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    <title>M.A.I.D.＠wiki</title>
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    <description>M.A.I.D.＠wiki</description>

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    <dc:date>2012-02-05T09:47:33+09:00</dc:date>

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    <title>緑の底</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/2001.html</link>
    <description>
      (投稿者:Cet)
----


　俺に与えられたその部屋は政庁舎の一室であった。決して狭くはない部屋、緑と白のツートンカラーの壁紙。膝ほどの高さのガラステーブル。背の低い椅子。戸棚、寝台……ありふれた調度品が並んでいる。
　俺はそこで何をするでもなく、突っ立って、そして視線をテーブルへと落としている。そこには俺の姿が映っている。しかし、それが何だというのだ？
　俺が一体何故ここにいるのか、あの男はそれを知っていると言った。そして勿論、俺自身もそのことを知っているはずだった。
　俺がここにいるわけは、たった一つだ。
　間違ったものを、ただすということだった。
　間違ったものとは何だろう、それは結局のところ、観念に従属するものに過ぎないのではないだろうか。
　勿論そうかもしれない。でも、自分が抱く観念を選択するのも自分自身だ。
　袖を一振りすると、そこから曲々しい刀身が現れる。バヨネット、銃剣。
　俺はこの剣によって誰を正すのだろう。そして、俺がそうするということは、正しいのだろうか？
　俺は一通りの反省を行う。そして結論する。是なりと。
　俺にしかできないことをやろう、と思った。
　膨大な出力、短期決戦向きの素体。俺にできることは、特定の人物を殺すことでしかないのだ。
　そのような行為の結果として、俺がどこへ導かれるかは分からない。でも俺はどんな場所にでも歩いていくし、そもそも歩いていかざるを得ないだろう。そう思った。
　そして、もう一度ガラステーブルへと視線を遣る。
　そこに映った少年は、表情の無い瞳で俺に視線を返した。





　場所は転じて、狭い部屋だった。
「作戦を説明しよう」
　前髪の禿げあがった男が言う。
　年齢は四十を過ぎた頃といったところだ。
　部屋には長机が一つ、狭い空間をを縦断する形で置かれている。そして、照明によって煌々と明かりを受ける布を貼った板きれが、その部屋にいる連中に向かって示されていた。そこに命令の詳細が描き出されていく。
　男は神経質そうに眼を細めたまま、着色された石灰か何かを手に持ってがりがりと書きつけていた。そして俺は素朴なデザインの施された木製の、背もたれと肘掛けの付いた椅子に座り、その様子をぼんやりと眺めていた。
　板きれへと視線を向けていた男が、こちらへと向き直    </description>
    <dc:date>2012-02-05T09:47:33+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/2000.html">
    <title>シド・バハネル</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/2000.html</link>
    <description>
      （投稿者：怨是）
&amp;bold(){登録タグ：}&amp;tags()

*概要
&amp;bold(){「行軍のさなかに振り向ける者は幸いだ。後ろに誰も居ないという真実を知る事が出来る」}
&amp;bold(){「貴様らが地上に戻る時は、間も無くやってくる。実体無き翼などで空は飛べんさ」}

　Cid Bachanel。((偽名の疑いあり))[[軍事正常化委員会]]（黒旗）の空挺部隊に所属。コールサインはキング・ラプチャー。((黒旗の組織内でのコードネームも兼ねる))同組織に於いては対空格闘戦に秀でる。
　芝居がかった口ぶりとニヒリズムの漂う態度で知られ、周囲の人間とは一定の距離を保とうとする節がある。

　「客観的な視点とは大多数の持ちうる主観の集合体である」という思想を持っており、
　黒旗の行動の殆どが社会的に受け入れられ難いものと知りつつも、啓蒙の最良の手段としてこの組織を選んだ。
　かつての所属が何処であるかを明確には語らないが、[[空戦MAID&gt;空戦メード]]に対する敵意に満ちた言動から、
　元はクロッセル連合の空軍所属であったと噂されている。

　得意分野はヘッドハンティングであり、MAID依存社会を嘆く若者を多数く黒旗に引き入れた。
　趣味は演劇鑑賞と読書。特に哲学書を愛読し、学生時代は教師を志していた事もあったらしい。
　なお、黒旗に身を移してから、同組織に協力的な出版社より幾つかの著書を刊行している。

-コードネーム：キング・ラプチャー、ヘンドリック・デッケン（『&amp;ruby(フライング・ゴールマン){さまよえるガリア船}』搭乗時の偽名。書類処理の際に使用）
-出身：不明
-所属：[[軍事正常化員会]]空挺部隊、及び『&amp;ruby(フライング・ゴールマン){さまよえるガリア船}』
-階級：大尉
-身長：177cm
-誕生：不明
-年齢：38歳

*関連、所感
-[[軍事正常化委員会]]　－　啓蒙に理由を与える存在
「俺は今、善悪の彼岸から、“善人”どもを眺めている。絶対的な真理とは主観の集合体に辿り着いた各々の見解でしかない。それを振りかざし、あたかも絶対的な正義であるが如く振舞う連中に、歯向かわない道理はあるか」

-さまよえるガリア船　－　啓蒙の手段
「断罪は啓蒙だ。一つの過ちで一人が処されれば、百人は罰    </description>
    <dc:date>2012-01-20T08:15:44+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1999.html">
    <title>Behind 9-5 : 孤独へ至る敗北者</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1999.html</link>
    <description>
      （投稿者：怨是）
----

　リカルドは冷め止まぬ激情を拳に込め、有りっ丈の力で机を叩いた。

「柳鶴、あれは何の真似だ！」

「……わざと二人を逃した事？　それとも、アドレーゼを泳がせた事？」

　1945年、10月1日。エストルンブルク東部地区倉庫群の個室――リカルドの一時的な仕事場として宛がわれた部屋――にて。先の戦闘は敗北した訳では、決してなかった。が、勝利と呼ぶには余りに苦々しい。そんな今日の記憶を回想しながら、リカルドは柳鶴を睨み付けた。

「両方だ。貴様の独断専行が計画を狂わせたせいで、何もかもが台無しだ。あれの解放を条件に、様々な条約を取り付けてやる事だって出来た！　それを、貴様という奴は！」

「無理ね。彼らは初めから武力で強硬的に取り返そうとしてきた。親衛隊にこの手の交渉が通じるなら、そもそもこんな組織が生まれる必要も無いわ」

「虚言でも詭弁でも良かった。武力を背景に“姫を殺す”と脅しを掛けるべきであった。書面ではなく、その場でな。貴様はその機会すらも無視しただろう」

「過去にスィルトネートを奪還する為だけに一個師団を投入して、ライールブルクの半分を焦土にしてみせた連中よ。生半可な脅迫じゃ、それこそ逆効果だわ。まぁ、御山の上級大将に過ぎないハーネルシュタインの権限では、中隊規模しか投入できなかったみたいだけど」

「私はその投入戦力も見越して考えていたんだ。アースラウグが作戦に合流する事も、軍の内通者から情報屋を通じて裏を取った。交渉して、それが上手く行けば、アースラウグ自身に皇帝へ、要求を飲む様に直接云わせる事とて不可能ではなかった！」

　リカルドの熱弁も虚しく、柳鶴は肩をすぼめて嘲笑った。

「そんなの単なる小娘のお土産話で終わるわよ。あれは絵空事で物を考える手合いだもの」

「ならば貴様はあの場に、何をしに来たんだ！」

「チビ助とその付属品に常識って奴を教えて、生き恥を晒させてやったわ。下手に殺して怨みを買うより、よっぽど効く」

「ふざけるのも大概にしろ！　貴様のあの無意味で冗長な説教話の為だけに、どれだけの損失を被ったと思っている！」

「ご挨拶ね。真面目にやったわよ。二個中隊と有象無象の糞MAID共をきっちり始末してやったじゃない。こっち側でくたばった面子はラセス    </description>
    <dc:date>2012-01-20T08:10:55+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1998.html">
    <title>黒旗の開発した兵器一覧</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1998.html</link>
    <description>
      （投稿者：怨是）
関連タグ：&amp;tags()
----
（追加自由です）

*アウシュビッツ級路面列車砲
　ディーゼルエンジンを複数搭載する事により馬力を稼いだ。
　[[エントリヒ帝国]]首都ニーベルンゲ襲撃用として開発されていたが、ライールブルクから出られないまま破壊された。


*救急列車
　[[軍事正常化委員会]]（黒旗）の開発した列車。
　医療MAIDの台頭を快く思わない軍医達が発案し、技術部が廃棄となった列車を買い取って改修した。
　著名な軍医を数十名も囲い込み、各地を走行する。建築部による路線増設も行なわれており、黒旗唯一の良心的発明と云われている。


*近接信管式誘導浮遊機雷
　[[軍事正常化委員会]]（黒旗）の開発した対空兵器。
　フライ級の接近を未然に防ぐ為に開発された、対空機雷。動体の接近を感知すると爆発、鉛の粒をバラ撒く。
　殆どはフライ級が食物と誤認する誘引剤を塗布してから使用する。
　テスト運用中に連合軍からの妨害を受けた。


*懸垂式空対地銃座
　[[軍事正常化委員会]]（黒旗）の開発した戦闘機用追加装備。
　滑車付き。着陸時に投下、乗務員は脱出する。
----    </description>
    <dc:date>2012-01-13T20:05:23+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1997.html">
    <title>initiation</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1997.html</link>
    <description>
      (投稿者:Cet)
----


　少女だった彼女はその杯に注がれる雫を眺めていた。
　幾らかの人がいた。少女にとって顔見知りの人間もいたが、その多くは少女にとって面識のない人間だった。
　普段食事に使われるその広い部屋には、普段とは違う部分が幾つも見られる。普段は長方形をえがくようにして置かれる長いテーブルにはいつもどおり、刺繍があしらわれた白いテーブルクロスがかけられていはしたが、しかしそれは部屋の中央を縦に区切るように、たった一つきりが配置されているだけだった。
　更に、普段は煌々と輝きを放つシャンデリアの灯りは落とされ、テーブルの上に存在する燭台にも、その絶対数よりも遥かに少ない数の灯りがゆらめいているだけであった。
　その薄暗い空間の中、人々は重々しく沈黙を保っていた。
　少女は夕食の後、昼間に家庭教師が命じた課題を解くべく私室で精を出していたのだが、しかしそこにやってきたのは自らの母親であった。
　いつも通りの緊張感のある声音で彼女を呼んだ。そして彼女は、普段ならばそのまま夜が更ける前に灯りを落とすところを、普段とは違う雰囲気を感じながらに母親に従い、この場へとやってきたのである。
　どこかで見たことのあるような風貌の――細かくは覚えていないのだが、彼女が今よりもっと幼かった日々の中で行われたある種の祭事的な出来事の中に男の姿があったような記憶がある――恐らくは五十代くらいであろう男が杯に注いだのは、赤い色のワインであった。
　そして片手で差し出されたその杯を、彼女の母親が受け取った。
　母がこくりと頷くと、男は重々しく目を伏せ、そして一歩下がった。
　その間も、少女以外の誰しもは、そして勿論少女本人も、一言として言葉を発しなかった。
　母親が、テーブルの上にある燭台の一つへと視線を遣る。
　そこには一人の男が立っており、彼は手に小ぶりのナイフを持ち、そしてそれを燭台へとかざしていた。
　その刃に黒い紋が浮かび上がる。揺れる炎を反射して、暗闇が奇妙に揺れた。
　そして、男が顔を上げる。
　母が頷いた。
　男はそのナイフの柄の部分を逆手に握り、そして、刃が下を向いた状態で、彼女の母親の方へと歩みを進めていく。
　やがてその距離が縮まって、彼は柄の、ナイフの刃にほど近い位置を、空いていた方の手で握り、彼女の母親へと柄    </description>
    <dc:date>2012-01-07T14:29:44+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1996.html">
    <title>Chapter 9-5 : magia terrible</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1996.html</link>
    <description>
      （投稿者：怨是）
----

「――ッ！　撃てた、のか……？！」

　アースラウグは咄嗟に銃声から目を背けたが、銃弾は肩を掠めるだけに留まった。不幸中の幸いと見るべきか、再び彼が身体の自由を取り戻した事を恐れるべきか。いずれにせよ、戦場の空気は変わった。アースラウグの爪先から拳一つ先に、刀が何本も突き刺さる。

「駄目よ。熱くなっちゃ」

　聞き覚えのある声に驚いて、アースラウグは声のする方角――真後ろへと振り向いた。思い返すのも忌々しい。あのいけ好かない刀使いのMAIDだ。何故こんな場所に居るのかはこの際、考えもしなかった。

「君は&amp;ruby(りゅうかく){柳鶴}か。助かったよ」

「そういうご挨拶はいいわ。手品には必ずタネがある。この子は私が相手してあげるから、銃をよくご覧なさいな」

　アースラウグは交互に両者を見比べる。

「ねぇ？　チビ助。お姉さん怒らないから、手品のタネを教えて頂戴」

　……手品？　何の話だろうか。まさか先程、リカルドやラセス達の動きを止めた能力を指して“手品”と云ったのか。だとしたらとんだ見当違いだ。何も仕込んではいないし、そもそもアースラウグにとっての理想は正々堂々と勝負を挑み、敵に打ち勝った上でアドレーゼを救出するという筋書きだ。何処に手品を仕込む考えなど有ろうか。

「手品なんかじゃない。全ては、アドレーゼさんを助けたい想い、それだけです」

「まさか自分でも手品だって気付いてない……なんて事は、無いわよね？」

　柳鶴は肩をすぼめ、戯けた仕草で冷笑する。それが尚更アースラウグを苛立たせた。何が可笑しい。咄嗟に足下の刀を抜き取り、ヴィーザルと併せた二刀流の構えで振り下ろした。

「手品じゃないと云って――」

　が、その一撃は空を切り、コンテナに刺さっただけで柳鶴には傷一つ負わせていない。ラセスの時の様な手応えは無かった。視界から消えた柳鶴を探そうとした瞬間、後ろから肩を叩かれる。

「ムキになっちゃ駄目よ。チビ助」

　耳元で囁く柳鶴は声音こそ優しいが、奥底から冷える様な殺気が籠もっていた。それでいて、明らかに挑発する内容である事も確かだった。

「だ、誰がムキになんて！　この！」

　肘を入れようとするも、当たらない。後ろに飛び退かれたか。

「    </description>
    <dc:date>2012-01-06T23:30:04+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1995.html">
    <title>Last　Knight.</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1995.html</link>
    <description>
      (投稿者:狛犬エルス)
----

　終わりの決まった終わり方ほど、悲劇的なものはない。


|【[[死ぬまで、生きよう。]]】|


[[ルルア]]


----    </description>
    <dc:date>2012-01-06T03:14:15+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1994.html">
    <title>Blue in green</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1994.html</link>
    <description>
      (投稿者:Cet)
----


　靴音は絨毯に吸いこまれ、俺が部屋を横切っていく最中でも静寂が降りていた。
　俺はその部屋の扉へと向かって歩く。そいつが今何をしているのかを確認するために。
　扉の前で立ち止まり、そして、その両開きの扉のノブに手を掛ける。
　がちゃり、とノブの回る音が響いた。
　扉を手前へと開ける。
　シンプルな部屋だった。
　まず目に付くのは寝台だった。部屋の右手に鎮座しており、部屋に置かれているものの中で最も大きな存在感を放っている。そしてその寝台の左手には木の意匠の、背もたれがある椅子がベッドに向けて置かれている。そこにその少年は座っていた。
　部屋の左側の壁には、人の身長ほどもある嵌め殺しの格子窓が二つ並んでいた。そこから入ってくる光が少年を照らしている。
　少年が顔を上げて、こちらを見ている。
　ベーエルデー系の血筋にありがちなことに、金髪と碧眼の少年だ。
「ブラウさん、ノックくらいして下さいよ」
「わりい」
　俺はそう言いながら、後ろ手に扉を閉めた。
　扉を閉めて、それから俺は少年の方を見た。少年は首を少しだけ回して、こちらへと視線を送り続けていた。俺はその視線を受け取るままにしばらく突っ立っていたが、しかし一歩を踏み出すと、少年の正面にあるところのベッドにまで歩いていき、半回転きびすを返して、腰掛けた。
　ぎし、ときしみが響く。
「どうしたんですか？」
「いや、たいしたことじゃないんだが」
　と俺は言って、そして視線を天井へとさまよわせた。きっと右を向けば、怪訝そうな視線をこちらへと送る青年の表情を見ることができるだろう。でも俺は曖昧な態度を保持し続ける。
「お前は何してるの」
「俺は、考え事です」
「妹の」
　直球。
　視線を彼の方に向ける。表情らしい表情はなかった。
　ただ、それは冷たい表情というのではない。動揺を全く湛えていないだけだ。
「俺はお前の考えていることが分かる」
　そして俺は言った。
　彼は一つ頷いた。重々しくもないが、軽々しくもないような印象の首肯。
「そして、俺が何を言ったところでお前はそれをやめないということも知っている」
　彼は俺の言葉に、初めて感情の動きを見せる。
　言うなれば、それは意外さの発露のようなものだ。俺の発言が存外に当を得たもので    </description>
    <dc:date>2012-01-04T20:26:54+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1993.html">
    <title>RED GARDEN-10</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1993.html</link>
    <description>
      (投稿者：めぎつね)

「ここはそんなに寝心地がいいかい？」

　夢現でありながらその声が誰のものかを容易に判別できたのは、彼女が今となっては唯一の旧友であったからなのだろう。顔を上げてみると、見覚えのある黒と白のコントラストは意外なほど近くにあった。

「さぁて、どうかしら」

　コーヒーの隣には、錠剤の入ったケースがまだ転がっている。アルハはテーブルの上に臥せったままそれを掴もうと手を伸ばしたが、先にウルザに掻っ攫われてしまう。彼女は何度か、その中身を確かめるようにケースを振ってから、呆れたような調子でこちらに聞いてきた。

「効くのかい？　そんなものが、メードの身体に」
「まぁ、気休めぐらいにはなるんじゃないかしら」
「ふぅん」

　相槌一つで、ウルザはもう薬には興味を失くしたようだった。身を起こしたこちらにケースを投げて寄越すと、椅子を引いてアルハの正面に腰を下ろす。
　すぐに何か話してくるだるという勘考は容易に裏切られ、ウルザは暫くの間口を閉ざしこちらの顔色を窺うだけだった。そのまま待っているのもらちがあかなず、結局こちらが口火を切った。

「それで、何か用？」
「別に、用がなけりゃ声をかけちゃいけないってわけでも無いだろうさ」
「アドーアかしら」

　こちらの指摘に、ウルザがほんの少しだけ息を止めた。

「……お前さんってさ。ホント、どうしてそう的確に突いてこれるワケ？」
「単に、他の心当たりが無かっただけよ」

　嘆息交じりに、そう答える。ウルザの用件はどうやら別のものらしい。相手の指摘に対し息を止めるのは彼女の癖だが、それは指摘が『見当違いであった』場合に限られる。ウルザからしてみればこちらの的外れな意見に乗っかった形だが、それが見えているならば世話もない。
　だが本心を話す気が無いのであれば、こちらとしては別にそれでも構わなかった。別段気に掛けるものでもない。茶番に付き合う心積もりで、アルハは自分の言葉を継いだ。

「私から教えることなんて、もう無いわよ」
「うん？」
「今更言うまでもないけど、私は卑怯者だ。だからどう教えた所で、その色が出る。彼女はああいった手口を好まないだろうし、それ以前に出来ないでしょうね。あの性格なら、尚更に」
「まぁ、確かにそうだな」
「なら私のような相手は    </description>
    <dc:date>2012-01-04T02:54:51+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1992.html">
    <title>RED GARDEN-9</title>
    <link>http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1992.html</link>
    <description>
      (投稿者：めぎつね)

「よっ」

　呼び声に唆されて、アルハは気だるげに顔を上げた。
　その声が自分の耳元でさえ聞こえなければ、目を覚ますこともなかったろう。直前まで惰眠を貪っていた頭では目と鼻の先に合った顔すらもまともに判別できず、多少痺れの残る手を持ち上げて目を擦る。
　相手はメードだった。いや違うかもしれないが、軍施設で女を見れば、まずメードであろうと判断するようにしている。白人、髪の色はアルハと同じ赤、だが自分のものよりはかなり濁った印象を受ける。制服も似たような赤と薄い灰色。年齢的には二十歳にも満たない程度か。線が細く、余り活動的な印象は受けない。但しメードの能力はその殆どがコアの出力に由来する。外見から来る情報は、余り信憑性を持ち得ない。その証明か目つきは比較的悪く髪も短い。顔立ちだけは割と好戦的なものとして目に映る。
　とりあえず友人知人の類ではないことを確認して、アルハはまた自分の腕に顔を埋めた。

「おぉい！？」
「……うるさいわねぇ」

　一際低いトーンで呻き、アルハは僅かに頭を逸らした。尤もそれで気を引いたのは、先程よりも大分近い位置で目尻を吊り上げているメードらしき人物ではなく、その奥に見えた憶えのある顔のほうだったが。
　リーズと、もう一つ。

「……ウルか。成る程、色々と合点がいった」
「なんだ、まるで悪人呼ばわりだな。傷つくじゃないか」

　不満げに口を尖らせたその少女が、言うほどに堪えていないのは知っていた。
　ウートガルザ。恐らく自分にとって、現状では最も付き合いの長い相手になる。アルハとほぼ同時期に造られたメードで、灰色の髪に黒のメッシュが幾本も入った幾らか特徴的な髪質の為に遠目からでもすぐ判る。それなりに長身ではあるが外見の年頃は十五、六といったところで、あくまでもその年齢としては長身だ、という話でしかない。二十歳近い外見のリーズと並べば、その小柄さが実に際立つ。

「なにが悪人だ、その通りだろうに。あんたが絡んでるなら、どんな巡り会わせだって納得できる。リーズを私に宛がったのも、どうせあんたの差し金でしょう」
「や、僕は礼が言いたかったというこの子の気持ちに応えただけさね。ちと勘繰りすぎじゃあないかい？」
「どうかしらね。私にはリーズがうまく懐いたから、もう一人ぐらいけしかけよう    </description>
    <dc:date>2012-01-04T02:54:16+09:00</dc:date>
  </item>
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