「『大人の事情』」(2006/02/17 (金) 21:10:00) の最新版変更点
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<p>『大人の事情』</p>
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薔薇学園の三年生、めぐとみっちゃんは、非常に困っていた。<br>
二人が抱えている悩みは、後輩のことだった。大好きな後輩に<br>
好きな人が出来たと言われ、とても困っていたのだ。もちろん、応援<br>
するつもりは、微塵もない。それは昨日のことだった。<br>
水「めぐぅ、悩みがあるんだけど、聞いてくれる?」<br>
めぐ「どうしたの?なんだか珍しく、真剣そうね」<br>
水「実はね、私…好きな人が出来ちゃったの」<br>
めぐ「……へぇ。それは誰なの?」<br>
水「同じクラスなんだけど、桜田ジュンって子よ。とても良い人なの」<br>
めぐ「ふぅ~ん。そいつ殺して良い?」<br>
水「え?なんか言ったぁ?」</p>
<p>一方、別の場所では…<br>
金「みっちゃん、カナね、恋をしてしまったかしらぁ」<br>
み「ダメよぉ!カナに恋はまだ早いわよぉ!」<br>
金「あの、最後まで聞いて欲しいかしら…。桜田ジュンって人でね」<br>
み「桜田ジュン君?もしかして、のりの弟?」<br>
金「そうかしらぁ。それでね、手伝って欲しいかしらぁ」<br>
み「嫌よぉ!カナに恋人が出来るなんて、許さないんだから」<br>
そう言って、金糸雀に抱きつくみっちゃん。<br>
金「うぎゃあああ!みっちゃん、マサチューセッチュー!」<br>
み「カナは誰にも渡さないんだからぁ!例え、のりの弟でもやだぁ!」</p>
<p>
という訳で、二人はとても悩んでいた。最終的な結論に辿りついた<br>
時には、二人の目は鬼のような目になっていた。<br>
めぐ「……みっちゃん、やるしかないわね」<br>
み「そうね。私のカナをたぶらかす奴は、友達の弟でも容赦しない」</p>
<p>
次の日、ジュンは嫌な予感がして、しょうがなかった。すごい殺意<br>
に包まれているような感覚。今日は学校に行かない方が良いかも…。<br>
ジュン「朝から憂鬱だなぁ…。なんだか、誰かに狙われてる気がする」<br>
巴「何それ?桜田君は、神経質なのよ。プラス思考で生きましょうよ」<br>
ジュン「はぁ…」<br>
巴「ほら、学校に着いたよ?いつまでそんな顔してるの?」<br>
その時、巴とは違う声がした。<br>
めぐ「桜田ジュン君ね?ちょっと体育館裏に来てくれる?」<br>
巴「あっ、めぐ先輩、おはようございます」<br>
めぐ「おはよう、巴ちゃん。ジュン君?聞いてるの?」<br>
ジュン「き、聞こえてます。体育館裏に行けば良いんですよね?」<br>
めぐ「うん。ちょっと用事があってね」<br>
ジュン「でも、体育館裏なんかで、一体何をするんですか?」<br>
めぐ「……ジュン君、黙ってついて来たら良いのよ?」<br>
嫌な予感がした。巴を見ると、手を合わせてご愁傷様と呟いていた。<br>
僕はこの人を怒らせるようなことをしたか、必死に思い出そうとしていた。<br>
先輩からの呼び出しは、女だろうが、男だろうが、ろくなことがない。<br>
しかも、体育館裏で待っていたのは、金糸雀と仲の良いみっちゃん先輩。<br>
それと、水銀燈と仲の良いめぐ先輩。嫌な予感が、加速していた。<br>
ジュン「あの…僕に何か用があるんですか?」<br>
み「うん。あのね、ジュン君が私の金糸雀の純潔を奪おうとしてるから」<br>
めぐ「私の水銀燈に手を出そうとしてるから、いじめてあげるね?」<br>
ジュン「ふ、二人とも何か誤解してます!僕は二人に何もしてませんよ?」<br>
み「五回もカナにキスしたですって!?」<br>
ジュン「いや、五回じゃなくて、誤解です!」<br>
めぐ「とりあえず、縛ってあげるわね」<br>
ジュン「ちょ……先輩やめてくださあああああああい!」</p>
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手足の自由を奪われてしまった。どこからロープなんて持ってきたんだ?<br>
この二人…特に、めぐ先輩にだけは目をつけられたくなかった。<br>
ジュン「あの…先輩、僕は別にあの二人に何もしようと…」<br>
めぐ「ぺっ!そんな手には乗らないわよ?」<br>
めぐ先輩は、僕の顔に唾を吐いた。その後、顔を踏みつけられた。<br>
めぐ「どうしたの?水銀燈と付き合いたいなら、これぐらい耐えなさいよ」<br>
ジュン「あの……先輩、パンツがさっきから見えてるんですけど」<br>
めぐ「え!?こ、このガキぃ、私まで汚そうとするなんてぇ」<br>
ジュン「いやいや、先輩がスカートのまま顔を踏むから!」<br>
み「ジュン君ってのりと違って、聞き分けがない子ね」<br>
ジュン「まあ、姉ちゃんは僕の奴隷みたいなもんだから…」<br>
み「はぁ!?近親相姦までしてるの?ますますカナには近づいて欲しくないわ」<br>
ジュン「そ、それも誤解ですって」<br>
その時、めぐ先輩が僕のズボンのチャックを開けた。慣れない手つきで<br>
僕のあれを取り出した。</p>
<p>ジュン「めぐ先輩!?な、何をしてるんですか?」<br>
めぐ「うん?今からね、去勢してあげるわね」<br>
ジュン「きょ、去勢!?いくらなんでもそれは勘弁してください」<br>
めぐ「だ~め。私の水銀燈に手を出した罰よ」<br>
ジュン「だから、何もしてませんよぉ!わかんない人だな」<br>
そう言った瞬間、思い切りチャックを上げられた。あれが挟まれて、激痛が走る。<br>
めぐ「あははは、痛いでしょ?のた打ち回っちゃって可愛い♪」<br>
み「めぐ、あんたって、本当にサドね…」<br>
このまま、僕はどうなるのだろうか……?</p>
<p>
一方、二年生の教室では、ジュンがいないことを不審に思う二人がいた。<br>
水「おかしいわねぇ~。朝見かけたんだけどぉ」<br>
金「トイレにでもいるんじゃないかしらぁ?」<br>
巴「二人とも、桜田君のこと探してるの?二人なら、体育館裏にいるよ?」<br>
水「体育館裏?行って見ようか、金糸雀」<br>
金「あいあいさぁー、かしらぁ!」<br>
体育館裏では、まだ二人の拷問が続いていた。いや、ある種のプレイか?<br>
み「ねぇ、この前ヤフオクで手に入れたんだけど、これ試そうか?」<br>
めぐ「みっちゃん、それなんなの?ていうか、何故買ったの?」<br>
み「これね、エ○マグ○って言って、(自主規制)するものよ」<br>
ジュン「な、なんちゅーもん持ってるんすか!」<br>
めぐ「ふ~ん。どうなるか反応が見たくなってきちゃったわ」<br>
み「じゃあジュン君、おしり出して」</p>
<p>そこに、水銀燈と、金糸雀がやってきた。<br>
水「め、めぐ!?何をしてるのよぉ!?」<br>
金「みっちゃん!?ジュンをいじめちゃダメかしらぁ!」<br>
めぐ「ああ、良いところだったのに…。みっちゃん、逃げましょうか」<br>
み「そ、そうね。逃げましょう」<br>
二人は、電光石火の速さで、その場から去っていった。<br>
水「まったく、めぐったらイカレテルわぁ……」<br>
金「ジュン、大丈夫だったかしらぁ?」<br>
ジュン「だ、大丈夫だよ?(来るのが、早いよ、二人とも)」<br>
新しい喜びに、目覚めたジュンなのでした。<br>
…完。</p>
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