パースペクティブ(おぼえなくていい)つまり遠近法の略。
絵画関係では大抵、遠近感(遠くのものは小さく、近くのものは大きく見えること)の強さの事をいう。

カメラの場合、ズームアウトして近づくとパースが強く、ズームインして遠ざかるとパースが弱くなる。

さらに思いっきりズームアウトした特殊なレンズ(広角レンズ)だと、近づかずともパースがきつく見え、さらに強くするとパースが歪んで、中央部が大きく見えてくる。これがいわゆる魚眼レンズ。
魚眼または広角レンズ風の絵にすると、非日常的な印象が強くなり、そのシーンを強調する演出となるが、最近の実写作品は広角・魚眼を使いすぎだと思う。
また、広角レンズはロボット等の巨大さをアピールしたり、監視カメラから見たような映像にも使える。

ズームインしまくると(望遠レンズ)、パースがほぼなくなってしまう。
狙撃シーンでスコープから覗いた絵などは、望遠レンズ風に書くと良い。
また、戦争写真や陸上スポーツの映像などはその性質上、遠くから望遠レンズで撮っている事が多いため、戦車隊・歩兵が進軍しているシーンや、戦闘機が飛び立つシーン、マラソンのスタート・ゴールの映像などは、望遠パースで書くと現実的な絵になる。
あと、何故か学園モノのアニメでは、水道の蛇口を超望遠で捉えた絵が、時間経過を表す挿入カットとしてしばしば使われる。

関連サイト

  • 役に立たないアニメーション用語集 www4.ocn.ne.jp/~kagi/termf/termf.html
最終更新:2008年06月26日 23:22