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さくらと不思議ないもむし ◆LUVj7B934M




「ん……っ、う……ぇ……」

呻きにも似た、それは声だった。
声を漏らすのは、可憐な少女だ。
少女と、かろうじてそう呼べる年頃に差し掛かったその薄めの唇の奥、
口腔を分け入った先の喉から、その声は漏れていた。

「は……ぁ、んむ、ぅ……」

苦しげなその吐息に混じって、奇妙な水音も聞こえる。
ちゅく、と濡れたもの同士が触れ合う微かな音。

「……ふ、ぁ……」

濡れた音と吐息とを絡ませているのは、少女の舌先だった。
健康的な桃色の、少し厚ぼったい舌が、何かを舐めている。
赤黒く反り返り、時折ぴくりと蠢くそれは男根だった。
可憐な少女が、おぞましい男根に舌を這わせている。
目尻に涙を浮かべ、えづき、しゃくり上げながら、それでも懸命にその小さな舌先を
ちろちろと動かしながら男根に奉仕している。
それはどこか無私の精神で患者に尽くす白衣の天使を思わせる光景のようでもあり、
同時にまたその貴い精神を穢し、踏み躙る暗い悦びをもたらす絵面でもあった。
少女は上着をはだけ、胸を露わにしている。
黒地の制服の下から覗く白い鎖骨、うすい窪みから流れる曲線を辿れば、ほんの僅かに膨らみかけた双丘と、
その淡い薄桃色の頂点が見えた。
まだ乳首とも呼べぬその突起が衣服と擦れ、次第に朱鷺色に色味を帯びていくのにも気付かず、
少女は男根を舐め上げている。

「んぅ……はぁ……、んっ……」

青筋を浮かせて反り返る男根の持ち主は、細身の男性のようだった。
着衣からして警察官。その形状や頑丈そうなライディングブーツから、見るものが見れば
交通機動隊に所属する男だとわかるだろう。
その警察官が、ズボンと下着だけを下ろして局部を露出させ、少女に奉仕させている。
反道徳の極地のような情景であったが、しかし男は何の感慨も浮かべずに、ただ横たわっている。
目を閉じ、指先すら動かすことなく大地に身を預ける男には、意識がないようだった。
安らかな眠り、というものでは到底あるまい。
拙いとはいえ男根を少女の口技に任せる刺激に一切の反応もなく目を閉じている男は、異様である。
その男の性器に、しゃくり上げながらも丹念に唾液を絡めていく少女もまた、異様であった。

「ヒッヒヒヒ……たまらないねえ、さくらちゃん」
「……っ!?」

甲高い声に、少女がびくりと顔を上げる。
その拍子にぶるりと跳ねた男根から唾液が飛んで、桜と呼ばれた少女の頬を汚した。

「……」
「んん~? どうしたのさ、続きをしなよ」
「……もう、」
「さくら、おちんちん大好き! おいしくておしゃぶりやめらんない! って言ってたじゃないか」
「もう、やめて……」
「はぁぁ~? なんだってぇ~?」

きんきんと癇に障る声が、少女の耳朶をねぶるように包む。
声の主は、眼鏡を掛けた少年だ。
レンズの奥でいやらしく目を細める少年は、この異様を作り上げた主でもある。

「さっき約束したばかりだよねえ、さくらちゃん?」
「……」
「なんでもします、羽蛾さまの命令は全部聞きます、ってさぁ!」
「それ、は……」
「約束破っちゃう悪い子なのかなあ、木之本桜ちゃんは!」
「……!」
「ああ……なんかもう、疲れちゃったなあ、ボク」

言って大袈裟に天を仰いだ少年が、ぶらぶらと片手を振る。

「じゃ、これはさくらちゃんのせいね」

にまりと笑った少年が、もう片方の手をゆっくりと動かした。
握るのは、銀色の刃。小ぶりの、ナイフだった。

「……! やめて、羽蛾くん!」
「羽蛾さま、だろうがぁっ!」

羽蛾と呼ばれた少年が、怒鳴りながらナイフを振る。
その先には、やはり横たわる一つの影があった。
桜の掻き抱く男と同じく昏々と眠り続けるのは、少女である。
目を閉じたその顔はやや肉付きがいい。
歳は桜よりも上、少女という段階を卒業しようかという頃合いの少女が、羽蛾の前に無防備に倒れている。
ナイフが、走った。

「いやっ……!」

思わず悲鳴を上げた桜の眼前。
ナイフが切り裂いたのは、布地である。
少女の纏う、紺色のブレザー。
そして純白のブラウスが、無惨に切り裂かれていた。

「ひひっ……いい声だねぇ、さくらちゃん。おかげで手元が狂っちゃったよ」
「……っ!」
「なんだいその目は? また疲れちゃいそうだなあ、ボク」
「……ごめん、なさい……」

下卑た笑いを浮かべながらナイフの腹で少女の肌をぴたぴたと叩く羽蛾に、桜が謝罪を口にする。
無抵抗な少女の、豊満な胸を覆う群青色のブラジャーが、裂かれたシャツの下から覗いていた。
目を逸らして唇を噛みしめる桜に、羽蛾がにまにまと笑いながら言う。

「わかればいいんだよ! ボクは心が広いからねえ!」
「……ありがとう、ございます……」
「さ、じゃあ続きをしてよ! さくらちゃんの大好きなおちんちんばっくんショーの続きをさ!」
「……っ……!」

ぽろ、と。
一滴の涙が、桜の瞳から零れた。

「泣いてるの、さくらちゃん? ひゃっははは! 悔しいよねえ! 恥ずかしいよねえ!」
「……っ、ぅ……」
「でもやんなきゃねえ! 間抜けなコイツらがさくらちゃんのせいで死んじゃったら可哀想だもんねえ!」

言いながら、羽蛾がナイフの先端を横たわる少女の下着へと近づけていく。

「しっかしこいつら、マジで間抜けだよねえ! ちょ~っと下手に出たらすぐ騙されてさ!
 あっという間にクスリでコロリだもんな! ヒ、ヒヒヒ!」

思い出し笑いに興じる羽蛾の手が震え、刃先が揺れる。
フロントホックがナイフに当たって立てる微かな音が、桜の耳に突き刺さった。

「やり、ます……」
「え? 聞こえないなあぁ~?」
「わたし、ちゃんとやる、やりますから……だから、希さんには、何も、しないでください……」
「わかってるよ、さくらちゃん! ボク、こんなデブは好みじゃないんだ!」
「……っ」
「さくらちゃんがちゃんと約束を守ってくれれば、ボクもつまんないことはしなくて済むからね!
 いやあ、それにしてもこの『超強力!睡眠剤』なんてテキトーな名前のクスリがこんなに効くとはねえ。
 まったく支給品様々だね、さくらちゃん!」
「は、い……」
「じゃ、ちゃんと何をするのか言ってみようか!」
「え……」

戸惑ったように顔を上げた桜に、羽蛾が顔を歪ませる。

「え、じゃないだろ? さくらちゃん、さっき教えたこともう忘れちゃったの?」
「それ、は……」
「あ~……そういう忘れっぽい子の相手、ボク嫌いなんだよねえ。疲れちゃうなあ~」

ぷつり。
希と呼ばれた横たわる少女の下着の、ラベンター色のレースの付いた肩紐が、あっさりと切れた。

「や……、やめて!」
「ええ~? ああ、間違えて切れちゃったよ。さくらちゃんがボクのこと疲れさせるからさあ」

けひひ、と笑った羽蛾が、ナイフの先で紐を辿ると、刃先でカップを持ち上げてみせる。

「うわあ、デブの乳首見えちゃいそうなんだけど。気持ち悪いなあ」
「やめて! 言うから! ちゃんと言いますから、もうやめて!」
「……最初っからそう言えばいいのに、焦らすねえ~。はい、それじゃよろしく!」

映画監督がキューを出すようにおどけてみせた羽蛾の前で、桜が身を縮こまらせる。

「う……」

今更ながら半裸の胸を隠すように俯いた桜の頬はひどく紅潮している。
改めて強制される恥辱には、夢中になって口淫を施すのとは別種の重みがあるようだった。

「は~や~く~!」
「……さ、さくら……は、お、お……おち……おちん、……っ」

消え入るような声は、そこまでを形にするのが精一杯だった。
何度も口を開こうとして、桜が音にならない吐息だけを漏らす。
沈黙の中、目尻に一杯の涙を溜める少女の恥じらいを見る羽蛾の目から、温度が失われていく。

「……あ、やべ」
「!?」

唐突に羽蛾が漏らした声にさくらがびくりと肩を震わせる。

「乳首、ちょっと切れちゃった」
「……っ!?」
「あーあ。血ぃ出てるじゃん。きもっ」

ひひ、と笑う羽蛾の細められた目の冷たさは、ともすれば希の乳房から実際にぷくりと浮き出た血の珠よりも
的確に桜を打ちのめしたのかもしれなかった。
桜の喉の奥から吐き気とともに言葉が競り上がり、声となって嘔吐された。

「さ、さくら! さくら、お、お……おちんちん、おちんちん大好きなんです! おしゃぶりしたいです!
 羽蛾さま、さくらの、さくらのおしゃぶり見ててください、お願いします! お願いします……!」
「よくできましたぁ」

昨日までの人生で一度も発したことのなかった単語を、木之本桜はぽろぽろと涙を流しながら口にする。
顔をくしゃくしゃにしながらしゃくり上げる少女に向かって、しかし羽蛾はぞんざいに地面を指すと言う。

「じゃ、有言実行しなきゃダメだろ」
「……ぅ、う……」

改めて目にする男根は、涙に滲む少女の眼にはひどくおぞましく映る。
それでも桜は羽蛾と、その足元に眠る希をちらりと見やると、おずおずとその名の通り桜色の唇を
男の腰へと近づけていく。
すっかり勢いを失って小さくなったそれへと、桜の白い指がそっと触れた。
途端、むくりと男根が蠢いた。

「やっ……」

芋虫のようなその動きに本能的な嫌悪感を覚え、桜が小さく悲鳴を上げる。
上げたがしかし指は離さず、震えの残るその爪の先でカリ、と鈴口を掻いた。
効果は如実だった。少女の怯えた指で掻かれた刺激は苦痛には至らない。
むくむくと海綿体に血が集まり、半ばまで皮に包まれた亀頭が外気に晒される。
ひどく幼い頃に父と兄のそれを見ただけの少女には預かり知れぬことではあったが、
男のものは標準的なそれよりも細く、長い。
文字通り亀が首を伸ばすように膨らんでいくそれを、少女の指が撫で擦る。
やわらかい指の腹を使って、先端から撫で下ろすように、根本まで。
無造作に生えた陰毛が恐ろしいのか、毛に触れる少し手前で指を止め、また先端へと滑らせていく。
普段は鉛筆や、色のついたペンや、あるいは甘い菓子を摘んでいる小さな指が、
誰とも知れぬ男の醜い男根を、擦っている。
先端へと戻ろうとする、微かに熱を帯びた指が、奇妙な感触に揺れた。

「あ……」
「そこを強めに擦るんだよ……ヒヒッ」

羽蛾の言葉に押されるように、桜の指が男の雁首を握る。
ぐねりとした柔軟な粘膜が、こわごわとした少女の力を押し返す。
押し返された分だけ力を増すと、雁首は泥粘土のように少女の指で形を歪めた。
と思えば敏感な部位を刺激された男根はその硬度を増して反り返る。
寝転んだままの男の臍のあたりまで反ったそれを、少女が両手で捧げ持つようにそっと包むと、
ゆっくりと天へと向けていく。

「いいぞ……そら、また舐めてやるんだよ」
「……ふ、う……ぅん……」

言われるがまま、桜がその顔を男根へと近づけていく。
桜の吐息は、想像を越えた恥辱を前にして燃えるように熱い。
少女の熱い息を至近に浴びて最高潮に達した男根が男の腹に密着するように反ろうとするのを
慌てて抑え、桜が小さく口を開いた。

「んむぅ……、っ」

ちろりと、舌先が唇から覗いた。
固く目を閉じたまま少女の震える舌がそっと男根へと這わされようとする。
恥じらいに満ちたその仕草は、あけすけに舐め上げるよりよほど男性の劣情を掻き立てるものであったが、
幼い少女にはそのようなおぞましい想像などできようはずもなかった。

「ふ……ぅん」

れろ、と触れるのはまず亀頭の先端、鈴口である。
それが男の最も敏感な部位の一つであると知るはずもない少女の、それは本能であっただろうか。
薄い唇に比べて少し厚みのある舌先が、内臓に直結するスリットをこじ開けるように突く。
塩気と苦味の混じった、奇妙な味が舌を刺激する。
同時に、嗅いだことのない饐えた臭いが少女の鼻孔を襲った。
むせ返るような男の臭いに、少女の喉がこくりと唾を飲み込んだ。
そうしなければ吐いてしまいそうだった。

「さくらちゃんさあ、ヨダレは飲むんじゃなくて、そいつに塗ってあげなきゃ」
「え……」
「口の中に溜めて、れろれろしてあげればいいんだって」
「……っ、……はい……」

にたりにたりと笑いながらナイフをちらつかせる羽蛾のそれがアドバイスではなく命令なのだと、
聡明な少女は既に理解していた。

「はぁ……んっ、ぁ……」

言われた通りにたっぷりと唾液を乗せた桜の舌が、男根に絡められた。
少女の口から排泄された液体がとろりと泡立ち、陰茎を伝って根元に垂れる。

「いいぞ、そのまま……次はそのタマを指でモミモミしちゃってよ」
「……」

唾液を塗りつけるには舌先だけでは足りず、舌の腹までを使って男根を舐め上げる桜の片手は
反り返る陰茎を押さえるために先端を握っている。
空いた手が指示通り、男の陰嚢に伸びていく。

「……っ!」
「モミモミだってば。キシシ、多少ひっかくくらいでも大丈夫だからさぁ」

指先に感じた陰毛の硬さに反射的に手を引いた桜に飛ぶ羽蛾の言葉はどこまでも軽く、容赦がない。
薄く目を開けた少女が、極力目の前の代物を直視しないように男の腰へと視線を滑らせる。
黒い剛毛の向こうに、ぶよぶよとした皺だらけのそれが見えた。
それが同級生たちの嬉しそうに連呼する『キンタマ』だという程度の知識は、かろうじて少女にもあった。
かたかたと震える奥歯を噛みしめるようにしながら、白い指が、剛毛をかき分ける。
熱と臭いとが、もわりと立ち上った。

「……っ……う、ぅ……」

それに触れると、男根が今までと違う蠢き方をした。
気色の悪さに、軽く撫で擦っただけだった。
それでも男根は亀頭を押さえる少女の手から逃れるように、暴れた。
慌てて亀頭ごと握りしめる小さな掌の中で、熱い肉の塊がどくりと脈打つ。
ぬるりとした感触が、桜の手を汚した。

「ヒャヒャ、スゴい我慢汁じゃないか!」
「が、ま……?」
「気持ちいいってことだよ、さくらちゃんにしてもらってさ」
「……っ」

今すぐに手を放して、何時間でも冷たい水で洗い流したかった。
それをすればどうなるのか、羽蛾の冷たい目とナイフを見れば嫌でも理解できた。

「よおし、それじゃそろそろフィニッシュと行こうか」
「……」
「しゃぶってやるんだよ。ぱくっとさ」

言われて桜が、手の中で熱を持った男根を見た。
大きく張った雁首の縁だけが鬱血したように紫じみて黒く、先端に向かうと共に
鮮やかな肉の赤に染まっていく。
ねじれた茸のような、オーブンに入れる前のパン生地のような、丸みを帯びて
奇妙に現実感の薄い形状。
小便の出るはずのスリットからは粘り気のある透明な液体がじわりと滲んで、
桜のやわらかい手にねっとりと絡みついていた。

「入ら……ないよ」
「大丈夫だって! こう見えてボク、フェミニストだからね。先っぽだけで許してあげるよ」
「そん……な、こと……、」
「ガタガタうるさいなあ!」

唐突に表情を変えた羽蛾が、足元に横たわる希の横顔を、思い切り蹴飛ばした。
眠る少女の首が、祭りの屋台で売られているゴムのヨーヨーのように跳ね、可動域の限界で
骨と筋肉と靭帯に引き戻される。

「ひっ……」
「ああ! もう! 面倒だな! 早く! やれって! 言ってんの!」

言葉を区切るごとに、ガツ、ガツと羽蛾の足が希の顔を、腹を、身体中を蹴り飛ばす。
一蹴りされる度に少女の肢体が震え、ねじれ、それでも希は目を覚まさない。

「も、もうやめて! やるから、わたし、やるから! だから、もう!」
「はぁ……ったく、早くそう言えよ。足、痛くなっちゃったじゃないか」

息を荒らげた羽蛾の眼には人間味の欠片もない。
その眼に睨まれて、桜は下腹に冷水を流し込まれたような錯覚を覚える。
男の怒気に触れる恐怖が、幼い少女を縛り付けていた。
逆らう気力もなくし、桜が手にした男根へと顔を近づける。

「そうだ、あーんして、先っぽを唇で擦るんだ……ヒャハハ、上手いじゃないかさくらちゃん」
「う……、ぇ……んぅ……」

言われるがまま、桜が薄桃色の唇を男の亀頭へとなすりつけるようにして、先端を口に含む。
口腔内に広がるすえた臭いをできるだけ鼻に通さないように、同時に肺に深く吸い込まないようにしながら、
桜の舌が男根をねちゃりと撫でる。
滲む粘液の苦味に、反射的に涙が零れて桜の頬を伝う。
淡い産毛を濡らしながら流れた涙がまだ子供らしい丸みを帯びた顎から落ちて、男の陰毛の中に染みていった。

「ぅえ……んん……っ、む、は、……ぁ……」

幼い唇が男の雁首を出し入れする度にめくれ上がり、粘膜の赤を覗かせる。
まだ蕾のような薄桃色の向こうに、女としての肉が確かに存在するのだと思わせる、
それはひどく淫靡な光景だった。

「は……ぶ、……うぁ……んぅ……」

少女の浅い呼吸が、異物のもたらす熱と臭いに侵されて、次第に荒くなっていく。
口の端から漏れる空気が時折放屁のような音を立てるのに恥じらいを感じていた桜だったが、
やがて目の前に靄がかかったように何も考えられなくなっていく。
乏しい酸素と、単調で苦痛に満ちた作業からの解放とを求めて、脳が思考を放棄するかのようだった。
男の陰毛の黒と汚らしい肌の色を映さないように細められた少女の視界は、滲む涙で半分がた塞がれている。
口腔の中のねちゃねちゃとした肉と、ふす、ふすと奇妙に漏れる吐息の熱とが、桜の口をいっぱいに満たして、
瞬間、かり、と。まだ生え変わりも終わっていない白く小さな歯が、何かを引っ掛けた。

「……? ……っ! ……っっ!!」

最初は喉の奥を叩くような衝撃。
苦味が、後から来た。
最後に桜の幼い口を満たしたのは、獣の臭いだった。

「……う、うええ……っ! え、えぇえ……っ!!」

喉が、舌が、反射的に口の中の異物を吐き出すように動く。
ぶるりと跳ねた男根がえづく桜の口から飛び出して、その先端から精の残りを放った。
白濁液が、短く切り揃えられた栗色の髪を汚した。
きらきらと輝いていた瞳に飛んで、しみひとつない瞼に垂れた。
白く泡立つ粘液は真っ直ぐに伸びる鼻筋と、指の先で押せばどこまでも沈むようなやわらかい頬に貼り付き、
花びらのような唇をぬらりと流れ丸みを帯びた顎の輪郭を伝って、可憐な少女の顔のあらゆる部位を、
取り返しのつかない穢れで犯した。

「ぎゃは! ぎゃヒャヒャ! 夢精完了!! ぎゃヒャヒャヒャ!!」

精に塗れた少女の顔を見て、羽蛾が狂ったように笑う。

「顔射! 顔射! 最っ高だ! 最っっ高にエロいよ! さくらちゃん! げヒャはハハハ!」

笑いながら、手にしたナイフを振り上げ、下ろす。

「げ、げほ、……ぅえ、……。……、え……?」

喉に絡みつく粘液を吐き出そうと咳き込む桜の目に、赤が写った。
血飛沫は、飛ばなかった。
ただ地面にじわりと広がって止まらずに、土の上をどこまでも伝っていく。

「こんなデブ、もういらないや!」
「あ……、え……?」

状況に思考が追いつかず呆然とする少女に、手が伸びた。
ナイフを捨てた羽蛾の、鮮血に濡れた手だった。

「ひ……!」

反射的に押し返そうとした手が、掴まれた。
ぬるりと血に滑る手が桜の細い腕に鮮やかな赤い跡を残しながら、華奢な関節を捻り上げる。
羽蛾は背の低い、痩せぎすの少年だった。
それでも桜の幼い身体は、少年の欲情を跳ね除けるには、あまりにも非力だった。

「いた……痛い……や、痛い、いた……!」

加減を知らない力で肘を捻られ、悲鳴を上げる桜に羽蛾が体重を乗せていく。
羽蛾と自身、二人分の重みを支えきれずに桜の膝が落ちた。
剥き出しの地面に膝が擦りむけ、傷口からはじわりと血が滲む。
鈍痛を感じる間もなく、羽蛾が桜の肩を押すようにして、土の上に押し倒した。

「や……っ」

逃れようと身を捩る桜の頬に、羽蛾の生温かい吐息がかかった。
きひひと笑って、幼い少女の抵抗を楽しんでいるようだった。
捻り上げた片腕は桜の頭の上でがっちりと掴まれて動けない。
空いた手で羽蛾の胸を押しのけようと力を込めても、骨ばった少年の身体は小揺るぎもしなかった。

「く……ぅ……」
「ヒヒ、もう終わりでいいのかな? じゃ……今度はこっちのターンだよねえ」

べろりと舌なめずりをした羽蛾が、桜の身体に顔を寄せる。
思わず顔を背けた桜だったが、奇妙な感触は頬や唇ではなく、胸からやってきた。
男根への奉仕の間に黒い制服の上着はすっかりはだけ、白の肌着は肩からずり落ちて、
桜の乳房は、無防備だった。

「や……なん、で……」
「ゲヒャヒャ、おっぱい吸いたいのは赤ちゃんだけじゃないんだぜ?」

ほんの僅かに膨らみを帯びただけの幼い双丘に頬ずりしながら、羽蛾がニタリと笑う。

「ふぅ……ん、やめ……て……」
「やめるわけないよねえ! さくらちゃんはバカだなあ!」

れろり、と羽蛾の舌が、淡い桜色をした膨らみの頂点をねぶる。
くすぐったさと嫌悪感に桜が歯を噛み締めて堪えるのをニタニタと至近で眺めた羽蛾の舌が、
更なる悦楽を求めて蠢いた。
舌先でやわやわと乳首を突いたかと思えば、広い舌の腹で乳頭全体を覆うように舐め上げ、
あるいはパクリと口を開けると、微かに乗った乳房の薄肉を吸い上げて集めるように口をすぼめる。

「ひ……や、あぁ……」

ちゅぶ、ちゅぶ、とわざと音を立てて乳を吸う羽蛾の頭を、桜の手が弱々しく押さえる。
白くやわらかな手の些細な抵抗など、羽蛾の快楽を高めるだけだと気付けるはずもなかった。

「ヒ、ヒヒ……さくらちゃんのおっぱい、初めて吸ったのはボクだよ。忘れないでよね」
「や、だぁ……」

自らの唾液でぬらぬらと照り光る純白の肌と花の色の突起に、吹き出物の目立つ頬を摺り寄せて
べとべとと顔を汚しながら、羽蛾がケヒヒと笑う。
戯れるように乳首を甘咬みされ、桜が何度も首を振る。
犬歯が可愛らしい突起を押すように刺さり、刺激は生理現象としての充血を招いた。

「おやあ? さくらちゃん、胸ボッキしちゃってるじゃん、やらしいなあ……!」
「う……ぅ……ぃやぁ……」

少しだけ硬くなった歯ごたえに、けくくと喉の奥から不気味な唸りを上げた羽蛾が舌を使って少女の胸を弄る。
淡い朱鷺色に染まった乳首が、不健康な舌のざらつきに何度も擦られては歪み、形を変え、
その度に羽蛾は嬉しそうに目尻を垂らして桜の真っ赤な泣き顔を見やるのだった。

「ひぁ……う、ふ……くぁ、……うぅ……ん……」

幼い乳房と薄い柔肉を蹂躙し尽くした羽蛾が、やがてちゅぷ、と汚らしい水音を立てて顔を上げる。
れろりと伸びた舌が膨らみの描く緩やかな坂を辿って降りるのは、片腕を頭上で押さえられたまま空いた脇だった。
皮一枚の下に肋の浮いた上を、つつ、と舌先が掠め、桜がぶるりと身を震わせる。
まだ縮れ毛の一本とてない無毛の脇を護るものは何もなかった。
羽蛾の舌が、荒れてざらついた口唇が、未踏の領域を存分に蹂躙する。

「う、くぅ……ぁ……」

恐怖か、緊張か、あるいは汚辱の故か、汗が珠になって浮かぶその窪みを、羽蛾は丹念に舐めとっていく。
蛞蝓が肌の上を這うような嫌悪感に、桜の目からは真新しい涙がぽろぽろと落ちていた。

「しょっぱくてマズいよ、さくらちゃん」

濾し取った汗の粒を口の中で転がしながら、うっとりとした顔で言う羽蛾。

「それに、ほら。臭くてたまんないよ」
「やだ……やだ、やだぁ……」

汗の代わりに涎でべっとりと濡れた桜の脇の下は紅潮して薄紅色に染め上げられている。
その桃肌のくぼみに鼻面を押し付けて胸いっぱいに息を吸い、羽蛾はにへりと口の端を歪ませる。
肺の中に桜の匂いを染み込ませ、獣欲と混ぜて吐き出す羽蛾。
どろりと濁った呼気が桜の、肋の浮いた胸を疼かせた。

「う……うぅ……ぇ、もう……やだ……やめ、て……」

ほろほろと、透き通った涙が溢れる。
きらきらと輝いていた瞳は、いまや何もかもを拒絶するように固く閉じられていた。
その閉ざされた瞼を、羽蛾がべろりと舐めた。

「ひっ……!?」

感じたことのない部位に、感じたことのない感触。
恐怖と嫌悪に、桜は眼を開くこともできないまま、無遠慮な陵辱を受け続ける。
べちゃりと、白い瞼に羽蛾の舌が乗せられ、たっぷりと唾液を刷り込まれていく。
薄く引きつった瞼を口唇でぐちゅりと吸い混んではねっとりと舌で擦り、熱く臭う吐息を上塗りする。
闇の中、ただ震えることしかできない桜の小さな身体が、嫌悪に痙攣した。
細くすらりと伸びた腿が攣るように曲がり、足が跳ね上がる。

「……!」

跳ねた足が、何かを蹴った。
羽蛾の身体を捉えたと思った途端、足が更に動いた。
仕立てのいい革靴の底が重い肉を何度も蹴り、ぼすり、ぼすりと音がした。
何度目かに、片方の革靴が脱げて飛んだ。
それほどの勢いだった。
懸命の抵抗だった。
せめてもの痛手を与えたつもりだった。
しかし、

「いけないなァ~、さくらちゃん」
「え……?」

薄目を開けた桜の、文字通り吐息を感じるような距離に、ニタニタと笑ったままの羽蛾の顔があった。
何の痛痒も感じた様子もないその締まりのない口が、甲高い声を吐き出す。

「いくらおっさんが嫌いでも、そんなに蹴ったら可哀想だぜ? ほら」
「……っ、あ……、」

誘導されるがままに視線を動かした桜が、小さく息を呑む。
靴の脱げた白いソックスの先、見えたのは、警官の青い制服。
局部を剥き出しにしたまま昏々と眠り続ける男の姿だった。
桜が懸命に蹴っていたのは、男の腹のあたりだった。
自らに伸し掛かる羽蛾には、ただの一度も打撃は届いていなかった。

「や……そ、ん……っ」
「キヒッ、癖の悪い足は、こうだ」

無抵抗の男を何度も蹴った、その罪悪感に混乱する桜の足を、羽蛾が無造作に掴む。
こびりついた血はすっかり乾いていて、黒っぽい粒がボロリと落ちた。
羽蛾の両手にそれぞれの足を掴まれて、桜の自由になった両手がまず行ったのは、際どい部分まで
まくれ上がりそうになっていたスカートを押さえることだった。
薄手の白地に赤いラインの入ったプリーツスカートが、本来の役割通りに少女の秘所をふわりと包む。
必死にそこだけを押さえる少女の幼い胸はその淡い桃色の突起までが露わで、アンバランスな姿に
喉を鳴らした羽蛾が、何を思ったかすんすんと鼻を鳴らす。
次の瞬間、しゃぶりついたのは靴の脱げた方の足先だった。
純白の三つ折りソックスに包まれた小さく可憐な足を、まるで先端から噛み千切るように口に含む羽蛾。
溢れた涎がじわりとソックスに滲んで、桜の足の指をじっとりと湿らせる。

「蒸れ蒸れじゃないか……こっちもすっごく臭いよ。さくらちゃん、体臭強いねえ」
「ぅ……わた、わたし、そんな、こと……ひぁ!」
「むぐ……これは、臭いな……フヒ、フヒヒ……」

ソックスの上から、羽蛾の舌が桜の右の足指を一本ずつ舐めしゃぶる。
ふっくらとした親指が、少し長い人差し指が、内側に曲がっているのが密かなコンプレックスの中指が、
爪の形が気に入っている薬指が、すぐ皮の剥ける丸い小指が、羽蛾の唾液で湿らされ、少女の汗と
微かな匂いとを溶かした汚辱の汁としてじゅぶじゅぶと吸い上げられていく。

「ちょっと爪伸びてるねえ……駄目だよ、ちゃんと切らないと……どれ、次の指はどうかな……」
「ぁぁ……やだぁ……」

おぞましさに、桜の全身に鳥肌が立つ。
ぎゅっと握る形にした足指が、偏執的なまでに蠢く歯と舌とでこじ開けられ、味わわれていく。
小指までをしゃぶった羽蛾の口は、そしてまた薬指から親指へと逆に辿り、ふやけた桜の足指を
更にゆっくりと転がし、ソックスの布地の網目までを舌に刻むようにねちゃねちゃと粘膜を押し付ける。

「ヒャハハ、不っ味ぃ~」
「う、ぅ……やめ……てぇ……」

真白い布の半ばまでを唾液で汚してからようやく小さな足を解放した羽蛾がそう言ってニヤつくのを、
桜はもはや直視することはなかった。
ただ力なく両手で顔を覆い、指の間から嗚咽を漏らすのみだった。
そんな桜の足を抱えたまま、羽蛾はその手を進める。
三つ折ソックスの中に指を突っ込むと、くるぶしの凹凸を指の腹でゆっくりと撫で回す羽蛾。
くるり、くるりと円を描くように関節を撫でたかと思えば、軽く爪を立てて筋をこりこりと嬲る。
気色の悪さにぞわりと硬直した桜の細い足を、羽蛾の指が輪郭をなぞるように遡っていく。
ぷよぷよと脂の乗った健康的なふくらはぎを掌で弄ぶと、土と擦り傷に汚れた膝小僧は指先で掻くようにして
滲んだ血泥を爪の間に溜める。
黒く汚れた己の爪を見やった羽蛾が、おもむろにそれをべろりとしゃぶった。

「ヒ、ヒヒ……」

剥がれた桜の皮膚と血と泥を長い舌に乗せたまま眼鏡の奥の目を細める羽蛾。
と、汚らしいままの舌を押し付けたのは、桜の白い太腿の内側だった。

「は、ぁ、や……ゃ、ぁ……」

脂ではなくしなやかな筋肉で構成される、健やかな腿。
それを包むきめの細かいつやのある肌を、唾液に溶かれた汚泥の赤黒い筋が汚していく。
緊張と混乱に固く強張った桜の太腿が弾力をもって舌を押し返すのを楽しむように、
羽蛾はゆっくりとその醜い粘膜を動かしていた。
と、瞬間。強張っていた太腿が、ふるりと緩んだ。
同時、匂い立つのは強い異臭だった。

「おや? おやおや? これは、おや、まさか、さくらちゃん? ヒヒ、ヒヒヒ……ヒヒヒヒ!」
「あ、あ……や、だ……」
「おもらしだ! おもらしだねさくらちゃん! 恥ずかしい~!」
「やぁ……も、や、ぁ……う……」

嗚咽は言葉にならない。
一度滲み出した液体は、止まることを知らなかった。
少女の股を包む白い清潔な布は瞬く間に淡黄色の染みに汚れ、すぐにその保水力の限界を露呈して
ちょろりちょろりと引き締まった尻やしなやかな腿へと雫を溢れさせていった。
地面に広がる白いプリーツスカートも瞬く間にその色を変えていく。
もわりと、一瞬だけ立った湯気を、羽蛾は見逃さなかった。
ほんの僅かでも逃すまいとするかのように大きく息を吸い込んで、喉と鼻を灼くアンモニア臭を堪能する。

「くっせえ……くっせえ……キヒ、キヒャヒャ……!」
「……っ、……ぅっ……」

声もなく泣く桜を見下ろして、恍惚としたまま呟く羽蛾。
底知れない恥辱に震える少女を更なる絶望へと叩き落とすべく、、耳障りな声が言葉を形作る。

「おもらしするなんて悪い子は、お尻ペンペンだね」
「……!」
「ほら、お尻……、こっちに向けるんだよ……早く!」
「やっ……!」

足首が乱暴に掴まれ、引きずられ、桜が力任せにうつ伏せにさせられる。
羽蛾の姿が視界から消えた。
生温く湿った気配が、見えない背中側から迫ってくる。
根源的な恐怖に暴れ出しそうになる桜を押さえつけたのは、熱のような痛みだった。
ぱぁん、と響いた音は、後から桜の中にこだました。

「い、ぎ……っ!」

思わず歯を食い縛った桜の尻が、もう一発、弾けるように音を立てた。
幼児のように尻を叩かれて、抵抗の意思は、あっという間に霧散した。
痛みに押し出されるように、大きな瞳からまた涙が零れた。
うつ伏せの顔は、腕一本を挟んで剥き出しの土に近い。
頬にこびりついて乾きかけた男の白濁液が一筋、涙でふやけて地面に落ちた。
湿った土と腐った肉の臭いが跳ね返って、桜の鼻孔を刺激する。
くたりと、力が抜けた。
そんな桜の背後で、羽蛾が可笑しそうに肩を震わせる。

「クシシ、お仕置き大好きなのかなあ、さくらちゃん? すっかり可愛くなっちゃって」
「……」
「いい子のさくらちゃんが風邪を引いたら可哀想だねえ。濡れたパンツは脱がないとねえ」
「……っ!」
「暴れないでね……、暴れんなって、言ってるだろ!」

濡れた布地に手をかけられた途端、桜が我に返ったように動き出す。
先手を打った羽蛾が、容赦の無い一撃を、桜の尻へと打ち込んだ。
快音は響かない。むしろ、ぼむりと鈍い音がした。
痛みは、先ほどの比ではなかった。
平手ではなく拳で殴られたのだと桜が気付く頃には、痛みは全身に広がって一切の動きを封じていた。
声も出せず、ただ口の側にあった腕を強く噛んで、痛みが一秒でも早く消えるように祈るのが精一杯だった。
ずるりと、濡れた布が下ろされる。
汚れた布はそのまま膝を通り過ぎ、片足を抜かれ、もう片方の足首で靴に引っかかって止まった。
ひやりとした感触は、秘所が剥き出されて外気に晒されたことを示していた。
殴られた痛みの尾がようやく消えようとする頃には、もう取り返しがつかなかった。

「ヒヒ……! お尻の穴も、可愛いあそこも、全部見えちゃってるよ、さくらちゃん」
「……」
「恥ずかしくないのかなあ! 恥ずかしくないんだねえ! 偉いねさくらちゃんは!」

笑い声が、ひとしきり響く。
笑いながら羽蛾が掴んだのは、尻の肉だった。
骨盤が発達する前の桜の尻は、まだ肉付きが薄い。
腹と腰と足との境目すらはっきりしないその薄い肉を、羽蛾はこね回すように掴み、捻り、摘む。
撫でるでも、触るでもなく、まるで合い挽きの肉でも丹念に混ぜるかのように尻を嬲るのだった。
シミ一つ、腫れ物一つない白い柔肉が、羽蛾の骨ばった指の隙間からはみ出して赤く腫れる。
指の形の跡が幾つも残り、まるで手形で描かれる絵のように桜の尻が染め上げられた。
最後に残った深い溝に一番乗りを果たしたのは、れろりと尖らせた舌先だった。
すぼめられた蕾を、ぬめぬめと照る粘膜が叩き、閉じられた扉をそっと撫で上げる。

「あ……ぁ、ぅ……や、や、ぅ……あぁ……」
「苦いなあ、臭いなあ、さくらちゃんのうんちの穴はちゃんとお掃除されてないね」
「やだ……や、やめ……ひ、いやぁあ……っ」

皺を伸ばすように丹念に、執拗に羽蛾の舌が滑る。
ふるふると桜の腰が震えるのは快楽では無論なく、絶望的な恥辱のためだった。
ちょろりと、一筋の雫が白い太腿を流れ落ちた。
いまや防ぐもののない秘所から再び零れた、黄金色の汁だった。
垂れた雫を、羽蛾が指ですくって、口に含んだ。

「ヒャヒャ、後ろ押したら前から出てきたよ、さくらちゃん。面白いねえ」
「あ……あ……」
「じゃ、そろそろいいかなあ」

一人で何かを納得したように頷いた羽蛾が、ぺしぺしと桜の尻を叩いてからおもむろにポケットをまさぐる。

「これ、な~んだ? って言っても見えないか。ちょっと待っててね、ヒント上げるから」
「……? ひぁっ!」

羽蛾の言葉が終わるやいなや、桜が尻に冷たい異物の感触を覚えて悲鳴を上げる。

「ヒント、さくらちゃんに与えられた支給品です。ヒント2、こんなこともあろうかとボクが預かっていました」
「やだ、なに、あ、ぁあ……これ、やだぁ……」
「じゃーん! 答えはただのローションでした!」

嬉しげに言った羽蛾が、手にしたプラスチックの瓶からどろりとした透明な粘液を桜の尻に垂らす。
粘り気の強い液体が桜の蕾を覆うとあっという間に溢れ、股の溝を伝って身体の前側へと流れていく。
黄金色の雫がまだ珠になって残る初々しいスリットが、ローションの冷たさに包まれた。

「さくらちゃん、全然濡れてないんだもん。ボク、痛くなっちゃうとこだったよ」
「……?」

あまりに身勝手な羽蛾の言葉の意味を、だが桜は理解できない。
女性としての機能を知るよりも早く、この日は訪れてしまった。

「じゃ、さくらちゃん。こっち向いて」
「……」
「向かないと、また痛いことするよ」
「や……だぁ……」
「いい子だねえ、さくらちゃんは」

もはや今の桜に正常な判断力は残っていなかった。
苦痛への恐怖と恥辱から目を背けたい一心で、耳に入る言葉に従っていた。
微かに膨らんだ胸も、下着を脱がされた秘所も、隠すことを忘れていた。

「じゃあ、足を開いてね」
「ぅ……」
「こうするんだよ」

羽蛾の手が、仰向けに寝転んだ桜の細い足首を掴むと、両側に割り広げる。

「さくらちゃん、まだ全然生えてないんだねえ。綺麗だよ、可愛いよ、キヒ、キヒヒ」
「……」

透明なローションの向こうに、桜の恥丘が晒されている。
抜けるように白い周囲の肌に比べてほんのりと赤みを帯びた部位は、放尿の余韻か、
あるいは粘液の冷感によるものか、ぱっくりと裂けた縦筋を微かにひくつかせている。
ぷくりと僅かに土手の高い、丸みを帯びたその未踏の地を守るものは誰もいない。
ただ無防備に、こじ開けられるのを待っているかのようだった。

「じゃ、ちゅーしようか。こう見えても儀式の手順はきっちり守るタイプなんだ、ボク」
「……?」

言われたことを理解するには、遅すぎた。
桜の視界を覆い尽くすように羽蛾のニヤついた顔が近づいて、粘膜同士が、触れた。

「……! ……っ、……ッッ!!」

目を見開いた桜の悲鳴は、その小さな顔を栗色の髪ごと抱えるように吸い付いた羽蛾の口に流れていく。
キスというにはあまりに稚拙で強引な、それは一方的な口腔の侵食だった。
流れこんできたのは粘つく唾液と、奇妙に長い舌。
桜の薄い唇が、べろりと無遠慮に舐められた。
思わず引き結んだ口唇を、ねっとりとした舌が無理にめくり、並びのいい前歯と健やかに紅い歯茎を
擦り上げるように粘膜を擦りつけていく。
咄嗟に歯を噛み締めた桜だったが、途端に頬を指で抉るように思い切り掴まれた。
頬の内側の肉を歯に押し付けて刻まれるような痛みに、桜は白い歯を無理やりに開かれていく。
薄く開いた隙間から唾液を流し込まれた桜の舌に、苦味が走る。
その正体を考えるよりも早く、異臭が鼻を突いた。
その臭いは、知っていた。同時、浮かんだのは尻をべろべろと舐められる感触と、笑い声だった。
胃の中のものが競り上がるのを堪えることはできなかった。
焼けるような痛みが食道を駆け上がり、ツンとした刺激臭が桜の鼻孔を満たしたその瞬間、
桜の胃液が、羽蛾の舌とその向こうの口に逆流した。

「……ご、ぇ……げ、うぇ……ぇぇぇ、ぇ……っ」
「……ッ!? ……、……ぅく、く……」

羽蛾が驚いたような表情を浮かべたのは、ほんの僅かな時間だった。
瞬き一つの間に、羽蛾は恍惚とした笑みを浮かべると、口の中の刺激物を飲み下していた。
くは、と吐いた息から、桜の吐瀉物の臭いが立ち上った。

「……っ」

想像を絶する光景に蒼白となる桜に、羽蛾が笑ってみせた。
優しさや労りや慈しみといったものが、微塵も含まれない笑みだった。
じい、と下の方から奇妙な音がした。
羽蛾が、ジッパーを下ろす音だった。
ぼろりと、肉の塊がズボンの隙間から零れた。
それが、つい先ほどまで自身が奉仕していたものと同じ代物だと、桜は理解できなかった。
羽蛾のものは、それほど矮小だった。
それでも、それは男根だった。
笑ったまま、羽蛾が男根を手に持つと、狙いを定め、おもむろに桜を貫いた。

「……、……、……ッッ!?」
「キャ、ヒュヒュヒュ、ヒャヒャ、ヒャハ、ヒャハハハハ、ヒャヒャ、ヒャ!」

羽蛾の笑いは、人の口から発せられているとは到底思えない音として、桜の耳にじわりと滲んだ。

「あー……これがさくらちゃんのお腹の中かあ……」
「ぁ……、え……? い、いや……ぁ……」

自分が何をされているのか、桜にはわからない。
それでも下腹の鈍い痛みと本能的な嫌悪感、そしてに何よりも羽蛾の嬉しそうな顔が、
今されている行為がよくないことだと桜に直感させた。
ふるふると首を振る。
セミショートに切り揃えられた栗色の髪がさらりと揺れた。
こびりついた白濁液の成れの果ても、髪と一緒にぶるぶると揺れた。

「や……やぁ……う、ぁ……やめ、やめて……やめてよぉ……」
「だーかーらー、やめないっての! ボクたちセックスしてるんだからさあ」

桜といえど、セックスという言葉を耳にしたことくらいはある。
それが実際にはどんなことなのかはわからないが、男女の愛の結果の行為だと。
愛の結果。羽蛾という少年の醜く引きつった笑顔が目の前にあった。
いまだに眠り続ける警官の男の剥き出しの男根と、血だまりの中で色を失った希の横顔があった。
愛など、どこにもなかった。

「してない……わたし、そんなの、して……あ、くぅ……」
「してるじゃん! ほら! おちんちん入れてヒーヒー言ってんじゃん、さくらちゃん!」
「あ……! ひ、ぃ……やぁ……や、ぁ、うぅ……んぅ!」

桜の両足首を掴んで揺さぶるようにしながら、羽蛾が激しく腰を前後させる。
ローションが泡立ってぐちゅぐちゅと汚い音を立てた。
粘膜同士の擦れ合いに快感を覚えられるまでには、桜の幼い肢体は成長を遂げていない。
ただ下腹部全体に広がる違和感と、矮小な男根で膣口の付近を擦られる鈍痛、そして羽蛾が体を揺する度に
地面に擦れる背中の痛みだけが桜に与えられる感覚の全てだった。
それでも、そんな桜の涙を湛えた瞳と苦痛に歪む表情は、羽蛾を興奮させるには充分だった。

「はあッ……はあッ……! ああ……ボク、セックスしちゃってる……イヒ、イヒヒ……」

目の前で、可憐な少女が犯されて泣いている。
綺麗な栗色の髪はこびりついた精液でそこかしこが白く固まっていた。
小さな丸い顔は紅潮し、荒い息をついている。
腰を振る度に花びらのような唇から上がる喘ぎは、羽蛾の獣欲をいやが上にも高めていく。
乳房とも呼べないような膨らみは唾液塗れで、淡い乳輪に残る歯型は征服の証だ。
薄く肋の浮いた胴は少女の呼吸と同調して荒く動き、ぽっこりとくびれのない腹は
未発達の膣と子宮をその内側に秘めて、今まさに自分に蹂躙されている。
上品な革靴は泥にまみれて見る影もなく、白い三つ折の靴下に包まれた小さな足指は
強姦の苦痛に開かれ、また閉じてどこまでも可愛らしい。
ふっくらと伸びるふくらはぎと健康的な膝、まだ肉の薄い腿はしなやかで活力に満ち、
その健やかな身体の可能性をこの瞬間、この世の中で自分一人だけが独占している。
腿の付け根には尻穴と、女の中心があった。
充血して鮮やかに紅い裂け目はおそらく生まれて初めてめくれ上がり、その襞も揃わぬ内側を
外気に晒して揺れている。
泡立つ白い粘液と紅い裂け目とをかき混ぜるのは、自身の男根だ。
男の象徴が、女の中心を犯しぬいている。
矮小で卑屈で醜い男に、可憐で健やかで真っ直ぐな女の子が、犯されている。
泣いている。喘いでいる。胸を露わにしている。尻穴を見せている。
女を、貫かれている。
無限の可能性が、この卑小な男根に蹂躙され、穢されている。
冒涜的で、取り返しの付かない傷を受け、可能性が失われていく。
腰のひと振りごとに、少女の尊厳が壊れていく。
それは紛れもなく、至福だった。
男根の根元に、熱を感じた。

「ああ……出すよ……出しちゃうよ、さくらちゃん……」
「ぅ、くぁ……ぅん、んぁ……っ! え……? だ、す……?」
「出してやる……さくらちゃんの中、ボクの精子でいっぱいにしてやる……」
「は、ぁ……うん……っ、ゃ……!」
「赤ちゃん、できちゃうぜ……さくらちゃん、赤ちゃんできちゃうぜ……」
「……ッ!?」

ぼんやりと、熱に浮かされたように羽蛾の言葉を聞いていた桜が、その一言には激烈に反応した。

「あか……ちゃん……?」
「そうだ……ボクとさくらちゃんの赤ちゃん、お腹にできちゃうんだ……ボクの精子ぶちまけて、
 さくらちゃんのお腹に赤ちゃん作っちゃうんだ……ヒャ、ヒャヒャ……!」
「い、や……! 赤ちゃん、いや……! いや、いや、いやぁぁぁ!!」

火が着いたように泣き叫ぶ桜の悲鳴も、羽蛾にとっては快楽の促進剤でしかない。

「ほら……ア、アヒャヒャ、赤ちゃんの部屋に……ボクの精液いっぱい出してあげるよ、さくらちゃん!」
「いや、だめ、やめて……やめて、やだやだ、やめて、わたし、やだ……やめて、やめてえぇぇ!」

大きな瞳から宝石のような涙をぽろぽろと零しながら、桜が何度も首を振る。
それを見た羽蛾の腰の動きが、いよいよ激しくなった。
力任せに叩きつけるストロークから小刻みな、ピッチの早い動きへとその質が変わっていく。

「いくよさくらちゃん、受け取って……ボクとセックスして、ボクの赤ちゃん作るために、
 ボクの精子、ぜんぶお腹で受け取って……! う、ふぅ、はぁ……ッ」
「やだ、や、やだ……や、っ……! あ、ああああっっ……!!」

一際高い悲鳴を、桜が上げると同時。
矮小な男根が、その劣情を、少女の膣内に吐き出した。

「あ……、ぁ……」
「……ふぅ」

ようやく男根が引き抜かれたのは、それから何時間経ってからのことだっただろうか。
存分に少女の幼い身体を堪能した羽蛾が、呆然と宙空をみつめる桜の身体からまとわりついている
制服の上着を剥ぎ取り、男根の汚れを拭っていく。
拭い終えると粗末な男根をジッパーの中にしまい込み、汚れた制服を桜の裸体に向かって放り捨てる。
そして何事もなかったかのように言った。

「ああそうだ、さくらちゃん」
「……」

返事はない。

「言い忘れてたんだけど、もうすぐここらへん、焼け野原になるらしいよ」
「……」
「君たち、誰もタブレットの情報見てなかったらしいからねえ。本当にダメだなあ」

光のない目で宙を見つめる桜と、局部を剥き出したまま倒れている男、そして自分が刺殺した少女を
それぞれちらりと眺め、羽蛾は笑う。

「キヒ! 核! 核だって! いまどきバカじゃないのって感じだよね!
 まあでも、たぶん本当なんだよね。 そこら辺の草とか枯れてるし」
「……」

淡々と告げる羽蛾の表情に曇りはなかったが、桜はそちらを見ようともしなかった。

「なら、どうせ僕らに逃げ場なんてないさ。シェルター?
 バカどもと閉じこもって死ぬなら、好き放題やって死んだほうがずっとマシさ」
「……」
「キミだって最後にいい思い出ができてよかっただろ? ヒヒ」
「……」

人としての尊厳を徹底的に踏み躙られた少女は、身勝手な言い分に怒りを覚えることもなく、
ただじっと遠いところを見つめたままでいた。

「あと……何分くらいかな。もうすぐだと思うけど」

呟いた羽蛾が、タブレットを収納したバッグを見やって手を伸ばしかけ、やめる。
代わりにずれた眼鏡の位置を直し、両腕を天に向けて伸びをする。

「あー……、楽しかった」

それが、最期の言葉になった。
白い光が、ありとあらゆるものを灼き尽くした。



【I-8/一日目/1時】


【インセクター羽蛾@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 死亡】
【木之本桜@カードキャプターさくら 死亡】
【本田速人@こちら葛飾区亀有公園前派出所 死亡】
【東條希@ラブライブ! 死亡】


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インセクター羽蛾 GAME OVER
木之本桜 GAME OVER
本田速人 GAME OVER
東條希 GAME OVER