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神前結婚式に、紀宮さまは白いロングドレス

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神前結婚式に、紀宮さまは白いロングドレス

[紀宮さま結婚式]神前で白いロングドレス 披露宴は和服
 紀宮さま(36)と東京都職員、黒田慶樹(よしき)さん(40)の結婚式が15日に行われる。天皇家から民間に嫁がれるのは60年3月、昭和天皇の五女、島津貴子さん(66)以来。45年前との違いは?【遠山和彦】
 ■披露宴
 ベージュのカクテルドレス、真珠のネックレスにイヤリングの貴子さん。隣の島津久永さん(71)はモーニングだ。シャンパンが抜かれると、二人は立ち上がって、背丈より大きなケーキにナイフを入れた。パイプオルガンによる結婚行進曲が流れる。
 今も毎日映画社に残る約1時間のモノクロ映像の一こまだ。島津さん夫妻は、東京都港区内に当時あった皇族方が利用する施設で式、その後東京都千代田区内にある一般の宴会施設で披露宴を行い、式と披露宴の間にそろって記者会見した。
 紀宮さまの場合、式や披露宴、記者会見はすべて帝国ホテルで開催される。貴子さんの時には当時の伊勢神宮大宮司夫妻が仲人を務めたが、今回はお二人の意 向で仲人を立てない。貴子さんの披露宴には両親である昭和天皇、香淳皇后の姿はなかったが、紀宮さまの披露宴には天皇、皇后両陛下も出席する。
 招待客は約130人。123人が出席した貴子さんの時とほぼ同じだ。黒田さん側の来賓の一人、石原慎太郎都知事が祝辞を述べる。
 披露宴は2部形式で、前半ではホテルが用意したフランス料理が出る。島津さん夫妻は皇族方とともに金びょうぶの前に並んだが、紀宮さまと黒田さんはびょ うぶのない正面に座った後、天皇、皇后両陛下と同じメーンテーブルに移る。後半は別室で、コーヒー、紅茶などのソフトドリンクを携えての立食式。皇室では よくあるスタイルだ。
 紀宮さまは、披露宴に皇后さまが身につけたことのある和服を借りて臨む。皇后さまと紀宮さまは服の好みも似ているといい、親子で相談して「晴れの日」の 衣装を選んだ。45年前と同じくシャンパンで乾杯するが、ケーキカットはない。紀宮さまの側近は「既存の考え方にとらわれず、お二人なりのスタイルを選ば れた」と語る。
 結婚情報誌「ゼクシィ」の竹本英高首都圏版編集長は「仲人を立てないことや、披露宴で新郎新婦が金びょうぶの前でなく、招待客と同じテーブルで親しくも てなすのは現代のスタイルだ。ただ、ケーキカットはあるのが普通で、お二人は現代風にこだわりながらも『自分らしさ』を求めていることが分かる」と話す。
 ■結婚式
 披露宴に先立って行われる神前結婚式に、紀宮さまは白いロングドレスで臨む。貴子さんが式は和服、披露宴はドレスだったのとは逆の衣装だが、側近は「宮さまは神社への参拝を洋装で行われることもある。今の時代、違和感はないと思う」と説明する。
 ホテルの一室に祭壇を設け、両陛下をはじめ皇族、元皇族、親族数十人が参列。斎主は「天皇陛下のご意向で」(宮内庁幹部)伊勢神宮大宮司の北白川道久氏が務める。
 「夫婦相和し、相助け、苦楽をともにし、終生かわることなし。島津久永、妻貴子」。45年前、島津さんは神前で誓詞を読み、貴子さんとともに玉ぐしをさ さげて拝礼した。紀宮さまと黒田さんは式で指輪の交換をしない。誓いの言葉についても「斎主が決めるが、お二人の意向を反映したものになりそうだ」(側 近)という。
2005年11月07日14時31分 毎日新聞

 日本では古くから結婚の儀式が行われており、『古事記』や『日本書紀』のなかにもいくつかの神話があります。なかでも有名なのは伊邪那岐尊(いざなぎの みこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)のお話。この2神は天の浮橋に立って海水をかき回してオノコロ島を作り、そこに下って結婚の儀を執り行ったと言わ れます。このほかにも、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫(くしなだひめ)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)と木花開耶姫(このはなさくやひめ)などの 聖婚神話も。
 とはいえ、現在のようにセレモニーとしての形が整えられたのは意外に新しく、明治33年のこと。当時の皇太子(後の大正天皇)のご成婚の儀式をまね、日 比谷大神宮(現在の東京大神宮)により創始されたものです。この結婚式の様子は夏目漱石の小説『行人』(大正元年発表)にも描写されていますが、当時、こ うした挙式を行うのは富裕な層に限られていたそう。
 一般の人にも広まっていったのは第二次世界大戦後。それまで結婚式は家庭で行うのが普通でしたが、戦後は物資も不十分で、十分なおもてなしができないため、料亭などで披露宴を行うようになり、それに合わせて神前挙式も浸透していったと言われています。
 神前挙式では、三三九度や玉串拝礼など独特の所作があり、それがわかりにくいとか、ちゃんとできるかどうか心配、などと敬遠される傾向もあります。です が、ブライダルフェアで模擬挙式に出席すれば、所作の意味をわかりやすく解説してくれますし、所作は本番前に手取り足取り教えてもらえるので、心配しなく ても大丈夫。
 一般的には、ホテルや結婚式場の館内にある神殿で行うことが多いようですが、神社での挙式も可能なのです。地元の神社など、ここで挙式したいと思うところがあったら、電話で挙式を受付けているかどうか、問いあわせてみるといいでしょう。
 また、明治神宮、東郷神社、東京大神宮、神田明神など有名神社では、結婚式場を併設しているので、簡単に本格神前挙式と披露宴が実現できます。これらの 神社では、挙式前に神職以下列をなして神殿へ向かう参進があったり、巫女さんの舞があったりと、ホテルや式場内の神殿では通常行われないものもあり、非常 に新鮮です。
 また、最近では和装の美しさも再認識されつつあります。白無垢や色打掛はもちろんのこと、黒引き振袖もひそかな人気。これはかつては武家の花嫁衣装だったもので、凛とした気品が感じられます。
 人生の節目である結婚式。そんなときこそ原点に返って、日本の伝統が息づくスタイルで挙式をするのもいいかもしれません。
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