~If you are in by the side~
翠星石「チビ人間!きょ、今日は何か予定とかあるですか?」
凄い剣幕で追ってきてJUNに問いかけてきた。そんな勢いに押され
J「えっと・・・・特に予定は無いけどどうしたんだよ、行き成り?」
そう答えると彼女はほっと胸を撫で下ろし慌てて態度を変え始めた
翠星石「仕方ねーですねぇ、いつも暇してるだろうし今日は翠星石がそんなチビ人間と付き合ってやるですぅ。ちゃんと開けとくですよ?」
そういつも通りに彼女は一言発してくるりと踵を返し戻って行った
J「おーい、予定は無いって言ったけどどうするんだー?」
翠星石はハッと明確な事を言っていない事に気づきもの凄い勢いで戻って来た
翠星石「そ、そうですねぇ・・・夕方辺りにJUNの家に行くからちゃんと待ってるですよ!」
そう言うと彼女は妹の蒼星石と二人でどこかへ行ってしまった
J「今日の夕方かぁ・・・一体何するつもりなんだあいつは?」
そして僕は時間まで軽く食事を済ませ、翠星石が来るのを待った
時間はもう六時を過ぎようとしていた
J「まったく・・・・一体いつ来るんだよ、あの性悪は」
JUNは夕方も過ぎ、時間に遅れている翠星石を思っていた
それから半刻もしない時彼女はJUNの家を訪れた
翠星石「どうやらちゃんと予定は空けておいてるですねぇ。ちょっとだけ見直したですよぉ」
そう言うと彼女はニコニコしながら僕を外へと連れ出した
JUN「おい・・・これから何処へ行こうとしてるんだ?」
正直不安だ
こいつの事だから無茶な事や無謀な事を平然と言ってくるだろうと身構えた
翠星石「これから散歩するですぅ。ちゃんと着いてくるですよぉ」
そんな彼女の言葉に僕は内心驚きが隠しきれず
J「はぁ?何だよそんな事か。てっきりまた何か凄い事でもやるのかと思ったよ」
僕がそんな言葉を言った後に彼女はヘラヘラと怪しい笑みを隠して居たのは後に気づく事になった
J「おい!性悪!一体何時間歩くつもりなんだよ。もう4時間も歩いてるぞ!それとここは一体どこなんだよ!」
騙された・・・・こいつがただの散歩をする訳が無かったとただひたすら後悔をしていた
翠星石「うるせぇですねぇ、このチビ人間は。まだその刻じゃないですからちゃんとついてくるですぅ」
それから暫く歩き続け見たことの無く続く道がある
「この先キケン」
J「おい・・・翠星石・・・この看板読めるよな・・?」
JUNはそんな看板を見つけ翠星石に問い詰めたが
翠星石「大丈夫ですぅ。ちゃんと通れそうな道はもう事前にチェックはしておいたですからビビってないでちゃんと着いてくるですぅ!」
ああ、神様。どうか無事でいられますようにとJUNはただ胸に十字架を書きそんな翠星石の後を着いていった
しばらく険しい山道を歩いた
そして林などを抜け、頂上に辿り着いた。そこは草原が広がっていた
J「凄いな・・・ここ・・・」
JUNはそんな景色に圧倒していた
翠星石「ま、まぁ翠星石が一番好きな場所ですからそんなの当たり前ですぅ。それよりチビ人間、空を見るですぅ!」
そんな照れた翠星石の言葉を聞き、空を見つめた
J「うわっ・・・」
空には沢山の宝石が散りばめられていた
翠星石「そろそろ時間だと思うんですけど・・・」
その時空は尾を引いた宝石が物凄い数が流れていた
J「流星群だ・・・・」
それはとても美しく、時間を忘れてしまうぐらいの数
翠星石「今日は100年に1度の流星群が出るって聞いたですぅ。だからしゃーないから誘ってあげた事を感謝するですよぉ、チビ人間」
そんな皮肉な言葉にもJUNは
J「ああ、本当に凄いな・・・ありがとう、翠星石」
JUNはただそんな言葉しか言う事が出来ないでいた
翠星石「それに・・ほ、本当はこうやって一緒に見てたかったりとか無かったりとか・・・」
後半につれ翠星石は声のボリュームが小さくなって行き、しまいには声など聞き取れないぐらいの小ささになっていた
J「翠星石、悪いな・・・こんな凄い事に俺最初文句ばっかり言ってて・・」
そんな態度に困ったJUNは翠星石に声をかけた
J「それに翠星石が傍にいるから来て良かったって本当に思う・・・」
JUNはそんな素直な言葉をかけると翠星石は
翠星石「えっ・・・・?」
彼女は驚いた顔をしてJUNを見つめた。JUNは言ってしまったと後悔をした顔で恥ずかしながらも流星を見た
翠星石「~~~~っ!し、しゃーないですねぇ、このチビ人間は。もっとよく見えるように隣で見てやるですよぉ、そんな恥ずかしい事を言ってるチビ人間!」
顔をにやけながらも笑顔で僕の隣に寄り添ってきた
空には流星群。隣には翠星石。
外はちょっと肌寒いが彼女の体温が僕にも伝わってくる
一人で居るには少し寒いが二人で居ればとても暖かい
J「なぁ・・・ずっと傍にいてくれるか・・・?」
JUNは素直な気持ちで翠星石に問いかけた
翠星石は物凄い驚いている。暫くしてその体を僕にちょこんと寄りかかり
翠星石「しゃ、しゃーないですぅ。そんな駄目なチビ人間は翠星石がずっと見ておかないと駄目な人間ですからねぇ」
そんな事を言っているが涙を流していた
J「なんだよ・・・・何で泣いてるんだよ・・?」
僕は心配になって彼女を見た
翠星石「ほんっとーに馬鹿人間ですぅ・・・別に悲しくて泣いてるわけじゃねぇですぅ!」
ゴスッと翠星石は頭を僕の胸に強く押し当てた
J「痛っ!ったく、ニヤニヤしたり泣いたり変な奴だなぁ・・」
翠星石「いいんですぅ!それよりほら、ちゃんと流星を見るですぅ」
僕達はそれから暫くそんな永遠とも思える時間の中で空を見つめた
~END~
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