プロのアニメ制作では、動画の作業上のミス(線抜けとか)やデッサン、絵柄、演出意図に合っているかをチェックする役職。
必要に応じてリテイクを出したり自分で修正したり、重要シーンの動画はハナから引き受けたりもする。
動画チェック、動画チェッカー、動画監督、動画作監ともいう。
最近は「動検」と略しやすいという理由からか、「動画検査」と呼称されるケースが増えている。

アニメ部では、原画や動画が完成したら、1年生は2年生(なるべく監督作監)に、2・3年生は監督作画監督に動画チェックしてもらっている。
また、その前に下書きを取り込んで自分でチェックする事もある。

動画チェックの仕方

Photoshopでパソコンに取り込み、DIRECTORで並べ、再生してチェックする人に見せる。

RETAS!でも良いが、こちらは少し手間がかかるし、タイミングのチェックが難しい。

余談

プロの動画チェックは作画監督と比べ、チェックする枚数が尋常じゃなく、しかも最終的に画面に映る絵を見るので手を抜く事ができないという大変な仕事である・・・のだが、実際の所スクジュールが切羽詰って来ると線抜けなどの簡単なミスチェックなどを新人の動画マンなどに手伝ってもらう事もある(重要なシーンはなるべく上手い人がやるが)。
そのためプロの動画チェッカーと一口に言っても、ド新人のド下手からアニメの全てを知ったような動画マスターまで、色んな人がやっている可能性がある。

大抵のスタジオには一人以上腕利きのチェッカーが居て、クォリティの底上げを図っている。
下っ端のボスのように見えるかもしれないが、原画段階でのミスも容赦なく指摘してくるため、こういう人は密かに恐れられているらしい。

なお業界外からチェッカーの凄さを計り知ることは難しいため、上手くてもあまり名前が知られることは無い。まさに縁の下の力持ち。故に管理人は「ショボい仕事の時はクレジットに載りたがらないような職人気質の人が多い」という印象を持っている。(直接的な根拠は無いけど、色んな話を聞くとそう思えてくる)
最終更新:2009年12月29日 01:36