首括りの丘へ  ◆q4eJ67HsvU




 ……

 …………

 ………………


 アーカムという街が成立した時期にこの地へ移り住んできた者の中には、セイラムからの逃亡者がいたことは既に述べた通りである。
 それでは悪名高き近代アメリカ史の暗部、19人もの刑死者を出した忌まわしき事件、セイラム魔女裁判とはいかなるものだったのか。


 時に1691年、マサチューセッツ州セイラム村――勤勉な清教徒(ピューリタン)が暮らす小村で事件は起こった。
 冬のある日、一人の少女が恍惚状態になったかと思うと、突如金切り声を上げて倒れた。
 それから瞬く間に村のあちこちへと少女たちの発作は広まり、ある者は痙攣し、ある者は聖書の言葉を聞くやのた打ち回った。
 彼女らの奇矯な行動に村の医者は匙を投げ、こう言った。これらの症状は「悪魔憑き」の仕業だと。
 少女たちが清教徒の教えで禁じられていた魔術儀式に参加していたことを知った村人は、彼女達を唆した者がいるに違いないと決め付けた。
 やがて一人の黒人奴隷の女が鞭打たれて拷問され、魔術の知識があることを自白した。彼女はカリブのヴードゥーの血を引いていたのである。

 村人たちは、少女の豹変に魔術が関わっていることを確信し始めていた。
 良識ある者の「少女たちが気を引くためにやっているだけだ」という意見は魔女の肩を持つものだと切り捨てられた。
 やがて少女たちが新たに名指しした女達が魔女として告発されたが、村人たちは被疑者を庇おうとはしなかった。
 新たに魔女の疑いを掛けられた者たちは、敬虔とは言いがたく人付き合いも悪い、つまはじきにされても仕方ない女だったのである。
 当然彼女たちは自らの疑いを否定したが、"悪魔憑き"の少女たちは"魔女"を見るやいなや痙攣を始めた。
 ここに村人たちはひとつの結論を下す――少女たちの奇行は魔女の呪術だ。少女たちが奇妙な振る舞いを見せる相手こそ、魔女だと。

 そして、悪夢が始まった。
 黒人奴隷と二人の女に続く四人目の"魔女"は、誰からも慕われる敬虔な人格者の老婆だった。
 誰もが彼女が魔女であるはずがないと思ったが、老婆を見た少女たちは奇声を上げのた打ち回った。老婆は縛り首になった。
 その時になって初めて村人たちは、誰もが魔女狩りの標的になりうることに気付いて震え上がったが、もう遅かった。
 悪魔憑きの少女たちの振舞いひとつで、何十人という村人が拘束され、裁判に掛けられた。
 魔女の仕業であることを認めない者も加担者と判断されて捕まり、やがて吊るされた。
 奇妙なことだが清教徒の間では罪の告白は正しい行いとされたため、魔女であると認めた者は減刑され、否定する者ばかりが処刑されていった。
 妻の潔白を信じるがゆえに口を噤んだ者もいた。彼は拷問として胸を重石で押しつぶされ、アメリカで始めての合法的な圧死を遂げた。
 しまいには裁判や処刑を強行した判事の親族やマサチューセッツ州知事の妻までもが名指しされ、推進派の者たちも次第に疑問を抱いていった。

 しかし報せを受けた州知事が帰還して裁判の中止命令を出し、事態はあっけなく終息した。
 それまでの間の逮捕者約200名、うち刑死者19名、圧死者1名、獄死者2名。
 アメリカ史上最悪の魔女狩りは、結局原因すら定かでないうちに、ただ多くの命を犠牲にして幕を下ろした。

 当時絞首台が据えられ、共同墓地への埋葬を拒否された刑死者たちが埋められた丘は「首括りの丘」などと呼ばれていたが、今や知るものは少ない。


 ………………

 …………

 ……




                    ▼  ▼  ▼



「……気が滅入る話ね」

 アーカムの歴史に関わる本には陰鬱なことばかりが書かれていて、流石にぶっ通しで読み続けるとうんざりしてくる。
 読みかけの本を栞も挟まずに閉じ、目頭を押さえながらパチュリー・ノーレッジは立ち上がった。
 日付はとっくに変わっている。
 こんな時間にミスカトニック大学の附属図書館の閲覧室にいる者など、当然パチュリーしかいない。

「ようやくお勉強はおしまいかよ。ったく、いつになったら戦わせてくれるんだか」
「使い手に文句を垂れる刀なんて聞いたことがないわ。鞘に収まっている間ぐらい大人しくしていなさい」

 いや、一人では無かったか。
 とはいえ、彼を人として数えるのは二重の意味で間違っているようにも思う。
 セイバー『同田貫正国』は刀剣の化身たる刀剣男士にして、聖杯戦争において現界した英霊でもあるのだから。
 付喪神の一種とはいえあまり格の高い英霊だとは言えないが、パチュリーとしてはサーヴァントは道具として扱えるほうがありがたい。
 そう思ってはいるのだが、向こうにとってはパチュリーは理想の主とは言いがたいらしく。
 キーパーによって正式な聖杯戦争の開幕が告げられてなお重い腰を上げない様子に、相当フラストレーションが溜まっているようだった。

「ったく。こうやってカビ臭いとこで茶ァしばいてるばかりじゃ、刃が錆付いちまう」
「あら、図書館は飲食禁止よ」
「そういうこと言ってんじゃねえよ」
「じゃ、辻斬りでもしにいく?」
「あんなぁ……」
「冗談よ」
「あんたが言うと分かんねぇんだよ」

 霊体化したままぶつぶつと不平を漏らすセイバーのほうへは目をやることなく、読むのを止めた本を書棚へと戻す。
 戻しながら、確かに気晴らしは必要かもしれないとパチュリーは思案した。
 いくら切れ味のいい刀でも、いざという時に働いてくれないのは困る。
 この聖杯戦争において明確な方針を定めていないパチュリーにとって、「いざという時」がいつになるのかは分からないが。
 ともあれ、外の空気くらいは吸わせてあげてもいいかもしれない。
 ただでさえこのアーカムに辿り着いて以来、ほとんどの時間を図書館への泊り込みで過ごしてきたのだから。

「そうね……とりあえず、これから一度アップタウンのアパートメントに戻るわ」
「おっ! てぇことは、遂に支度を……!」
「シャワーを浴びて服を着替えたら、またここに戻ってくるわ」
「期待した俺が馬鹿だった」

 外の空気くらいは吸わせてあげてもいいかもしれない、と思ったから吸わせてあげようとしたのに、それでも不満とは。
 パチュリーはずっと一所に留まることに苦痛を感じない性質だが、そうでないセイバーのために無駄ともいえる行動を取るというのに。
 むしろ感謝されてもいいぐらいで、がっかりされるのは理不尽だ。

(まったく、戦バカの考えは分からないわ)

 パチュリーは天井を仰いで溜息をついた。



                    ▼  ▼  ▼



 せめて家族の元に帰してあげようと、ランサー――セーラーサターンは心に決めた。

 僅か十二歳相応のものに過ぎない華奢な両腕で、自分よりもずっと背の高い彼女の体を抱き上げる。
 全身から力という力を失ったその体は、まるで砂袋を抱えているかのようにずっしりと重い。
 魂を抜き去ったのに体が以前より重たくなるなんて、どこか不思議で、そして哀しい。

 死体が重く感じるのは、土の下で眠りたがっているからではないかと、ふと思う。

 ランサーが彼女――不運にもランサーのマスターであるプレシアに拘束され、他ならぬランサー自身によって魂食いされた女学生――
 その遺体を、 魔術的手段による処分ではなく自分に任せてくれないかと進言した時の、プレシアの怒りは凄まじいものだった。

 彼女にとってサーヴァントとは使い魔に過ぎず、手に余る力を持っていることが魔術師として許しがたいのだろう。
 そして――恐らくはこちらのほうが主たる理由なのだろうが、ランサーが年端もいかない少女であることが、マスターの神経を逆撫でしているようだった。

 マスターの意向を無視しようとしたランサーをプレシアは罵り、鞭打ち、デバイスを変化させた鞭程度では傷ひとつ負わせられないと分かると一層憤った。
 しかし傷を負わないとはいっても、神秘を帯びた鞭が「痛くない」というわけではない。体も、そして心も。
 だからこそ、涙を浮かべて倒れ伏すランサーを見てプレシアも溜飲を下げることとなったのであるが。

 しかしそこまでの扱いを受けながら、ランサーの中に「裏切り」とか「見限り」といった選択肢はなかった。

 どんなに歪んでいようとも、マスターが聖杯を求める理由が我が子への愛であるのは間違いないから。
 だからこそ尽くそうと決めた。そのために戦おうと決めた。たとえ自身が、永遠にマスターから愛されないとしても。
 それでも、マスターの願いに巻き込まれて死ぬ人がいれば悲しいし、偽善かもしれなくてもせめて何かをしてあげたいと思う。

(住所はこの人が持っていた荷物から分かったから、そこへ……こんなことでは、私の罪は消えないけれど)

 死体の重みを感じながら、ランサーは俯く。
 きっと自分が悪いのだ。マスターを説得できなかったのも、魂食いで直接命を奪ったのも、他ならぬ自分。
 愛と正義のセーラー戦士、セーラーサターン。こんなことでは胸を張ってそう名乗ることすら出来やしない。

 短い丈のスカートを翻して、科学研究棟の屋上から跳躍する。
 悩んでも仕方ない。少なくともこの女学生に関しては好きにしていいという許可を得たのだから、出来ることをしよう。
 彼女の遺体を見つけることになるであろう両親の気持ちを想像して胸が痛んだが、その痛みを押し殺してランサーは跳んだ。



                    ▼  ▼  ▼





 夜間の図書館を管理する老いた守衛はもう慣れたもので、閲覧室を後にしたパチュリーが顔を見せるだけで何も言わずとも察してくれる。
 七曜の魔女だの図書館の魔女だの、幻想郷の外でまでその手のあだ名が付いて回るのには辟易するが、引き換えに便宜を図ってくれるのは悪くない。
 本来ならば人ひとり通してはいけない時間帯に、こうやって堂々と図書館を出入りできるのだから。
 パチュリーが帰宅した後はまた通常通り厳重に施錠して、開館時間までは蟻一匹通さないに違いない。
 幻想郷の白黒魔法使いみたいなのが出てくれば話は別だが、そうでないなら何事もなく朝を迎えるだろう。

 守衛室で時間外利用の書面にサインして、図書館を後にする。
 老守衛が飼っている黒い番犬をちらりと見るが、どうやらぐっすり眠っているようだった。
 そういえば、何代か前の番犬は魔道書を狙って忍び込もうとしてた怪異を噛み殺したという噂を聞いたことがある。
 パチュリーにとっては、こんなところに本物の魔道書があるということ自体が眉唾物なのだが。

「セイバー、念願の外の空気よ。堪能なさい」
『うるせえくたばれ』

 霊体化しているというのに、セイバーのふて腐れた表情が見えるようだ。
 こちらとしては十分な譲歩をしているつもりなので、パチュリーはそれ以上ご機嫌を取ろうとすることもなく帰路に着く。

 帰路、か。
 思えば、「自宅と図書館が別にある」という生活は随分と久しぶりに思える。
 紅魔館の大図書館で暮らすようになってからはあらゆる時間が本と共にあったから、自宅という概念すら新鮮だ。
 生まれながらの魔法使いであるパチュリーは、肉体構造の根幹から魔力によって成り立っている。
 当然、生活の全てが、物質的な基盤の上に成り立つ人間とは異なってくる。
 もしも自分が人間として生まれてきていたならば、このような生活こそが当たり前だったんだろうか。

 そんなつまらないことを考えていたら、見知らぬ区域に足を踏み入れていた。

 アーカムの土地の一区画を贅沢に使うこのキャンパス地区は、初めて訪れた者は迷いかねないほどに広い。
 とはいえ別に雑然と校舎や研究棟が並んでいるわけではないのだから、ミスカトニック大学に在籍する学生が迷うなどということはない。
 本来はない、はずなのだが。

「ねえ、セイバー。私の家の方角、どっちだったかしら」
『知るかよ。なんで通学路を自分で把握してねえんだ』
「図書館の中か、自宅との最短コース以外は生活圏外だもの」
『なんで自信満々でンなこと言えるんだこいつ』

 愚痴ったり腐ったり呆れたり、まったく主への敬意に欠けるサーヴァントだ。
 仕方ない、とポケットからGPS機能付きのスマートフォンを取り出す。
 魔術を使えば一発なのだろうが後々面倒になるのも嫌だし、文明の利器に慣れるのも悪くない。
 が、しかし、まったく勝手の違うこのテクノロジーにパチュリーは未だ馴染めずにいる。
 現代社会における最低限の知識を聖杯から与えられていることと、その知識を思いのままに扱えることは、似ているようで全く違う。
 むつかしい顔をしながらタッチパネルに恐る恐る触れ、地図アプリを呼びだそうと苦闘する。

「術式で動く式神のようなものなのだから、もう少し融通が利けばいいのに……」

 何気なしに口にした独り言。
 声に出してから、またそれに対してまたセイバーのぼやきが返ってくるのかと思いパチュリーはうんざりした。



 が。

 返ってこない。
 それどころか、霊体化してそばに従っているその気配が、一変している。
 先ほどまでが鞘に収まった状態だとするならば、今のセイバーは、まるで抜き身。
 武功を挙げるその時を今か今かと待ち構える、戦場の刃だ。

「……セイバー」
「においだ。魔力のにおいがしやがる。探知は得意じゃねえが、この距離なら俺でも分かる」
「サーヴァントなのね?」
「間違いねえな。魔力量が異常だ……気付いてくれって言わんばかりだな」

 とうとうこの時が来たか。

 パチュリーは、自分が聖杯戦争のただ中にいることを忘れていたわけではない。
 しかし、積極的に状況に関わるのはまだ早すぎると思っていただけだ。
 戦うことを恐れているのではなく、戦うだけの必然性が薄いと考えていたまで。
 しかし――現実は、否応なしに選択を迫ってくる。

「私としては面倒事は御免だし、やり過ごしたいのだけど。言っても聞かないでしょうね」
「冗談だろ? ようやく巡ってきた合戦の機会だ。それにな――」

 パチュリーが何か言う間もなく、戦装束に身を固めたセイバーが実体化した。

「――こうして姿を現したからには、あっちも気付いただろ。さっそく進路をこっちに変えてきたな」
「ばっ…………!」

 馬鹿なことを、という言葉が最後まで出てくることはなかった。
 それよりも先に、紫菫の風がミスカトニックのキャンパスに舞った。
 夜間照明の光を浴びて凛と立つその姿は、なるほど英霊と呼ばれるに相応しい清冽さで。

「……セイバーのクラスのサーヴァントと、そのマスターとお見受けします」

 風に乗るその声は、まだ年端も行かない少女のものだ。
 声だけではない。その菫色の瞳も、切り揃えられた黒髪も、華奢な体も、少女そのもの。
 だがその佇まいが、そして何より携えるその銀の鎌矛(グレイブ)が、彼女が人智を超えた存在であると示している。
 パチュリーはその場で離脱する線を捨てた。
 あの決意を秘めた瞳……すんなりと帰してくれるとは思えない。

「聖杯戦争の理により、名乗りは挙げられませんが……槍の英霊ランサー、主の命により、ここで一戦交えさせていただきます……!」

 矛先の白刃が、電灯の明かりで煌めいた。
 身構えるパチュリーの隣で、セイバー――同田貫正国が、にいっと笑った。



                    ▼  ▼  ▼






 いずれ戦うことにはなるだろうと思っていたけれど、こんな形でとは。
 ランサー、セーラーサターンは凛とした姿を装いながら、内心では当惑していた。

 女学生の遺体を彼女の自宅へ運ぶため極力スピードを落として移動する途中、サーヴァントの気配を感じた。
 サターンはEXランクの規格外の魔力を保有するが、隠密系のスキルや宝具は一切所持していない。
 だからこそ「向こうから捕捉されたかもしれない」という状況は起こりうる可能性として想定していた。
 離脱するか否か。一瞬の逡巡の後、マスターであるプレシア・テスタロッサに念話で報告する。
 万全の準備をしているならばともかく、遭遇戦はリスクも大きい。
 理知的なプレシアならば強行手段は取らないだろう……そう考えていたのだが。

『……そう。ようやく、餌に食いついたというわけね』
「えっ……?」
『貴女が恥ずかしげもなく垂れ流した魔力に、ようやく反応するサーヴァントが現れた。
 いいことランサー、マスターもろとも消しなさい。場合によっては、宝具の開帳も許可するわ』
「あ、あの、ちょっと待ってください。餌……? もしかして、私にずっと偵察を命じていたのも、今夜外出を認めたのも――」
『血の巡りの悪い子ねぇ。貴女は浮き餌なの。掛かった魚くらい自分で始末なさい』

 その一言で念話はぷっつりと切れた。
 ランサーは目を伏せ、唇を噛み締めたが、数呼吸の後に顔を上げ、女学生の遺体を木陰に隠すと気配の方角へ飛んだ。


 そして、今。

 槍の英霊セーラーサターンは、敵サーヴァント――セイバーと対峙している。


 油断なく相手を観察する。
 武器は日本刀。全身に身に付けているのは黒を基調とした甲冑具足。
 ほぼ間違いなく、戦国時代から江戸時代をルーツとする日本の英霊だろう。
 全身から立ち上る殺気もその推測を裏付けする。
 戦場の血を求めるあのぎらつく眼差しは、戦うために生まれた戦士の証。

「――ガキを斬る趣味はねェが、武士(もののふ)ならば話は別だ」

 セイバーがゆっくりと口を開く。
 その表情を見て、ランサーは眉をひそめた。
 笑み。獰猛な笑み。死合を求める渇きと歓喜。
 その身を使命に捧げたセーラーサターンにとって、戦士の宿命は戦いの歓びとは無縁のもの。
 眼前の英霊が自分とはまったく別の価値観を持つことを、直感で理解する。
 理解して、ランサーはグレイブの柄を固く握った。

「こっちも名乗れねぇのが残念だ。もっとも、名乗るほどの英霊でもないがな」

 セイバーが、じり、と片足を踏み出す。
 その無骨な刀の柄から、刀身の先まで戦意の脈動を漲らせる。
 相対する二者。
 その只中で、空気は凍結したかのようにその動きを止め――。

「だがなこの首、安くはねぇぞ――それでも欲しけりゃ、死ぬ気で来なァ!!!」


 瞬間、ふたつの刃が奔った。




「キエェェェアッ!」
「はぁぁぁぁーっ!」

 激突。

 神速で振り抜かれた刀の剣筋を、守りの軌道を描いたグレイブが弾き逸らす。

 続いて剣閃。

 鳴動。

 火花散らす刃と刃。

 目の当たりにするセイバーのマスター――パチュリー・ノーレッジ――には、既に一太刀一太刀は追えていまい。
 伝説でしかあり得ない、人の領域を踏み越えた剣戟。

 しかし、それこそが英霊であった。
 人類史の記憶から召喚された存在、サーヴァントたるものであった。

 そは、永久(とこしえ)に横たわる死者にはあらず。

 今ここに顕現している彼らこそが、人智を越えた本来触れ得ざる神秘である。

 セイバー、同田貫正国の剛の剣が大気をも二層に断ち割らんとする勢いで吼える。
 ランサー、セーラーサターンのグレイブは流麗に流れる風のように舞い、太刀筋を躱して敵に迫る。

「悪くねぇなガキんちょ! だがそいつじゃ俺は殺せねぇッ!」
「それでも、倒します……マスターの願いのため、負けられません!」

 唸る神秘と神秘。
 刃の姿をとった伝説が、互いを裂かんと交錯する。

 その衝突は、一見にして互角。
 しかしそう感じていたのはパチュリーただ一人だっただろう。

 わずか十秒足らずの間に数え切れないほどの刃を交えたのち、ランサーが飛び退き距離を取った。
 グレイブを構え直すその表情は僅かに翳り、対するセイバーは未だ戦意に満ち溢れている。

 ――優勢なのは、同田貫正国であった。

 同田貫は刀剣男士、それも戦うためだけに鍛え抜かれた実戦刀の付喪神である。
 荒々しく無骨極まりない太刀筋は美麗と呼ぶには程遠いが、しかし相手を切り捨てるための剛毅の剣。
 勇猛スキルと擬似的な心眼スキルによって高められた剣技は、確かに相手の生命を狙う。

 対するセーラーサターンは、本来槍の武勇をもって知られた英霊ではない。
 最優と名高いセイバーのクラス相手に打ち合うことは出来る。しかし、もう一歩が届かない。
 白兵戦闘向きのスキルも持ってはいない。即座に敗北することこそ無くとも、時間を掛ければ追い込まれるのは必至。
 ただただ剣戟を重ねる限りは、ランサーに勝ち目はない――。



「……あなたは、何のために戦っているのですか、セイバー」
「あ?」
「マスターのためですか? それとも、貴方自身の願いのためですか……?」

 距離を一定に保ちながら、セーラーサターンは同田貫正国に問う。
 これは体勢を立て直すための時間稼ぎでもあったが、同時にランサーの本心から出た問いでもあった。
 セイバーは意表を突かれた顔をしたが、すぐに元の獰猛な眼差しへと戻る。

「――どっちでもねえよ」
「どちらでも、ない?」
「ああ。俺は戦うために生まれた。だから戦う。斬るために生まれた。だから斬る。
 それだけだ。この上なく単純だ。俺に言わせりゃ、誰のためだの何のためだの……。
 戦場にその手の感傷を持ち込むなんざ無粋極まりねぇ。斬るか斬られるか、それだけだろうが」

 彼の答えは、彼の太刀筋と同じぐらいに無骨にして明快であった。
 しかしそれは同時に、セーラーサターン――土萠ほたるという少女にとって共感し得ない答えだった。

「……分かりました。答えを聞けばもしかしたらと思いましたが、やっぱり私、あなたには歩み寄れない」
「だったらどうする?」
「滅ぼします。我が全力を懸けて」

 宣言。
 明確な拒絶であるその言葉を聞き、しかしセイバーの顔に浮かんだのは歓びだった。

「いい面構えじゃねえか。かかってきな――正面から叩き斬ってやる!」
「……言われるまでもありません!」

 ――セーラーサターンは、武勇で知られた英霊ではない。
 武勇をもって決着を求める限り、実戦刀の英霊である同田貫正国に勝ち目はない。
 ならば、本来の使命――"破滅の使者"に相応しい戦い方をするまで。

「――――真名、開放」

 魔力が、銀の戦鎌に集中する。
 稲妻のような炸裂を繰り返しながら、その宝具が真の力を取り戻す。


「《沈黙の鎌(サイレンス・グレイブ)》――――――!!」


 英霊が名を呼ぶ、その時、伝説は蘇る。



                    ▼  ▼  ▼




 ――その瞬間、パチュリー・ノーレッジは奈落へと足を踏み外すような感覚を味わった。




 真名開放。
 サーヴァントの宝具の名を詠唱し、伝説における力を再現するという神秘。
 名前には古来より力が宿る。真なる名で呼ばれたものは真なる伝承を取り戻す。

 パチュリーも当然知識として持っている。聖杯戦争における位置付けも理解している。
 曲がりなりにも百年を魔道に捧げた魔女だ。今更そんな神秘ごときで動揺などするはずがない。
 するはずが、ないのに。

(……なに、これは……なんなの……震えている? 私が?)

 ランサーの宝具、『沈黙の鎌(サイレンス・グレイブ)』と呼ばれたあの宝具。
 先ほどまでとは見違えるほどの魔力量を漲らせるその武器に、視線が吸い寄せられる。
 あれは、滅びだ。滅びの具現だ。
 破滅という、命あるものならば誰もが畏れる概念。その実体だ。

(そんな……私が、この私が……怯えている? 恐怖しているの?)

 それはほとんど直感だった。あるいは本能と呼んでいいものかもしれなかった。
 人間が動物的な能力として持っているもの――種族:魔法使いであるパチュリーには、今の今まで無縁だったもの。

(はあっ……はあっ……はあっ……はあっ……)

 自身の荒い息に苛立つ。
 しかしそれすら自力では制御できないことに気付き、そのことに底知れぬ恐怖を覚えた。
 認めざるを得ない。パチュリー・ノーレッジは、神秘を前にして怯えている。
 無明の闇の中へ無限に落ち続けているような感覚。
 思考が狭窄していくのが分かる。しかし自分でもどうにもできない。

(殺さないと……あいつを殺して、この恐怖の根元を絶たないと……!)

 聖杯戦争に乗り気でなかった自分からこのような考えが出てくる、そのことへの疑問すら今はなかった。
 ただこの異常な状況を切り抜ける、それだけが今のパチュリーの行動原理のほとんどを占めていた。
 もはや出し惜しみしている場合ではない。声を張り上げて、セイバーへ命令を飛ばす。

(――宝具の使用を許可する! 一刻も早くそいつを斬り捨てなさい、セイバー!)

 ……命令を飛ばした、つもりでいた。

 セイバーが全く反応を示していないことに疑問を抱き、その直後、パチュリーはその理由に思い当たった。

 がちがちがちがちがちがちがちがち。

 パチュリーの口から漏れていた音は、それだけだった。
 恐怖で歯の根が合わず、打ち合わされるだけの音。言葉ではなく、ただそれだけ。

(そんな……! そんな屈辱! 魔女と呼ばれた私が、魔力に怯えて声も出せないなんて……!)


 足元がぐらつく。
 世界が揺らぐ。視界だけでなく、パチュリーの魔術師としての矜持もまた。
 それでも視線だけは、滅びの魔力を迸らせるランサーの宝具へと吸いついていて。

 その視線の先のランサーの瞳が、何故か驚愕に見開かれていて。

 直後、ランサーの表情に何かを察して振り返ったセイバーが、必死の表情でパチュリーに叫んだ。
 何故かパチュリーには聞こえなかったが、しかし何かを警告していることは理解した。
 セイバーの視線を追うように目を上げ――そして。
 その警告の意味を、理解した。

 空が裂けていた。

 その隙間から、膨大な魔力が落雷となって、パチュリーの体を打とうとしていた。
 防御呪文の詠唱が間に合わない。
 それどころか、今の状態では声を出すことすら危ういだろう。
 為す術が、なかった。

 ただ己の無力に呆然としたまま、パチュリーは迫り来る紫電を見上げていた。



                    ▼  ▼  ▼



「……マスター」
『何かしら?』

 そこはすでに戦場ではなかった。
 ただ一人残ったセーラーサターンは、念話で己の主へと連絡を取っていた。

「マスターが空間跳躍魔術で、相手のマスターに直接攻撃したことです」
『あなたが足止めしてくれていたおかげで、相手の座標に合わせて攻撃できた。功績といえば功績ね。褒めて欲しいのかしら?』
「い、いえ……違います。あの……あれは、私ひとりではセイバーを倒すには力が及ばないと……そう考えてのことのですか?」
『はぁ……理解が足りないようね、ランサー。私は戦士でもなければアスリートでもなくて、魔術師なの。
 貴女にセイバーを倒す力があろうがなかろうが、より確実に勝てる方法を選んだだけ。つまらないことを訊かないで』

 ランサーは項垂れた。
 どちらにせよ、プレシアがランサーを信頼していないことは間違いないようだった。
 少なくともプレシアからは魔術師としての客観的な視点で、英霊として高水準であると評価はされている。
 しかしそれだけだ。そこに、信頼は伴わない。
 どれだけの力があろうと、ランサーに任せるよりも自分で手を下すほうが「確実」。
 そう思われている限り、ランサーの献身は報われることはない。


『ところで、ランサー。あの死体、まだ手放したりはしていないわよね?』
「は、はい……あの、それがなにか……?」

 思いがけない言葉に、はっと顔を上げて答えるランサー。
 それに対する返答は、彼女を困惑させるには十分だった。

『使い道を思いついたわ。捨てに行くのは止めにしなさい』
「えっ……?」
『あれを使って燻り出すのよ。貴女が愚鈍にも取り逃がした、セイバーとそのマスターをね』

 ……取り逃がした、セイバーとそのマスター。

 あの時。
 プレシア・テスタロッサの空間跳躍を利用した落雷魔術は、確かに敵マスターを打ったはずだった。
 しかし、一瞬だけ遅かった。いや、セイバーの動きが一瞬だけ速かったと言うべきかもしれない。
 結果としてセイバーは茫然自失のマスターと落雷との間に割って入り、その身を縦にして主を守った。

 それからの引き際は、鮮やかの一言だった。
 あれほどまでに戦いに執着していたというのに、ランサーを振り返ることすらせずにこの場を離脱していった。
 主のために戦うのではないと言いながらも、躊躇わず主のために行動できる英霊。
 彼に対する認識を変えなければならないのかもしれないが――。

『仕留め損ねた理由は分かっているわね、ランサー』
「は、はい……私がマスターの奇襲に動揺してしまって……それをセイバーに感づかれたからです」
『その通りよ。主の足を引っ張ることに関しては天下一品ね、ランサー。大した英霊だわ』
「……………………」

 皮肉に対して言い返そうという気持ちも湧かなかった。
 どんなに卑怯に見えようと、真名開放で発揮された神秘に動揺したマスターを奇襲で討つのは上策だ。
 みすみす勝機を潰してしまった……ランサーにとってそれが事実なのは間違いなかった。

『戻ってきたら、鞭打ちよ。使えない犬に、正しい主との関係について教育してあげる』
「…………はい」
『それが終わったら……吊るしにいきましょう。貴女が持ち帰るはずのものを』
「――吊るす?」

 聞き間違えかと思ったが、プレシアの続く言葉はその期待を冷徹に塗り潰した。

『こんな時間に大学施設の出入りを許されている学生は多くない。在籍者ならば、すぐに目処は立つわ。
 もっとも既に私の中で候補はいるのだけど。例えば神秘学科の新星、"七曜の魔女"とかね』
「魔女……」
『そう、魔女。だから吊るすの。アーカムに暮らす人間なら、言い伝えくらいは聞いたことがあるでしょう。
 このアーカムに、新しい"首括りの丘"を作るのよ。これから始まることのためにね』

 主の表情は伺えなかったが、きっと厭な微笑みを浮かべているのだろうと、ランサーは思った。



                    ▼  ▼  ▼




「ここは……」
「あんたの自宅だ。ったく、なんで俺のほうが道に詳しいんだか」


 パチュリーは、自室のベッドでゆっくりと体を起こした。
 まだ頭がぼんやりとしている。セイバーが自分を抱えて、ここまで連れて来てくれたのだろうか。
 思考が巡らない状態でパチュリーは実体化して傍に控えるセイバーを見、その甲冑が焼け焦げていることに気付いた。

「あなた、それ……!」
「ああ、これか。結構いいのをもらっちまってな。対魔力もDランクじゃマスターにすら抜かれちまうか、情けねえ」
「……大丈夫なの?」
「サーヴァントの肉体を構成するのは魔力だ。あんたから十分な供給が来てる以上、あとはツバつけときゃ治る」

 今まで通りの皮肉混じりの返しをする気も、今は起こらなかった。
 だんだん思い出してきた。初めての敵サーヴァントとの邂逅、そして――自分の、致命的な失態。

「――――なんて、屈辱」

 掛け布団を握りしめ、無表情を取り繕いながら項垂れる。
 百年を生きた魔女が、このパチュリー・ノーレッジが、まるで人間みたいに神秘を前にして怯え、震えた。
 その結果として敵の不意打ちを許し、あわや死ぬ間際まで追い詰められ、そして自分のサーヴァントに傷を負わせた。
 セイバーへのダメージが大きい小さいの話ではない。これは魔術師としての矜持の問題だった。

「この聖杯戦争は、まともじゃない。知っていたはずなのに……分かっていたはずなのに」

 冷静な傍観者を標榜していたつもりが、このザマか。
 なんて情けない。それでも紅魔館の魔法図書館の主か。百年の時を経て、辿り着いたのがこんな姿か……。

「なあ、おい」
「……何? 私は今、それどころじゃ……」

 無神経なセイバーの呼びかけに思考を中断され、パチュリーは苛立った声を上げる。
 それを無視してセイバーはパチュリーの顔へと無造作に手を伸ばし――その額を、思いっきり指先で小突いた。

「むきゅっ!?」
「バッッッッッッッッッカか、テメェは」

 目を白黒させるパチュリーに、面と向かって身も蓋もない言葉を浴びせるセイバー。

「いいか、俺は刀だ。戦うことしか出来ねえ。だがあんたがいなきゃ戦えねえ。だから助けた」

 その刀を握ることしか知らない指で、パチュリーを指差す。

「俺は考えねえ。迷わねえ。そういうのはあんたの仕事だ。だから好きに考えたり迷ったりすりゃあいい。
 だがな、戦場で命を拾ったってことは、次があるってことだ。どれだけ悔しがろうが、いずれ次の戦は来る」
「…………次の、戦」
「そうだ。だから、次は勝て。狂気には、あんたの心で抵抗するんだ。そうすりゃ俺は、あんたの代わりに敵を斬れる」



 抵抗。
 久しく、自分に関わるものとして聞くことのなかった言葉。
 だが、セイバーの言葉は単純で、それゆえに真実だった。立ち向かわなければ、飲み込まれるだけ。

「そうね……その通りだわ」

 まったくこんな戦バカに説教されるとはね、と自嘲する。
 そうだ、失った矜持は取り返せばいい。真の敗北はまだ訪れてはいない――まだ生きている。
 奇妙なことだが、この生命の実感もまた、随分と長い間忘れていた感覚だった。

「……セイバー。休息を取ったら、また大学に行くわ」
「また本の虫か?」
「そうね……結果的にそうなるかもしれない。それでもこれまでとは目的が違う。
 魔女の名に懸けて、やられっぱなしでは終わらない。ランサーのマスターは私達が見つけ出す」

 想定外の言葉を聞いたとばかりに目を見開くセイバーを見て、パチュリーはかすかな微笑みを浮かべた。

「まずはランサー。あるいはその次。そうやって聖杯戦争の核心に近付いていけば……いずれからくりが見えてくる」
「つまりは、謎解きか?」
「噛み砕けば、そういうことね」
「なるほどな。あんたは考える。俺は斬る。悪くねえ」

 さっきの戦は満足行くまで戦えなかったからな――そう言って、セイバーはニヤリと笑った。
 奇妙な感覚だと、パチュリーは思わざるを得なかった。
 この野蛮で獰猛な英霊が気が合う相手だとはとても言えないのに、それでもこの感覚は――。

「――ええ、悪くない。だからこそ必ず見つけるわ、納得の行くだけの答えをね」

 知識と日陰の少女にとっての聖杯戦争は、この時になってはじめて幕を上げた。



【アップタウン・アパートメント(パチュリー自宅内)/一日目 未明】

【パチュリー・ノーレッジ@東方Project】
[状態]健康
[精神]瞬間的ショック(怯え、ほぼ回復)
[令呪]残り三画
[装備]なし
[道具]なし
[所持金]大学生としては余裕あり
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争に関わり、神秘を探る。
1.夜が明けたら大学へ。
2.ランサーのマスター、あるいは他の参加者を探り出す。
[備考]
※ランサー(セーラーサターン)の宝具『沈黙の鎌(サイレンス・グレイブ)』の名を知りました。


【セイバー(同田貫正国)@刀剣乱舞】
[状態]背部にダメージ(軽)
[精神]正常
[装備]日本刀
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:敵を斬る。ただそれだけ。
1.敵を見つけたら斬る。
2.面倒な考え事は全てマスターに任せる。
3.負傷は早めに治して次の戦に備える。
[備考]




                    ▼  ▼  ▼



 ――アーカムの歴史は、アメリカ史最後にして最悪の魔女狩りと共に始まった。


 今を生きるアーカム市民にとっては、ただの古臭い御伽話か、馬鹿馬鹿しいタブーの類に思えるだろう。
 しかしその歴史は、天井に滲んだ染みのように、ふとしたきっかけで見上げるたびに思い出されるものだ。


 セイラムからここアーカムに逃れた最後の魔女は、魔女裁判の熱が収まったのち、怒れる民衆によって縛り首にされたという。



 あたかもその史実の再現であるかのように――ミスカトニック大学のキャンパスの一角で、少女が木からぶら下がっている。



 昨日までは極普通の日常を送っていたはずの彼女は、今は物言わぬ骸となって、枝と首とを結ぶ縄に体重を預けていた。

 朝になれば、学生や教員たちがその姿を見つけるだろう。そして彼女は地上へと降ろされるだろう。

 だがミスカトニック大学は、怪異に慣れすぎている。少女の首吊り程度では、その機能を止めたりはするまい。


 しかし。


 少女の骸には――魔力の残滓が、魔道に関わるものならば見過ごすはずのない痕跡が宿っていた。

 これは挑発だった。あるいは警告であり、そして宣戦だった。

 これよりアーカムで魔女狩りが始まる。

 次に吊るされるべきは誰だ。次に死すべきは誰だ。

 "セイラム"を忘れるな、魔術師ども……と、そう告げている。




 ――風が吹いた。ぎしり、と音を立てて、少女の躯が揺れた。




【キャンパス・大学研究棟(テスタロッサ研究室・工房内)/一日目 未明】

【プレシア・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1ST】
[状態]健康
[精神]精神汚染:E
[令呪]残り三画
[装備]ミッドチルダ式ストレージデバイス
[道具]大学教授としての衣服および所持品
[所持金]豊富
[思考・状況]
基本行動方針:ミスカトニック大学に潜むマスターを燻り出し、殺す。
1.深夜の施設利用を許されているパチュリー・ノーレッジをマスター候補として警戒。
2.それ以外にも「罠」に反応する大学関係者がいないか観察する。
3.セーラーサターンに対して強い不信感。
[備考]


【ランサー(セーラーサターン)@美少女戦士セーラームーンS】
[状態]健康
[精神]正常、消沈
[装備]『沈黙の鎌(サイレンス・グレイブ)』
[道具]なし
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:マスターへの献身。
1.プレシアの願いを叶えるために尽力する。
2.マスターの信頼を得たい。
[備考]


※キャンパス内の目立つ場所に、女学生の遺体が首吊りを模して木に吊るされています。
 魔術師あるいはサーヴァントであれば、魔力の痕跡から聖杯戦争の関係者の仕業であると分かると思われます。


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