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《怒り》マスク&アサシン◆HQRzDweJVY




軋んだ想いを吐き出したいのは 存在の証明が他にないから



  ■  ■  ■



一人の男が物陰に隠れながら、カメラを構えている。、
その男はアーカムに拠点を構える探偵の一人だった。
彼は今、一人の男について調査を続けている。

(ふざけた格好しやがって……)

手元の写真に映るのは奇妙なバイザーを付けた一人の青年の姿だ。
彼の名は"マスク"。本名不詳。経歴不詳。おかしなバイザーをかけた謎の男。
(自己申告では視力矯正のためとなっているが胡散臭いものだ)
普通ならばそんな怪しい男がFBI捜査官として、警察に出入りできるわけはない。
だがFBIのお偉いさん(クンパという名前らしい)の肝いりで事件の捜査に加わることとなった。
ここ最近アーカムで頻発している、数々の奇妙な事件の捜査に。

事実、彼はその肩書に恥じない成果をあげている。
だが彼は――いわゆる被差別階級の出だという。
ただでさえFBIからの出向ということで煙たがられる存在なのだ。
どんなに優秀であろうとも……いや逆に優秀であるがゆえに、そんな彼を快く思わない人間もいる。
彼に調査を依頼をしたのは、そういう類の人間だ。

(しかしこれで仕事も終わりだ……)

彼は先ほど人目を忍ぶように外出するマスクの姿を目撃した。
そして今、カメラのレンズの先にいるマスクは誰かと会話をしている。
相手は男。暗くて顔はよく見えないが、格好からしてクスリの売人か何かだろうか。
いや、そうでなくとも良い。
スキャンダラスの火種さえあれば、あとは自分の雇い主がやってくれるのだから。

音を消した違法改造カメラのシャッターを切る。
これで仕事は完了。一刻も早く帰宅して雇い主に報告しなければ――
だが瞬間、男の頭に衝撃が走る。
自身の顔を包み込む何か――それが男の手だと理解できたのは、引き剥がそうとしてからだった。

(馬鹿な! ここには誰もいなかったはずだ!)

職業上、気配には敏感だという自負がある。
だというのに自分の顔を掴んでいる男は全くその気配を感じさせなかった。
混乱する探偵。引き剥がそうともがく最中、わずかに開いた指の隙間から、こちらを覗き込む赤い瞳と目があった。
褐色の肌のみすぼらしい服の大男。
それは先程までレンズ越しに見た男と合致する特徴を持っていて――

――ぐしゃり

それがどういうことか考えるまでもなく、男は絶命した。




  ■  ■  ■




「……馬鹿な男だ。仕事を選べば命を失うこともなかったろうに」

高級マンションの一室。
報告を受けたマスクはそう言ってコーヒーカップを机の上に置いた。

恐らくは明日の新聞にでも変死体のニュースが乗ることだろう。
そして探偵が自分のことを調べていた以上、こちらにも捜査の手が及ぶ可能性は非常に高い。
だが足がつくはずもない、とマスクは確信している。
それどころか死因すら不明確なまま終わるだろう。
何故ならば下手人は科学の枠外の住人……サーヴァントなのだから。

「助かった"アサシン"。礼を言う」

アサシンと呼ばれた男はマスクの言葉に無言を貫く。
体格の良いマスクよりも大柄な浅黒い肌の巨漢。
この高級マンションに相応しくない、みすぼらしい格好。
アサシンを印象づける要素は数多いが、何よりも目を引くのは顔の十字傷と真紅の瞳だ。

「……それよりも先程の問に答えろ」

マスクがサーヴァントというものについて理解したのはつい先程だ。
彼は本日、日中行った捜査で銀の鍵を広い、懐に収めた。
証拠品のの無断所持……捜査官としてはあるまじき行為であるし、普段のマスクならば行わないような行為だ。
だが強迫観念じみた衝動に襲われ、マスクは銀の鍵を懐へと収めたのだ。
そして何かに導かれるように夜の街へと出歩いた彼は出会った。
サーヴァントと呼ばれる超常の存在に。
そして知った。このアーカムという街の異常性と、聖杯戦争という一つの真実に。

「貴様はあの時、この聖杯戦争に参加すると答えた。
 ――ならば貴様は願いを持っているはずだ」

真紅の眼光が虚偽を許さぬ、という風に仮面の男を射抜く。
だがマスクは、殺意に似たその視線を受けてもなおその余裕の態度を崩さなかった。

「……リギルドセンチュリーの呪われた歴史、被捕食者と蔑まれた我々クンタラの地位の向上――いや」

バイザーを外し、アサシンの瞳を真正面から見据える。

「そもそもクンタラという忌まわしい歴史の改変を私は望む。
 ――聖杯は、それすらも可能とする代物なのだろう?」

その蒼い視線に込められた意思。
そこには義があるだろう。
だがアサシンはその奥底に自分と似た何かを見た。
マスクが持つそれは長年蓄積された泥の如き鬱屈した感情。
アサシンが持つそれはある事件が起因となった烈火の如き激情。
方向も、その感情を産んだ原因も異なる。
だが、その感情は同じ名で呼ばれるものだった。
その感情の名は、怒りという。

「――いいだろう。お前がその願いを変えぬ限り、己れも貴様に従おう。
 己れの願いを叶えるために」

アサシンはそれだけ言うとサングラスの中に赤い視線を押し込めた。




【クラス】
 アサシン

【真名】
 傷の男(スカー)@鋼の錬金術師

【パラメーター】
 筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:E 幸運:E 宝具:C(B)

【属性】
 混沌・悪

【クラススキル】
  • 気配遮断:D
 自身の気配を消す能力。
 完全に気配を断てば発見はほぼ不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。

【保有スキル】
  • 真名秘匿:A
 完全に名を捨て去ったことにより、真名を特定することが出来ない。
 邪神の記憶からも抜け落ちており、例え誰であろうと本名を特定できない。
 真名看破スキル、及び名前に因る魔術を無効化する。
 また極めて特殊なスキルであり、後述のイレギュラーを引き起こしている。

  • 逃走経路:B
 複数人の国家錬金術師を殺しながらも逃走し続けた逸話がスキル化したもの。
 都市という状況に特化した逃走スキルで、都市内で戦闘から離脱した場合、高い補正がかかる。
 仕切り直しとは違い、不利になった戦闘を初期状態へと戻すことは出来ず、離脱に特化しているスキル。

  • イシュヴァラの武僧:B
 「単身でアメストリス兵十人分の戦力に匹敵する」とまで言われたイシュヴァラ教武僧の武技。
 アサシンは高いレベルでこの武術を収めている。

  • 信仰の加護:-
 一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
 アサシンは復讐のため信仰を捨て去っており、本スキルは消滅している。

【Weapon】
  • 右腕

【宝具】
  • 右腕・万象分壊(ライトハンド・ディスアセンブル)
 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 触れたもの全てを破壊する必殺の右腕。
 錬金術のプロセス(理解・分解・再構築)を第2段階で留めることで、ありとあらゆるものを破壊する"分解"の概念武装。
 宝具も例外ではなく、Cランク以下の宝具の場合は破壊される可能性がある。

  • 左腕・事象再構築(レフトハンド・リビルドマテリアル)
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 錬金術の3段階目、再構築を可能とする左腕。
 ……が、ある事情により、これを取得する以前の記憶しか持たないため、この宝具は使用不可能。
 アサシン自身もこの宝具の存在を把握していない。

【人物背景】
 戦争の最中で行われた国家錬金術師によるイシュヴァール人殲滅の生き残りで、兄と一族を滅ぼした者たちへの殺人を重ねる復讐鬼。
 後に己が殺した医者の娘との出会いなどを経て、自分の考えを改め、主人公たちと協力し戦っていくことになるのだが……

 ――通常、英霊という存在は死後から呼ばれ、自身の人生を客観的に見ることのできる存在である。
 しかし英霊の座やムーンセル・オートマトンという無色のデータベースから呼ばれた存在ではないことに加え、
 レアスキル:真名秘匿がある種のエラーを起こし、復讐鬼として活動していた頃の記憶しか持っていない。

【サーヴァントとしての願い】
 国家錬金術師への復讐


【マスター】
 マスク@Gのレコンギスタ

【マスターとしての願い】
 歴史からクンタラという存在を消し去る。
 つまるところ、掴めサクセス。

【能力・技能】
  • カリスマ
 元々キャピタルガードの一候補生であったが、クンタラ部隊をまとめあげ、後に一勢力を率いるほどのカリスマを持つ。
 (とはいえ多少なりとも見くびられる面はあったようだが)

【人物背景】
 本名ルイン・リー。
 主人公ベルリ・ゼナムにとって頼れる兄貴分であるが、
 地位や力、すべてを持つ彼に対し強いコンプレックスを持ち、マスクとなった後はそれを爆発させた。
 彼のつける特徴的なバイザーマスクは操縦のサポートを行ったりする機能を持つが、
 それ以上にルインにとって精神的なスイッチを入れる、という意味合いが強い。


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