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《心の鍵穴》ことり&キャスター ◆69lrpT6dfY



小鳥の囀りのように、美声が風と共に流れる。
その共鳴は、万人に聴き入らせるほどの神秘を帯びている、はずだった。
されどいまは、天使の唄には気持ちが込められていなかった。
天に捧げられる程の素質を持つにも関わらず、不安と困惑が邪魔をしていた。
奇跡の授かりものを失ってしまった。
自信を裏付ける相手の想いが判らなくなってしまった。
心を聴けない孤独に耐えきられず、現実に向き合えず、殻に籠る。
いまや、少女には自身の心傷を乗り越えられぬほどに弱っていた。
迷える子羊には、救済が必要だった。


「でも、私にはあなたを救えそうになさそうね」


一声。
少女が歌っているにも関わらず、気にも留めず、もう一人の少女が遮った。
それは突然で、少し驚いた。


「……あなたは、だれ、ですか?」
「あら、まだなのね。薄々は勘付いているようだけど」
「…?」
「とりあえず、自己紹介から、かしら。私は“さとり”。古明地さとり、って名前よ」
「さとり…」
「ご名答」
「えっ?」
「頭の中で薄ら思ったでしょう、妖怪「覚」について。現代人にしてはよくご存じで」
「それじゃ…」
「ああ、そういうことなの。あなたも私と同じ“さとり”だったのね」


妖怪「覚」。
『今昔画図続百鬼』などの伝承・民話で伝えられる妖怪の一つ。
山奥、とくに飛騨や美濃に住むと言われている、人の心を見透かす妖怪。
心を読んで人を驚かし隙を見て喰らう、とも。
ただ悪戯するだけで逆に思わぬ出来事に驚いて逃げる、とも。
むしろ無害な存在であり、中には人と共存していた、とも
無意識に行動する人間を恐れるようになった、とも。
様々な話が各地に広がっている。
それだけ読心術というものは人を魅了し、恐怖を抱かせ、話題として伝搬する、という事なのだろうか。

幼い頃に身につけた「人の心を読む」能力。
それがどういったものなのか調べるべく、以前そういった文献を漁った事があった。
その知識も頭の片隅に置かれたままだったが、目の前の少女との出会いで想起された。


「だから、私なんかが喚ばれたのね」
「非力で武勇伝なんてものもないし、偉業を成し遂げたという実績もないし、英雄という役割には不相応なのに」
「私が“さとり”だから、マスターに引き込まれてしまったのね」
「…」
「さて、あなたという変わった珍しい人間にはとても興味を惹かれるところだけど」
「そろそろ、想起してもらいましょう。あなたは一体、聖杯に何を望むのかしら?」


瞬間、身体に痛みが走る。
それが令呪の発現によるものだと、自然と理解する。
今まで知らなかった情報が手に取るように解かる、識っている、感じ取れる。
だから戦慄する。
各々の願いを叶える為の儀式。
その為に避けて通れない、人の死。


「そんなことっ!!」
「嫌なら、あなたが死ぬ事になるけど」
「!?…そ、それは」
「願いはあるのに、人を殺すのは嫌だなんて。人として最もいうべきか、この場合は異常というべきか」
「まぁ、それでも構わないわ。あなたがどう思おうとも、私には関係ない」
「私も聖杯戦争なんて興味はないけど、むざむざ殺されるのも嫌だから」
「だからどこかに陣地を構えて、この子たちに任せて、あとは本でも読むだけよ」


その言葉に合わせて、動物が現れた。
猫。犬。鳥。その他。数匹。
それまで全く気配がなかったのに、いつの間にか動物たちがさとりの周りを取り囲んでいた。


「この子達は私の使い魔。そして私が飼っているペット。とても懐いてくるの」
「念のため、あなたの身の回りにも数匹付けておくわ」
「何かあったらその子たちを頼って。万が一には令呪で」
「それじゃ、私は陣地を構えられる場所を探すから。何かあったら念話でよろしくね」


一方的に会話を断ち切り、霊体化したさとりはその場から立ち去った。
全く会話にならなかった。
一方的に心を読まれるがゆえに、意思疎通が捗れない。
逆に相手の心を読めないために、意思疎通が捗れない。
だから私の言葉数は少なかった。
相手の思いを汲み取り、自分の思いを伝えるのが。
上手くできなかった。

どうすれば、相手の思っている事がわかるの?
分からない、不安で、怖くて、信じられない。
他人も。自分も。

ねぇ、どうればいいの?
助けて、朝倉君……



【マスター】
白河ことり@D.C. ~ダ・カーポ~

【参加方法】
ある日デートの時にお揃いで購入したアクセサリーがハート型の銀鍵であり、ことりが願いを抱いた時に呼応して導かれた。

【マスターとしての願い】
心を読む能力を、取り戻したい…?

【能力・技能】
容姿端麗。成績優秀。歌も上手。
それ以外に関しては普通の学生。
枯れない桜の木の魔法により人の心を読む力を持っていたが、今は失っている。

【人物背景】
枯れない桜が咲く初音島の風見学園付属に通う3年生で、学園のアイドル的存在。
趣味は帽子集め。チャームポイントである帽子は所属している聖歌隊のものである。
幼い頃、とある事情により切なる願いを抱いたため、枯れない桜の魔法により「人の心を読む」ことが出来るようになった。
その能力を悪用することなく善良に使っており、特に人とのコミュニケーションを円滑に進めることで人間関係を大切にしている。
そして卒業パーティの時に好意を寄せていた主人公・朝倉純一に告白し、晴れて結ばれることとなる。
しかし、ずっと咲き続けていた桜が枯れた直後に彼女の能力は喪失してしまい、相手が何を思っているか判らない事が不安になり塞ぎ込んでしまう。

以上が所謂ことりルートで窺い知れる内容である。
そして最終的には主人公と試練を乗り越えてより絆が深まるのだが、彼女が抱いた願いに聖杯が呼応してしまい引き込まれてしまった。

【方針】
わからない。

【クラス】
キャスター

【真名】
古明地さとり@東方project

【パラメータ】
筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:B 宝具:C

【属性】
秩序・中庸


【クラススキル】
陣地作成:C
 自らに有利な陣地を作り上げる。“地霊殿”と“灼熱地獄跡”を形成する事が可能。
 住み慣れた居城である“地霊殿”は短期間で完成する。中には無数の動物たちが住んでいる。
 “灼熱地獄跡”は所有地ではなく管理地であるため形成は難航する。“地霊殿”より日数が必要。
 完成すれば文字通り来る者を灼熱で迎える。また、跡地に蔓延る怨霊が現れ、使い魔の成長が早まる。
 なお、陣地を構える場所が「地下」であり、「魑魅魍魎が多い」場所であれば、より早い陣地構築が可能となる。

道具作成:E
 魔力を帯びた道具を作成できる。
 ランクは低く、殆ど機能していない。
 代わりに本の著述や弾幕の生成に利用する。

【保有スキル】
妖怪(覚):B
 人間・妖怪・霊魂に畏れられ、忌み嫌われる存在。
 相手を読心できるがゆえに、他者との正常なコミュニケーションが成り立たない。
 また、様々な感情が入り混じった思考を覘いてきたため、多少の精神的揺さぶりには動じない。
 どちらかというと『精神異常』に近いスキルである。

カリスマ:D
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘において自軍の能力を向上させる稀有な才能。
 さとりの場合はペット達を統率・管理するために機能している。

使い魔:B
 様々な動物を使い魔として使役できる。
 心を読む能力が言葉を持たぬ動物に好かれているため、自然と動物たちは彼女を慕い集まってくる。
 中には怨霊や妖怪など魑魅魍魎を食べて、より強力な妖怪になる動物もいるため、
 使い魔が成長すれば低~中クラスのサーヴァント程度の力量を持つようになる。


【宝具】
『開眼・第三の目(さとり)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:???
 心を読む程度の能力。
 さとりの左胸部にあるこの宝具で相手が現在思考している表層意識を読むことが出来る。
 範囲内であれば気配を絶っていても心を感知して思惑を把握することが可能となる。
 ただし読心能力や精神干渉を防ぐスキルや宝具などで軽減・遮断されてしまう。

 なお、この目を閉じれば『閉眼・第三の目(こいし)』となり真逆の能力になる。
 しかしそれはさとりの妹を象徴する宝具であり、さとり自身は最後の心を閉ざすつもりはない。


【weapon】
『第三の目』と“使い魔”と“弾幕”が唯一の武器?


【人物背景】
地底の旧都にて、灼熱地獄跡地と蔓延っている怨霊を管理する「地霊殿」の主。
種族は妖怪「覚」。美濃、飛騨に住むとされる人の心を読む妖怪の一人。
読心されるのが苦手な幽霊や怨霊とは相性が良いため、閻魔様に見込まれて「灼熱地獄跡」の怨霊管理を任されている。
動物たちには慕われているものの、他の存在には心を暴かれる事を疎ましく思われているため、他者とは接触せずに引き籠もっている。
普段は屋敷や旧地獄の管理、妹のこいしや他のペットの世話などを妖怪化したペットに任せ、自分は読書や本の著述にふけっている。


【サーヴァントとしての願い】
不明。
彼女は他人の心を読むけど、他人に読ませるつもりはない。


【基本戦術、方針、運用法】
古明地さとりは と に か く 引き籠もりたい!
だって妖怪“さとり”であるが故にコミュ障だから、仕方がないよね。
さとり自身が戦闘が得意という訳でもないので、聖杯戦争もペット達を使役した人海戦術を駆使して、後は任せる。
ちなみに猶予期間中に陣地作成を進め使い魔を育成すれば本戦に対してある程度準備を整えた状態で迎えられる。

『第三の目』は精神干渉が弱い相手になら絶大な武器となる。そうでなくても思考を読める利点は大きい。
実を言うと、『第三の目』の範囲内であれば敵サーヴァントの真名を簡単に知りえる事も有り得る。
しかし表層意識で手掛かりを得られないと意味がないし、出来ても十分な対策が出来るかどうかは別である。
もう一つ、『第三の目』の利用法として相手のトラウマを読み込む方法がある。
原作と同じように、何らかの手段で相手のトラウマを想起させる事が出来れば、それを武器に精神攻撃ができるだろう。
ただし、こちらも相手のトラウマが分かったところで再現したり利用できなければ意味がない、かもしれない。


【備考】
サーヴァント級になれる使い魔とは「火焔猫燐」と「霊烏路空」の二匹の事である。
彼女達は動物形態と少女形態と二つの姿に変えられる。前者は馴染みある姿で消耗が少なく動きやすい。後者は妖怪としての力を発揮でき会話も可能。
「火焔猫燐」は「霊烏路空」より短い期間で少女形態になれる。友好的で立ち回りも良い方である。
「霊烏路空」は「火焔猫燐」より力を蓄える必要があるが、その分強大な核パワーを持っている。単純、短絡的、鳥頭、やや好戦的。
なお、それぞれのステータス・能力は現在設定していません。そこは個々で妄想して、必要に応じて実現させてみてください。