語源はフランス語。「déformer」。カナ表記では「ディフォルメ」とも。

絵を描いている者なら耳タコだと思うが、デッサンやパースを理解していないといいデフォルメを描くことはできない。
まず立体的に描き、そこから立体的に描きようがないものを処理していくと考えた方がいい。

また、アニメの場合は作画枚数を減らすなどの四次元的なデフォルメも可能である。

アニメ的デフォルメの例

前髪の移動


以下のFlashムービーを参照。
(再生にはFlashプレーヤが必要。)
(見れない場合はページ下の「アニメ絵のデフォルメについて.swf」というリンクから開いてください)


鼻の向き

アニメ絵では、正面顔の鼻が変な方向に向く事がある。(あと、鼻のカゲを輪郭線だけ描いて塗らなかったり)
これは深く考えず、カットによって描き方を変えてしまうのが一番なのだが、ピカソのキュビスム的作品と何らかの関連があるんじゃないかとか言ってみたりして。

余談

ピカソの何が凄いのか、という話。
有名な話かもしれないし、或いは間違ってるかもしれないので、あくまで管理人の解釈という事で納得していただければ。他の解釈とか知ってたら教えてください。

ピカソのあのヘンテコな画風は「キュビスム」という。
この名称の由来は、絵の中に四角形(キューブ)が多く含まれるからであるが、この名称に特に意味はなく、キュビスムを理解していない人が名付けたのではないかと思う。
ピカソの本来の目的は、絵を記号的に捉え、「四角形」といったごく単純な記号で再構成しつつ、かつ「モデルが何か分かるように」描く事らしい。
ピカソの絵はかなり崩れているが、どの絵も必ず「それが何か」分かるはずである。
その性質を見ればピクトグラムと同じとも言えるし、デフォルメの極限を目指していたとも言える。
ピカソの絵に登場する人物が、顔が正面を向いているのに鼻が横を向いているのは、「横を向かせた方が人の顔に見える」とピカソが判断したからだと思われ、そういう意味で、今のアニメ絵・マンガ絵の根幹にはピカソが居るのではないか、などと邪推したのが上の項目の一文。
もちろん、「最初に正面顔の鼻を横向きに描いたのがピカソだ」という資料は見たことがないので、全くの邪推。
最終更新:2009年02月01日 18:17