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「あいつがオレでオレがあいつで」(2006/01/17 (火) 23:04:37) の最新版変更点
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<p><font size="2">~休日 午前~<br>
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ジ(……ったく。翠星石の奴、自分から約束押し付けておいて遅れるってのはどういう事だ……)<br>
翠「――――
はぁ、はぁ……お、遅くなった……ですぅ……」<br>
ジ「おまえなぁ! こんな寒い中に二時間も人を待たせるなよ!」<br>
翠「ご、ごめんなさい……ですぅ」<br>
ジ(本当に反省してるのかこいつは……って、なんか普段とは違う感じがするぞ。<br>
……幾つか見ないアクセサリーつけてるな。他にもなんか……)<br>
翠「……な、なにジロジロ見てる……ですか」<br>
ジ「……お前、顔赤いな。もしかして風邪引いてるんじゃないか?」<br>
翠「これは、ここまで走ってきたからですぅ!<br>
と、とにかく、これ以上時間を無駄にしたくないないから行くですよ!」<br>
ジ「おい、遅れたのは僕のせいじゃな……聞いてないな、あいつ」<br>
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~休日 午後~<br>
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ジ「…………今日は買い物の荷物持ちじゃなかったのか?」<br>
翠「良い物が無いのだから仕方ないですぅ」<br>
ジ「だからって園芸展や喫茶店に行っても買い物にならないだろ」<br>
翠「憂さ晴らしですぅ! そっちも楽しんでいたのに一々文句が多いですよ!」<br>
ジ「別に文句を言いたい訳じゃ……ただ不思議に思ったから……」<br>
ジ(普段ならもっとやかましいのに、何を気にしているのか口数も少ないし……。<br>
それにやっぱり、顔が赤くなるんだよなぁ。目線が合いそうになると慌てて逸らすし。<br>
なんだかこっちまで恥ずかしくなってくる……いや、可愛いなんて思ってないぞ僕は……!)<br>
翠「……ふ、ふん! こここ、これだから元ヒキコモリは扱いづらいのです!」<br>
ジ「…………お前」<br>
翠「……あ……」<br>
ジ「扱いづらくて悪かったな……」<br>
翠「い、今のは違う―――― 違うのです!」<br>
ジ「違うってなにがだよ。何も違わないだろ…………もういい。今日は帰らせて貰うぞ」<br>
翠「……ジュ、ジュン……!」<br>
ジ「ッ! …………じゃあな」<br>
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~休日 帰り道~<br>
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ジ「…………」<br>
ジ(……悪口言ったのはあいつなのに……<br>
なんであんなに辛そうな顔するんだ……卑怯だろ……!)<br>
ジ「……今日のあいつは一体何がしたかったんだよ……」<br>
翠「…………」<br>
ジ「!? お、お前いつの間に…………な、なんだよ」<br>
翠「……あんな事を言いたくて、今日来たんじゃない……」<br>
ジ「…………翠星石」<br>
翠「傷つけたかったんじゃない……<br>
待ち合わせの場所に走ってた時も、色々な場所を見て回っていた間も、<br>
今日が楽しい一日になるように願ってた……あんな別れ方をしたかったんじゃない……!」<br>
ジ「ま、待てよ、落ち着け。僕はもういいから――」<br>
翠「でも、でも……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」<br>
ジ「おい! こんな所で泣くなよ、お前やっぱりおかしいぞ……!?」<br>
翠「ごめ……う、うぅ……ぅ……」<br>
ジ「~~~~! ああもう! 悪かった、僕が悪かったよ! だから泣くな、止めてくれ!」<br>
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翠「あ――――
!!! ……ジュ、ジュッ……か、身体! だ、抱き締めて……ッ!?」<br>
ジ「うるさい、突っ込むな! これ以上泣いたら顔潰れるくらいまで腕を締めるぞッ!」<br>
翠「……これじゃ、服が濡れちゃう……」<br>
ジ「気にすんな。目の前で泣かれているよりずっとマシだ。<br>
……それにお前をこうしていると……」<br>
翠「え……?」<br>
ジ「……ああもう! なんか今日のお前を見ていると変な気分になるんだよ!<br>
ずっと僕の顔見ているくせに、目を向けるとそっぽ向いて恥ずかしがるし……!<br>
どうしていきなり――――
お前、そんな事する奴じゃなかっただろう!?」<br>
翠「…………」<br>
ジ「クソ、何言ってるんだ僕は……今のお前見ていると僕までおかしくなってくる……<br>
照れるなよ、変な期待しそうになるんだよ、このままじゃ馬鹿みたいな勘違いしそうに……!」<br>
翠「……勘違いじゃない」<br>
ジ「!」<br>
翠「…………好き、だから」<br>
ジ「……信じるぞ」<br>
翠「うん…………んっ」<br>
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~翌日 登校中~<br>
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ジ(……ほとんど勢いとはいえ、昨日はキスまでしてしまった……。<br>
こ、これはあれだよな、告白だったんだよな、僕達付き合う事になったんだよな。<br>
よ、よし……今度は僕が誘うぞ。映画のチケットも買ったし……いや、気が早かったか……!?)<br>
翠「…………」<br>
ジ(――――
す、翠星石……! 来たぞ、勇気を出せ、翠星石もやれた事なんだ……!)<br>
ジ「よ、よう翠星石、おはよう」<br>
翠「…………」<br>
ジ「……き、昨日は色々あったよな。正直僕も戸惑ってるんだけど……」<br>
翠「……なに言ってるですか」<br>
ジ「や、嫌だった訳じゃないんだ! 不安はあるけど後悔はしてな……え?<br>
なに言ってるって……ほら、昨日のアレだよ、アレ」<br>
翠「……なにも無かったです」<br>
ジ「なにも無かったって――――<br>
お、おい、まさかお前、昨日の事無かった事にするつもりじゃ……!?」<br>
翠「ジュン! さっきからなにを訳の分からん事をのたまっているですか!?<br>
最初からなにも無かったのです! それ以上でもそれ以下でも右も左もないのです!<br>
それ以上昨日の話を続けたらただじゃおかねーですよ!」<br>
ジ「そんな……あんなだったけど、昨日は本気だったんだぞ……」<br>
翠「す、翠星石だって昨日は――――
ジュンの馬鹿ァァァッ!」<br>
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ジ「翠星石ッ…………う、嘘だろ、本当は嫌だったのか……? 僕の決意は……!?」<br>
蒼「……ジュン……君……お、おはよう」<br>
ジ「…………蒼星石。翠星石は昨日の夜になにかあったのか?」<br>
蒼「ご、ごめんなさい!」<br>
ジ「いや、いきなり謝られても……事態分からないだろうけど、お前のせいじゃないし」<br>
蒼「う、あ、それは……そうなんだけど……そうじゃなくて……翠星石も悪くなくて……」<br>
ジ「……はぁ。ならやっぱり先走り過ぎてたのか。チケットどうすればいいんだ……」<br>
蒼「と、当然ジュン君だって悪くないんだ……って、チ、チケット?」<br>
ジ「ああ、映画のチケット。翠星石を誘おうと思ってたんだけどあれじゃぁ……」<br>
蒼「…………」<br>
ジ「……興味あるのか? ……あー……もういいや、今週末なんだけど暇なら……」<br>
蒼「―――― ええ!? あああ、ううう……!」<br>
ジ「……別に無理に誘ってる訳じゃないからな。他に予定があるなら気にするな」<br>
蒼「そうじゃないんだ! そうじゃないんだけど……<br>
僕は、僕は――――
うあああああああああああ……ッ!」<br>
ジ「ど、どうした蒼星石! まるで心労で今にも倒れそうな中間管理職の悲鳴だぞ……!?」<br>
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昼休み・人気の居ない校舎の階段で<br>
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J「蒼星石って、スカート短くしないんだな…何か以外…」(膝の上に蒼星石をのせてじっとスカートを見る。)<br>
蒼「どうして?僕校則は守るよ。」<br>
J「いや…動きやすそうなのが好きかなって思って…」<br>
蒼「う~ん…確かに見た目は動きやすそうで元気に見えるかもしれないけど…階段で人目を気にしたり、色々大変だって…<br>
翠星石が言ってた。」<br>
J「ふ~ん…色々あるんだな…」<br>
蒼「それにね…あまりに短いスカート穿いてると…すぐ先生に目を付けられるから…大変なんだよ。<br>
僕は校則何一つ破ってないから、目も付けられず、ジュン君とこうしてどうどうといられる…」(ぽふっとJUMの胸にもたれる)<br>
J「そ…そうか…」(今何気に黒い事言わなかったか…?」<br>
蒼「それでもジュン君は…僕にミニスカート…穿いて欲しい?」<br>
J「い…いや別に僕は蒼星石が蒼星石らしければ別に…でもちょっと見てみたいかも…けど…」<br>
蒼「…けど…?」(JUMの手をスカート越しに自分の足に沿わせながら)<br>
J「って…何してるんだよ。」(あぁ…我慢してたのに……やわらかい…)<br>
蒼「べっつにぃ…僕に…ドキドキしないかな…って思って。」<br>
J「…お前の足…誰にも見せたくないから……そのままでいいよ…」(いつの間にか自分で手を動かして、蒼星石の足を触っている)<br>
蒼「そうだね…ジュン君は別にスカート越しに妄想しなくても、いつでも全部触れるんだもんねぇ…」(ニヤニヤ)<br>
J「な……誰が妄想なんて…」<br>
蒼「でもしてたでしょ?まだ付き合ってないとき。そうじゃないと、この手の説明がつかないよ♪」<br>
J「………うん。」(くっそー!!)<br>
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最初はちょっとした出来心でした。<br>
前日の夜から翠星石はずっとその事を話し続けていて……羨ましかったんだと思います。<br>
布団の中で計画を立てて、まずは鋏で彼女の夢を少し××しました。<br>
髪の毛は付け毛を足して髪留めで誤魔化したんです。<br>
それだけだとかえって目立つと思ったので、他にも有りっ丈の装飾品を身に付けて……。<br>
瞳の色が最大のネックでしたけど、案外気付かれないものですね。<br>
ごめんなさい。悪い事をしている自覚はあったんです。本当にありがt(ry<br>
<br></font></p>
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