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《操縦》ジェイムズ・ブッカー&ライダー ◆7.5A2XKHMQ



                妖精を見るには
                妖精の目がいる


   ▼  ▼  ▼


アーカムの空に妖精は飛ばない。
しかしこの地には戦いがあるのだ。それを行うのは異星体ジャムでも地球機械でもない。人間。そして英霊。聖杯戦争。
FAF戦術空軍・特殊戦のジェイムズ・ブッカー少佐は、図らずもその戦いに巻き込まれたのだった。

巻き込まれたという表現は適切ではないかもしれないな、とブッカー少佐は思う。
自分もまたこの戦いの当事者であるのだから。マスター。サーヴァント、すなわち英霊を、従える者。
もっとも、ブッカー少佐は魔術師ではない。軍人だ。
惑星フェアリイ。そこで少佐は地球への侵略行為を行うジャムと戦っていた……その筈だった。
新機種のモニタの最中に発生したコンピュータ異常。状況を把握する間もなく、少佐は意識を失っていた。
深い闇。ここはどこだ。パイロットは? 意識を失う直前に見た黒煙。あれは。
スーパーシルフ。雪風。深井零中尉。
零。零、おまえはどこにいる。
掌に金属の感触。それは銀色のキイだ、と少佐は思った。見ることも出来ないのに。鍵にはブーメランの意匠が施されていた。
暗転。

次の瞬間、少佐の手は鍵ではなく別のものを握っている。操縦桿。戦闘機の。しかし見慣れたものではない。
そしてそれを握っているのは少佐ではない。別の人物。その人物の記憶を、感覚を、知覚している。


『――ヒャッホォォォーウ!』

楽園と呼ばれた地で、戦乙女が空に舞っていた。
空力限界高度まで四十八秒。自らの相棒、聖剣の名を冠するヴァリアブル・ファイターに彼は熱狂する。
高く尾を引く航跡雲。――竜鳥。

『お払い箱か。人間はもう要らないってことかよ!』
『将軍は始めからこの事を知ってたんですね。始めから共謀してたんですね』
『だから……あの事故もあんなに簡単に。今までやってきた事はなんだったんですか! YF-19にかけて費やした僕の青春は、青春の日々は?』
『将軍に直訴するぜ。俺だってダルメシアン・ハイスクールの暴れん坊将軍だ!』

ミサイル多数接近。フォールド・システム起動。
5、4、3、2、1、ゼロ。機体は閃光と共に通常空間から喪失。

「う……」
自らの喉から発せられる呻き声。それによって少佐は意識を覚醒させる。
慣れた心地のベッドの上で目覚める……そう、慣れているのだ。
住んだ事もない、見た事もないはずの街、アーカムシティに。不可知戦域? まさか。
これがジャムの新戦術だというのなら、それは……。

「ヘイ、少佐。ひでえ顔だ、女にこけにされる夢でも見たかい」
身体を起こしたブッカー少佐にサーヴァント・ライダーが挨拶とも呼べない挨拶をする。少佐は苦笑。
「夢か。そうだな。きみの夢だ、わたしが見たのは」
「ふん、マスターとサーヴァントの繋がりって奴かよ。ガルドの野郎でも出てきたか。それとも、歌か」
「いや……」
彼の深い部分までもを認識したわけではない――恐らくは。
ただ、彼はその場所で、飛んでいた。エデンと名付けられた惑星で。全自動の機械ではなく、自らの手でもって。

彼、ライダー、イサム・ダイソンは、まともな軍人とは言えないのだろう。しかしブーメラン戦士とも真逆だ。
人間性を喪失しつつある、冷たく張りつめた彼らとは。


『なぜだ、零。なぜそれほどまでに雪風のことを?』
『おれは……あんたを別にすれば、信じられるのは雪風だけなんだ。他にはなにもない……なにも』


「きみは……サーヴァントとなって今ここにいる事を、どう思っている」
首を振りながら、少佐は質問。
「俺はいつでも」飄々とした態度でライダーが答える。「全開で飛ぶだけだ。英雄殿と追いかけっこも悪くはない」
「フム」
「で、どうだい。俺の夢のご感想は。ん、夢じゃなく記憶だったか」
「きみがイサム・ダイソンという人間を演じてわたしを欺こうとする悪意的な存在だというのなら、きみ自身の記憶をも欺く能力を持っているのかもしれん」
「つまんねえ言葉をどうも」
「そう言うなよ。なんといっても、今、わたしが頼りに出来るのはきみしかいないんだからな」
「これが可愛い子ちゃんだったら張り切ってるところなんだがな」
「ならば少しでも外見を整えるとしよう、性別は変えられんがね……シャワーを浴びてくる。仕事もあるからな」
「空港勤務ね。こんな街に」
「きみの戦い方にとっては都合がいいだろう」
「だったら」
と、ライダー。
「俺もついていこう。ああ、シャワーの方にじゃないぜ」

放出される冷水を全身に受けながら、ブッカー少佐は思考する。
最優先事項は帰還だ。しかしそれはどう為す? 〈通路〉はここに存在するのか。ジャムはこの戦いに、聖杯に関わっているのか。
何にせよ、ライダーとは協力せねばならないだろう。可能ならば他のマスターとも。
聖杯。それを求める者達がいる。一笑に付すことはできない。少佐にとっての現実である侵略異星体ジャムとの戦いとて、信じない者は多いだろう。
では、アーカムシティは本当に現実なのか。いや、現実ではない、ということにはならない。
夢を見ている者にとってその世界は現実であるという意味とは別に、夢は現実ではないからといっても夢を見ている人間は現に存在しているのだ。
おれはここにいる。
零、おまえはそこにいるのか。

一日が始まる。機械ではなく人間同士の戦いが始まる、その一日が。

【クラス】
ライダー

【真名】
イサム・ダイソン@マクロスプラス

【ステータス】
筋力E 耐久D+ 敏捷C+ 魔力E 幸運B 宝具B+

【属性】
混沌・善

【クラススキル】
騎乗:A
騎乗の才能。幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を乗りこなせる。

対魔力:E
魔術に対する守り。
無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

【保有スキル】
戦闘続行:C
往生際が悪い。
重傷を負った状態でも戦闘を可能とし、宝具が完全に破壊される可能性を減少させる。

戦場の英雄:A
エース・パイロット。英雄と呼ばれるに相応しい偉業を達成しながらも、祭り上げられる事無く戦場に在り続けた者。
主役となる物語は終わっても消える事無く、後の歴史にその姿を現す。
ライダーはそれらしい行動を取っている限り、「そこにいるのは当然である」として、魔力を探知されにくくなる。
一般人・マスター問わずライダーの姿を見てもSAN値の減少は行われないが、流石に間近で宝具を視認された場合は別である。
英霊としての格は保たれたままなので、普通のサーヴァントであればライダーがサーヴァントである事を見抜く事は可能。

【宝具】
『超時空可変戦闘機・聖剣(エクスカリバー・バルキリー)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人

異星人の戦艦から得られたオーバーテクロノジーを駆使して開発された「可変戦闘機(通称・バルキリー)」。
最大の特徴は「ファイター」「ガウォーク」「バトロイド」の3形態に変形できることである。
「ファイター」…戦闘機形態。迅速な移動やドッグファイトに用いられる形態。
「ガウォーク」…中間形態。姿勢制御に優れ、地上での移動ではホバーを用いる。
「バトロイド」…人型形態。格闘戦・白兵戦などに用いられる形態。

幾度も発生した人類存亡を賭けた戦いで常に主力として活躍した事から若干ながら神秘性を持つが、あくまでも人類の手によって造られた量産を前提とした兵器である。
魔力の消費は控えめとはいえ、それでも出撃できるのは一日一度が限度。無茶をするなら令呪が必要になる。

ライダーの宝具であるバルキリーはYF-19・通称エクスカリバー。
様々なオプション兵装が用意されており、ファストパックは肩部および脚部側面に装着。
通常はライダーの一人乗りだが、マスターが後部座席に乗りサポートを行う事も不可能ではない。

『マクロス・プラス』
ランク:B+ 種別:対伝説宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人

――一つの時代の幕開けとなった伝説。SDF-1マクロス、そして「歌」の力。
それに打ち勝ったのがライダーである。
高い知名度を持ち、名が知れ渡った存在に対して、それが有名であればあるほど致命的となる一撃を与える確率が上昇する。

【weapon】
宝具であるYF-19。

【人物背景】
新統合軍のエースパイロット。
女たらしで軍規違反の常習者と極めて自由奔放な性格の持ち主であり、他人との協調性に欠ける面がある。
空を飛ぶ事が何よりも好きで、それが空戦能力の高さに結び付けられている。
数々の命令違反や風紀を乱したとして、上層部の命令により惑星エデンにあるニューエドワーズ基地に転属させられる。
そして新型AVFYF-19のテストパイロットに抜擢され、その卓越したパイロット能力を発揮。
トライアルの最中、親友であるミュン・ファン・ローン、青年時代の確執を持つガルド・ゴア・ボーマンと再会するが――。

【サーヴァントとしての願い】
飛ぶ。

【マスター】
ジェイムズ・ブッカー@戦闘妖精・雪風〈改〉

【マスターとしての願い】
帰還。

【能力・技能】
軍人としての戦闘技能。
コンピュータの扱いに慣れている。

【人物背景】
フェアリィ空軍少佐。特殊戦の戦隊指揮官。
作戦立案や、機体整備の指導、出撃機スケジュールの調整などのデスクワークを主な任務とし、「絶対生還」を至上命令とする特殊戦戦隊機の帰還を待ち続ける。
部下である深井零少尉には、単なる職務以上の友情を示している。趣味はブーメラン作り。