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実家の風呂の要件

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実家の風呂の要件


実家の風呂について


実家のお風呂は鏡の位置が変です。
これじゃあ顔や体を洗うときに鏡で顔や体を見られないじゃないですか。

間取り図っぽく表現するとこんな感じ。(図1)

これ、いま窓があるところに鏡が置かれるべきなのではないでしょうか。
そして窓は別の場所、例えば下図のように配置されるべきだったと思います。(図2)

なぜこうなったのか


実家が建ったのは20世紀最後の年である2000年、私が高校生だったときです。
地元の小さな建設業者(もう潰れた)に建ててもらいました。
両親曰く、設計と実装(実際に造られたもの)が異なるわ、後から追加請求はあるわで散々だったようです。
曰く、この風呂の窓もその一つのこと。

こちらが提示した要望は、換気のために大きめの窓があるということ。
また、風呂の配置は家の角で、広さは0.75坪(一軒家にしては小さい)ということについて、業者と合意ができていました。

ん???

これ、要望を出した側の無知のせいなんじゃないか?

  • 在来工法の木造住宅の場合、家の角には通常筋かいが入るため、窓を設置できません。(図2は無理ということ。)
  • そこそこ大きな窓を設置しようとしたら、今ある位置(図1の位置)にしか配置できません。
  • 0.75坪のユニットバスの場合、入口の場所が決まると、自動的に浴槽の位置が決まり、さらにシャワーの位置も決まります。

こう考えると、いまの位置に窓があるのは、大きな窓が欲しいという要望を満たしていて、
風呂の配置や大きさも要件通りで問題なし、ということになります。

どうすればよかったのか


たぶんうちの両親の無知(無関心?)が背景にあるわけですが、
無知に対して、副作用が伝わるように説明しなかった業者にも落ち度があるでしょう。
あと当時の私の無関心もちょっと影響している。

大きな窓じゃなくて縦長の小さな窓なら、図2の位置に配置できたかもしれません。
「大きな窓を置こうとすると、どうしても筋交いの関係で図1の位置になってしまって、不便ですよ。」
と、建設業者から一声あれば変わっていたかもしれません。

教訓


構造や仕組みを知っている人は、そのあたりに明るくない顧客に対して、構造や仕組みの観点からその要望を実現するときの副作用を示しましょう。
お医者さんや薬剤師さんはそういうことをちゃんとやっていますよね。

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