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意味

  1. 動画用紙一枚分の絵の事。 例:「このカット、セル何枚使った?」
  2. CGや背景ではない作画スタッフによる手描きの絵の事。(=作画) 例:「このメカってCG?セル?」
  3. coreRETASにおけるレイヤーのこと。Aセル、Bセルと数える。 例:「Bセルはメカの得意な人がお願いします」「髪だけセルを分けて描いてください」
  4. セルアニメ時代に使われた、透明なシート。これが語源。余談で解説する。
  5. ドラゴンボールの悪役。中の人は天下の若本規夫ことアナゴさん。 例:「ぶるわあぁぁ!」

余談

「cell」といえば直訳で「細胞」「個室」などの意味。表計算ソフト「Exel」では表のマス目の事を「セル」と呼ぶが、アニメ業界での「セル」の語源はさにあらず。

昔はセルロイド製の透明なパネル(セル)に、動画の線を「トレスマシン」という機械(さらに昔は手作業)で転写し、専用絵の具「アニメカラー」で絵を描いていた。
これを重ね、入れ替えながら一枚ずつフィルムに撮影してアニメを作っていた。
この時の用語の名残で、今も「セル」という単語を使っているのである。

セルアニメ黎明期

大昔アニメが制作されはじめた頃(→参考)にはセルは高価だったので、少しずつ導入されていったらしい(それ以前は切り絵アニメが主流)。
また、当時はセルを再利用する「セル洗い」という仕事があり、「鉄人28号」の頃までは新人の撮影スタッフがやっていたそうである。
ただし、再利用するにもキズやシワが付くので、再利用は3回程度に抑えられていたらしい。
その後、テレビの性能向上でキズのごまかしが効かなくなり、それなりに手間がかかっていた事もあって「セル洗い」は無くなった。

セルロイドは非常に燃えやすく、火事を起す危険があったため、1950年代からはトリアセチルセルロース (TAC)が使われたため、稀に透明シートの事を「TAC」と呼ぶことがある。
しかし用語としては相も変わらず「セル」と呼ばれ続けた。

現在のセルアニメ事情

現在本当にセルを使って制作しているテレビアニメはサザエさん本編だけ(CMやOP・EDはデジタル)。
セルを製造してる会社がもう無いので、制作会社の在庫が無くなったらどうするかとか言ってた。
ただしマニア向けグッズとしてセル画を作っている所はある(このセル板はどっから出てるんだ?)。

宮崎駿が今度セルを使ったアニメ映画を作るとかなんとか。
■追記
嘘でした。詳細は以下URLを参照。
fdtk.blog17.fc2.com/blog-entry-43.html

地デジとセルアニメ

地上デジタル放送の開始でテレビの画質が飛躍的に良くなったため、フィルムでの撮影ではセルの小さなキズやホコリや絵の具の影(セルカゲと呼ばれる)まで見えてしまう可能性があるらしい。
が、それを差し置いても絵の具の落ち着いた色や撮影時のセルのずれがいい味を出しているという意見もある。

しかし、管理人に言わせればそんなものは味でもなんでもなくただのノイズである。
仮にその方が良いと言うのなら、セルのズレぐらいいくらでも再現できるし、色にしても仕上スタッフが有能ならどんな色でも作る事ができる。
第一、セル時代は絵の具の色数が300~500色程度しか無かったのに対し、現在は16777216色が自由に使えるのだ。ブラシグラデーションT光の使用も容易になり、かつセルよりも早く仕上げる事ができる(セルでは絵の具の乾燥も必要)。デジタルがセルに劣るとはどうにも思えない。

グッズとしてのセル画

アニメイト創業前、セル画はグッズとして一般的でなかったが、売ってみたらバカ売れで、アニメイト創業のきっかけになったらしい(「アニメ店長」78話より・・・だと思うがきゃらびぃを紛失して確認とれず)。
その後、セル画のコレクター価値が高まり、セル画が盗まれる事件が起きるようにまでなった。具体的な数とか時期知りたいんだけど、どっかに資料ないすか?

参考:www.shiga-web.or.jp/mvj/yasuoworld/back002/
アニメ作画界の重鎮・大塚康生氏のサイト内にあった、セル泥棒に関する興味深い記事