銀「私にケンカ売るなんて真紅ったらおばかさぁん」
真紅「うるさいわね。陰湿なイジメはもううんざりだわ。あなたは私より下ってことを分からせてあげるわ水銀燈!」
銀「黙ってイジメられてればいいのにぃ……ジャンクにしてあげるぅ!」
ヒュヒュ!!
真紅「イタ!」
銀「あ!ごめ…イヤ…エー…ぶ、無様ね真紅ぅ!そのまま切り刻んであげるわぁ!」
真紅「…シクシク」
銀「え!?あのぉ…ちょ…な、泣かないでよぉ。私が悪かったわぁ…ご、ごめんなさぁい…だから泣かないでぇ…」
真紅「…ニヤニヤ」
屋上に、白い煙が空へ消えていく・・・。ため息に色があるなら
こんな色になるのかもしれない・・・。
蒼「何やってるの水銀燈!」
水「なにって・・・・見ればわかるでしょぉ~」
蒼「タバコなんて吸っちゃダメだよ!校則でダメだって・・法律でも」
水「・・・・別に誰も困らないし良いじゃな~い。個人の自由でしょぉ」
蒼「・・・ダメだよ・・・。ここで喫煙してることがバレたら・・水銀燈、退学になるよ・・それでも良いの?」
水「それがどうしたって言うのよぉ?私が退学になったって別に誰も・・」
蒼「バカ!」
パチン!
水「・・・・・何するのよ・・・いきなり・・・」
蒼「水銀燈がいなくなったら・・・・寂しいよ・・・・グスッ・・」
水「・・・・なにも泣かなくても良いのにぃ・・・・」
蒼「・・・もう二度と吸わないで・・・」
水「・・・・・ふぅ・・・。わかったわぁ・・・」
校内での喫煙問題はどこの学校でもあるけど、それを止めてくれる誰かは
あなたの一番近くにいるかもしれない・・・・。
水銀燈メインのために全員でてますがここへ収録します。
×ジュン
翠星石「鬱陶しいテストも終わった事ですし、皆でぱーっとカラオケですぅ!!」
雛苺 「ヒナ、ジュンと一緒に歌うの~!ひっとつ~のまっいくであっなたっとうったう~♪」
真紅 「あなたはお菓子でも食べてなさい。デュエットのように高等な技術が必要な歌は、わたしの為にあるようなものよ」
翠星石 「真紅ずるいですぅ!!」
水銀灯 「……」
翠星石「水銀燈!最近付き合い悪いんだから、今日くらい出席しやがれですぅ!」
水銀灯「そうねぇ……わたしの美声をジュンに聞かせてあげたいのは山々なんだけど…友達のお見舞いがあるの」
雛苺 「え~!? またぁ?」
真紅 「……行きましょう。水銀燈の事情なのだから、私たちが口を出す事ではないわ」
水銀灯「わたしの分まで、皆楽しんで来てちょうだぁい」
いつもの笑みを浮かべた水銀燈は、皆が見えなくなるまで手を振り続ける。
ジュンが真紅と翠星石に雛苺に引っ張られ、蒼星石がその様子を楽しそうに見ていた。
やがて皆の姿は見えなくなり、水銀燈は一人で逆方向へ歩き出す。
水銀灯 (………寂しくなんかないわ…)
昔はいつも一人きりだった。ある時を境に一人友達ができて、いつしか周りに皆が居た。
大切なものが沢山できた。
今、その片方が無くなる。それだけの話だ。例え全て無くしたとしても、昔に戻るだけ。
水銀灯 (前と同じに戻るだけ……寂しくなんか……)
突然、手を掴まれて水銀燈の足が止まった。
~テスト中~
銀(やっば、ちょっとどうしよぅ・・・ちょっとジュン、みせてよぉ)
ジ(え?しょうがないやつだなー・・・)
笹「先生ー!水銀燈さんとジュンくんが何かこそこそやってます!」
銀&ジ「!?」
梅「何!?よーし、笹塚廊下に立ってろー。」
二人はお咎めなし。
銀「で、ここはこの公式を当てはめてぇ・・・うん、そうそう、そうよぉ」
薔「解けた・・・ありがとう水銀燈・・・」
銀「いいのよぉ、わからないことがあったらなんでも聞いてちょうだぁい」
薔「えと・・・逆に・・・聞いてほしいこと・・・いいかな・・・」
銀「ん?なぁに?」
薔「私の気持ち・・・聞いてほしい・・・」
銀「・・・え?」
薔「私ね、ずっと・・・水銀燈のこと・・・」
ガバッ
銀「きゃっ」
水「アハハハ、捕まえてごらんなさぁ~い、ジューン」
J「まてよ~水銀燈、アハハハハハ」
幼少より時は流れ、時は高校
水「(最近、ジュンが構ってくれないわぁ・・あ、あれはジュン?)」
J「ほら、蒼星石。口を開けて・・」
蒼「だ、だめだよ・・君には水銀燈が居るじゃないか!」
J「いいんだよ、あいつなんか。それより、ほら・・・」
蒼「んー!ンッ・・だめだよ、そんなに沢山ナタデココは口に入らないよ・・」
ガタン
J「だ、誰だ?す、水銀燈・・!」
蒼「う、うわ!(み、見られた?」
水「この、泥棒猫・・!」
↓
水「こう言う時は、アイツの食事に一服盛ってやるわぁ・・覚悟なさい」
べ「ぐ、ぐぉ!だ、誰だ!俺の弁当に豆板醤いれた奴は!!!し、舌が・・・!水・・」
水「・・憂さ晴らしにもならないわぁ」
×JUM
ジュン 「なんでこの年でかくれんぼなんか……ぶつぶつ」
水銀燈 「ふふっ…でも結構わくわくするじゃなぁい。この物置部屋なら絶対見つからな――きゃっ!?」
どさどさどさ!
ジュン 「いたた……高く積み過ぎだっつーの!……いったん出よう」
水銀燈「あれ?鍵あかないわよ。なんか挟まってて……もしかして、閉じこめられた?」
ジュン 「勘弁してくれよ…ただでさえ真っ暗で何も見えないってのに……ん?」
くいくいっ、と袖を引っ張られる。
水銀燈 「ちょ、ちょっとジュン…絶対離れないでよ?」
ジュン 「ははっ、もしかして怖いのか?そういやあこの物置、生物室のキモイ模型とかあって誰も入りたがら――」
水銀燈 「いやああああぁ!!!」
悲鳴を上げて怯える水銀燈は、ジュンの腕にしがみついてきた。
ももからお腹にかけての、女の子の柔らかい部分を押しつけられ、ジュンは鼻血が出そうになる。
さらに、同年代の女子にしては大きめの胸がとろけるように腕に密着してきて――。
ジュン 「ちょ――、ひ、ひ、ひっつくなよ!!!」
水銀燈 「あんっ! 何で逃げるのよ意地悪ぅ!」
ジュン 「お、お前暗闇くらいで大げさなんだよ!」
水銀燈 「怖いんだから仕方ないじゃない……前は平気だったのに」
ジュン 「…暗い場所で転んだりでもしたのか?」
水銀燈 「……昔のこと思い出すから」
ジュン 「……」
水銀燈 「一人だった頃は、いつも暗闇の中だったわ。あのころは怖いどころか心地よかったもんだけど」
水銀燈 「不思議ねぇ。光を知ったとたん、怖くなるなんて」
ジュン 「…ごめん」
水銀燈 「言葉より態度で示して欲しいわねぇ、というわけでジュン………もっとくっついていい?」
ジュン 「う…それはまずいって。色んな意味で」
水銀燈 「なんでよぉ。ちょっと肌合わせてすりすりして、お互いの体温交換しあうだけじゃなぁい」
ジュン 「我慢できるか!」
水銀燈 「……そんなに触るのも嫌なの?」
ジュン 「駄目!絶対駄目!それ以上近づいたら――っ」
水銀燈 「――っ! ………何よなによなによぉ!」
水銀燈はジュンの手を強引に引っ張ると、自分の胸元に埋めた。
ジュンの手は、水銀燈の柔らかい胸を押しつぶし、心臓の音が聞こえる部分まで沈み込んでしまった。
水銀燈 「……汚くなんてないわよ……ちゃんと洗ってるし……わたしだって、普通の女の子なんだから…」
水銀燈の手は震えていた。
水銀燈 「そんな風に避けられたら……傷つくわよ」
ジュン 「そ、そんなつもりじゃ…」
水銀燈 「じゃあどういうつもりよぉ!?」
ジュン 「~~~~わかった、わかったよもう!」
ジュンは水銀燈の手を取り、自分の熱の籠もった頬に当てる。
水銀燈 「ジュンの顔…熱い」
ジュン 「恥ずかしいんだよ!お前、その……・可愛いし…」
水銀燈 「…………」
ジュン 「な、なんだよ。悪いか?」
水銀燈 「うふふ♪可愛いって、もしかしてわたしのことぉ?」
水銀燈 「皆聞いて~~!ジュンがわたしのこと可愛いくて好き好き銀様ぁ~だって!!」
ジュン 「う、うるさいな!!つーかそこまで言ってないだろ!」
水銀燈 「ジュンも胸触ったくらいで真っ赤になって、可愛い~!ほんと素直なんだからぁ」
ジュン 「お、お前まさか……騙したな!?」
水銀燈 「あははは!」
その時、外から扉をガンガン叩く音と共に、皆の声が聞こえてきた。
真紅 「ちょっと水銀燈!開けなさい!居るのはわかってるのよ!?」
水銀燈 「あ~あぁ、邪魔物が来ちゃったぁ」
ジュン 「ふう、やっと出れる……」
水銀燈 「ねえジュン。さっきの、貸しにしといてあげるわぁ」
ジュン 「さっきのって」
水銀燈 「わたしの胸、ぺちゃんこに潰れるまで揉んだこと!」
ジュン 「な―――! そ、それはお前が勝手に」
翠星石 「覚悟するです水銀燈!かくれんぼを利用してジュンを手篭めにするとは、何て卑怯者ですか!!」
真紅 「ジュン!あなた顔真っ赤にして―――!水銀燈!一体ジュンに何したの!?白状しなさい!」
水銀燈 「ちょ、ちょっと待ちなさいよぉ真紅ぅ。わたしはジュンに胸を揉み揉みされただけで……」
ジュン 「ちょ――!、お前何いって――っ」
水銀「はぁい、あ~んしなさぁい。」
JUM「え?や、やめろよ!一人で喰えるよ!!!!」
水銀「良いから良いからぁ、はぁい、あ~ん。」
JUM「あ~・・・」
翠「・・・・お、おいですぅ!私の思いをタケ込めた玉子も喰いやがれですぅ!!!」
JUM「え?何だお前ら?喰わないと午後の体育持たないぞ。」
翠「良いから黙って喰えですぅ!!口開けろですぅ!!」
JUM「え?良いよ!僕は自分で喰えるから・・・・。」
翠「あ、開けろですぅ!水銀燈だけ・・・ずるいですぅ・・・(半泣き)」
JUM「ちょ・・わかったよ!開けるよ!開けりゃ良いんだろ!!!」
翠「は、はいですぅ!わかりゃ良いですぅ!!あ~・・・(////)」
JUM「あ~・・・」
水銀(頑張るのよぉ、翠星石)