口パクの作画。「パク」と略している業界人らしき人をネットで見かけたが、実際現場で使われているかは不明。

キャラクターが喋る際は、口の動きを描かなければいけない。
顔と口を別のセルに描いてパソコン仕上の際に合成する事が多い。
ただし、顔全体が動きながら喋る場合は、わざわざセルを分けるより同じセルに描きこんだ方が早いこともある。

通常は開いている口・半分開いている口・閉じている口の三枚を描いて使いまわす。
半口はやや閉じ気味に描くと、動きにメリハリがつく。

余談

英語では「リップシンク(lip sync)」と呼ばれ、3DCG業界では日本でもリップシンクと言う事がある。(ちなみに最近の3DCGでは、音声を解析して口の動きを自動で生成する技術も使われ始めているらしい。)
海外のアニメーションは何故か口パクをこだわって描く事が多く、最低でもA・I・U・E・Oの5枚を描くどころか、舌の動きまでしっかり描いている事すらあった(『リロアンドスティッチ』のTVシリーズ(詳細不明)にて確認)。

プロの場合は撮影した絵に合わせて声優がアフレコするが、撮影まで間に合わなかった場合は線撮りに合わせて適当に当てる。
その後絵ができたら時間と予算が許す限りタイムシートを修正するらしい。
プレスコ方式というのもあるが、日本のアニメではほとんどやっていない。

関連項目

最終更新:2009年12月29日 02:08