「J王ロボ」(2006/01/26 (木) 22:36:26) の最新版変更点
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<p>べ「なあ、お前蒼星石の幼馴染だろ?」<br>
J「そうだけど、それがどうした?」<br>
べ「実を言うとさ・・俺、蒼星石の事が好きかもしれないんだ・・」<br>
J「は、はぁ・・その、それで?」<br>
べ「それでよ。今度デートしたいんだが、俺あんまり蒼嬢と面識ないじゃねーか」<br>
J「まあ、そうだな」<br>
べ「で、だ。今度のデートの約束をお前に取り付けてきてほしい、頼んだぞ!」<br>
ダッシュで逃げ出すベジータ。<br>
J「え。おい、ちょと待て!・・・行ったか・・」<br>
↓<br>
J「なあ、蒼星石・・ちょと、頼みがあるんだが・・」<br>
蒼「改まって如何したの?それと、二人っきりの時は『ソウちゃん』って呼んで良いよ?」<br>
J「あ、ああ。うん・・でな、今度の休みにベジータが一緒に遊びに行きたいって言うんだ」<br>
蒼「へー良いんじゃないかな?で、何処に行くの?ジュン君は映画に行きたいとか言ってたよね」<br>
J「いや、その、な。蒼ちゃんと二人っきりで行きたいって、言うんだが・・その、どうだろ?」<br>
蒼「あーそう言う事ね。僕は別に良いけど・・」<br>
J「そ、そうか。有難う多分ベジータも喜ぶよ(何か、嫌な役だな・・これ」<br>
蒼「そう・・」<br>
J「詳しい日程は後で連絡するよ・・その、ごめんな変な、事言って・・」<br>
蒼「いや、良いよ。ジュン君も友達付き合いがあるんだから、気にしないで」<br>
J「ああ、ありがとう。・・多分、遊園地になると思う。そんな話してたし・・」<br>
蒼「そ、そうなんだ。僕、遊園地好きだから、楽しみだな。あはは・・はは・・」</p>
<p>
二人の間に気まずい空気が流れ、蒼星石の笑い声は虚しく響く。</p>
<p>べ「はい、もしもし。ベジータだが」<br>
J「俺だよ、ジュンだよ。」<br>
べ「そ、その。蒼嬢の方はどうだった!?」<br>
J「OKだってさ、行き先とか伝えるから、教えてくれ」<br>
べ「ありがとう心の友よ!行き先は『薔薇遊園地』だ!それで、時間はだな・・<br>
・・だから、よろしくな!ひひひ、コレで蒼嬢は俺の魅力にめろめ」<br>
『プチッ』ジュンが電話を強制的に終了させた<br>
J「はぁ・・何だろうな・・この気持ち・・心配だな、蒼ちゃん・・」<br>
<br>
↓</p>
<p>デート当日・遊園地<br>
べ「ははは、それでね・・」<br>
蒼「へーそうなんだ、面白いねー」<br>
そんな二人を見つめる影があった。<br>
J「中々紳士的だな・・って、俺は何してんだよ!!!」<br>
そう、ジュンである。<br>
蒼星石が心配で結局見に来てしまった。<br>
J「はぁ・・まあ、何だろう・・うん、気にしたら負けだ、負け犬だ・・」</p>
<p>蒼「ふーん、次はジェットコースターに行こうよ」<br>
べ「ああ。まかせろ!(よし、中々いい雰囲気だ!」<br>
↓<br>
べ「機械のくせに・・中々やるじゃねーか・・」<br>
蒼「あはは、ベジータ君が怖がりすぎだよ。じゃ、次は何処に行こうか」</p>
<p>
J「何か・・凄くいい雰囲気じゃねーか・・俺、何してんだろうな・・」<br>
ジュンが木の上から見ていた。<br>
子「ねーあれ何ー?おサルさん?」<br>
親「しっ!見ちゃだめよ!さ、薔薇戦隊のショーを見に行きましょうねー」<br>
J「・・・('A`)」<br>
ジュンは負け犬に成った。<br>
J「俺も、気晴らしに・・薔薇戦隊でも見に行こうかな・・でも、一人だとちょと恥ずかしいな・・」</p>
<p>一口メモ・薔薇戦隊とは? <br>
薔薇戦隊とはジュンが子供の頃に大ブレイクした戦隊物である。<br>
7人の隊員で操る巨大J王ロボと巨大怪人との戦いは必見!国外輸出もされていたシリーズである。<br>
付け加えると。ジュンは巨大ロボJ王が大好きだった。</p>
<p>
モヒカンA「あーん、最近の交友関係はどーなってるんですかー?」<br>
モヒカンB「そうだそうだ!バギーで追い回すぞ!」<br>
モヒカンC「ひゃははは。水だ水だ!!」</p>
<p>世紀末のモヒカン達が居た。<br>
べ「ふん。下種共が、この金をくれてやる、失せろ(へっ、決まったぜ」<br>
モヒカンC「ああん?今の時代に金が何の価値がある?」<br>
『どかっ!』ベジータが差し出した札束を手と共に蹴り飛ばす。<br>
べ「う、うわっ!」<br>
相当数のペリカが舞い上がる。<br>
モヒカンA「へへ、ならこの女は貰っていくぜ。ヒヒヒ」<br>
べ「ま、待て!!金なら、まだある!!」<br>
モヒカンB「ひひひ、女を助けたかったら。その10倍は用意するんだな!!」<br>
蒼「う、うわっ!だ、誰か助けて!」<br>
だが、誰も助けに入らない。皆面倒ごとはごめんなのだ<br>
モヒカンA「へっ、皆自分の身が可愛いんだ。それじゃあ、早く金を持ってくるんだな。ガハハハハ!」<br>
??「まていっ。うぬら、その娘を放してやれ」<br>
モヒカンA「ああ?誰だてめー?」<br>
降り注ぐペリカから現れたのは<br>
J王ロボ「我が名はJ王ロボ、天を目指すロボである!」</p>
<p>J王ロボ(着グルミ)であった。</p>
<p>
モヒカンA「は、ははは。誰かと思えばJ王ロボかよww」<br>
モヒカンB「ひっひっひっ、俺が子供の頃やってた戦隊物のロボじゃねーか!」<br>
モヒカンC「食い物だ、食い物をもってこい!ぎゃははははは」<br>
蒼「J王・・ろぼ?」<br>
J王ロボはモヒカンA・B・Cに向かって走り出す。<br>
モヒカン「「「な、何だ!?」」」<br>
J王ロボ「ふぅん、どりゃぁ!ぬぅん!!」<br>
必殺技『秘孔突き』をする<br>
モヒカンA「な、何?別に痛くも・・」<br>
J王ロボ「うぬらが生きる明日はない・・」<br>
そして手のギミックを作動させ</p>
<p>『ドッパァ!!』</p>
<p>モヒカン「「「ひ、ひでぶっ!!」」」<br>
血糊が吹き出る、モヒカン達はいつもの台詞を言って倒れる。<br>
J王ロボ「(あー結構クセになるな、これ。J王ロボ目指して鍛えてた甲斐あったよw)」<br>
ぶっちゃけ、使用したのは普通の突きなのだが。<br>
拳王の彼が使えば関係ないようだ。</p>
<p>周りから拍手が漏れる。<br>
男A「最近のパフォーマンスは凄いなw」<br>
男B「ああ。やっぱあの血糊がいいよなw」<br>
どうやら、ショーの延長として考えてるようだ。<br>
蒼「あの。助けてくれて有難うございます・・」<br>
J王ロボ「気にするでない。このような掃除も拳王の仕事よ(にしても、早く逃げないと)」<br>
女A「あ、あいつです。勝手にJ王ロボの着ぐるみを盗って行った奴です!」<br>
警備「まてーい!!そこを動くなよ!!」<br>
J王ロボ「では、さらばだ!(やべえええ、逃げ切れるかな!?」<br>
蒼「ありがとう・・J王ロボ・・・」<br>
J「それに、しても・・今日は大変だったな・・」<br>
なんと、J王ロボに変装していたのはジュンであったのだ!<br>
J「にしても、あの警備・・侮れないな・・投げ手錠使うなんて、まったく」<br>
時計は夜8時を指していた。<br>
J「うーん。蒼ちゃん大丈夫だったかな・・ベジータに限って、そういう事はないと思うけど・・」<br>
『こんこん』その時窓を叩く音が聞こえた。<br>
J「ん?蒼ちゃんか?」<br>
『ガラガラガラ』<br>
蒼「や、ジュン君。遊びに来たよ」<br>
J「ああ、あがりなよ」<br>
『ガラガラガラ パタン』</p>
<p>J「で、どうだった?今日の、その。デートは?」<br>
二人ともコタツに入って和んでいる。<br>
蒼「まあ。ぼちぼち楽しかったかなー」<br>
J「そうか、それは良かったよ」<br>
蒼「でも、あの後ベジータ君が『疲れてないか?俺、休憩とか出来る所知ってるんだが。どうだ?』<br>
とか言って来た時はびっくりしたね」<br>
J「ちょ、ちょ!大丈夫だったか!?(あの糞野郎!!!」<br>
蒼「大丈夫だよ。そうじゃなかったら今ここに居ないってw」<br>
J「ま、まあ。それも、そうか・・(心配しちまうよ」<br>
蒼「ふふ、心配しちゃって。ジュン君は可愛いねー」<br>
J「いや。これは、その幼馴染としてだな・・その・・」<br>
蒼「あ、そうそう。今日は映画『超!怖い話』があるんだよね、見なきゃ」<br>
『ピッ』TVが電子音を上げブラウン管に色が走る。<br>
J「って、蒼ちゃん怖いの苦手だろ?んで見た後は『怖いから・・一緒に寝よう、ね?』って言う気だろ?」<br>
蒼「お、良く分かってるねーさすがジュン君」<br>
J「いや、流石に。俺達も、なあ?いい年な訳なんだし・・(蒼ちゃんがデートとかするから、変に意識しちまう・・」<br>
蒼「何言ってるんだよ、この前のホラー映画の時も一緒に寝てくれたじゃないか」<br>
ムッ、とした顔になりコチラを見る。<br>
J「いや、まあ・・その・・えーと、嫌じゃないんだが・・その・・」<br>
蒼「なら一緒に寝てもらおうかな。それとも、いやらしい妄想でもしちゃった?w」<br>
J「あーほらほら『超!怖い話始まるよ』」<br>
蒼「話そらしちゃって、クスクス」</p>
<p>ジュン・自室<br>
二人、一緒のベットに寝ている。<br>
只、一緒の空間を共にするためだけの同衾。<br>
部屋には青白い月明りが漏れていた。</p>
<p>二人は仰向けに寝ていた。<br>
J「あの映画は、本当に・・怖かったな・・」<br>
蒼「うん・・一人だと、泣いてたかも・・」<br>
数分の沈黙の後、蒼星石が口を開いた。<br>
蒼「ねえ、ジュン君『薔薇戦隊』って覚えてる?」<br>
J「ああ。覚えてるよ、俺達の子供の頃の番組だ(むしろ、今日演じてきたしなw」<br>
蒼「それでさ、J王ロボ居るよね、ジュン君が大好きだった奴。そのロボのキメ台詞がさ」<br>
蒼星石は相槌など求めてる様子はなく、話を続ける。<br>
蒼「『うぬらに明日を生きる資格はない・・』なのにジュン君はいつも『うぬらが生きる明日はない・・』<br>
って、間違えてたよね・・どんなに注意しても、直らなかったよね・・僕ね、あの時とても怖かった・・」<br>
J「・・・ああ」<br>
蒼星石の言いたい事が何となく、分かってきた。<br>
じっと、次の言葉を待つ。</p>
<p>
蒼「・・・その、言いたい事はそれだけなんだけど・・それと、ありがと・・」<br>
ぼそり、と蒼星石が呟く。<br>
J「そんなの、k」<br>
言葉を失う。<br>
青白い月明りに照らし出され、頬を赤らめる蒼星石の姿は<br>
とても、美しかった。<br>
蒼「・・どうしたの?」<br>
J「い、いや。その・・何でもない。もう、寝ようぜ」<br>
見とれていたなんて、言えやしないよ。<br>
蒼「あーこら、お姉さんに言って見なさい、ほらほら」<br>
『グシャグシャ』と頭を触られる。<br>
J「って、3日産まれるのが早かっただけだろ、それに俺の方がお兄さんっぽいわ!」<br>
蒼「そんな事言ってー昔は『蒼ちゃんを絶対守る、僕はナイトになる』って言ってたのになー」<br>
J「いや、まあ。それもそうだけど・・(俺は、絶対に。守ってみせる」<br>
蒼「でしょーじゃ、ホラ言いなよ、さっき何て思ってたのかな?」<br>
J「言わない、絶対俺は言わないからな、くらえ!」<br>
ジュンの手が蒼星石のほっぺに伸びる。<br>
蒼「甘いわ、馬鹿弟子めーw」<br>
じゃれ合う二人。<br>
J「ちょ、負けないからなw」<br>
青白い月明りに照らされる幼馴染の二人。</p>
<p>彼らの時間は過ぎていく。</p>
<p>FIN</p>
<p><font size="2">べ「なあ、お前蒼星石の幼馴染だろ?」<br>
J「そうだけど、それがどうした?」<br>
べ「実を言うとさ・・俺、蒼星石の事が好きかもしれないんだ・・」<br>
J「は、はぁ・・その、それで?」<br>
べ「それでよ。今度デートしたいんだが、俺あんまり蒼嬢と面識ないじゃねーか」<br>
J「まあ、そうだな」<br>
べ「で、だ。今度のデートの約束をお前に取り付けてきてほしい、頼んだぞ!」<br>
ダッシュで逃げ出すベジータ。<br>
J「え。おい、ちょと待て!・・・行ったか・・」<br>
↓<br>
J「なあ、蒼星石・・ちょと、頼みがあるんだが・・」<br>
蒼「改まって如何したの?それと、二人っきりの時は『ソウちゃん』って呼んで良いよ?」<br>
J「あ、ああ。うん・・でな、今度の休みにベジータが一緒に遊びに行きたいって言うんだ」<br>
蒼「へー良いんじゃないかな?で、何処に行くの?ジュン君は映画に行きたいとか言ってたよね」<br>
J「いや、その、な。蒼ちゃんと二人っきりで行きたいって、言うんだが・・その、どうだろ?」<br>
蒼「あーそう言う事ね。僕は別に良いけど・・」<br>
J「そ、そうか。有難う多分ベジータも喜ぶよ(何か、嫌な役だな・・これ」<br>
蒼「そう・・」<br>
J「詳しい日程は後で連絡するよ・・その、ごめんな変な、事言って・・」<br>
蒼「いや、良いよ。ジュン君も友達付き合いがあるんだから、気にしないで」<br>
J「ああ、ありがとう。・・多分、遊園地になると思う。そんな話してたし・・」<br>
蒼「そ、そうなんだ。僕、遊園地好きだから、楽しみだな。あはは・・はは・・」<br>
<br>
二人の間に気まずい空気が流れ、蒼星石の笑い声は虚しく響く。<br>
<br>
べ「はい、もしもし。ベジータだが」<br>
J「俺だよ、ジュンだよ。」<br>
べ「そ、その。蒼嬢の方はどうだった!?」<br>
J「OKだってさ、行き先とか伝えるから、教えてくれ」<br>
べ「ありがとう心の友よ!行き先は『薔薇遊園地』だ!それで、時間はだな・・<br>
・・だから、よろしくな!ひひひ、コレで蒼嬢は俺の魅力にめろめ」<br>
『プチッ』ジュンが電話を強制的に終了させた<br>
J「はぁ・・何だろうな・・この気持ち・・心配だな、蒼ちゃん・・」<br>
<br>
↓<br>
<br>
デート当日・遊園地<br>
べ「ははは、それでね・・」<br>
蒼「へーそうなんだ、面白いねー」<br>
そんな二人を見つめる影があった。<br>
J「中々紳士的だな・・って、俺は何してんだよ!!!」<br>
そう、ジュンである。<br>
蒼星石が心配で結局見に来てしまった。<br>
J「はぁ・・まあ、何だろう・・うん、気にしたら負けだ、負け犬だ・・」<br>
<br>
蒼「ふーん、次はジェットコースターに行こうよ」<br>
べ「ああ。まかせろ!(よし、中々いい雰囲気だ!」<br>
↓<br>
べ「機械のくせに・・中々やるじゃねーか・・」<br>
蒼「あはは、ベジータ君が怖がりすぎだよ。じゃ、次は何処に行こうか」<br>
<br>
J「何か・・凄くいい雰囲気じゃねーか・・俺、何してんだろうな・・」<br>
ジュンが木の上から見ていた。<br>
子「ねーあれ何ー?おサルさん?」<br>
親「しっ!見ちゃだめよ!さ、薔薇戦隊のショーを見に行きましょうねー」<br>
J「・・・('A`)」<br>
ジュンは負け犬に成った。<br>
J「俺も、気晴らしに・・薔薇戦隊でも見に行こうかな・・でも、一人だとちょと恥ずかしいな・・」<br>
<br>
一口メモ・薔薇戦隊とは? <br>
薔薇戦隊とはジュンが子供の頃に大ブレイクした戦隊物である。<br>
7人の隊員で操る巨大J王ロボと巨大怪人との戦いは必見!国外輸出もされていたシリーズである。<br>
付け加えると。ジュンは巨大ロボJ王が大好きだった。<br>
<br>
モヒカンA「あーん、最近の交友関係はどーなってるんですかー?」<br>
モヒカンB「そうだそうだ!バギーで追い回すぞ!」<br>
モヒカンC「ひゃははは。水だ水だ!!」<br>
<br>
世紀末のモヒカン達が居た。<br>
べ「ふん。下種共が、この金をくれてやる、失せろ(へっ、決まったぜ」<br>
モヒカンC「ああん?今の時代に金が何の価値がある?」<br>
『どかっ!』ベジータが差し出した札束を手と共に蹴り飛ばす。<br>
べ「う、うわっ!」<br>
相当数のペリカが舞い上がる。<br>
モヒカンA「へへ、ならこの女は貰っていくぜ。ヒヒヒ」<br>
べ「ま、待て!!金なら、まだある!!」<br>
モヒカンB「ひひひ、女を助けたかったら。その10倍は用意するんだな!!」<br>
蒼「う、うわっ!だ、誰か助けて!」<br>
だが、誰も助けに入らない。皆面倒ごとはごめんなのだ<br>
モヒカンA「へっ、皆自分の身が可愛いんだ。それじゃあ、早く金を持ってくるんだな。ガハハハハ!」<br>
??「まていっ。うぬら、その娘を放してやれ」<br>
モヒカンA「ああ?誰だてめー?」<br>
降り注ぐペリカから現れたのは<br>
J王ロボ「我が名はJ王ロボ、天を目指すロボである!」<br>
<br>
J王ロボ(着グルミ)であった。<br>
<br>
モヒカンA「は、ははは。誰かと思えばJ王ロボかよww」<br>
モヒカンB「ひっひっひっ、俺が子供の頃やってた戦隊物のロボじゃねーか!」<br>
モヒカンC「食い物だ、食い物をもってこい!ぎゃははははは」<br>
蒼「J王・・ろぼ?」<br>
J王ロボはモヒカンA・B・Cに向かって走り出す。<br>
モヒカン「「「な、何だ!?」」」<br>
J王ロボ「ふぅん、どりゃぁ!ぬぅん!!」<br>
必殺技『秘孔突き』をする<br>
モヒカンA「な、何?別に痛くも・・」<br>
J王ロボ「うぬらが生きる明日はない・・」<br>
そして手のギミックを作動させ<br>
<br>
『ドッパァ!!』<br>
<br>
モヒカン「「「ひ、ひでぶっ!!」」」<br>
血糊が吹き出る、モヒカン達はいつもの台詞を言って倒れる。<br>
J王ロボ「(あー結構クセになるな、これ。J王ロボ目指して鍛えてた甲斐あったよw)」<br>
ぶっちゃけ、使用したのは普通の突きなのだが。<br>
拳王の彼が使えば関係ないようだ。<br>
<br>
周りから拍手が漏れる。<br>
男A「最近のパフォーマンスは凄いなw」<br>
男B「ああ。やっぱあの血糊がいいよなw」<br>
どうやら、ショーの延長として考えてるようだ。<br>
蒼「あの。助けてくれて有難うございます・・」<br>
J王ロボ「気にするでない。このような掃除も拳王の仕事よ(にしても、早く逃げないと)」<br>
女A「あ、あいつです。勝手にJ王ロボの着ぐるみを盗って行った奴です!」<br>
警備「まてーい!!そこを動くなよ!!」<br>
J王ロボ「では、さらばだ!(やべえええ、逃げ切れるかな!?」<br>
蒼「ありがとう・・J王ロボ・・・」<br>
J「それに、しても・・今日は大変だったな・・」<br>
なんと、J王ロボに変装していたのはジュンであったのだ!<br>
J「にしても、あの警備・・侮れないな・・投げ手錠使うなんて、まったく」<br>
時計は夜8時を指していた。<br>
J「うーん。蒼ちゃん大丈夫だったかな・・ベジータに限って、そういう事はないと思うけど・・」<br>
『こんこん』その時窓を叩く音が聞こえた。<br>
J「ん?蒼ちゃんか?」<br>
『ガラガラガラ』<br>
蒼「や、ジュン君。遊びに来たよ」<br>
J「ああ、あがりなよ」<br>
『ガラガラガラ パタン』<br>
<br>
J「で、どうだった?今日の、その。デートは?」<br>
二人ともコタツに入って和んでいる。<br>
蒼「まあ。ぼちぼち楽しかったかなー」<br>
J「そうか、それは良かったよ」<br>
蒼「でも、あの後ベジータ君が『疲れてないか?俺、休憩とか出来る所知ってるんだが。どうだ?』<br>
とか言って来た時はびっくりしたね」<br>
J「ちょ、ちょ!大丈夫だったか!?(あの糞野郎!!!」<br>
蒼「大丈夫だよ。そうじゃなかったら今ここに居ないってw」<br>
J「ま、まあ。それも、そうか・・(心配しちまうよ」<br>
蒼「ふふ、心配しちゃって。ジュン君は可愛いねー」<br>
J「いや。これは、その幼馴染としてだな・・その・・」<br>
蒼「あ、そうそう。今日は映画『超!怖い話』があるんだよね、見なきゃ」<br>
『ピッ』TVが電子音を上げブラウン管に色が走る。<br>
J「って、蒼ちゃん怖いの苦手だろ?んで見た後は『怖いから・・一緒に寝よう、ね?』って言う気だろ?」<br>
蒼「お、良く分かってるねーさすがジュン君」<br>
J「いや、流石に。俺達も、なあ?いい年な訳なんだし・・(蒼ちゃんがデートとかするから、変に意識しちまう・・」<br>
蒼「何言ってるんだよ、この前のホラー映画の時も一緒に寝てくれたじゃないか」<br>
ムッ、とした顔になりコチラを見る。<br>
J「いや、まあ・・その・・えーと、嫌じゃないんだが・・その・・」<br>
蒼「なら一緒に寝てもらおうかな。それとも、いやらしい妄想でもしちゃった?w」<br>
J「あーほらほら『超!怖い話始まるよ』」<br>
蒼「話そらしちゃって、クスクス」<br>
<br>
ジュン・自室<br>
二人、一緒のベットに寝ている。<br>
只、一緒の空間を共にするためだけの同衾。<br>
部屋には青白い月明りが漏れていた。<br>
<br>
二人は仰向けに寝ていた。<br>
J「あの映画は、本当に・・怖かったな・・」<br>
蒼「うん・・一人だと、泣いてたかも・・」<br>
数分の沈黙の後、蒼星石が口を開いた。<br>
蒼「ねえ、ジュン君『薔薇戦隊』って覚えてる?」<br>
J「ああ。覚えてるよ、俺達の子供の頃の番組だ(むしろ、今日演じてきたしなw」<br>
蒼「それでさ、J王ロボ居るよね、ジュン君が大好きだった奴。そのロボのキメ台詞がさ」<br>
蒼星石は相槌など求めてる様子はなく、話を続ける。<br>
蒼「『うぬらに明日を生きる資格はない・・』なのにジュン君はいつも『うぬらが生きる明日はない・・』<br>
って、間違えてたよね・・どんなに注意しても、直らなかったよね・・僕ね、あの時とても怖かった・・」<br>
J「・・・ああ」<br>
蒼星石の言いたい事が何となく、分かってきた。<br>
じっと、次の言葉を待つ。<br>
<br>
蒼「・・・その、言いたい事はそれだけなんだけど・・それと、ありがと・・」<br>
ぼそり、と蒼星石が呟く。<br>
J「そんなの、k」<br>
言葉を失う。<br>
青白い月明りに照らし出され、頬を赤らめる蒼星石の姿は<br>
とても、美しかった。<br>
蒼「・・どうしたの?」<br>
J「い、いや。その・・何でもない。もう、寝ようぜ」<br>
見とれていたなんて、言えやしないよ。<br>
蒼「あーこら、お姉さんに言って見なさい、ほらほら」<br>
『グシャグシャ』と頭を触られる。<br>
J「って、3日産まれるのが早かっただけだろ、それに俺の方がお兄さんっぽいわ!」<br>
蒼「そんな事言ってー昔は『蒼ちゃんを絶対守る、僕はナイトになる』って言ってたのになー」<br>
J「いや、まあ。それもそうだけど・・(俺は、絶対に。守ってみせる」<br>
蒼「でしょーじゃ、ホラ言いなよ、さっき何て思ってたのかな?」<br>
J「言わない、絶対俺は言わないからな、くらえ!」<br>
ジュンの手が蒼星石のほっぺに伸びる。<br>
蒼「甘いわ、馬鹿弟子めーw」<br>
じゃれ合う二人。<br>
J「ちょ、負けないからなw」<br>
青白い月明りに照らされる幼馴染の二人。<br>
<br>
彼らの時間は過ぎていく。<br>
<br>
FIN<br>
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