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蒼「待たせてゴメンねジュン君!思ったより係の仕事が長引いちゃって…さぁ帰ろっか…。」
J「うん……でもその前に少し話さないか………」
蒼「いいよ…(なんだろ…気のせいか、ジュン君元気無いな…)」



ベランダに出て手摺にもたれる二人。
6時を回り暗くなったそこから見えるのは照明がついたグラウンドで
練習を続ける野球部とチア部だった。彼等の掛け声がBGMとなりジュンが話を切り出す…



蒼「なんか雰囲気でるね!」
J「ふふっ…そうだな…」
J「蒼星石……」
蒼「なぁに?」




J「別れないか?」



蒼「…………え…」




思考、血流、心臓の鼓動、車の音、野球部員の掛け声、そして時間、全てが一瞬止まった。



蒼「…ど…どうして」
震える声。
J「……………」
応えない。
蒼「どうしてさ……応えてよ!!」
J「蒼星石……愛してる……」
蒼「訳が……解らないよ…」




J「怖いんだ…」
蒼「……何が?」
J「これより先に進むのが…」
蒼「………」



若干語気を強めて言う
J「今でも蒼星石の事は大切に思っているし、愛してる
 だけど…僕達の関係が進めば進む程、何か恐ろしい物に駆られるんだ
 そして、それは僕の気持ちを『別れたい』と操作するんだ……」



蒼「ジュン君……、でもねジュン君、それは僕も同じだよ」
J「おな…じ?」
蒼「うん…同じ。とても不安なんだ。
相手が自分に飽きてしまうんじゃないか…
今相手は幸せなのか…
このまま仲良くやっていけるのか…
知らない内に傷つけたりしていないだろうか…
いつまでも相手を愛せるだろうか…」
J「………」
蒼「けど、そういう時は僕こう考える事にしてるんだ
“今ジュン君と居る時間を大事にしたい”ってね
ちょっとクサかったかな…テヘ」



J「今……今か…」
蒼「うん今。ジュン君はまだ僕の事好き?」
J「当たり前じゃないか!嫌いになんてなるもんか…」
蒼「だったら今を、この時間を大切にしようよ
これからイッパイ不安な事はあるけど、きっと僕達ならやっていけるよ!だから…ね…」
J「その通りだ……僕は臆病すぎた…ゴメン…そしてありがとう
これからも宜しくな、別れようなんて言って悪かった」
蒼「もう~泣きそうになったんだからねぇ~……キス…して」



ジュンは精一杯の思いを米愛する恋人に口付けた
オリオン座が輝く夜の暖かい一瞬。



蒼「もう7時回っちゃったよ、帰ろう?ジュン君」
恥ずかしそうに蒼星石
J「そうだな!蒼星石」
同様にジュン




それは真冬のベランダのちょっとした恋物語



~Fin~