影牢~刻命館 真章~

影牢~刻命館 真章~
>>17-252~255


252影牢sage2005/08/05(金) 13:51:14ID:DNjpiUCw
【世界設定】
人間と、人間によく似た「刻人」(トキビト)と呼ばれる種族が共存する世界。
刻人とは、血・肌が青いことを除いては、容姿は人間と全く変わらなかった。
しかし、刻人は、寿命で死ぬことがない、永遠の命を持つ種族であり、そして高い文明を持っていた。
遠い昔、人間に文明をもたらし、平穏な暮らしを与えた。
その時から、刻人による人間の支配は始まった。

恒久的とも思える平穏に溺れ、刻人に支配されている真実を考えようともしない人間。
私欲の為に刻人に成り代わろうとする者さえいた。
しかし、人間の解放を願い、刻人を殺してゲリラ活動をする者達もいた。

刻人は人間よりも明らかに数が少ない。
それは、刻人は元は人間で、大量の人間の命を使って刻人になるからである。
その秘密を知っているのは刻人だけで、だから人間は彼らに良いように支配されていたのだった。

【登場人物】
ミレニア:主人公。人間。幼少の頃から刻人に育てられてきた為、人間としての感情が欠如しており、人間を殺すことの意味も罪という言葉の意味も知らない。

ヨカル:刻人。ミレニアの育ての母。国王・エクリプスと、昔は恋仲だったらしい。
    殺人兵器のミレニアを育てているうちに、彼女に対して親心にも似た感情が芽生えてきていた。

エクリプス:800年余り、この国を支配し続けている刻人の王。
      人間を愚かな生き物と見下していたが、最近の不穏な動きに脅威を感じている。

ダスク:刻人。エクリプスに仕える大臣。献身的な態度で王に接するが、気は小さい。

キース:人間。ゲリラ組織「レッドブラッド」の隊長。
    刻人に対して、個人的な恨みを持っている。

デッドムーン:人間。自分も刻人になって永遠の命を手に入れ、国を支配しようと企んでいる。

253名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/08/05(金) 13:52:02ID:DNjpiUCw
【ストーリー】
家族で広場のサーカスを見に来ていた少女は、1人のピエロの芸に魅入っていた。
気がつくと、両親も観客の姿もなく、周りは静まり返り、広場ではなくなっている。
振り返るとピエロもいなくなっていて、小さな光が浮いているだけ。
その光に導かれるように、少女は鬱蒼とした森の中にある館に入っていくのだった。

館に入ると、さっきまで追いかけていた光は消え、辺りは暗闇に包まれた。
数時間、数日間泣き続けても助けは来ない。
救いを求める声も流す涙も枯れ果てた頃、1人の女性がやってきた。
少女は、女性を新しい「母」とし、その館で暮らし始めた。

母から、
「人間は愚かで冷酷な生き物であること」
「その人間から百個の魂を奪えば、刻人になれること」
「人間を倒す為、トラップを使いこなすこと」
を教えられて育つ。

母・ヨカルは、人間に人間を殺させる「マリオネットプロジェクト」を計画していた。
王・エクリプスもこれに賛成しており、こうすることで逆らう人間を始末しようと考えていた。

それから15年後。
19歳になったミレニアは、人間を殺していくことになる。

●ED1
最初は、忠実に確実に人間を殺していくミレニアの働きに、王は満足していた。
しかし次第に、自分も殺されるのではないか、とミレニアを疑い始めた。
それほどまでに、ミレニアは強くなりすぎていた。
王はミレニアを殺す為に様々な刺客を送り込むが、全て失敗に終わる。
ヨカルもミレニアに殺され、業を煮やした王は自ら向かっていくも敗れる。
「導く者がいなくなった人間だけの世界は、破滅に向かって行く」という言葉を残して。

一方、街では、レッドブラッドの一員であった者が、人間達に演説を行っていた。
「刻人に支配されず、人間達だけで平穏な世界を作り上げよう」
しかし、偉大な指導者を失った世界は、権力を求める者達の争いが起こり、乱れ始める。
平穏を保っていた世界は、王の言葉通り、破滅に向かい始め、数百年の時が経つ。

(結局、ミレニアの行方は誰も知らない状態です)

●ED2
育ての母・ヨカルに、数年前のことを聞かされる。
「マリオネットプロジェクト」の為、ピエロに化けたヨカルが幼いミレニアを連れ去ったこと。
ミレニアを探しに来た両親を、ヨカルが殺してしまったこと。
最初は殺人兵器として育てていたが、次第に、刻人になった時に捨てた感情が戻ってきていたこと。
最期、「ここから逃げ、生きなさい」とミレニアに言い残し、絶命する。

死んでいった多くの者達の為に何が出来るのだろうか。
ミレニアはそれを知る為に、1人、生き続けているのかもしれない。

(ミレニアは生存していると思われます)

254影牢sage2005/08/05(金) 13:52:59ID:DNjpiUCw
●ED3
キースがミレニアの実の兄だったことが判明する。

広場に遊びに来ていたあの日、キースは、ピエロに魅入っているミレニアを目撃していた。
家に帰ると、ミレニアがいなくなったと両親が大騒ぎしている。
キースが、見たことを話すと、両親はミレニアを探しに森へ行き、そのまま帰ってこなかった。

両親もミレニアも、刻人に殺されたんだと思い込んだキースは、15年後、ゲリラ組織の隊長となって活動していた。

しかし、死んだと思っていたミレニアは生きていた。

多くの人間を殺したミレニアと、多くの刻人を殺し仲間を裏切ったキースは、共に生きていくことを選ぶ。

国を出た2人は、子供を授かり、ひっそりと暮らしていた。

(近親(ry だけどこれが一番幸せな気がする)

●ED4
王も母も兄も殺し、館に1人佇むミレニア。
するとどこからか声がする。
その瞬間、館の中ではなく、暗闇の広がる空間にいた。
目の前には上半身だけの魔神がいる。
魔神は人間を滅ぼす為に生まれたのだが、今はまだ封印された状態。
封印を解く為には、多くの人間の命が必要となる。
魔神は今までのミレニアの、容赦なく人を殺す働きを見て気に入り、ミレニアに永遠の寿命を与える。
魔神の下で働く使い魔となったミレニアは、魔神復活の為、これからも人を殺し続けることになる。

(実は、前作の刻命館に続くEDだそうです)

255影牢sage2005/08/05(金) 14:02:00ID:DNjpiUCw
ゲームの世界観と冒頭部分、補足と各EDだけです。
全部で26の話があるんですが、殆ど侵入者をトラップにハメるだけなので、省きました。
最終更新:2020年02月23日 20:21