レイヤーとレイヤー(ブラシツールなどでは線と元の絵)を重ねたとき、デジタル上でどんな計算をするかの設定。
Photoshopではレイヤーパレット上部、ブラシツールや鉛筆ツールなどのツールオプションバーRETAS!DIRECTORではレイヤーに設定できる。

Photoshopでの合成モード

合成モードの解説(乗算)

たとえば「乗算」は、白を0として、下の絵に暗さを足し算していく(実際は掛け算ぽいけど・・・よくわからん)つまり、白を重ねても0を足す事になるので変化はなく、黄色やピンクや水色といった明るい色を重ねるとやや暗く、灰色や茶色や深緑といった暗めの色を重ねるとかなり暗くなる。そして、黒を重ねれば当然真っ黒になる。
実際は暗さではなく、色の値で計算するので、意図した色にはなりづらいが。

合成モードの利用方法の例

主に環境光に使う。
白い背景に黒い線で書いた線画を乗算にし、白部分を実質的な透過状態にする事もできる。

また、黒を乗算で重ねて透明度で微調整し、カゲやハイライトの色を作ることもあるが、彩度・色相など微妙な色の違いを考慮して作った方が、より早く、自然な色を作る事ができる。参考→色の作り方

他によく使う例

  • ソフトライト
灰色を0として、明るい色を重ねれば明るく、暗い色を重ねれば暗くする。

しかし白から黒を100とした場合乗算では最大100足す事ができるのに対し、中心の灰色を基準としたソフトライトでは最大50しか足し引きできない事になる。
そこで計算方法を改良したものがハードライトで、より強い明るさ、暗さになる。

RETAS!での合成モード

coreRETASで使用する。
レイヤー設定ウィンドウの右上のプルダウンメニューから「設定」を選び、合成モードを変更する。
合成モードを変更したいレイヤーを左上で選択してから変更する事。

DIRECTORでの合成モード

タイムラインウィンドウの左上のプルダウンメニューで合成モードを変更する(表示されていない時は、右クリック→スプライトツールバー)。
「Matte」か「Transparent」を使うと、白い部分を透過する事ができる。
色を塗るとうまくいかない事が多いので、最終的な撮影時にはあまり使わない。Photoshopで必要な部分を透過させる事。

Premiereでの合成モード

Premiereでは、時々白い色が透過されてしまうことがある。
その際は、登録した素材を右クリックし、アルファの設定を変更するとよい。
最終更新:2008年05月31日 17:46