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十九歳の頃、大学に通うために一人暮らしをし、バイトを探していました。
家の近所に飲食店があり、そのホールとしてバイトをすることになりました。
社員は皆いい人で優しく楽しく過ごしていました。
仕事の内容も覚えて、自分の心に余裕ができたとき、大学に通っているよりもバイトをしているときのほうが楽しく、また頼れる人がいることから、私の中で「頼れるこの人が好き」という社員が出てきました。
見た目は普通ですし、特別何かぬきんでてるわけではないのですが、皆から「いい人だよね」と言われるタイプの男性で、店長にイラっとしている姿とか見ていると「とても人間らしい人だな」と思い惚れてしまいました。
周りの人に対して差別もなく、誰にでも冗談をいうし、疲れているときは本当に「疲れた」という顔をしているので、分かりやすいところも好きでした。
機嫌のよいときと悪いときの差もハッキリしているので、今は近寄られたくないだろうなぁというのも分かりますし、仕事のときはキチンとしているオンオフがはっきりしているところも素敵でした。
私は学生時代全然モテませんでしたし、モテなさすぎて普通の男友達関係でも「こいつは私を好きなんだ、だから友達になってくれたんだ」と心で思うくらい病んでいたのですが、上司にはそういう感情はなく、素直に「いい人だなぁ」と思っていました。
私は結局のところ、上司に告白はしませんでした。
彼にはもっと私よりいい人が絶対いるし、その人を幸せにしてほしいし、私の片思いは片思いのまま。私のイヤな部分は見せず、彼の嫌な部分は見ずにキレイな思い出だけ残したかったのです。