動きのポイントとなるラフい絵。
また、それを描く人のこと。原画を描く人のことは、「原画マン」と呼ぶ事も多い。「原画家」「原画師」はゲーム業界での呼称なので注意。
余談ながら、「天空の城ラピュタ」において、金田伊功氏は「原画頭」とクレジットされている。

ラフ絵というが、原画のやる気のある分だけ描き込めば良い。
アニメ部では、従来そのカットの最初の一枚のみ描いていたが、効率化とクォリティアップのため、描けるだけ描いて欲しい。

描き方

動きに関しては、パラパラマンガの要領で、動きの基点のみを描く。
これは間を後で中割りすることで、絵の崩れを防ぐという手法。
原画で全ての動きを描いてしまう全原画という手法もあるが、おすすめはしない。

また、動きの基点が分かればいいので、例えば腕の動きだけ、表情の動きだけを描いたラフ絵「中割り参考」を描く事もある。
中割り参考の原画番号は三角で囲む。

動画への指示

細かい指示は口頭で説明するのが一番だが、原画の開いてる所やメモに描く事もある。
書かずに口頭で説明して、それを忘れられてしまった場合は、書かなかった方も悪いと思おう。

余談

できれば動きの最初と最後の絵ぐらいは描きたいが、アニメ部では原画が一枚だけなんて事も多い。(絵コンテが口パクばっかりなせいもあるが・・・)
要するに描く枚数は原画のやる気次第。
原画が少ない動画を任された人は、「こいつやる気が無いのかー」と見下す勢いで上手い動画を描こう(w

英語で原画のことを「キーフレーム」と言い、原画マンの事を「キーアニメーター」と言うが、日本では「重要なカットを主に担当する中堅アニメーター」の意味で「キーアニメーター」と呼ぶ事があり(細かい定義は作品や会社によって違う)、混同が懸念されている。
『機動戦士ガンダム00』では、「チーフアニメーター」という役職があったので、これがキーフレームに代わる言葉となっているのかもしれない。
最終更新:2009年06月09日 21:20