脚本を元にして作る、アニメ全体の設計図。「画コンテ(読みは同じ)」とも。絵コンテを書く(描く?)人の事を「絵コンテマン」という。
絵コンテに書く(描く)内容
キャラクターのセリフと行動と、それに対応したカメラアングルを指定する。
これが完成次第
作画に入るので、シナリオを変える最後のチャンスであると同時に、締め切りが早くなるか短くなるかの境目である。
最後にカットナンバーを書く。先に書くと修正したい時に面倒。
プロはカットを書いてもシーンを書く事は慣例的にあまりないそうなので、書かなくてもいいんじゃね?
(余談ながら、劇場作品や東映アニメーションではシーンを書く事が多いらしい。)
注意点
似たような構図を続けて画面を単調にならないようにする。
特に、特別な演出意図が無い場合は2カット以上同じアングルが続くのを避けた方が良い。
説明シーンではイメージ映像を流すのも一考。
状況説明も参照。
逆に、定期的に同じ構図の絵を挟んでリズムをつけるという手もある。
効果的に使えば背景や作画を使いまわせてお得。
可能な限り背景を絵コンテに描く。ラフでも構わない。作画に入ると背景を忘れる事が多いため。
10分程度に収められるように調整する。
余談
- プロの絵コンテは各カットのコマ数までここで決めるが(特にテレビでは放送時間がフレーム単位で決まってるため)、アニメ部では上映時間とかいい加減なので、どのぐらいの長さになるかは先生に見てもらっている。
できればおおよその秒数ぐらいコンテに書きたいけど・・・
- 多くは監督や演出家が描くが、絵が上手くない場合はアニメーターに清書というか修正してもらう事もある。
- 日本の実写業界では絵コンテよりも脚本が重視されている。テレビドラマなどでは、絵コンテを描かずに撮影に入る事もある。
- 海外の映画では、ロケーションと場面の雰囲気を重視して描かれたイメージボード(見た目はほぼ絵コンテに近い事もある)が使用されている。制作前にスタッフが集まり、ボードを壁に貼り出し、技術的な相談を交えたイメージの伝達と、大まかな仕事の分担(どこまで実写かCGか、等)の決定を行う。
- ハリウッド映画では'70年代頃から、プリビジュアライゼーション(プレビズ、アニマティクスとも)と呼ばれる、ビデオコンテのようなものを作成する事が多くなった。近年では、チープな3DCGを使用したアニマティクスも多く使われている。
関連項目
最終更新:2009年10月27日 22:43