パンドラの塔 君のもとへ帰るまで

パンドラの塔 君のもとへ帰るまで

part61-228~235

part63-234~237

part67-221~224


228 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 16:56:54.88 ID:OBkJ4kgx0




「死んで綺麗になるのと、醜くても生きてるのって、どっちが幸せなんだろうね?」




Wii「パンドラの塔 君のもとへ帰るまで」を投下します。
※CERO・CなのでWiiなのに黒いパッケージです。内容も相応なので苦手な方はご注意下さい。
 
229 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 16:57:33.05 ID:OBkJ4kgx0
エンデ:主人公。口数の少ない草食男子。アテナイの傭兵だが死にかけてセレスの家に匿われていた。一人称は「僕」CV・千葉進歩
セレス:ヒロイン。(別の意味で)肉食女子。エオス教を国教とするエリュシオン国の収穫祭の巫女。CV・能登麻美子
グライアイ:行商人の一族・ドヴェルク族の老婆。壷に入ったおじいちゃんを連れている。

基本的にこの3人(4人)で進行します。

【世界観】
エオス教:世を司る6つの理とそれを生み出す男女神(つまり12柱の神)を奉り、自然と命を尊ぶ。肉食を禁じている。
アテナイ:エリュシオン国の隣国の軍事大国。2年前に停戦したが、未だ緊張状態が続いている。
オケアノスの爪痕:単に“爪痕”とも。荒野に空いた底知れぬ大渓谷。王族ですら立ち入りが出来ない禁忌の地。
十三訃塔:爪痕の中央に断崖から伸びた巨大な鎖で固定され浮いている“塔”名の通り13の塔からなされる。
獣:この場合“人外全般”を指す言葉。ケモミミセレスたんとか妄想していると酷い目に遭います。
 
230 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 16:58:14.21 ID:OBkJ4kgx0
【プロローグ】
セレスが巫女として歌う収穫祭。
アテナイ人の金髪は目立ってしまうため、エンデはフードを被りこっそりとそれを見に来ていた。
しかしセレスを中心に黒い煙が上がり、謎の獣が暴れ、収穫祭は混乱に陥った。
逃げ惑う群衆を掻き分けセレスを探していると、不気味な老婆の側で倒れていた(この時の姿はいつものセレス。だが背中に紋章が……)
老婆(グライアイ)はどうやらセレスに今起きていることを知っているようで、何が目的かは知らないが協力を申し出る。頷くしかないエンデ。
“爪痕”まで逃げてきたエンデたち。だが、セレスの獣化はだいぶ進行しているようで半身が紫に爛れ、触手がうねついている。
ここまで導いてきたグライアイが、ここなら人間の姿に戻してやれると言い出す。
グライアイたちドヴェルク族は“鎖”を尊ぶ一族であり、その神器“オレイカルコスの鎖”をエンデに貸してやるという。
十三訃塔には“外僕”とよばれる獣が徘徊しており、その肉を取って来ればセレスを戻す儀式が出来るという。
セレスとグライアイ(とおじいちゃん)を爪痕の側の監視塔に残し、エンデは単身十三訃塔に挑むのだった。
 
231 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 16:58:56.01 ID:OBkJ4kgx0
【大樹の塔】
グライアイ曰く、ここは食料の生産プラントのようなものだったという。
エントランスには大樹をかたどった装飾を背負ったエオス教の男神らしき像がある。
部屋では外僕が徘徊している――こいつらの肉を取ってくればいいのか?
鎖で拘束し大剣で攻撃する。瀕死になったところに鎖を打ち込み。一気に引きぬく。
紫の体液が滴り微かに脈打つ獣肉。エオス教徒ではないエンデでも目を背けたくなるシロモノだ。
それを持って監視塔に帰る。これで儀式が出来る。果たして儀式とは――――

「食べるんじゃよ」

言葉の意味が理解できないセレス。
敬虔なエオス教徒である彼女は牛や鳥ですら食べたことがない。
まして、こんなグロテスクな生肉を、食べる?
聞いただけで思わず嘔吐してしまう。
でも、これを食べなきゃ彼女は獣になってしまう。
「エンデとも一緒にいられなくなるよ」
それを聞いて決心したように獣肉を手にし、一口だけ噛み取り咀嚼することなく飲み込んだ。
けほけほとえづく。でも全部食べなきゃ意味が無い。涙を流しながらもう一口、と続けていく。
食べ終わると、セレスの身体が大きく脈動する。
触手や爛れていた部分が紫色の液体となって溶けていく。
そして収まった時、セレスは元の姿に戻っていた。
「やった! ありがとう、エンデ、グライアイ、おじいちゃん! これで私、村に帰れるのね!」
「早とちりするのはおよし。まだ呪いは完全に解けた訳じゃないよ。その紋章が背中にある限りね」

獣肉を食べるだけでは、一時的に元の姿に戻すことしか出来ない。
呪いが進行し完全に獣になってしまったらもう獣肉も通用しないので、それはそれで大事なことではあるけれども。
特別な肉が必要なのだ。十三訃塔の主(あるじ)の肉が。
十三訃塔の名の通り十三の塔があるが、主は十二体。とはいえ気休めにもならない。
エンデはそいつらを全部倒し主肉(あるじにく)を取って帰らなければならないのだから。

グライアイはその助けをしてくれるという。
武器の強化や素材の合成などだ。
そしてセレスの髪を一房要求する。頷くとおじいちゃんの手がハサミになって切ってしまった。
それをエンデに持たせた鎖に乗せ呪文を唱えると、鎖が天に伸び光の二重螺旋がそれを取り巻く。
この儀式のおかげで、エンデはセレスといつも繋がっていられるという。
決意を新たに、エンデは塔に挑むのだった。
 
232 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 16:59:34.96 ID:OBkJ4kgx0
※補足
儀式のおかげでセレスの獣化がどれだけ進んだかわかる円形のゲージが表示されます(儀式前からあったけど)
このゲージが時計で言えば7時半になったあたりで第一段階。ゲーム開始時の半身が爛れちょっと触手がうねっているセレスです。
10時くらいで第二段階。ローブを被ってエンデを拒絶するため全容はわかりませんが、全身が触手化しているようです。
ゲージが点滅すると第三段階。顔の一部以外が獣化し、目の前にいるエンデを探したり唐突に祈り出すも祈りの言葉にならないという悲痛な状態です。
ゲージが完全に0になるとゲームオーバー。
セレスを感じられなくなり、監視塔に急いで帰ったエンデの背後から獣の咆哮が迫る。
「もっと早く帰っていれば、君にこんなことをさせなくて済んだのに――」
その後、爪痕は徐々に広がり獣の呪いは拡散し、十三訃塔と人間の戦争が始まった。
結果、十三訃塔が勝利。新たなる支配者・セレスによる新時代が幕を上げた。
「――――こんな形で一緒になるなんて――――」
 
233 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 17:03:30.31 ID:OBkJ4kgx0
本編。
鎖で謎を解き、外僕を蹴散らし時に獣肉を獲得し、セレスを気遣いながら、エンデは塔を進む。
主の部屋には割と簡単に到達出来るが、扉は巨大な鎖で封じられている。
この鎖を繋ぎ止めている部屋が塔のどこかにあるので、封印を解かねばならない。
大樹の塔の鎖は1本。イバラに行く手を遮られるが逃げまわる心臓部の花を逃げられないようにしイバラを枯らすことに成功。鎖の封印を解く。
主はこれまでの外僕と違って堅牢な印象があり、草木を操る力があるようだ。
武器による攻撃は全く通用しないので、弱点である主肉を鎖による射撃や引きちぎりで攻撃する。
そして、主を倒し主肉を手にしたエンデは急いで監視塔に戻る。

主肉を食べたセレスは幻覚(夢?)を見る。
どこか知らない場所で、知らない男性が『エオスに祈るため』と称して花束を手に会いに来る、そんな幻覚だ。
肉を食べて疲れたセレスは一眠りし、エンデも休むことにする。
 
234 :パンドラの塔 君のもとへ帰るまで:2012/06/11(月) 17:05:14.50 ID:OBkJ4kgx0
【岩壁の塔】
大樹の塔の主が倒された影響か、他の塔の扉が開いたようだ。
早速向かおうとするエンデを呼び止めるセレス。
「怪我と無茶はしないでね。約束よ」
そう言って右手の人差し指を差し出すセレス。
“エオスの誓い”というもので、エオス教では重要な約束ごとをする時に人差し指を絡め合って誓うのだ。
人差し指を見つめつつなかなか差し出せないエンデ――怪我もするだろうし無茶もしなくてはならない。
それに、セレスと触れ合うのは何だか気恥ずかしい。
結局誓いはせずに急いで監視塔を飛び出すエンデ。
しかし閉めた扉をそっと開けて人差し指を差し出し、何かを伝えたいようだった。
セレスが触れる前にまた引っ込んでしまったが。

岩壁の塔は鉱石が無限に掘れる資源プラントだったという。
大地をかたどった装飾を背負ったエオス教の男神像が手にした鎖は2本。
人型の外僕が剣を装備しているのを打ち破る。空を飛ぶ外僕や狼のような外僕もいる。
鉱石を吸着性の高い壁に打ち付け手がかりとし、先に進む。
1本目の封印を解いた時にエンデはふとセレスのことを想う。
その頃、セレスはほうきを手に監視塔の掃除をしながら、やはりエンデのことを想っていた。
「大丈夫かな……いえ、大丈夫! エンデ、強いもの!」
※こういったイベントはセレスの獣化段階により変化します。この場合はまだ変化が起きていません。
2本目も順調に解放し主の扉を開く。
岩石が寄り集まったような姿の主はかなり素早く、なかなか弱点のある背後まで回りこむことが出来ない。
また、岩の柱を作り出しエンデの行く手を遮ってくる。
それでも何とか主肉を手にして、エンデは監視塔に帰った。

今度の幻覚もまた知らない場所のもの。
土地が荒れ果て、子供や老人は栄養失調や病気で、若者は戦争で死んでいくという恨み言を言い合うものだった。
十三訃塔らしきものが見えたが、爪痕がないので別の場所か昔のことだろう。

セレスが寝たのでエンデも眠り、起きるとセレスの姿が見えなかった。
外から歌が聴こえる。収穫祭の歌『永遠の恵みよ』だ(原曲:フランツ・リスト『愛の夢 第3番』)
庭に出ると歌っているのはやはりセレスだった。
収穫祭の時のことを思い出す2人。
セレスは呪われた瞬間のことを覚えていないし、正直思い出したくもないが、償いはしたいし歌うのは好きだという。
歌に送られてエンデは十三訃塔へと向かった。
 
235 :ゲーム好き名無しさん:2012/06/11(月) 17:08:01.06 ID:OBkJ4kgx0
今日はここで終わります。
主要な流れ(封印鎖を解放し主肉を引っこ抜いてくる)は同じなので今後はもう少し短くなるかと思います
 
234 :ゲーム好き名無しさん:2012/10/10(水) 01:26:20.25 ID:3OOslqGo0
【湧水の塔】
湧水の塔はその名の通り無限の水が湧き出す塔。荒野の果てにこんなものがあるとは皮肉なものである。
水面をかたどった装飾を背負ったエオス教の男神像が手にした鎖は2本。
塔には水路が巡らせてあり、重い鎧を着たエンデは泳ぐことが出来ない。鎖を上に引っ掛け、ターザンして乗り越える。
サブウェポンの双小剣を見つけた。大剣では出来ない素早い動きが可能だ。
魚人型の外僕が水面からロケットダイブしてきたり、鎧を着込んで槍を装備した重装型がいたりする。どちらも強力。
仕掛けを作動させると中央にある大きな水車が動き出し、それに掴まって上がっていく。
封印鎖を解放した時、エンデはセレスのことを思いやる。
その頃、セレスはエンデが塔で見つけてきた古代エオス文字で書かれた紙片を解読していた。
2本目も解放し、主に挑む。
水をビーム状に放ってくる上に体力が減ってくるとタコ足(のようなもの)で叩いてくるが、何とか主肉を引きぬいて帰ってきた。

何だか肉に対する抵抗がなくなってきたっぽいが、相変わらず気絶してしまう。
今度の夢はこれまでとは打って変わって幸せなもの。
兵隊のおもちゃをねだる子供。やんちゃぶりに呆れながらも嬉しそうな父親。笑う母親。どうやら父親と息子は金髪らしい。
そして幸せを噛み締めながら“エオスの誓い”をする指先が見えた。

グライアイの話によると、主や外僕たちは50年前にエリュシオン公国が造った生物兵器らしい。
セレスが見た夢はそれに関係する記憶ではないか、と。
塔に落ちているものは軍の落とし物か、爪痕の底に存在する異世界のものではないかとも。
そしてもうひとつ教えてくれた。
収穫祭の事件の主犯とされたセレスとエンデが追われているのはこれまでに教えてくれたが、公国はこれをエンデの母国であるアテナイの陰謀であるとし、両国間の緊張が高まっているという。
また戦争が始まるのか、と震える二人。
だが、十三訃塔から離れたりすれば間違いなく二人は軍に捕まってしまう。
二人に出来ることは、二度とあんな事件が起きないようにセレスの呪いを解くことだけだ。
 
235 :パンドラの塔君のもとへ帰るまで:2012/10/10(水) 01:27:08.36 ID:3OOslqGo0
紅蓮の塔に向かおうとするエンデにセレスが声をかける。
「はじめて出会った時のこと、覚えてる?」
――3年前。傷を負ってアテナイ軍から逃げ出し、行き倒れになったエンデを助けたのがセレスだった。
弱った頭で「ここはヴァルハラか」と口走ったりもした。セレスが女神にでも見えたのかもしれない。
今は逆に、セレスがエンデに助けてもらっている。
そして迷惑をかけていることを気に病んでいるようだ。
「大丈夫、行ってくるよ」

【紅蓮の塔】
火炎をかたどった装飾を背負ったエオス教の男神像が手にした鎖は2本。
塔の内部は暗く、燭台から燭台へと火を灯していかなければ進めない。
塔の外僕たちは総じて火を恐れることがないが、ここにいる外僕にいたっては火を吐き火を食らう。
エンデが一本目の封印鎖を解放した頃、セレスは地下でエオス文字の本を取ろうとして尻もちをついていた。
そして塔を登っていくと様子が一変する。
広がる灼熱の溶岩。張り巡らされた管から飛び出すガス。紅蓮の塔そのものが巨大な溶鉱炉なのだ。
2本目の封印鎖を解き放ち、主に挑む。
紅蓮の塔の主は頭と肩、腕を縛り壊すと主肉をさらけ出す。何度かそれを繰り返し引き抜くことに成功した。

微笑を浮かべながら主肉を食べる。気絶するのには変わりはないが。
今度の夢に出てくるのも前の夢に出てきた家族のようだが空気が重い。
近隣の戦争のせいで食料が手に入らなくなり、野菜くずのスープくらいしか作れないのだ。
「お父さんはお腹が減っていないんだ」
「お母さんもよ」
「大人はお腹が減らないの?」
「ええ、そうよ」
「変なのー。僕、お腹ペコペコだよ」
「ふふ、ルチル、いっぱい食べなさい」
息子――ルチルが寝ている間に夫婦はぼやく。いつまで続くのだろうか。
せめて、ルチルが大きくなるまでは――――

そしてセレスは別の夢を見る。
収穫祭で暴れる“獣”それは紛れもなく――
悪夢から飛び起きると、セレスの布団がズタズタになっていた。
普段のセレスにはとうてい出来ないことだが、犯人は紛れもなくセレスだ。
隣で寝息を立てるエンデを見て安堵する。
「あなたを傷つけなくて、良かった」
そして寝たふりをしていただけのエンデは、自分の無力さに打ちのめされるのだった。
 
236 :パンドラの塔君のもとへ帰るまで:2012/10/10(水) 01:28:19.41 ID:3OOslqGo0
【鍛鉄の塔】
金属をかたどった装飾を背負ったエオス教の男神像が手にした鎖は3本。
つまり少し難しくなるということだ。
塔の内部は静かだが、鎧を装備した外僕が更に装備を強化している。
そしてエンデがスイッチを入れた途端、状況は一転した。
塔の中央の仕掛けが動き、金属のピストンが動き始めた。
ここは巨大な製鉄所であり武器工場。
岸壁の塔で取れた鉱石が紅蓮の塔で溶かされ、そしてここで加工されるという一連の流れがあるようだ。
とはいえ長く動いていなかったせいか油のようなものが固まって一部の機械の動きを妨げている。
エンデはその塊を破壊し次々と機能を回復させていく。
それが同時に封印鎖への、そして主へのルートになると確信して。
1本目の封印鎖を解き放ち、いつものようにセレスを思いやる。
その頃セレスは監視塔の入り口でエンデを待ち続けていた。
だんだん沈んでくるセレスの気持ち。もし何かあったら――
「ダメ! しっかりしなきゃ、私!」
エンデが帰ってくる場所を少しでも気持ちのいい所にするために、セレスは監視塔の中へ入っていった。
そして2本目、3本目の鎖を解き放ち、エンデは主に挑む。
鍛鉄の塔の主は金属の固まりのような人馬だった。
勿論その攻撃は強烈にして重厚。
エンデが攻撃し続けると熱くなり耐え切れずに排熱モードになる。その時が主肉を攻撃するチャンスだ。
そして、引きぬいて帰った。

やはり微笑みながら美味しそうに肉を食べるセレス。
今度の夢は、誰か(女性?)の怨嗟の声だった。
「こんなことを繰り返すなんて、私たちの犠牲は何だったの……!」
セレスは何故だかそれを“50年前の記憶”と感じた。

そして深夜、また夢を見る。
エンデの髪を切ろうとするセレス。
その風景を見た村人がヒソヒソ話をしているのが聞こえる。
エンデ(アテナイ人)の金髪はやはり目立つ。
しかしセレスはその髪を綺麗だという。
「エンデの故郷の人は皆そんな綺麗な色の髪なの?」
「僕の故郷……」
エンデの表情が曇る。
傭兵となったが守りきれなかったのだろう。そして彼自身も脱走兵となった。
そこで目が覚める。今度の夢を見ていたのはエンデだった。
セレスが隣で寝息を立てている。
「……嫌だ」
 
237 :パンドラの塔君のもとへ帰るまで:2012/10/10(水) 01:29:06.16 ID:3OOslqGo0
そして一気に5つの塔の入り口が開く。
【大樹の塔】と対になる【深緑の塔】
【岩壁の塔】と対になる【隆岩の塔】
【湧水の塔】と対になる【湍流の塔】
【紅蓮の塔】と対になる【豪火の塔】
【鍛鉄の塔】と対になる【精金の塔】
後から出てきた方の塔は全て女神像がエントランスに祀られている。
木、土、水、火、金それぞれの陰陽。
ただ、エオスの理は『光』とその陰陽もあるはずだ。
その2つの塔、そして未知なる13番目の塔は未だエンデを拒んでいる。
しかしこの5つの主を倒し肉を持ち帰れば自ずと開かれるだろう。
 

221 :パンドラの塔:2014/08/11(月) 22:40:16.97 ID:gUCxKIBV0
    まとめwikiのパンドラの塔が中途半端に終わっているので、簡単に
    ただクリアしたのがだいぶ前なので、記憶が曖昧、色々と間違っていると思う
    2011年発売のwiiのアクションロールプレイングゲーム。ゼルダの伝説みたいなシステム

    ●パンドラの塔 君の元へ帰るまで
    金髪の主人公エンデはアテナイ国の兵士。
    アテナイ国とエリュシオン国との戦争中に怪我を負うが、その時にエリュシオンの女性であるセレスに介抱される。
    エンデはセレスに感謝しつつ帰国。後に戦争は一時停戦。

    その二年後くらい、セレスはエリュシオンの国教であるエオス教の歌姫に選ばれる。
    収穫祭の当日。たくさんの人にまぎれ、フードを被ったエンデもまたセレスのその姿を見物に来た。
    収穫祭会場、大勢の観客の前の高い場所で歌うセレス。
    ところがその背中に獣の呪いの紋章が浮かび上がり、突然セレスは化け物となり、人々の元に突っ込んできた。
    パニックを起こす人々。逃げまどう中、エンデはセレスが落ちてきた場所に走る。
    人間の姿に戻ったセレスが倒れていた。
    そこに呪術などに詳しいドヴェルグ族の老婆グライアイがいた。
    セレスに獣の呪いがかかっている事を伝え、もし解きたいなら十三訃塔と呼ばれる場所に行かなければならないと言う。
    エンデは軍の追跡を振り切り、セレスを連れてグライアイの言った通り十三訃塔へと向かった。

    50年前、エリュシオンが神殿だった場所を改造し、軍事施設として生物兵器の開発を行った場所。
    その時生まれた化け物によって、飛んでもなく長く、また底の見えない巨大な向かい合う崖が生まれた。
    その場所に二つの崖に挟まれて鎖で繋がれて空中に浮かぶ十三の塔。その近くにある監視塔にエンデ達は辿り着く。

    グライアイ曰く、セレスは獣の呪いに掛っており、このままでは完全な化け物となる。
    ここにある十三の塔にいる主と呼ばれる魔物を殺し、その肉を食べる事でセレスの呪いは解かれる。
    また塔にはたくさんの下僕という魔者達がおり、そいつらからも肉をとって食べさせれば一時的に呪いは後退する。
    グライアイからオレイカルコスの鎖を貰う、この鎖は伸縮自在で敵を縛ったり引きちぎったり弱点を攻撃したりできる。
    他にも高い所を登ったり、レバーを引いたり、とにかく塔の攻略のために必要。
    力を失っているが、十三訃塔の主を倒すたびにその力を取り戻し強力になる。鎖と剣でエンデは戦う。

    エンデ達は監視塔を拠点にする。セレスとグライアイはこの場所で待つ。
    塔攻略にはタイムリミットがあり、時間が立つたびにセレスがどんどん化け物になって行く。
    時間が過ぎてもゲームオーバーにはならないものの、ほぼ怪物と化したセレスに会える。
    この制限時間は好感度に直結し、化け物になると好感度はどんどん下がる。
    最終的にこの好感度がマルチエンディングの結果となる。エンディングは五段階。

    塔を攻略しつつ、魔物を倒し肉を奪って帰り、セレスに肉を食べさせる。
    肉食を禁じられたエオス教で、しかも魔物の肉は結構グロテスク、セレスは嫌々ながら食べる。
    しかし食べるとどんどん慣れてきて、むしろ後半は食べたがる。
    主の肉を食べるたびに少しずつ、誰かの記憶がセレスの頭をよぎる。

222 :パンドラの塔:2014/08/11(月) 22:42:42.15 ID:gUCxKIBV0
    記憶の内容はちょっとずつだが、まとめると。
    かつて中の良い夫婦がいた。夫婦には子供がいた。子供はいつも馬のおもちゃを大事にしていた。
    戦争中であり食べ物も満足に手に入らない、夫婦は自分達の食を抜いても子供には食べさせた。それぐらい大事だった。
    ある時、軍事パレード見に行ったのだが、親が目を離したすきに子供がパレードの列に入ってしまう。
    子供は踏みつぶされ、パレード中は入る事はできず、子供の死体はぐちゃぐちゃになった。
    それ以来、妻は心を病む。死んだ子供のために料理を毎日作った。
    夫は妻に自分がいるからと説得し、妻は立ちなおる。夫のために、また新しい子供が欲しいと神に願った。
    しかし食糧が足りないゆえの栄養不足か、なかなか赤子ができない。
    徐々に妻は心をまた病んでいき、戦争そのものを憎み始め、エオス教にのめり込む。
    そして夫が止める言葉も聞かず、0号と呼ばれる生物兵器の素材として自分の身を提供した。
    その後、兵器となった妻が目を開けた時に見た遠くの映像は、夫が別の女性と赤ん坊を抱く姿だった。

    全ての主の肉を食べさせると、セレスは女性型の黒い化け物となる。
    ここで好感度が低いと軍隊が来てエンデが捕まったり、セレスが完全に化け物と化したりバッドエンド。

    セレスは塔の頂上へ。化け物の名前は0号、セレスの頭によぎっていた記憶の中の妻であった。
    戦争を終わらせる最強の生物兵器になるためには、愛し合う男女の命が必要だった。
    そして全ての主の肉を食べた時に、最強の生物兵器となる。しかし50年前の儀式で失敗し、眠りについていた。
    エンデはその妻のかつて夫だった者の子孫であった。夫の子孫が愛した女に取りつく事、それが獣の呪い。
    0号の願いは今度こそ儀式を成功させ、その力で持って戦争を終結させる事。
    そのために愛し合う男女、かつての夫の子孫であるエンデと自分がとりついたセレスの命が必要だった。
    最後の戦い、0号は今までの主の全ての攻撃を行う。

    倒すとエンデの名前を叫びつつ消滅。セレスが解放される。
    ここで好感度が二番か三番だと、セレスの中から魔物が完全に消えない。
    セレスは力を完全に取り戻したオレイカルコスの鎖を使って、二つの崖をひっ付け自分もろとも塔を封印する。
    好感度が二番目だと、エンデも一緒に封印される。

    最高の好感度だと、セレスが完全に解放される。
    引き離された0号が大きな化け物となって二人に迫る。エンデとセレスは長い階段を走って逃げる。
    一番下についた時に、化け物は飛びかかりセレスを捕まえる。エンデは鎖でセレスを助け、0号はそのまま崖底に落ちる。
    グライアイが二人に立ち去るように言い、鎖の力を使い向かい合う崖をひっ付けて、塔を封印した。
    崖底では0号が倒れ、その手には馬のおもちゃがあった。

    その後、グライアイから手紙が王に届けられた。
    国王は軍部が独断で裏で色々と実験や戦争を続けるための工作をしていた事を知り、軍部を処罰。そのまま戦争は終結した。
    王は調査を続けるが、十三訃塔は崖もろとも姿を完全に消していた。
    そして調査の中で、エンデが0号の元となった妻の子孫である事が判明した。
    50年前、夫は愛する妻のために、共に0号になる事を受け入れた。
    しかし儀式は失敗。大地をえぐり巨大な崖を生み出す。生き延びた夫は子も妻も失ったとうなだれる。
    そこに儀式を行っていたドヴェルグ族が現れた、その手には赤ん坊がいた。それは魔物と化した妻から出てきた。
    妻は妊娠していた、自分が妊娠している事も分からないほど心が病んでいたのであった。
    夫はドヴェルグ族の者から金色の髪の赤ん坊を受け取り、立派に育ててやると泣いた。

    草原で寄り添うエンデとセレス。「想いは繋がっていたのね」と妻の声が聞こえた。

    終わり。

223 :ゲーム好き名無しさん:2014/08/11(月) 22:49:36.98 ID:gUCxKIBV0
    記憶があいまいで申し訳ない。あと読み直してミス、塔攻略中いつでも監視塔に戻れます

224 :ゲーム好き名無しさん:2014/08/12(火) 00:24:44.09 ID:XLNxaoUf0
    間違えもう一つ、タイムリミット過ぎたらゲームオーバーだった
 
最終更新:2014年09月01日 18:50