※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

無題04 ◆vUP9qhTOWQ



加賀にとっては驚きの連続だった。
目が覚めてみれば見覚えのない場所。
突然かかる放送。 聞きなじみのない単語。 
そして声の主は紛れもなく秘書艦のもの。
長らく共に戦ってきた、友とも呼べる存在は加賀の知らない事をとうとうと語り、そして放送は終わった。

核や放射線など加賀にとっては馴染みの薄い言葉だ。
しかし長門の緊迫した態度や、なにより放送の内容からそれが危険な代物であることは感じ取れる。
ではあるが、それらがどの程度の危険度なのかは理解できない。
理解できぬのなら試すまでと艦載機を放ってみたが、機体はすぐに迷走をはじめ、おおよそ二○米飛んだあたりで墜落となった。
駆け寄ってみてみれば、妖精さんは鼻から血を流して既に絶命していた。
彼女が用いる艦載機、その操縦士である妖精さんは新人ばかりの五航戦ではない。 百戦錬磨の一航戦である。
それがものの二○米で不時着など、これは尋常ではない。
いや、まともに飛んだのはものの一○米。
首輪の効力を考えれば7米、時間にして1秒もない刹那の間に妖精さんの意識は消えたと予想できる。
恐ろしいまでの即効性である。
そしてそれは加賀の持つ最大の武器であり、ほぼ唯一の戦力である航空戦力の無力化を意味した。
手持ちでなんとかするにしても、背嚢の中にも武器になるようなものは入っていない。

しかし幸いにして放送の主である長門秘書艦と、名簿に吹雪と金剛の名が見える。
この島から脱出するにも、とりあえずは彼女たちとの合流が先決であろう。
なにより名簿には彼女たちの天敵であるヲ級の名もある。
あの深海生物がこの島に、しかも陸上に居る可能性が高いというのは危機的状況だ。
だが逆に考えてみれば、この上ない好機ともいえる。
陸上に上がってしまえば逃げ場はほぼないと言ってもいい。
戦艦二隻に正規空母、駆逐艦各一隻の戦力をもってすれば正面衝突したとしても撃破できる。
そうすれば現戦況を多少なりとも好転出来るだろう。
ただ、合流するのが先決としても結局は脱出が最終目的となる。
首輪によって現環境でも生存は可能とはいえ、燃料は二四時間しか持たない。
食料にしても一日分。
偵察が飛ばせない事を考えると探索時間としては短すぎると言わざるを得ない。
おりよく合流したとしても島から出た後に原隊復帰するまで食料がもつはずもない。
海は広大で艦隊総出で出撃しても偵察網に引っかかるかどうかは運しだいだ。
首輪と食料に関しては現地調達も視野に入れる必要がある。
供給源には事欠かないが、調達できるかどうかといえば、今の加賀ではやや戦力的に心もとない。
だが国の興亡には艦娘の存在は不可欠。
生きて帰ること。

「これだけは譲れません」

一言、呟いて加賀は出撃した。

【F-1/深夜】

【加賀@艦隊これくしょん-艦これ-】
[状態]:健康
[装備]:艤装状態。戦闘機16偵察機16攻撃機28。同数の妖精さん。
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:脱出
1:他の艦娘との合流
2:ヲ級の撃沈
3:首輪・食料の調達
[備考]
首輪の有効範囲から離れると妖精さんは即気絶します。
首輪の現地調達とは要するに他参加者の殺害を意味します。


時系列順で読む


投下順で読む


加賀 :[[]]