イストワール

 イストワール

Part27-266~268・355~356・423~426 part32-29~33


266 :イストワール(Histoire):2006/12/29(金)21:47:02ID:Pm2Jf3cW0
 ネタバレは作者規制以外諦めて全部ぶちまけますのであしからず。
 ゲームの性質上ネタバレすると面白みが半減どころではないけれども。
 あと、ルートは独断と偏見でオーソドックスだろうと思われるものを選んでおります。


 物語はある館のエントランスホールから始まる。
 館を訪れる一人の男。
 彼の後ろを一匹の猫が通りすぎるのと同時に、
 通路から現れた使用人らしき女の子が彼に気づき声をかける。
 彼女が言うにはもう客は全員来ていたと思った、とのこと。
 招待状を見せるように要求する彼女に対して男が返事をしようとしたそのとき、
 少女は彼の背後に落ちた招待状に気がつく。
 中を検めるがしかし、名前が記載されていない。
 そして少女が名を尋ね、彼は答えた。
 「レーベン(デフォルト名)」
 と・・・・

 奥では既に話し合いが行われていた。
 招待状を受け取った7人の仲間達。
 いずれも神話や伝説に名高い英雄や世界存在たちだった。
 議題は世界の崩壊。
 しかし彼らを召喚した館主は行方が分からず、また世界崩壊に伴う未定義空間の発生により館から出ることすらかなわず、
 そして強引な召喚の副作用により彼らは本来の力を失っていた。
 いまや打つ手なしかと思われたそのとき、司書官の少女が打開策を打ち出す。
 館にただひとつ残された未定義空間を連結するアーティファクト・・・・同調の像。
 それを求め、館内を捜索する一同。
 そしてそれを見つけ出すレーベン。
 彼は偶然にも起動した像の登録者となってしまっていた。
 同調の像の効果を受けられるのは最初に登録されたただ一人。
 こうして彼は外へと続く扉をくぐることになる。

*ちなみにここで返答次第では後ろからグサ!とやられるので注意。まあまず大丈夫だが。
 ついでに言えば何人かはレーベンの存在自体に疑問を持つ。
 彼の正体にして招待された理由に関わる話だが・・・・

 
267 :イストワール(Histoire):2006/12/29(金)21:48:00ID:Pm2Jf3cW0
 仲間紹介(公式版)
  グヴァリフ:武竜
 ほぼ全ての属性攻撃を半減する強力な防御力と、敵全体を攻撃可能なブレスを習得する。
 反面、精神状態異常に弱く、装備も限られる。

  アレクサンダー:武人
 全身鎧を装備できる数少ないキャラクター。特殊な武器に秘められた固有技を使える能力を持つ。
 武具さえそろえれば安定した戦いぶりを見せてくれるはず。

  ジャネット:戦巫女
 女神アルテナに仕える神官戦士。
 数少ない回復魔法の使い手であり、かつ武器攻撃にも汎用的に投入できるキャラクター。

  男:?
 毎ターン体力が回復し、戦闘不能になっても「灰」状態から自動的に復活してくるという恐るべき人物。
 敵の精神力を吸い取るなどの特殊な能力を持つ。しかし代償に払ったものも大きい。

  シェーラ:幽霊?
 強力な魔法攻撃を行うことのできる魔法使い。
 だが、幽体のために物理攻撃にも強いという特徴を持った異端のキャラクター。
 武器攻撃力にはあまり期待できない。

  葬儀屋:葬儀屋
 両手利きであり、二本の武器を装備することで強力な攻撃力を発揮する接近戦の先鋒。
 反面、防御がおろそかになりがちであり、打たれ弱いのが難点。

  セラフィ:司書官
 メンバー中唯一の全体回復魔法の使い手。また、唯一の蘇生魔法の使い手でもある。
 補助となる技能も多数習得するが、攻撃力に難あり。

 
268 :イストワール(Histoire):2006/12/29(金)21:52:19ID:Pm2Jf3cW0

 1.物語のはじまり、招待状

 まずは探索の準備をするために館内を捜索するレーベン。
 何をするにもまずアイテムが無ければ!
 というわけで鍋のふたやら薬草やらミトンやら自費出版の詩集やらを見つけ出し、
 仲間達から今後の指針とすべく情報を収集する。
 ちなみに館にはかなりのアイテムがコレクションとして所蔵されているが、
 大半のものは盗難防止の呪いがかかっており持ち出せない。
 謎の商人ハイダスからお近づきのしるしにアイテムをもらい、仲間達とは
 自己紹介を交わしつつ、まずどこへ向かうべきかを聞きまわる。
 そしてまず図書院へ向かうという結論にたどり着き、そこへ繋がるいくつかのルートのひとつ、
 船乗りの墓場へ向かう。
 途中で十二悪魔将が一、海王クラーケンロードにうっかりちょっかいかけて全滅してはリセットしたりしつつも
 大海賊船から海中のアトランティアへ行くゲートを発見。
 しかし水中では行動できない。なにか手段が必要だ。
 一旦館へ戻るレーベン。

 いくつかの手段が示唆される。

 1.水中行動用アイテムマリンスノーを調達する。(館にも一個あるが封印を解くのに結晶(金)がいる)
 2.シェーラが6レベルで水中行動呪文を覚える。(同調の像が必要)
 3.別ルートで行く。(扉が凍っているのでシェーラのインフェルノかクヴァリフのブレス、もしくは火炎系攻撃アイテムが必要)

 どれを選ぶにしてもアイテムが必要となるため、アレクサンダーからの情報により、
 同調の像とマリンスノーがあるという墳墓生の証へと向かうレーベン。
 砂に埋もれた廃墟の街レサでは爆炎玉を見つけ、
 途中で蜘蛛や骸骨と死闘を繰り広げながら何とか生の証外郭内で二つのアイテムを入手する。
 これで道が開ける!

*このゲーム難易度はかなりの激辛。
 死ぬときは本当に簡単に死にます。
 つーかこのレベルだと初心者ならマジで死闘。
 引継ぎで○○○○○○○○○○を所持してても運が悪ければ痛恨を喰らって一撃死する。

続く
 
355 :イストワール(Histoire):2007/01/01(月)22:06:41 ID:5EnVuVl20
イストワール続きです。

 2.図書院を目指して、二つの道

 ここでとるべき道は二つに分かれる。

 (a)ソルグラント経由
 夢の凍える地と呼ばれるソルグラント。
 かつては肥沃な大地であったが、十二悪魔将が一、白龍アールジェントによって凍てついた大地へと姿を変えた。
 この大地を山脈沿いに進めば図書院へと続く大坑道へたどり着く。
 館の冷蔵庫(・・・・)の凍りついた扉を溶かし、大量の食料が置かれたソルグラント側へと踏み出す。
 途中喋る雪だるまに道を尋ねたり、無数の狼にやっぱり襲われたり、伝説の工匠ダクの迷宮を発見したが鍵がないので断念したりしながらも
 なんとか大坑道までたどり着くレーベン。
 途中にある看板の道案内に従いながら豚やミミズを避けてたどり着いた扉。
 開ければその先はもう図書院だった。

 (b)アトランティア経由
 かつて海底に沈んだ都市、アトランティア。
 その中枢である愚者の塔の頂上へと転送されたレーベン。
 塔の内部には鍵がかかっており図書院行きへのゲートまでたどり着けない。
 仕方なく塔を捜索したところ、鍵を管理している係の当番表や住所録、そして最期の日の日めくりカレンダーを発見する。
 そんなもん気にせずに生きた祭器ライブラの両腕に喧嘩を売るとやはりあっという間にやられます。
 (2人いるか一部の属性を除いた全体攻撃武器さえあれば運次第で何レベルでも勝てるけど)
 情報に基づきアトランティアへと乗り出すレーベン。
 そしてこんな海底都市に何故か現れる謎の商人ハイダス。
 ここでしか売っていないレアアイテムをアイテムコンプのために購入し、
 やはりお魚さんに喰われかけながらもなんとか鍵を見つけ出すレーベン。
 しかしそのそばにいるモンスターゼラチナスウォールに手出しするも体力がありすぎて全く歯が立たない。
 反撃は一切してこないのだが・・・・
 なにか倒す手段はあるはずだ。
 それを手にするためにも彼はそこを後にした。 

 戻った愚者の塔内部は狂った魔術師たちが徘徊する危険極まりないところだった。
 いい加減反省したのか宝をとりつつも危険な上層域は避け、
 途中でシェーラの体があるはずなのになくなっているという謎の魔法陣が描かれた牢獄を見つけたりしながらも
 図書院行きへのゲートを発見。
 何とか図書院までたどり着く・・・・

*ちなみに最短距離を通ればゲーム内時間10分程度もかからず図書院まで着く。
 そうするとまだ崩壊していない前の方の部屋には隠しアイテムが・・・・
*なお何故か冷蔵庫の扉はソルグラント側からはすんなりと開く神秘。
 なんでやねん。
 
356 :イストワール(Histoire):2007/01/01(月)22:09:26 ID:5EnVuVl20

 3.図書院、崩れゆく世界

 幾多の苦難の末たどり着いた図書院。しかしそこはすでに崩壊が始まっていた。
 暴走した守護者達。
 院の機能を維持するために人格を閉鎖した天使―――司書達。
 同じ言葉を繰り返すだけの彼女らからなんとか聞き出したところでは、すでに図書院長は崩壊に巻き込まれてしまっていた。
 もはやこれまでかとも思えたが一抹の希望を求め探索を開始する。
 何故か院長の書斎までの道のりは途中にある柵のせいで迂回せざるを得ないため、
 モンスターの徘徊する一般閲覧室へ突入するレーベン。
 端末管理室で伝説の始原泥(根源泥)アダマを見つけるも崩壊に巻き込まれて取り落としたり、
 東方の名刀サクラハを拾ったり、書魔や警戒用使い魔や暴走した防衛用魔道書の攻撃を避けたりしながら、
 何とか奥にたどり着く。途中また何故かハイダスがいるのでアイテムを補給し、
 ついでに大坑道に伝説の工匠ゼクがいるという情報をゲットしてなんとか院長の書斎へとたどり着くと、
 そこには院長の書き残したメモが。
 そこにはこう記されていた。
 『突然に崩壊とまではいかなくても、将来的には機能不全に陥ることは免れないだろう。
 様々な方面から検証した結果、やはりこの事象の原因は世界の中心である「館」に端を発することは疑いようがない。
 ここですぐに思い浮かぶ要素は、館の地下に封じられている万魔殿の悪魔たちである。
 散見した情報では、万魔殿の扉を守る二本の魔槍と守衛、三重の隔壁はどれも異常はないようである。
 だが、彼らが何らかの手段を使って地上に浸透していないという保障はない。
 これは早急な調査が必要な事項である。
 (しかし、彼らが原因だとしてもディースはこんなやり方を望むだろうか?
 私にはとてもそうは思えないが・・・)
 備考
 万魔殿にはひとつだけ外への出入り口があるとされている。
 レイブンヒル伯爵の居城の地下より降りた通路である。
 その扉を開けることができるのは三英雄か、魔殿の番人しかいない。
 レイブンヒル伯爵ならば間違いはないと思われるが、念のために確認が必要である。

 ここでメモは終わっていた。
 側に置かれたレイブンヒル城の鍵、レイブンヒルの紋章を掴み取るレーベン。
 探索ついでに書斎の手前の部屋からはしごを上ると、そこは館の図書院別館へと繋がっていた。
 つーかこれまでの苦労は一体・・・・

*隠しアイテムは時間に間に合ったという前提で。
*世界の中心だけのことはあり、館は世界各地に繋がっている。
 しかしトイレがゼクの工房に繋がっていたりするあたりいや過ぎる。
 また大概は向こう側から一度開けないと開かない。
*図書院別館内部の罠解説の本の中にある宝箱は非常に危険だが中身は二回攻撃できる短剣などなかなかおいしい。
 序盤に取っておくのもひとつの手。でも大概死ぬ。

やっぱり続く
 
423 :イストワール(Histoire):2007/01/07(日) 09:56:46 ID:tk6D+/c+0
賛否両論、様々なご意見いただきありがとうございます。
とりあえず仲間変更と装備全て引き継いで初めからやろうとしたときにこれを書こうかと思い立ったので、
どうしてもプレイレポみたいになる他、駄文がいろいろ入ってます。
どうか最後までお付き合い願います。

というわけで続き開始します。今回はストーリー進行4です。
 
424 :イストワール(Histoire):2007/01/07(日) 09:57:59 ID:tk6D+/c+0
 十二悪魔将。
 創世の7日間の際に世界存在たちに生み出され、
 第三世界存在魔王ディースに任された10000の強きものたちの中でも特に強大な力を誇ったという十二の悪魔たち。
 この崩壊の原因がパンデモニアムにある場合、魔王ディースに忠誠を誓う彼らとの戦いは避けられないであろう。
 幸いにして彼らは魔王大戦の折、シェーラ、レスターら三英雄によって調伏され、世界各地において封じられている。
 しかし彼らを封じる二重六芒の封印は悪魔将相互の力を利用したものであるため、七体以上の悪魔将が生き残っていなければ機能しない。
 どのような戦いを演じるかが全てを決める。
 それは世界の存亡をかけた戦いとなるであろう。

 4.崩壊の原因、広がる世界

 院長の書置きから手がかりと当面の行動の指針は得た。
 どうすべきか。
 決まっている。館にはレイブンヒル伯レスターがいるではないか。
 そして彼と共に魔王ディースと戦った三英雄シェーラ。
 なにはともあれまずこの二人から話を聞くことが先決だ。
 彼らから封印の現状を聞きだすレーベン。
 しかし彼らの口は重く、必要最低限のことしか話さない。
 シェーラ曰く、魔王封印のくだりのあたりは三英雄の英雄譚を読めとのこと。
 「・・・ごめんなさい。正直なところ、レスターも私も、あまり話したい話じゃないのよ。
 冒険っていうのはつらくて苦しいものよ。
 ましてやその結果が大切な友人を失うものとなった時には」
 普通の人生を送るのも悪くはなかったのかも知れないわねと語るシェーラ。
 彼らから、万魔殿の扉はシェーラとレスター、そして番人にしか開けられないこと、
 シェーラは肉体を持っていないため現在は開封は無理であるということ、
 万魔殿に入るだけならレイブンヒル城以外にも入り口があることなどを聞き出し、
 扉の鍵とするためレスターの血を受け取る。
 万魔殿へのもう一つの入り口は館にあるが、脱出を考慮すればレイブンヒル城以外の手段は考えられない。
 そこは不帰の呪いがかけられた脱出不能の魔宮であり、内部ではテレポートや端末を介したポータルさえ使えない。
 必要な事項は聞き出したが、聞き漏らしがないか確認するため館の中を歩き回るレーベン。

 万魔殿では灯りがないからアルテナ神殿に寄って灯りを取ってきた方がいいというジャネットの参考になる話など、
 一通り話を聞き終わり、掲示板を見るついでに使用人の女の子に話しかけるとどうも態度がおかしい。
 普通に万魔殿の話題を振っただけなのだが、崩壊の原因と万魔殿との関連に話が及ぶとわずかに言いよどむ。
 しかしそれも微妙なものだ。
 気のせいだろうと思い話を終える。

 
425 :イストワール(Histoire):2007/01/07(日) 09:59:32 ID:tk6D+/c+0
 ?・・・・
 コレクションルームで装備を整え、ちょっと奥の方を見てみようとしたとき、
 輝きと共に壁にかけられた剣が取り外された。
 取り外したのは見覚えのある、しかしやけに実体がはっきりした女性の姿。
 しかし駆けつけても間に合わず、すぐにいなくなってしまう。
 盗難防止の呪いのせいで結晶を使って解呪しなければ持ち出せない筈だが・・・・
 女の子も時々コレクションルームから魔器がなくなっていると首を傾げている。
 とはいえ悩んでも今は仕方がない。
 気を取り直して準備を整えるレーベン。
 
 出発前に再度レイブンヒル領のことについてレスターに尋ねると、
 もはやあそこは生きている者が住む地ではないとのこと。
 武勲のあった戦士の墓には使えるものが残されているかもしれないが、
 そういったものは好きに持っていってよいとの領主のお墨付きをもらい出発する。

 館の庭にある花が咲いた植え込みを調べると何故か出口はドア。
 前にハイダスが言っていた言葉を思い出し、木々の間にもぐりこむと蜂蜜ゲット!
 しかし蜂が、蜂がぁ!
 このように油断すると刺されます。注意。
 さらに女王蜂を襲うと蜂が多量発生して刺されまくります。ギャース!
 
 途中で喋る木小賢樹に道を尋ねたりしながら割とあっさりとレイブンヒル領の入り口である水門まで到達する。
 院長室で入手した紋章を台座にはめ込み、跳ね橋をおろして水門の中に入る。
 そこでシェーラの言葉を思い出し、後の行動半径の拡大を鑑みて水門の水量を減らすレーベン。
 ついでに怪しすぎる床を調べると炎の短剣が見つかるが何でこんなところに宝箱が。
 謎は増えるばかりである。

 
426 :イストワール(Histoire):2007/01/07(日) 10:00:33 ID:tk6D+/c+0

 そのまま先に進むと途中で幽霊がボーっと突っ立っている。
 敵意はなさそうなので話しかけると彼はかの有名な怪盗ノルドの一番弟子だという。
 そういや図書院でハイダスが帝国博物館にあった同調の像はノルドの一番弟子に盗み出されたとか言ってたな・・・・
 というわけで同調の像を売ってくれるというが高い!
 値切ろうとしたら大好物の海賊風怪しげな丸焼きをくれたら考えてもいいとのこと。
 ちょうど目の前に端末があるので一旦館へ戻るレーベン。

 しかし普通この時点で調理がそんなに達者なわけもなく。
 というわけで女の子に頼み込むしかない。
 一個ありゃいいんだがひたすら頼み込み29個も作ってもらう。
 「ま、まだ必要ですか・・・・」
 呆れられてしまった。
 どうでもいいが材料が怪しすぎる丸焼き。
 まあ気にせず出かけようとするがその前に女の子がこんなことを。
 「地下のコレクションルームに行くのに不便と感じたことはありませんか?」
 確かにその通りなのだが彼女床を爆破して通路を開通したいという。
 さっき無茶を頼んだところなので断りづらいというかあると便利なのは確かなので
 「おぬしも悪よのう」などとのたまい爆破資金を手渡すレーベン。
 即座に大爆破。すかさず偽装工作を施す女の子。
 しかしこの館創世の時代から建ってる、神にも等しい存在の住居だったような・・・・
 国宝どころか世界遺産登録間違いなしの代物である。
 いんだろうか?
 まあいいか。

 というわけで丸焼きを渡して金を払うと同調の像が手に入る。
 これで同行者が増える!
 ところでノルドの一番弟子、金を何に使うんだろうか?

 これで先に進む準備は整った。
 いざレイブンヒル領へ!

*逆に言えば三英雄もしくは番人の肉体さえあれば封印を解くことはできる。
 ここ重要。
*女の子は館じゅうにいるが、図書院別館の本曰くたくさんいるわけではなく忙しくてそこらじゅう立ち回っているためらしい。
 が、明らかにこっちが先にたどり着いてるであろう動きをしても必ず先回りされる。
 どんだけ早いんだ。
 あとあの本書いたの誰だ。
*モンスターにいつもやられるのは当方の見解では「モンスターにやられながら進む」という話だからです。
 冗長に感じる人いたらごめんなさい。
*蜂軍団はいつもテレポートかカミカゼで避ける自分。
 初めて女王蜂倒したときどうしようかと思った。
 ご褒美は歩く時の体力回復増加装備樹海のチャーム。
 カミカゼ(移動速度増加アイテム。どんどん体力減る)中毒の筆者としては避けては通れぬ道・・・・
*今回は伏線及び準備編。それ以外は以降をお楽しみください。
 本当は跳ね橋を落としたところからストーリー進行5なのだがキリがいいのでこの辺で。

例によって続く
 
29 :イストワール(Histoire):2007/07/22(日) 19:24:46 ID:xjBLJDFm0
前書いていた人とは違うけど、続きを書いてみる。
内容にはあまり期待しないで。
 
30 :夜の領    Don't halt.:2007/07/22(日) 19:26:25 ID:xjBLJDFm0
「夜の領」
 初代レイブンヒル伯爵がイシュタシス公王より賜った領地。
 肥沃な大地と温暖な気候で、かつては西ヒュンデの穀倉として知られた。
 現在では魔王の呪いによって日の差さぬ「夜の領」となり、死霊のみが彷徨う魔境である。



5.樹海を越えて、果て無き道のり


かつてレイブンヒル領と呼ばれた地域は、魔王の呪いによって一筋の光も差さぬ、死者の蠢く魔境と化していた。
尋常ではない数のゾンビ軍団を何とか退けつつ、レーベンは夜の領のより深い場所へと踏み込んでゆく。

夜の領各所に点在する墓には、幾つもの宝箱が隠されていた。
ミミックも混じっていたが、その中でも特に重宝したのが「シルバーランス」である。
何せ不死者特攻の効果を持つので、殆どゾンビしかいない夜の領にはうってつけの武器なわけで。
シルバーランスでゾンビどもを薙ぎ倒しながら、レーベンは探索を進めていった。

かなり深い所まで進むと、一本の川があり、異様なまでに積み上がっている大量の白骨が眼に留まった。
白骨の群れは、一体の巨人を中心に撒き散らされている。どうやらこいつがその元凶であるらしい。
巨人は対岸へ渡る為の橋に陣取っており、こいつを倒さないことには先へ進めないようだ。
レーベンはシルバーランスから、図書院の隠し部屋から手に入れた毒弓「ポイゾナス・ボウガン」に装備を切り替える。

巨人オーガーはなかなかの強敵だったが、一旦毒を浴びせてしまえばこちらのもの。
みるみるうちに毒が回っていき、弱りきったところにとどめを刺して終わりだった。
その後周囲を探索してみたレーベンは、別にこいつを倒さなくても地下経由で向こうへ渡れることに気が付いた。
……まぁ結果オーライということで。

離れの納骨堂地下には、見るからに強そうな悪霊、グレイブミストが立ちふさがっていた。
とりあえずシルバーランスで突いてみるが、まったく効果がない。
色々と試してみるが、大半の攻撃は無力に終わった。魔法ならばダメージを与えられるようだが……。
ラチが開かないので、レーベンは後々どうにかすることに決め、夜の領探索に引き続き取り掛かる。

納骨堂から這い出て、向かいにある墓石を調べた所、妙なメッセージが記してあった。
「川沿い最北西の墓石を調べよ」
先に進んだレーベンは、途中宝箱を開けて大量のゾンビに囲まれたりしながらも、字面どおりの場所を調べてみた。
果たして、墓石の裏にはこんな一文が。
「レイブンヒル城の食堂の椅子の下を」
食堂に何かあるんだろうか?

墓石から少し先に進んだ所に、レイブンヒル城は聳え立っていた。
備え付けのドアを開き、レーベンは城内へと足を踏み入れる。



*夜の領の敵は単純な生息数ならゲーム中でもトップクラス。めちゃくちゃうざい。
 その上ステータス攻撃も多彩で、実際に槍一本だとジリ貧だったり。
 
31 :レイブンヒル城    the noble monnlight:2007/07/22(日) 19:27:56 ID:xjBLJDFm0
「レイブンヒル城」
 戦乱の少なかったイシュタシスでは総じて城は平野に建てられ、居住性を重視したつくりとなった。
 レイブンヒル城はアレイノラ湖に映るその姿から、双翼館の異名をとる美城である。



城の内装は、城塞というよりも洋館に近いものであった。
入ってすぐ、レーベンは壁に何か落書きされているのを発見する。
『ウィーグラフ・トラン、ここに足跡を残す!
しかし、何もない城だなあ……。』
そういえば、館の閲覧室でそんな名前を目にしたような気がしないでもない。
単なる落書きでしかないようなので、レーベンは奥へと進むことにした。

城にはまるで人気がなく、各所に意味深な注意書きがなされているのが目立った。
『薪の間もきちんと探そう!』『南に五歩 西に十歩』
『複数のボトルには秘密なし』『一本ワインは必ず調べよ』
『右から三番目のたんすの引き出し』『シアター右から四番目の椅子の下』
『長い廊下 右から四番目の南側窓枠』『火のない暖炉は必ず調べよ』
『不自然に曲がった廊下に注意』…………
指示文に従って探索を進めるうち、手元には多数の「レイブンヒルの紋章」が集まっていった。

なお、食堂の椅子を丹念に調べた結果、レーベンは「銀の手」を入手することができた。
麻痺を完全に防御できる心強い装備である。どうしてこんな所にあるのかはともかく、大事に使わせてもらおう。

二階に昇ったレーベンは、寝室として使われていたとおぼしき一室で、古い日記帳を発見する。
内容は、ある少女の日々を綴ったものであるらしかった。

『○月×日
 パパとママと一緒に森にピクニックへ出かけた。
 とっても楽しかった。また行きたいな。

 ○月×日
 パパのお友達のグレンさんがやってきた。
 パパと難しいお話をしていた。

 ○月×日
 パパはお出かけするんだって。
 でも、私の誕生日までには帰ってきてくれるって約束してくれた。
 パパは約束は破らないもの。
 早く帰ってきてね。 』

次のページへと、内容は続いている。
 
32 :レイブンヒル城    the noble monnlight:2007/07/22(日) 19:29:14 ID:xjBLJDFm0

『○月×日
 パパが帰ってきた。
 でもなんだかとても怖い顔をして、私に「近づくな」って言ったの。
 パパ、私のこと嫌いになっちゃったの?
 どうしたの、パパ?

 ○月×日
 パパは地下にこもったきり、誰も近づかせない。
 ママも毎晩泣いている。

 ○月×日
 こっそりパパに会いにいった。
 でも、パパは絶対こっちを向いてくれなくて、私に出て行けって言った。
 もう二度と俺の前に顔を見せるなって。 』

そのページには、涙の跡が残されている。

『○月×日
 このお城を出て、ママと一緒におじいちゃんのところ
 で暮らすことになった。

 ○月×日
 さようなら、パパ。
 でも、
 どんなになっても、パパは私のパパだもの。
 どんなになっても、私はパパのこと愛してるもの。
 だから、次の誕生日には迎えに来てね?
 約束だよ?
 私の大好きなパパへ     メアリ・レイブンヒル』

日記はそこで終わっていた。
最後の頁に、真紅のスカーフが綺麗に折りたたまれ、挟んである。
レーベンはそのスカーフを持って、寝室を立ち去った。



*レスターが仲間にいると日記を読むことはできません。
 当然、スカーフ「ルージュ」も手に入らず。
 
33 :レイブンヒル城    the noble moonlight:2007/07/22(日) 19:30:42 ID:xjBLJDFm0

「レイブンヒル城 地下一階」
 レイブンヒル伯領東部には良質のワインを産するワイナリーが多く、地下一階は伯爵のワイン倉になっている。



レイブンヒルの紋章20枚を費やし、レーベンは地下室への道を開いた。
地下にはずらりとワインの棚が並び、それに負けず劣らずの数でスライムが蠢いている。
入ってすぐの棚には、なんと「神官の鍵」が。これでさらに行動範囲が広がるだろう。
水門で手に入れたマリスカーバーでスライムを焼き斬りながら、レーベンは地下室を進んでいく。

敵がいないワイン倉まで辿り着いたレーベンは、床の装飾に不自然な一角を見つける。
調べてみれば、やはり睨んだ通り隠し階段があった。レイブンヒル伯の私室であるらしい。
私室には、伯爵の壮絶な葛藤の様子が書き残されていた。

『死を受け入れられぬ私にできるのは待つことだ。
 だが、何を待つというのか。
 この世界が終わるときをか?
 万魔殿の封印の近くにいる私ならば、もちろん魔王を解放することもできよう。
 だが、それが果たして世界の終わりにつながるのか?
 そして、私は私のために世界を終わらせることができるのか?
 今の私ならば、第二存在の心の一端が分かるような気がする。 』

敵との激戦で消耗も激しくなってきたため、傍にある端末からレーベンは一旦館へ帰還する。
鍵によって開かれた先には、果たして何が待っているのだろうか。



*神官の鍵を入手するとストーリー進行6。続きは次回投下します。

*上記のイベントはレスターが仲間にいると、本人から一言追加されます。
 

 以下追記 2021/11/3

※あらすじのみ追記します

 主人公は仲間二人を選んで(選ばなくても可、また周回要素で三人選ぶこともできる)世界を崩壊から救うことになる。そのために様々な場所を訪れるが、世界のあらゆる場所に、この世界の成り立ちや歴史を知る手がかりがちりばめられている。
 

 

 以下重大ネタバレ

 主人公は、なんとこの世界をつくった創造主であった。彼は世界を造り、世界を成長させるための伴侶を造り、子供たちを生み出し、彼らとともに世界を充実させたあと、ひとりこの世界を去っていった。
 残された妻は嘆き悲しむあまり、悪魔将のひとりに唆され、世界の破壊を始めてしまう。世界が危機を迎えることで、創造主である夫が帰ってきてくれると考えたのだ。

 世界を旅するうち、自分の名前と立場を思い出した(と思われる)主人公は、悲しみに溺れる妻の下へと向かう。彼女を取り巻く様々な呪いを絶ち切り、愛しき妻の名を呼んだとき、彼女は正気を取り戻した。

 無事に世界の崩壊はとまり、役目を終えた主人公は、妻や子供たちに見送られながらこの世界を後にしたのだった。

 

最終更新:2021年11月03日 10:50