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ホル・ホースと暁美ほむら ◆dKv6nbYMB.



「なんでこんな目に遭わなきゃならねえんだよ」
この俺、ホルホースが溜め息と共に発した第一声はこれだった。
『バステト女神』のマライアと『セト神』のアレッシーがジョースター一行に敗北したことをDIOに報告しに行き、奴にいい加減にジョースター一行を殺しに行ってこいと脅され、奴らのもとへと向かうために準備して眠りについたらこの様だ。
暗殺しに出かけようとしたらいつの間にか放射能だらけの島に隔離されていた。
確たる証拠はねえが、こんなこと出来るのはDIOの野郎くらいしか心当たりはねえ。
殺しに行けと命令された奴にこんなことされりゃ、文句の一つは出るさ。
とにもかくにも、どうやら生き残るためにはこの首輪が必要となるわけで。もし24時間誰も救助に来なければ確実にオダブツで。
「いったいぜんたい、どうしろっつーんだよ」
あまりのどうしようもなさに、またも溜め息をついちまった。

いくら愚痴を零しても仕方ないので、配られたデイパックの中身を確認する。
(非常食と水に、メタルマッチに方位磁針、それにホイッスルと...なんだこりゃ、板?)
この薄っぺらい板は何に使うんだ?機械みてえだが
とりあえず適当にイジッてみると、急に板が光りだした。
「うおっ!な、なんだこりゃ?」
なんだかよくわからないので、しばらく触らずに観察していると、やがて明かりは消えてしまった。
「なんだ、ただのライトか。こんな形にするなら、普通の懐中電灯でも配ればいいものを」
光る板は置いておき、もう一度デイパックの中身を探ってみる。
「おっ、こいつは」
デイパックの奥底で見つけたのは、一本の禁煙パイプ。
ラッキー、ちょうど気分的に禁煙してみようかと思っていたんだ。
「...とはならねえよなぁ。せめて、もう少し食糧があればなぁ」
荷物を詰め直し、何度目かの溜め息をつき、この建物を捜索することにした。

(ちぃ、こうも暗くちゃロクに捜索もできねえぜ)
先の板盤のようなライトを使ってみるが、精々見えるのは手元くらいだ。
ちと勿体ない気もするが、メタルマッチを擦り合わせ、火を起こす。
普段はライター派だからあまり使うことは無いが、一回で無事成功した。
俺の部屋は最上階の三階だったようで、階段は下りしかねえ。
とりあえず片っ端から部屋を探し回っているが、あるのは精々医療器具だけ。その医療器具も放射線のことがあるので、使い道はなさそうだ。傷口に包帯巻いたら放射能に感染なんざシャレにならねえ。
そして、どの部屋も電気が通っていないようで、スイッチを押してもウンともスンともいわない。
そうこうしている内に、俺が辿りついたのは一階の院長室。
そしてこの部屋も探し回るが、やはりなにも無し。
諦めてここから出ようと、火を消そうとしたときだった。



ギシ...ギシ...

床の軋む音が聞こえる。
おいおい、俺以外にも誰かいるってのか?
俺としたことが、考え無しに火を使ったのは迂闊だったか。
反射的に、右手から『皇帝』...拳銃のスタンドの像を出す。
床の軋む音は、院長室の前でピタリと止まった。
考えられるのはふたつ。一つは、俺と同じような被害者。もう一つは、俺をこんなところに連れてきやがった野郎ってことだ。
この際、どっちでも構わねえ。とっ捕まえて情報を手に入れてやる。
扉に向けて『皇帝』を構え、扉が開くのを待つ。
しかし、来訪者は一向に扉を開けない。
気のせいだったのか?いや、そんなはずはないと気を入れなおす。
(なぜ出てこねえ...いいぜ、出てこねえならこっちから向かってやらぁ)
俺が引き金にかけた指に力を込めた時





「あ、あの、誰かいるんですか?私、暁美ほむらって言います。わけがわからないうちにこんなところにきてて、その..」
コンコンと、ドアを叩く音と共に聞こえたのは、可愛らしく幼い声だった。



「暁美ほむらちゃんね。お互い災難だったな」
長い黒髪で、丸眼鏡をかけたこの女の子は暁美ほむらというそうだ。
ふむ、子供とはいえ、なかなかの別嬪さんじゃあねえか。こりゃ、将来に期待だな。
「はい。わ、わたし、病院で寝てたはずなんですけど、いつのまにかあんな球の中に」
「俺も似たようなもんさ。けどまあ、他にも人がいるってのは安心できるぜ」
「そ、そうですよね。友達も巻き込まれてしまったのは残念ですけど、みんなで力を合わせればなんとかなりますよね」
「おおそうさ。だからなにも心配はいらねえよ」
彼女を安心させるための言葉とは裏腹に、俺はとてつもない不安感に駆られていた。

(他に人間がいるだけでなく、この子には知り合いが巻き込まれていただとぉ?いよいよもって胡散臭くなってきたぜ)
もしも自分一人だけなら、最初の通信の言葉から判断して、なにかの事故であることが、納得はできないが理解はできる。
だが、こうも何人も、それも人によっては知り合いが巻き込まれているとなると、もはやただの事故とは思えなくなる。
おまけに、ご丁寧に俺たちを一人ずつあの球体に押し込めた挙句、食糧やらを配る始末。どう考えても人為的なものだ。
それだけじゃあねえ。この首輪、こいつは確かに俺たちの生命線だが、これがまた厄介なシロモノだ。
この首輪は外せば機能を停止する。24時間ぶんしかエネルギーが無いコイツだが、言い方を変えれば、外しちまえば24時間ぶんのエネルギーを確保できるっつーことだ。
と、なるとだ。もし時間切れが迫っても状況が好転しなかった場合、他にいる人間の首輪を奪っちまえば、残った時間だけ生き延びることができるわけだ。
もちろん、時間ギリギリだといくら首輪を回収しても、一分や二分じゃ焼石に水だ。他の首輪が必要かどうかはなるべく早く決断した方がいい。
この島にいったい何人送り込まれてきたのかは知らねえが、俺のような勘のいいやつはこの事実に気付いているころだろう。
ほんと、とんでもねえことに巻き込まれたもんだぜ。

ここまで思考重ねていると、ふと、一つの疑問が生じた。
「ところでほむらちゃん。なんで、友達がここにいるってわかったんだ?」
冷静に考えれば当然の疑問だ。俺も彼女も全く別のところで目が覚めた。なら、なぜ友人がこの島にいると言い切れるのだろうか。
「デイパックにタブレットが入っていたので、それでわかりました。ホル・ホースさんのデイパックにはありませんでしたか?」
「タブレット?」
「これです、これ」
ほむらちゃんが取り出したのは、俺のと同じ機械の板。
「ああ、そいつか。あるにはあるんだが、俺のはただのライトらしいんだ。ほら見てくれよこれ」
横のボタンをカチリと押し、光をつける。その行程を何度か見せつけると、ほむらちゃんは理解したかのように、ポンと手をうった。
「ひょっとして、タブレットを知らないんですか?」
「...えっ?」


「これをこうすれば...はい」
俺のタブレットなるものを、彼女は説明を加えながらいとも簡単に使いこなしてみせた。
「すげえな。ほむらちゃん、こういうものには強いのか」
「そういうわけじゃないんですけどね。結構流行ってますし」
彼女の手際には素直に感心したが、同時にまた些細な問題が浮かんできた。
(妙だな...いくら最新の機械とはいえ、俺が知らないはずはないんだがな)
そう、俺はホルホース。世界中にガールフレンドがいるし、殺し屋なんてやってるもんだから、かなりの情報網はあると自負している。
なのに、この少女が知っていて、俺が知らないとはどういうことだろうか。
「えと、この名簿ってファイルにみんなの名前があったんですけど」
「どれどれ」
そんな疑問も、名簿を見た瞬間に見事に吹き飛んでしまった。




「なんじゃあこりゃああ!?どうなってんだよこいつはよぉ!?」



思わず、そんな叫び越声を上げてしまったほどのびっくり仰天ニュース。
「ど、どうしたんですか?」
「い、いやあ、慣れない機械だからよ、つい驚いちまって...最近の機械はスゲエんだなぁ~」
「は、はぁ...」
なんとか誤魔化したが、内心はめちゃくちゃビビッてた。
この名簿を見る限り、俺の知る名前は全部で5人。
空条承太郎とJ.P.ポルナレフ。
まさか、俺が狙うべき敵であるこいつらも巻き込まれていたとは。この二人、特にポルナレフには会いたくねえ。
生きていたとはいえ、目の前でアヴドゥルを撃ったことは忘れてねえだろうし、なんといっても、俺はポルナレフの妹を殺した男の相棒だった。ポルナレフは俺と出会えば、即座に殺す気でかかってくるだろう。
ラバーソウル。
確かこいつは、承太郎に再起不能にされたはずだが、なんでいやがるんだ。
こいつは強さは本物だが、まず信用できねえ。奴も殺し屋の端くれだ。おそらく首輪のことは勘づいているだろう。一時的には協力できるにしても、俺たちの首輪やら食糧やらを奪うために、隙を突いて殺しに来ることはほぼ間違いない。
そして、最もここにいちゃいけねえ奴らがいる。
それは、俺の元相棒J・ガイルの旦那とその母親エンヤ婆だ。
J・ガイルは強姦だの殺人だのを好き放題やる男だ。そんな奴と組んでいたことが知れれば、俺の立場はかなり悪くなる。それに、奴の性格上、助けに行くのが間に合わなかったことを逆恨みして俺を殺しにきても不思議じゃねえ。
エンヤ婆に至っては、俺がJ・ガイルの手助けをしなかったと勘違いしているため、俺を必ず殺そうとする。事実、一度殺されかけたし、疑いを晴らそうにも話が通じねえ。
だが、J・ガイルは既にポルナレフに殺され、エンヤ婆も肉の芽の暴走で死んだはずだ。
それがここにいるってことは...間違いねえ。疑惑は確信に変わった。
なにが目的かは知らねえが、この件に関してDIOは必ず一枚噛んでいる。

奴は吸血鬼だ。今はほとんどやっていないが、昔は屍生人を作っていたと聞かされたことがある。館にいた"ヌケサク"とかいうあだ名の自称吸血鬼がいるが、おそらくやつがそうだ。
J・ガイルとエンヤ婆がその屍生人ならば、ここにいることも矛盾はない。だが、"ヌケサク"がそうであるように、自我までは完全には無くならないようだ。
結論、俺の知り合いはほぼ全て敵。協力なんてできるわけがねえ!
ほむらちゃんと違って信頼できるお友達がいねえんだよ、俺には!
かといって、奴らと遭遇し戦うことになれば俺は勝てるか?いや、無理だ。
タイマンならほぼ無敵といっていい承太郎。肉を己の身に纏わりつかせれば物理攻撃に対して実質無敵のラバーソウル。光速で動くスタンドを使うJ・ガイル。実体の捉えられない霧のスタンドを使うエンヤ婆。
どいつもこいつも俺とは相性が最悪だ!かろうじてポルナレフには勝機があるが、奴も奴でかなり手強い。接近されればまず勝てないし、俺のスタンドのタネも見られちまってるしで、少なくとも無傷ですむとは考えにくい。
こういう状況をなんつーんだっけ?ああ、そうだ。昔の言葉でいう、四面楚歌ってやつだ。
...い、いや、まだ希望がないわけじゃあねえ。
こうなれば、俺が生き残る手段はひとつ。どうにか周囲を利用して、目立たず地道に行動し、23時50分を待つしかねえ。放射能さえやりすごせば、あとは正義感の強い奴らを言いくるめればなんとか...
とはいえ、連れが女の子一人じゃ心もとない。なにより、俺は女には誰よりも優しい男。美人だろうがブスだろうが尊敬しているからだ。利用もするし、嘘もつくが、なるべく女は死なせたくはない。
災難に縁も所縁もない砂漠のオアシスなら喜んでエスコートするところだが、生憎この島は猛獣だらけのジャングルでさえ裸足で逃げ出すほどに危険な島だ。女の子を矢面に立たせるのは論外だが、俺が先導するのもマズイ。
どうにか頼れる男を探し出し、俺たち二人のリーダーとしたい。行動しているのはあくまでそいつで、俺たちはついて行っているだけ。そうすりゃ、あまり目立つこともないだろう。
俺は誰かと組んで初めて真価を発揮できる男。ナンバー1よりナンバー2。それが俺の人生哲学だ。文句あっか!


「あ、あの、ホル・ホースさん」
「どうした?」
「ここ、病院なんですけど、近くにアンテナがありますよね」
「そうだな」
「一時間ごとに島の端からアンテナが爆発するって書いてあるんですけど、ここが一番最初みたいです」
「...にゃにいいいい!?」


あ、危なかった。タブレットの使い方を教えて貰ってなけりゃ何も知らずにうろついてオダブツの可能性は大だったぜ。
まったく、ツイてるのかツイてねえのか...ああ、どうにか生き延びてえなぁ。



【I-8/病院/一日目/深夜】

【ホル・ホース@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]健康
[服装]普段のカウボーイスタイル
[装備]禁煙パイプ(支給品)
[道具]支給品一式
[思考]
基本:どうにかして生き延びてこんな島からオサラバしたい。死にたくねえんだよ、俺は!
1.知り合いには遭遇したくない。(特に承太郎、ポルナレフ、エンヤ婆)
2.ほむらと共に、頼れる『相棒』を探す。また、ほむらと行動することによって自分は無害であることを周囲にアピールする
3.余裕があればほむらの知り合いも探す
4.最悪の場合、首輪の補充(他者の殺害)も考慮にいれる
5.女はなるべく死なせたくない。


※参戦時期は、DIOの能力を見せつけられてから、ジョースター一行を倒しにいくために移動している最中からです。
※この島での出来事は、DIOが一枚噛んでると疑っています。
※J・ガイルとエンヤ婆については二人とも屍生人だと思っています。

魔女...それは絶望を撒き散らす災厄の使い。そして、絶望に沈んだ魔法少女たちが最後に成り果てる呪われた姿。
かつて私は幾度となく同じ時間を繰り返し、その残酷な運命に抗おうと戦った。
そして最後は
一人の少女の犠牲によって
希望と絶望を巡る残酷な連鎖は断ち切られ
世界は新しい理へと導かれた
...そう、導かれたはず、だったのに...




ど う し て こ う な っ た。


気が付いたら、いつの間にか黒い球体に押し込まれていて、核がどうのとか首輪がどうのとかわけのわからないことになっていた。
消える直前に、まどかがリボンを託してくれたのは憶えている。そしてまた会おうと約束したことも憶えている。
その結果がこの様だ。
とりあえず状況整理をするために、荷物の整理をして、入っていたタブレットを弄ってみれば、上がってきたのは多くの名前。
調べてみると、なんとこの島には61人もの人間が集められていた。
そして、その中には見知った名前が4つ。
美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子...そして、鹿目まどか。
まどかがここにいることは、胸が締め付けられる想いだったが、同時に疑問も湧いてきた。

世界の改変が進む最中、インキュベーターの声は、『まどかは全ての時間軸から消え去り、誰も認識できないし干渉することもできない』と告げた。
つまり、誰もまどかを知るものはいないはずなのだ。
なのに、ここにいるというのはどう考えても矛盾している。
...いや、この『鹿目まどか』が私の知る『鹿目まどか』と同一人物だとは限らない。
魔法少女とも見滝原市ともなんの関係もない『鹿目まどか』という同姓同名の人間かもしれない。むしろ、そちらの方が可能性は高い。


とにかく、いまは情報がほしい。
とりあえず辺りを散策すること約10分。見えてきたのは、年季が入った古病院。
MAPを見返してみると、ここの近くにはアンテナがあるようだ。
一時間ごとに島の端からアンテナは爆発を起こすと書いてあるが、どうやらここが一番最初に爆発するらしい。
とはいえ、この情報を信じれば、爆発までにはまだ時間があり、15分もあれば余裕で爆発圏外に出れるので、今の内に調べれることは調べておくことにした。
だが、病院へと入る前に気付いたのだが、棟内三階がわずかに明るくなった。
どうやら、中にいる何者かが火を使ったようだ。
私は近くの木に身を潜めながら、その灯りの主のあとを目で追うことにした。



灯りの主は、どうやら片っ端から部屋を探し回っているようだ。
と、すると、あの通信の主が生存者を探し回っているのか、それとも他に巻き込まれた被害者の60人の内の一人か...
なんにせよ、接触する価値はありそうだ。灯りの主が一階に下りた頃合いを見て、私も病院へと足を踏み入れる。
とはいえ、今までの時間軸とは一味もふた味も違う。今までの接し方だと、あの優しいまどかにさえ警戒されていた。今までで一番警戒されなかったのは...
その結論に辿りつき、溜め息をつきながらデイパックを探る。
(まさか、またあの頃に戻る必要があるなんてね)
取り出したのは、誰の物かは知らない丸眼鏡。掛けてみると眩暈がした。度が合っていないぶんは、魔力で補おう。
今の私は、無力でなにもできない、大嫌いなあの頃の私だ。
意を決して、院長室のドアを叩く。

「あ、あの、誰かいるんですか?私、暁美ほむらって言います。わけがわからないうちにこんなところにきてて、その..」



【I-8/病院/一日目/深夜】



【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康
[服装]:見滝原中学の制服
[装備]:ソウルジェム(指輪形態) 寺井洋一の眼鏡@こちら葛飾区亀有公園前派出所
[道具]:支給品一式  その他不明支給品1~2
[思考]
基本:とにかく情報を集める
1.とりあえずまどかを保護する
2.無力な少女を装い、ホル・ホースを利用してとにかく情報を集める。



※参戦時期は、最終話で概念となったまどかにリボンを託された直後からです。世界が改変しきる前です。
※現在、まどかのリボンは持っていません。会場内のどこかにあるか、他者の支給品に紛れている可能性はあります。
※まどかの存在に疑問を抱いています。シャルロッテに関しては、名前を『お菓子の魔女』と認識しているため、魔女だということに気付いていません。
※使える魔法は時間停止の盾です。制限の為、時間を撒き戻す能力は使えません。また、停止できる時間にも限界があります。


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暁美ほむら :[[]]
ホル・ホース :[[]]