭酸以外って言ったでしょ?」
薔薇「……真紅…。人はそうやって強くなるもんなんだよ?」
真「また何を訳わかんないことを…。こら!どこに行くの?」
さわやかに汗を拭う水銀燈の方へと走っていく、薔薇水晶。
薔薇「水銀燈ぅ……。あのね、あのね、真紅がいじめるの……」
水「真紅ぅ、あんまりこの子をいじめないであげてよぉ」
真「でっ…でも水銀燈、この子はさっき……」
水「どうでも良いから、仲良くしなさぁい。弱い者いじめなんてあなたらしくなぁい」
真「……ごめんなさい」
水銀燈の横で、ニヤリと微笑む薔薇水晶。真紅はどうにもならない
気持ちのまま、教室に帰っていった。
昼休み、真紅は翠星石たちと一緒にお弁当を食べていた。そして愚痴をこぼし始める。
真「最近の薔薇水晶の行動(いたずら?)には我慢できないわ!」
翠「私もそれを言おうと思ってたです!この前だって……むきいい!思い出したくもないです」
蒼「薔薇水晶は、いたずらが大好きだから気にしてもしょうがないと思うよ?」
真「でも、あの子ったらピンチになると、すぐに水銀燈のとこに逃げて…」
翠「そうです!大体、水銀燈はあの子に甘すぎるです!たまにはお仕置きしないといけないです」
ちらりと、水銀燈と薔薇水晶を見る。仲良さそうにお弁当を食べている。
翠「この際だから、水銀燈にあの子の悪事の数々を密告するです」
真「それで上手くいくかしら……」
翠「大丈夫です!上手くいくです!」
蒼「……はあ」
放課後、翠星石と真紅は、水銀燈を呼び出した。てくてくと、薔薇水晶もついてくる。
水「何よぉ~?話ってぇ」
薔薇「……(まずい)」
真「薔薇水晶は、ちょっと向こうにいてちょうだい」
薔薇水晶は仕方なく、廊下の隅の方で待っている事にした。
真「実は……薔薇水晶のことなんだけど、最近いたずらがひどいのよ」
翠「そうです!手に負えないです。水銀燈からもなんか言って欲しいのですが…」
水銀燈は、次々と出てくる薔薇水晶のいたずらの話を聞いていた。
全てを聞き終わった時、水銀燈は二人の頭をぽかっと小突いた。
水「もう、仲良くしろっていつも言ってるでしょぉ?」
翠「なっ……何で私たちが怒られなきゃならんのですか!?」
真紅「そうよ、悪いのはあの子じゃないの」
水銀燈は、薔薇水晶の方をちらりと見ながら、二人に話し始めた。
水銀燈は、二人に薔薇水晶との出会いについて話し始めた。
二人の過去のことを…。
ダッ、ダッ、ダッと誰かが走ってくる。
薔薇「……とう!」
バキィ!
水「いたぁ!?誰よ!私にドロップキックかますのは!」
薔薇「……友達になって」
水「はあ!?いきなりこんな事するような奴と、どうして私が」
薔薇「……じゃあ、他人からで良いから…。お願い…。寂しいの」
水「……(悪い子ではなさそうねぇ)」
水「あの頃のあの子は、本当に寂しそうな顔をしていたわぁ…。で、私の
母性本能が働いちゃったのぉ」
真「なんて……良い話なの…」
翠「いやいやいやいや、真紅?これは罠ですよ?」
水「あのね、あの子は普通の愛情表現が苦手なの。だから…許してあげてね。私が
代わりに謝るから許してあげて。ごめんなさい」
二人は、なんとなく納得出来なかったけど、許すことにした。
真「……私たちも広い心で、あの子を受け止めてあげないとだわ」
翠「…まあ、別に許してあげるです。これからは仲良くするです」
水「良かったぁ……。さ、薔薇水晶、帰りましょぉ」
薔薇「……うん。二人とも、ばいばい」
翠×真「また明日ね」
帰る時、薔薇水晶の目が怪しく光っていたことを、二人は知らない。
薔薇「……(今度はなにしようかなぁ♪)」
腹黒でも、シュールでも、それは彼女の最大の魅力です。
みなさん、仲良くしましょうね。
…完。
嫌な夢を見た
暗く冷たい世界で闘う夢
愛する人の為に、愛すべき人たちを手にかける夢
全てを成し遂げた時、罪と穢に耐え切れなくなった私の躯が粉々に砕ける夢
「………っ」
喧しい目覚まし時計で悪夢から醒める。七時半。いつも通りの目覚めの時間
ただ、大量の寝汗と軽い頭痛。そして知らぬ間に流した涙の痕が
決して爽やかでない朝を物語っている
「………ん」
重い身体をベットから持ち上げ、私は制服へと着替え始める
「さむ…」
寝汗の為か、それとも朧げに覚えている悪夢の為か
今朝の冷え込みはいつもより厳しく感じられた
着替えと朝食を済ませ、登校の準備し、家を出る
学校へ歩を進めながら、私は昨夜の夢を反芻していた
絶望に凍り付く少女
勇気に奮い立ち、こちらを見据える少女
倒れ臥す、天使のような少女
怒りと哀しみにうち震える少女
「……ほんと…嫌な夢…」白い吐息と共に一人言が漏れた
「薔薇水晶、おはよぉ」
「…おはよ」
銀髪の美しい少女と教室で挨拶を交わす。いちばんの友達、水銀燈
「どしたのぉ?なーんかしょぼくれてるわぁ」
「なんでもない……変な夢見ただけ…」
「ふーん」
会話はそこで途切れた
教室には数人の生徒、まだ真紅達の姿は見えない
悪夢が頭の中をくるぐると廻る
右腕がちぎれとぶ痛み
剣を突き刺す感触
自分に向けられる憎悪
死の恐怖
「薔薇水晶ぉ?」
「…ん?」
心配そうに覗き込む水銀燈の声で我に帰るが、私は彼女の顔を見る事が
出来なかった。
夢に出た少女達に水銀燈に似た者がいたような気がしたから
だが水銀燈の目には傷悴した私が珍しいおもちゃに映ったようだった
「てい」
「んゅ!?」
いきなり両のほっぺを引っ張られる
「…………にゃにひゅんの」
「ん~?なぁんかずっと黙って下向いてるだもん。暇でしょぉ?」
私を元気づけようとしているのか、それとも本当にただの暇潰しなのか
水銀燈は私の顔で遊び始めるのだった
「うーりうりうり」
みょーん。みょーん
「………」
小悪魔の意のまま歪む私の顔と天使のように笑う水銀燈の顔が向かい合う
私を真っ直ぐに見つめる赤い瞳
「ほら。いい顔になったわよぉ」
「………え?」
-おしまい-
薔「・・・・・・」
銀「薔薇水晶、とんがりコーンは指にはめて遊ぶものじゃないわ」
薔「・・・・・・」
銀「薔薇水晶、ポッキーのチョコの部分だけ食べるのはやめさない」
薔「・・・・・・」
銀「薔薇水晶、食パンの耳だけ捨てるのもやめなさい」
薔「~♪」
水「あらぁ?薔薇水晶ったら、チップスターの筒を左手にはめたりして。どうしたのぉ?」
薔「いくぜレディ!」
水「…誰が『レディ』よ…」
「工場見学」
A組は工場見学に行くことになったが、ベジータのカプセルコーポレーション行きと、
梅岡のオナホ○ル工場行きなどで揉めに揉めた。
しかし、薔薇水晶の[・・・アッガイ]の一言により静観していた水銀燈が強権発動。
他の薔薇乙女達も普段自己主張をしない末っ子の発言を支持したため、
バン○イ工場行きが決定した。
銀「どう薔薇水晶?楽しんでるぅ?」
銀(ヤクルト工場でもよかったけど・・・珍しく薔薇水晶が自分の意見?を出したんだものね。)
薔「アッガイいっぱい・・・うれしぃ~。」
翠「すげぇーです!パーツがどんどんプレスされていくです!」
雛「すごいのぉ~!タイヤキみたなのぉ~!」
従業員「大変だー!!生徒さんがプレス機に落ちたぞー!!」
べ「くぁwせdrfttgyふじこlp;!?」
翠「げぇ、ベジータがプレスされてるですぅ・・・」
雛「気持ち悪いの……」
ベ1「ブルマの奴」
ベ2「いつの間に」
ベ3「こんな物を」
ベ4「。」
?「4人に分かれたのは失敗だったみてぇだな!」
ベ「「「「なにっ?しまった!」」」」
薔「水銀燈……」
水「あらぁ、なぁにぃ?」
薔「これ……あげる……」
水「……コイン?」
薔「綺麗だったから……あげる……///」
水「あらぁ、ありがとぉ♪大好きよぉ、薔薇水晶♪」
薔「////」
水「もらったはいいけど……どうしようかしらぁ,これ……」
>薔薇「おはよう!学校に行く時間!」
薔薇「何で一緒、寝ているか?それは内緒です♪」
薔薇「嘘です。起こしにきたらぐっすりさんだったからつい!」
薔薇「朝食も用意した!自信作!(/////)」
薔薇「早く着替えて。えっ、見てたら着替えられない?ごめん!」
薔薇「食卓で待ってるから直ぐに来て。でないと全部食べちゃう!」
>―クロイマリアージュー♪―
「こんばんは。」
「今何してるの?…気になっただけ。別に何もない。」
「だから寂しいわけじゃないって…。」
「あ、待って。明日お弁当作っていくから、…何かリクエスト、ある?」
「わかった。頑張って作るね。」
「おやすみ。また明日学校で会おうね。」
―ツー。ツー。ツー―