2008年7月1日、タブロイド夕刊紙「日刊ゲンダイ」のウェブサイト、ゲンダイネットに以下の記事が掲載されました。
最初は携帯版の記事でしたが、後(7/3)に普通のPCからでも閲覧できるようになっています。
意図的か、それともただの不勉強な記者が書いたものかは分かりません。
が、間違いなくこれは毎日側の意見のみの一方的な内容であり、これを読んだ読者に「毎日新聞問題」を誤解されてしまいます。
原文
以下、原文まま。
【話題の焦点】
2008年7月1日 掲載
今さらなんで!?昔から猥雑だった毎日新聞の英字コラム
そんなに目クジラ立てるなよ
編集責任者の処分に発展するなど、大騒動になっちゃった毎日新聞の英文サイト騒動。同社の英文サイト内のコラム「WAIWAI」で「豚を獣姦して食べた」だの「母親が中学生の息子をフェラチオしている」だの、目が点になるような記事が掲載されていたからだが、ちょっと気の毒なのが担当していたオーストラリア人、ライアン・コネル氏だ。同氏が別のネットに書いていた自己紹介文には「職業=低俗なジャーナリスト、好きな食べ物=クリトリス」なんてくだりが出てくる。だもんで、すっかり、「変態コラムニスト」が日本に関する悪趣味な捏造(ねつぞう)をしたようにみられているのだが、それは違う。
「WAIWAIはもともと、毎日新聞の英語版のコラムで、歴史は古い。かつては10人くらいのメンバーが書いていて、中にはドクターもいました。新聞や通信社が報じない雑誌ネタを紹介することで、低俗な情報も含めて日本を伝えようとしたのです。だから、昔からセックスの話はいっぱい出ていましたよ。埼京線の痴漢リポートとか、全部、雑誌からの引用で出典も書いている。コネル氏が書いた記事もそうで、獣姦の話は実話誌、母親のフェラチオはアサヒ芸能からの引用です。アサ芸は97年の記事なのに、今回、クローズアップされた。ただ、毎日の英語版は2001年3月に廃刊になった。WAIWAIはウェブ上だけのコラムになり、以後、出典記事の信憑(しんぴょう)性などのチェックが甘くなった部分はありますけどね」(関係者)
コネル氏は憎めないキャラだ。来日約10年の50代。結婚して家族もいるが毎晩のように歌舞伎町で飲み、語る日々。身長は170センチくらいだが、体重が小錦くらいあり、強制的な治療で半分くらいまで落としたという。
「日本語力にはビックリした。外国人のなまりがまったくなく、デーブ・スペクターくらいうまい。今回のことでめげずにもっと活躍して欲しい」(友人のジャーナリスト、マーク・シュライバー氏)
読者だって、マユツバで読んでいたろうに……。
問題点
以下、問題点整理。
編集責任者の処分に発展するなど、大騒動になっちゃった
ネット上だけの騒動であり、テレビなどが報道しないため、ネット非利用者には全く周知されていません。
また、その処分されたはずの責任者は、つい先ごろ昇進をしています。
ネット上に残された虚偽報道の数々は放置されています。毎日新聞はその責任を取っていません。
「変態コラムニスト」が日本に関する悪趣味な捏造(ねつぞう)をしたようにみられているのだが、それは違う。
(注:自衛隊は戦後に大日本帝国軍が解体され、その後に新設された「警察予備隊」という組織が変化していったもの。帝国陸軍や海軍の後継として設けられたものではない)
全部、雑誌からの引用で出典も書いている。
出典があればいい、というものではありません。信憑性も不確かな出典をよりによって新聞社が引用していること、そして出典元の記事すら改悪していることが問題なのです。
また、記事の問題だけでなく、毎日新聞社が記事に「HENTAI」といったタグを埋め込んだり、「小学生新聞」のページからセックス関連の記事へリンクしたりするなど
他の多くの問題があるのに、この記事ではそれに最後まで触れていません。
「日本語力にはビックリした。外国人のなまりがまったくなく、デーブ・スペクターくらいうまい。
今回のことでめげずにもっと活躍して欲しい」(友人のジャーナリスト、マーク・シュライバー氏)
まったくの身内による擁護ですね。いや、マーク・シュライバーは人事だと思ってるのか?
読者だって、マユツバで読んでいたろうに……。
そもそも、「低俗な情報も含めて日本を伝えようとした」はずの記事が、「マユツバで読まれる」という事態を、この記事は全く憂慮していない。
最終更新:2008年09月25日 11:56