ガンパレード・オーケストラ 青の章 ~光の海から手紙を送ります~
part44-327~332,335~340,347~362,365
- 327 :GPO青:2009/03/12(木) 07:30:28
ID:HLpNPtLmO
聞こえますか。
私の声が聞こえますか。
私の名前は………
OVERS Systemは全プレイヤーの同一存在を生成しています……
今回の舞台は放棄・撤退することが決まった小笠原諸島父島・天文観測所が舞台です。
撤退が完了するまでの3ヶ月間(2000年6月スタート)にGPO青の目的である『黒い月観測』を成功させましょう。
とりあえずストーリータイプ[ラブコメ]について
GPOのギャルゲー部分を強化しました、みたいなモード。
一応メインシナリオとして
・超巨大幻獣を倒せ編
・過去を探す編
がありますが白を参照して下さい
恋愛絡みのサブイベントが豊富で、伝説の場所で告白を目指したり前世からの恋人と再会したり。
恋人として選んだキャラの攻略がうまくいってれば最後に結婚できるのが最大のキモですか。
本当にギャルゲーだな。
ストーリータイプ[戦闘記録]→白参照。以上。
で[天体観測]いきますがその前に青の用語いくつか。
【能動式望遠鏡】
要するに巨大レーザー砲。
レーザーをぶち当てて着弾前後を観測しましょう、というもの。
黒い月は通常の可視光線は吸収してしまうので現状ほぼ唯一の観測手段。
通称たんぽぽ
【白天】
たんぽぽのオプション。
宇宙まで飛んでいきます。全6機
【絢爛舞踏】
1、すげーたくさん幻獣を殺すと貰える勲章。絢爛舞踏章
2、絢爛舞踏章を授与された人
【自然休戦期】
幻獣は基本夏は攻めてきません。あー夏休み
- 328 :GPO青:2009/03/12(木) 07:33:39
ID:HLpNPtLmO
- [天体観測]
停泊したフェリーから一人の男(主人公)が降りてくる。
出迎えにきた教師・大迫(通称男先生)に島の分隊について話を聞きながら学校に向かいます。
ここの部隊はもともと天文観測のためにいたのが名目上の守備隊として再編。
そのまま駐留しているらしい。
観測の方は望遠鏡が建設途中で放り出された為に全く機能していないとか。
何でこんなところに自分が配属されたのかわからない主人公に、優しい大迫先生が事情を説明してくれます。
「要するに左遷だよ、左遷」ファッキューベリィマッチ。
そのあと島のもう一人の教師・都 綾子(通称女先生。バレバレですが男先生は女先生に惚れてます)
とクラスメートに紹介してもらい、建設途中の望遠鏡を見学にいきます。
完成していれば、世界最大・唯一の能動式望遠鏡になるはずだった「たんぽぽ」。
今はただのガラクタだね、とKY発言で部下に嫌われてみます。
しかし、主人公がこの島に派遣されてきたことで、天文観測班にとって大いなる転換期が訪れていたのでした。
- 329 :GPO青:2009/03/12(木) 07:40:51
ID:HLpNPtLmO
- 翌日のHRで男先生から重大発表
「島の放棄が決定した」
戦略的にそう重要ではない父島に補給・輸送ルートを確保
しておけなくなった軍部は島民保護のために島の放棄を決定。
3ヶ月後には全員撤退することが通達されたらしい。
生まれ育った島と、恐らくは今生の別れとなってしまうことに意気消沈する隊員たち。
男先生は何かしてやれることはないかと頭を悩ませ、やがて一つの決意を固めるのでした。
明けて次のHR。
男先生は「天体観測をしよう」と提案します。
最後の思い出作りに、自分たちの本来の役目を果たしてから島を出よう。
胸を張って本土に行こう、と
部下たちは、これでたんぽぽの修理ができる、白天を飛ばせる、と希望を見いだすのでした。
やるべきことが見つかると俄然忙しくなってきます。
女先生や隊員たちはたんぽぽと白天の修復・調整。
男先生は政府の支援が受けられるようにロビー活動です。
しかも、何故か自然休戦期にもかかわらず、活発な活動を見せ始めた幻獣からたんぽぽや町を守らなくてはなりません。
ああ、だから自分はここにいるんだな
絢爛舞踏とも呼ばれる主人公は、自分が何故いまこの時に呼ばれたのか?ようやく理解できたのでした。
- 330 :GPO青:2009/03/12(木) 07:44:46
ID:HLpNPtLmO
- のんきな主人公に、男先生が観測成功のためのアドバイスをくれます。
曰わく、勝ち続けること。
たんぽぽの修理。
人間関係に注意しろ。
やけに生々しいアドバイスだったなぁと思いながら、深夜ハンガーでの作業に向かう主人公。
そこには白天の整備をしている女先生がいました。
しかも白天から引き出されたシリンダーには、しわのある白い生体部品が見えています。
それは一体?と、主人公が問うと女先生は自分の過去を語り始めます。
かつて政府の研究施設・通称ラボに務める技術者だった女先生は
非人道的な実験にも数多く関与し、白天もまたそれらの研究の成果なのだと。
この子たちの面倒を一生見続けるのが自分の贖罪なのだと。
人の脳なのか?と問う主人公。
女先生はほとんどはイルカの脳よと言います。
「さぁ、もういいでしょう。
もう二度と、こんな時間にここへ来ちゃダメよ」
その言葉に背を押されて主人公はハンガーを後にします。
翌朝、男先生からロビー活動が身を結んで政府及び海軍から正式に支援が受けられるようになった、と教えられます。
「大塚君(白天のパイロット)は海軍で飛行訓練を受けてくるように」
みんなで大塚君を見送ったあと男先生から妙な話しを聞かされます。
「諜報部からの情報では敵の狙いはたんぽぽらしい。
いっそ、『あれはただの望遠鏡だ』と教えてやれ、と言ったら『もうやってる』とさ」
それはともかく、たんぽぽの修理は順調に進んでいるようです。
受動観測ならもう出来るようになったんですよ、と隊員に教えてもらいました。
- 331 :GPO青:2009/03/12(木) 07:46:35
ID:HLpNPtLmO
- 一方その頃
国会では黒い月観測のための予算が正式に組まれ、本格的な支援も始まります。また、幻獣の攻勢が激しくなってきたこと。
本土でしか見られない強力な決戦用幻獣が現れたことなどがわかります。
撤退まで残り1ヶ月を切った頃、日本中の原子力空母が集まってきます。
たんぽぽに電力を供給するためです。
たんぽぽ自体の整備も完成に近づいてきました。
観測補助のため、10万個もの観測ブイがばらまかれ、着々と準備が整う中いよいよその日がやってきたのでした。
- 336 :GPO青:2009/03/12(木) 19:00:50
ID:HLpNPtLmO
- 観測の日、朝のHR
男先生「今日は晴れだそうだ」
静かな何かが教室に広がる。
男先生「天候で一喜一憂するなんて、俺たちくらいなものだろうな。
今日は女先生と二人でお前たちの思い出づくりを見させてもらう。頑張ってこい」
男先生から激励を受けたその夜、雲一つない星空のもと、黒い月の観測が開始されます。
主人公「各部署、現状知らせ」
「こちら機関、準備よろし」
「こちら冷却、準備よろし」
「こちら観測、準備よろし」
「こちら電算、準備よろし」
「こちら通信、準備よろし」
「遅れました!航空官制準備よろし」
「航空整備は待機中。これで失敗したら怒る」
部下1「全部署確認。隊長?」
頷く主人公「全館放送。
…人類で最初に黒い月を見たものになる。それは観測員として最高の栄誉だ。そしてその栄誉はすぐ近くにある。
そうだろ?みんな。…観測を開始する」
主人公が観測開始を告げるとたんぽぽの砲身がゆっくりとリフトアップされてゆく。
最大仰角で固定された砲身に、放熱板が展開して月下に銀色のたんぽぽが咲いた。
そして
離水する白天が歌を歌っている。
六機の白天は同調しながら歌っていた。
「…イルカの歌?」
- 337 :GPO青:2009/03/12(木) 19:06:34
ID:HLpNPtLmO
- 一斉に全ての白天が唱和し、天空に落ちるイルカたちの歌。
シェルターの中で観測の成功を祈っていた女先生に、何かが語りかける。
「私に…まだ、生きろというの?…何でそんなこと言うの?」
男先生はそんな女先生にかける言葉もなく、ただイルカたちの歌を聞き祈ります。
隊列を組み、ロケットの炎を噴きながら六機のイルカたちは天を登ってゆく。
メインエンジンに点火出来るだけの加速が得られるとマッハ5.4で上昇。さらに加速。
マッハ25で灼熱の六本の矢は天に登った。
振動とGの中機体の制御に集中しながら、大塚はかつて海難事故で亡くした婚約者を感じていた。
大塚「…お前が望むなら、このままずっと飛びつづけてもいいんだぜ」
物言わぬ白天が大塚に答える。
大塚「…そうか……」
白天たちは地球の昼の面に入り、通信が途絶する。
地球を4分の1周して全速を出した白天たちがいっせいに環になり広がっていく。
たんぽぽが能動観測を開始。
巨大な砲身の先端に光が集まっていく。
発射と同時に周囲数百kmに衝撃波と電磁波を撒き散らして。
宇宙に光の花が咲いた。
たんぽぽの砲身は自身が生み出した熱量に耐えられず、溶けて崩壊。
着弾。爆発。
「観測は成功!」
「ちゃんと記録しておいて…私が何をしたのかを。眩しくて、何もみえないから」
- 338 :GPO青:2009/03/12(木) 19:08:59
ID:HLpNPtLmO
マッハ28.94高度150kmで上昇する大塚。
やがて5機の白天は宇宙へ飛び去り、大塚の白天は海面に着水した。
意識を失った大塚を海軍の兵たちが回収している。
海軍士官「どうだ?」
軍医「酸素供給システムにトラブルがあったようで」
海軍下士官「無意識で良く着水操作ができたな」
海軍士官「そんなことはどうでも良い。
世界の一番高いところまで行った馬鹿だ。
絶対に生かせ」
軍医「はっ。我々の名誉にかけて」
こうして黒い月の観測は終了した。
- 339 :GPO青:2009/03/12(木) 19:16:14
ID:HLpNPtLmO
- エピローグ・1
部下たちが騒いでいる。
ついに男先生が女先生にプロポーズするらしい。
みんなで応援するべく、海岸まで行った。
茂みにかくれて女先生の到着を待つ隊員たち。
男先生のところに女先生が歩いてくる。
女先生「それでお話って何ですか?大迫先生」
男先生「あっ、あのですね。…その…今日はいい天気ですな!」
ダメだこりゃと顔を見合わせる隊員たちだったが。
必死で何かを話しかける男先生。
頷く女先生。
「やったか?」「OKした?」「いこうぜ!」「おめでとー!男先生!!」
口々に祝福する隊員たち。
真っ赤になって怒り出す男先生。
男先生「お…お前ら」
…まだプロポーズしてなかったらしい。やっちまったか、と顔を見合わせる隊員たち。
女先生「それで、大事なお話って何ですの?何でもお聞きしますわよ?」
女先生は全部お見通しだったようだ。
男先生「お前ら海岸100周!」
みんな「えー!?」
男先生「うるさい200周だ!」
女先生が笑いながら言った。
「みんな頑張ってね。ついでに大迫先生も」
「…え?」
「…その間に素敵なプロポーズの言葉を考えてね。
私はみんなの為にごちそうを作りながら素敵なイエスの言葉を考えるわ」
男先生「!うぉぉ!お前ら!海岸300周!」
増えてるじゃん!とみんなが怒る
男先生「うるさい!俺がいい言葉を思いつくまで何周でも走るんだ!」
その日は日が落ちるまでみんなで走りました。
- 340 :GPO青:2009/03/12(木) 19:18:18
ID:HLpNPtLmO
エピローグ・2
島を離れる前に男先生が言います。
「お前らの見たものは結局機密扱いになっちまったなぁ。
…一体なんだったんだ?あ、いやスマン。話せないんだったな。え…人型…?」
エピローグ3・最後の日に
主人公とヒロインは一緒に分校の戸締まりをすませると並んで石段を降りていきました。
いつか必ず、ここに帰ってくることを誓いあって。
[天体観測]終わり
で、あとはスペシャルシナリオ[GPMモード]いきます
が今日はここまで
- 348 :GPO青:2009/03/14(土) 18:47:52
ID:Dae0mjiHO
- [GPMモード]
別名、最高難易度ゲーム。GPMから続くお約束的ゲームモード。
白、緑のGPMキャラを転属させればGPMキャラのみで部隊をつくれます。
天体観測のとき、彼らが何をしていたか?という『裏・天体観測』みたいなお話。
簡単なキャラ紹介のあとストーリーに入ります。()内は出演した章です。
《キャラクター紹介》
・青の厚志(白)
速水厚志。人型のパイロット。青はあざな。
今回主人公としてストーリを書きます
・芝村 舞(緑)
動物に弱い、人型のパイロット。今回、彼女をヒロインとして書きます
・善行 忠孝(緑)
部隊司令
・原 素子(青)
モデル並みの容姿の整備班長。
かつて善行と付き合っていた
・シマシマ(青)
青の章のマスコットキャラ。猫みたいな目のリス
[天体観測]GPMモード
「これを見ているということは、貴方はたどり着いたのですね。
お帰りなさい。懐かしい故郷に。
長い時間がかかりましたが、再会の約束を果たします。
私の名前は芝村 裕吏。
貴方の第一の敵にして、第一の味方。
心の剣をとりなさい。いつものように。
そして願わくば、この戦いの明日には
天下万民のためにその剣が振るわれることを」
<ゲームデザイナーからのメッセージ>
- 349 :GPO青:2009/03/14(土) 18:53:15
ID:Dae0mjiHO
- ーはじまりはじまりー
停泊したフェリーから一人の男が降りてくる。
男の名前は善行 忠孝。
九州において伝説の5121小隊を指揮し、熊本城攻防戦を戦い抜いた英雄の一人だ。
大迫「お…来たな。さてと…。歓迎します。善行司令」
善行「やめて下さい。
善行で結構。僕の部下は?
大迫「はっ…あ、えーと。全部来てるはずです。じゃない、はずだ」
善行「結構。行きましょう」
大迫に案内され、学校へ向かう善行。
大迫「熊本城攻防戦の英雄たちが何だってこの島に?」
善行「それだけ、上は観測を成功させたいんですよ」
ーガンパレードの日々、1日目ー
朝のHR
大迫「あー。では始めるか。…お願いします」
善行「はい。
……お久しぶりです、皆さん。司令の善行です。
…こうやってみんなに話すのは、久しぶりになりますね。
ま、互いに昔を懐かしむような年齢ではありませんから、おしゃべりはこれくらいにしましょうか。
我々は夜明けを呼びにきた地獄の悪鬼です。
殺すしか能のないただそれだけです。
我々がやることはいつもと同じ。敵を殺せ。
わかりましたか。みなさん。
…結構。ではこの島に慣れておいてください。
何、結局はいつもと同じだ。
青が小隊長。僕は司令。
この島の住民が脱出するまで我々は戦う。まったくもって、ただそれだけです」
以上、と言って席につく善行。
大迫は話の内容に内心、圧倒されていたが何とか授業を終えた。
- 350 :GPO青:2009/03/14(土) 18:56:35
ID:Dae0mjiHO
青の厚志にとってはいつものことだ。
隣りの席で顔色一つ変えずに善行の訓辞を聞き流した芝村 舞にとっても。
絢爛舞踏章を授けられ、呼吸するように殺す自分たちにとって善行の話は「おはよう」のあいさつみたいなものだ。
幻獣に「おはよう」したら次の瞬間そいつは消えてるけどね。
少し笑う青を舞が睨む。真面目にやらんか。
再会したときはあんなに可愛い顔で抱きついてくれたのに。
でも舞の怒る顔が久しぶりに見られたからいいか、と喜ぶ青。
まったく、厚志の奴め。
少しは成長したかと思いきや、まるで変わらん。
伸びたのは身長だけかと考えて先ほどの再会を思い出す舞。赤くなる頬。
あとで殴ってやろう。でもその前にもう少し、その、ほ、抱擁を…。
えぇい、これでは厚志のことを叱れん。いやこれは奴が悪い。
やはりあとで殴ってやると決めて舞は無理やり授業に集中し直した。
バカップル登場。舞踏のはじまり。
舞に抱きついてあきれられた後で都 綾子に会いに行く。
女先生「KEY92…。いえ、キイクニくん生きてたのね…。」涙ぐむ女先生。
「あなただけでも生き延びてくれて、良かった」
青がラボにいたころ、この人は…
- 351 :GPO青:2009/03/14(土) 19:01:59
ID:Dae0mjiHO
- ー2日目ー
善行「島のほうは慣れましたか?
結構。水辺での戦いは初めてですからね。
どうあれ、この戦いは大変なものになります。
それだけは保証します。
我々が投入されているということはそういうことです。
それともう一つ。
我々の主任務は島民脱出までの守備と時間稼ぎですが、もう一つ、あります。
この島の学兵たちが島を去る最後の思い出作りとして天体観測を行います。
その観測がうまくいくよう護衛するのが、我々の仕事です。
…ええ、正式な任務です。
我々は控えめに言って日本有数の精鋭部隊ですが、その我々は学生たちのささやかな思い出のために戦うことになる。
いい話です。呼吸するように敵を殺す我々にとって、これはとてもいい話だ。
給料をもらってやる任務としてこれほど馬鹿げてこれほど心暖まる任務というものはない。
よろしい。戦いましょう。
我々はいつものように戦い、そしてこの島を離れる学生たちに、暴力の限りをつくしてささやかな思い出を与えるのだ」
本日は以上、と善行。
舞と話す。
舞「なに?お母さんができた?
…まさか姉とか妹とかはできて居らぬであろうな?
そういうのは許可制である!」
青はつねられながら喜びました
- 352 :GPO青:2009/03/14(土) 19:03:55
ID:Dae0mjiHO
- ー3日目ー
人型について話す善行。
善行「今回我々が使う機材。
すなわち栄光号本国仕様は装備されているセンサー類と火器管制装置が一新されている以外は麗しの士魂号とほぼ同じです。
「士魂」の名は後継機が量産化したために譲ってしまいましたがね。
原主任、整備はお願いします。
パイロット各員は神経接続の調整を」
士魂号。
禁忌の技術が生み出した、忌まわしい自分たちの愛しい兄弟。
熊本ではもう一人の自分として、幻獣たちを殺し尽くした英雄の巨人。
あのとき殺しすぎたせいで、幻獣は本土に狙いを変えたんだっけ。でも、今回はそういうことを気にせず殺戮していい。
敵の目がこちらに向いてくれれば、学生たちは思いわずらうことなく天体観測ができるから。
それは絢爛舞踏の本来の役目。どこかの誰かの未来のために心の剣をふるうこと。
舞はシマシマが気になるようだ。
何もないここの島で舞の心を癒やしてくれるシマシマ。
挨拶すると、びっくりしながら挨拶を返してくれた
- 353 :GPO青:2009/03/14(土) 19:09:00
ID:Dae0mjiHO
- ー4日目ー
補給について話す善行。
善行「今回もGアサルトー20ミリ水冷式ガトリング機関砲ーをメインに戦います。
ただし、島に物資・弾薬を運ぶルートが段々不安定になりつつあります。
補給は余裕を持って行って下さい。
なに、今回は上も大盤振る舞いで出し惜しみは無しだそうですから。」
そういえば、熊本のときも善行司令が大量の物資を用意してくれてたっけ。
自分たちはそれらを使い、絶大な戦果を上げたんだった。
舞とデートしたりシマシマたちと交流しながらも着々と戦闘準備は整っていく。
天体観測まであと2ヶ月半
- 354 :GPO青:2009/03/14(土) 19:14:37
ID:Dae0mjiHO
- ー10日目ー
今のところ、幻獣たちは偵察用小型幻獣くらいしか送ってこない。
5121のメンバーにとっては平和な時間が流れていた。
舞「山の中も良いが海も良い」
青は、舞がいてくれればどこでもいいやと言ってぎゅーしました。
舞「ば、場所を選べ、たわけ…」
舞に頬をつねられて喜んでいると戦闘警報が鳴り響く。
オペレーター「幻獣が出現しました。関係者はただちに戦闘配置について下さい!」
善行「やはりきましたね。それでは舞踏の再開です。3、2、1」
港地区を防衛するため出撃した5121小隊。
威力偵察のつもりか、敵戦力は低い。
それでも父島で中型以上の幻獣が確認されたのはしばらくぶりだ。
敵はこれから本気で島を攻略するつもりのようだ。
青と舞は士魂号複座型を駆ると次々に敵を撃ちおとし、初戦を勝利で飾った。
当然のように。呼吸するように
- 355 :GPO青:2009/03/14(土) 19:17:05
ID:Dae0mjiHO
- ー30日目ー
朝のHR
善行「この数戦でわかりましたが、我々がそうであるように敵も大袈裟な規模でやってきています。
どうにも天体観測を嫌がっているらしい。
まったく学生の最後の思い出作りをなんだと思っているのでしょうね。
まあ、我々にとっては敵や上の思惑はどうでも良い。いつも通り、殺して未来を守りましょう」
敵の攻勢はまだ続く。
戦闘前の一コマ
原「ちゃんと準備出来てる?ハンカチは?」
善行「遠足にいくんじゃないですから」原「これから遠足にいくような顔してるわ」
善行「いけませんね。顔を引き締めないと」
舞「どうしてみんな大事な局面だとリラックスするのだろうな?」心底愉快そうな舞。
人のことは言えないよ、と可愛い舞をぎゅーしてつねられる青。
戦いはひたすらに続く。
幻獣は町を、島をローラー作戦で侵攻しようと攻めたてる。一度たりとも成功しなかったけれど。
その攻めを変えることはせず、ただ戦力だけを増やして同じ戦術を繰り返し各個に撃破されていった。
天体観測まであと1月半
- 356 :GPO青:2009/03/14(土) 19:19:00
ID:Dae0mjiHO
- ー70日目ー
敵について話す善行。
善行「敵はいよいよ本気ですね。
大人気無いことにヘカトンケイル(超巨大幻獣)までだして天体観測を邪魔してます。
まあ、大きいですからね。全長約50km、そりゃ邪魔にもなります。
あの敵はむやみに大きいので索敵範囲も広い。下には中型、大型幻獣がうじゃうじゃです。
まあ、なかなかにたっぷり苦戦できそうですね」
舞と話す青。
舞「敵は本気になった。逆に言えば、これをしのげば我らの勝ちだ」
青「そうだね」
ーどうせ全て殺してしまう。最後には。
善行と話す青。
善行「結局のところ上は、敵の正体が知りたいんでしょうね。
黒い月の出現と幻獣の行動になんらかの因果関係が認められるから。こんなこと(天体観測)を。
問題は敵の繰り出してきた戦力規模です。これだけの戦力を送って来てるんですからそれだけ大事な秘密があるんでしょうね」
仮に黒い月の正体が知れてもその先が大事だ。もっとも私は別のことを考えていますけどね、と結ぶ善行。
天体観測まであと7日
- 357 :GPO青:2009/03/14(土) 19:22:23
ID:Dae0mjiHO
- ー74日目ー
朝のHR
善行「黒い月の観測スケジュールが決まりました。3日後です。
それまでにヘカトンケイルを祓います。戦闘準備を、皆さん。5121小隊の同窓会としゃれこみましょう」
ハンガーで人型の給弾やメンテナンスを確認しながら、仲間たちと話す青。
善行「いよいよ最後の戦い。という感じですね。まあいつも通りやりましょう」
信頼してるわよ、と原。
「熊本城攻防戦で最後まで人型を稼働させた整備の力、存分に見せちゃうから」「こっちも頼りにしてるよ」
その日は舞と二人、深夜まで機体の調整をして過ごしました。
- 358 :GPO青:2009/03/14(土) 19:29:02
ID:Dae0mjiHO
- ー77日目 ガンパレードー
空に浮かぶ、超巨大幻獣を倒しにいく。
善行「それではいきましょうか、皆さん。3、2、1。
アールハンドゥガンパレード(全軍抜刀 全軍突撃)!
アールハンドゥガンパレード!
全軍突撃!我に続け!
この世で一番価値があるのは友情だと、我々が教えるのだ!
我々の命で!明けない夜はないことを!」
ヘカトンケイルは体表面に複数の神経結節をもつ。それらすべてを破壊しなければ、ヘカトンケイルは倒せない。
しかも自分の体の上には無数の幻獣を配置した、まさに空中城塞だ。
青の操る栄光号複座型本国仕様はGアサルトから続けざまに弾丸を吐き出して大型幻獣を、ヘカトンケイルを切り裂いていく。
広大な戦場に点在するヘカトンケイルの弱点のそれぞれが
大量の幻獣に守られている。
幻獣たちもこれが決戦と知っているのだ。ベヒモスやGタランテラといった大型幻獣が何十となく立ちふさがる。
青と舞は僚機とのコンビネーションでそれらを駆逐しながら攻撃目標を一つ一つ破壊していった。
何度となく補給を受け、長い長い戦いにも終わりがきた。
複座型の背中から発射された24発のジャベリン改ミサイルがヘカトンケイルと最後の幻獣たちの一塊を粉砕した。
舞踏はひとまず終わったのだ。
- 359 :GPO青:2009/03/14(土) 19:34:01
ID:Dae0mjiHO
- エピローグ・1
光の柱が天に登っていきました。
善行が笑って敬礼を送ります。
善行「こちら司令より、敵味方へ。見えたな。
戦争は終わりだ。撤退を」
戦いの翌日、HR。
善行「まあ、大きなイベントも終わりましたし、また今日から普通の日々のはじまりです。
…あー、泳ぎましょうか。実の所、私もそうしたかったんです」
みんなの歓声が上がりました。
エピローグ・2
そして島を離れる日。
青と舞は並んでゆっくりと坂道をおりていきます。
舞はひたすらうしろを気にしています。
シマシマや動物や鳥たちが、舞についてきています。
呆然と立ち尽くす舞の肩に勇気あるシマシマの何匹かが乗りました。
舞「あ、あう…」
一緒に島から出たいんだよ、と青が言うと、シマシマたちが頷きました。
舞はカチンコチンになって顔を真っ赤にして
動物たちを抱いて船まで行進していきました。
青は幸せな気分で舞と手をつないで歩いて行きました。
- 360 :GPO青:2009/03/14(土) 19:34:55
ID:Dae0mjiHO
- エピローグ・3
船上の青の隣には、いつの間にか善行がいて、島を見ながら微笑むと口を開いた。
善行「結局、黒い月の観測データは封印されて公表表は取りやめになったようです。
…まあ、これぐらいで終わる戦争なんてないんでしょうね。
結構。しばらくは失業はなさそうだ。
…それでは、本土に帰りましょう。次の戦いが待っています」
善行は青の肩を叩くとお茶を飲みに船室に戻っていった。
島が、遠くなっていく……
ーめでたしめでたしー
- 361 :GPO青:2009/03/14(土) 20:34:58
ID:Dae0mjiHO
- これでガンパレードオーケストラ終わります。
書いたストーリーはゲーム中にないテキストがいくつかありますが、構成するとき書き易くするために追加しました(そのままだと断片的な羅列になってしまうので)。
大筋はゲームのままです。
ゲームをクリアしてもわからないことについていくつか補足しますが下の※↓以下は読まなくても大丈夫。
長々と読んでいただき、ありがとうございました。
- 362 :GPO青:2009/03/14(土) 20:37:38
ID:Dae0mjiHO
- ※↓
【幻獣】
『黒い月の中心にあるもの』が、第4世界人と第5世界の人間の悪い心から作り出した。
倒すと消えるのは半分実体だから。
実は世界間侵略戦争なのです。
【黒い月】
人型+聖銃。
人型は第6世界から、聖銃は第4世界からたまたま流れてきました。
巨大質量のために光をねじ曲げ、黒い円形に見えていました。
【聖銃】
GPMのラスボスとか精霊機動弾の自機のもと。そちらも参照して下さい。
作中の黒い月を作っていたのは精霊~の妹のほうの聖銃
【オーケストラ】
1、白の章でキャラクターの一人(とプレイヤー)が歌う歌
2、人間が本気で運命を克服しようとするとき、神さまは手を貸してくれます。
白→ペンギン(冬の神)
緑→猫の神さま
青→シマシマ(情報体)
全体→OVERSや絢爛舞踏であるプレイヤーなど、他にも
人と神さまが作り出す新たな和音(≒オーケストラ)の物語がGPO。
実はSFではなくファンタジーでした。というオチ
- 365 :ゲーム好き名無しさん:2009/03/15(日) 15:49:03
ID:jM9WlLetO
- GPO書いたものです。
ごめんなさい。
あんまりうまくかけませんでした。
ひとつだけ言い訳させてもらうと
プレイしててGPOキャラとGPMキャラの言動の乖離が凄まじかった。
おそらく世界観をゲーム以外の部分で補給してる人間用のモードなんだと思う。
私も色々調べて書きました。
さようならガンパレ
最終更新:2020年02月23日 20:57