「じょうず」「へた」ではなく、「かみて」「しもて」。
元は舞台用語。客席から見て右側が上手、左側が下手。主役やストーリー上優勢な登場人物は上手、悪役や劣勢にある登場人物は下手に配置し、劇中の現在や未来、登場人物の心境を暗示するなどの演出に利用される事が多い。
また、台詞を聞き逃したりしても上手・下手の関係で多少ストーリーを理解しやすくなる効果もあると思われる。

余談

上手・下手の起源には諸説ある。
日本の絵巻物は日本語の縦書きと同じく右から左へ読み進めるため納得しやすいが、どういう訳か洋の東西を問わず、概ね右が上手、左が下手とされるらしい。
一説には心臓が左にある事が関係するとかなんとか。

ちなみに、世界最古の文字シュメール文字は左上から右下に読むが、その次に古いハムラビ法典のアッカド語は右から左に読んだ後、左から右に読むというややこしい言語らしい。
また、西洋の劇場はコロッセオの時代からホール状だが、舞台そのものは長方形に近い形であったり、ギリシャのディオニューソス劇場は一見半円形だが、半円形の部分は音楽の演奏に使われるのが主であり劇自体は奥の長方形の舞台上で行われていたなどの情報もある(真偽不明)。
最終更新:2011年01月08日 19:39