そのカットや本編を通して、絵を描いたセルの数のこと。
動画の場合は動画枚数、原画の場合は原画枚数という。

多ければ作画がいいという訳でもないのだが、多い方が素人目には滑らかな動きに見えるし(「ぬるぬる作画」などと表現される)、当然手間はかかる。
あえて少なくor多く制限を課して作画する事で、新たな表現を模索するのも良いだろう。

余談

「涼宮ハルヒの憂鬱」のシリーズ演出や「らき☆すた」の初期監督を勤めた山本寛の作品では、通常TV作品で1話6,500枚以下、ディズニー並みに枚数を使った「かんなぎ」2話は1万枚程だったらしい。

神山健治監督・プロダクションIG制作『東のエデン』では、毎話平均約8000枚の動画が描かれた。
ダンボール一箱、目測で25カット程で、実質再生時間は6分。

GONZO制作『シャングリ・ラ』は1話につき4000~6000枚、大き目のダンボール一箱につき80~100カット・1500枚ほ入れて山積みになっていた。

また、東映アニメーションでは以前、1話につき3000枚以下(見せ場の回や交渉次第で3500枚以下)という制限があったため、東映出身の上手いアニメータは動きのポイントを把握するのが上手く、1話まるごと一人で原画を描くことも多かった。
東映のプロデューサー・清水慎治によると、3500枚の場合は大体300カット、背景は200~230枚。
最終更新:2009年06月27日 23:59