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昼休みの屋上…

蒼「気持ち良いね。」
J「うん…蒼の膝枕すっごく気持ちが良い。」
蒼「もう、止めてよ…こんな所で…恥ずかしいよ…」
J「…だって本当に気持ちいいから…」
蒼「ふふっ…僕たち素直になったよね、随分…あの時と比べたら…」
J「お、おう……」
蒼「あれ?どうしたの?」
J「いや、あの時は随分ひどい事言ったな…と思って…」
蒼「思い出すね…あれは中学一年生だったかなぁ…」

中一
翠「制服初めてです、ねぇ一緒に写真とるですよ、蒼星石。」
蒼「べ、別に僕はいい…」
翠「な~に言ってるですか。中学校の入学式は人生で一度きりですよ。
  それに何より蒼星石がスカート穿いた貴重な姿をこの写真でとるです。」
蒼「わっ…ちょっと腕ひっぱらないで…痛いよ:…」(それにしても足がすーすーして…気持ち悪い…)

ベ「お、あれ双子じゃないか?」
笹「そうみたいだな…でもあれ?かたっぽ男みたいじゃね?」
ベ「いやー…でも一応女の子みたいだぞ。二人とも…髪の短いのも結構可愛い…」
J「そうかぁ…やっぱ男だろ。あれ…」

翠「ちょっとお前達、なぁにごそごそ喋ってるですか?蒼星石はどっからどうみて可愛い女の子ですよ。
  このスカートが目にはいらないですか?」
J「男がスカートはいてるんだろ?女装だ女装!!」
翠「キィーっ!!お前は何という事を言いやがるですか!!いっぺn死んで来いですぅ!!」
蒼「ちょっと……待って…い、いいよ。そんな…別に言われなれてるから…一々反応しないで…」
翠「こういう奴は初日に締めとかなきゃ駄目なんですよ!!」
蒼「待って待って…あ、ごめんね…僕の姉が変な事色々言って……じゃあ…」

J「否定しなかったな…やっぱ男だな!あいつ!」
ベ「…………」
翠「翠星石はA組…蒼星石はB組…クラスは別ですねぇ…」
蒼「そうだね…まぁ仕方ないか。」
翠「今日みたいな馬鹿な奴らがいたらすぐ翠星石に言うですよ。とっちめてやるです。」
蒼「もう…そんな事いいのに…でもありがとう…」


蒼「…ここがB組…引っ越してきたばかりで知らない人だらけだから…ドキドキするなぁ…」
J「あーっ、また女装男がいるー。ひょっとしてクラス一緒かよ…最悪だな。」
蒼「……クラス一緒なの?よろしくね。」(にっこり)
ガラガラガラ(教室に入る)

笹「強いなー…怒りも泣きもしない。」
ベ「あれはそうとう言われ続けたんだろうなぁ…ジュン……いくら気になるからってたいがいにしとけよ。」
J「だっだだだれが気になるんだよ。男を好きになるわけないだろ!」

蒼「あれ…席となり?」
J「そこは女子の列だろ。場所間違えてるんじゃないか?」
蒼「ううん、間違えてないよ。ここで合ってる。これから迷惑かけるかもしれないけどよろしくね。」
J「ふんっ、僕はお前に迷惑かけられるなんて死んでもごめんだからな。自分の事は自分でしろっ!」
蒼「うん。それは分かってるよ。ごめんね。」

~入学式終了~
翠「新しいクラスはどうでしたか?」
蒼「うん。みんな良い人ばかりだよ。」
翠「そうですかぁ。翠星石もそうでしたよ。隣の席の男の子がとっても優しくて格好良かったです。」
蒼「そっかぁ…良かったね。」
翠「これから中学生だし、色々頑張るですよ!」

一年・夏・プール授業
銀「蒼星石。そろそろいかないと遅れちゃうわよぉ。」
蒼「うん。ちょっと待って…うん、行こう。」
J「ちょっと待てよ。お前どこで着替えるつもりなんだよ。」
蒼「あ、桜田君…どこって…更衣室だけど…」
銀「さっさと行きましょお。」
J「まさか女子更衣室っていうんじゃないだろうな?あそこは女しか入れないんだぞ。」
銀「じゃあジュン、あなた蒼星石と一緒の部屋で着替えたいのね。」
J「ちちちちがう!男女はそこらへんの陰で着替えときゃいいんだよ!」
銀「……ふぅん…もう行きましょ。ね。」
蒼「う、うん……」(ぼそっ)「ありがとう、水銀燈。」
銀「いいわよぉ。それにしても言われっぱなしで悔しくないの?」
蒼「べ、別にいいんだ…言われなれてるし…僕が男っぽいのが悪いんだから……それに水銀燈がいてくれるし…僕水銀燈と仲良くなれて良かった(///)」
銀「……」(ぎゅ~っ)
蒼「あわわわ。な、何するの?水銀燈。お、遅れちゃうよぉ!」
銀「べ~っつにぃ。」(こんなに可愛いのに…あの馬鹿ジュンは……)

ベ「うわ…水嬢はスタイルいいな…目の保養wwwktkrwww」
J「そうだなぁ…でもそのせいで隣の女の水着着た男の貧相っぷりがよく分かるな。あいつやっぱ男じゃないのか?」
笹「……でも…スタイルは良いな…足細いし…腰も中々……」
J「笹塚…お前そんな趣味あったのかよ…ホモだホモだ!!」

銀「今日は軽く遊ぶだけみたいだから、一緒に入りましょう。」(また馬鹿が騒いでる……ちっ……)
蒼「うん。」

一年・秋・マラソン大会
J「ったく…ったりーなぁ…」
笹「そもそも走る速さなんて人によって違うのにどうして競わせるんだ…」
ベ「俺は先行くぜ!!お前らは後から付いてこいよ!」ダダダダダダダ…
笹「……」
J「まぁ自分のペースで走るのが一番だよな……でも女子には抜かされたくないな。」
笹「5分遅れで出発だっけ…。あ、僕遅いから先に行ってくれよ。自分のペースで行きたいんだ。」
J「分かった…」

J「はっ…はっ…」(あと三分の一くらいかな…もう駄目だ…)
たったったったった…
J「…ん?」(嫌に軽快な足音が…なっ…あいつ……!!)
蒼星石がJUMをはじめ足が遅めの男子達をごぼう抜き
J「………」(な、何か凄く悔しい…でも絶対追いつけないくっそーあの男女め…!!)

銀「蒼星石凄いわね~女子の一位なんて…」
蒼「そんな事無いよ。自分のペースで走ってるだけだし…」
銀「謙遜しちゃってぇ…このっこのっ」(ぎゅー)
蒼「わわわ…や止めてよ水銀燈ぉ…」
べ「蒼嬢、銀嬢おつかれさん。」
蒼「あ、ベジータ君もお疲れ様。」
銀「男子の2位だったんですってね。見直しちゃったわぁ。」
ベ「いやいやそんな…(高感度アップキタコレwwww)」

笹「そういう蒼星石ちゃんは女子の1位だったんでしょ?俺追い抜かれて焦っちゃったよ。な、ジュン。」
蒼「……え…うん……」(ジュンに気付いてちょっとだけ水銀燈の後ろに隠れる)
J「ほんと…もうビックリしたぜ…いきなり後ろから来たと思ったら追い抜いていったんだもんな。あの足は女の足じゃないよなぁ…」
  やっぱお前は男だな!ははは…」(なんでそんなあからさまに避けるんだよ…くそ…)
銀「ちょっとジュン……!!」
蒼「い…いいよ水銀燈!!」
笹「ご、ごめんな。こいつどっか連れて行くからさ……」
ベ「じゃあまたな。」

一年冬・バレンタイン
金「今年はチョコレートを一つも貰えないかわいそうな男子の為に、女子がそれぞれ男子に一人一個あげるという計画を作ったかしら。
  これも男女が同じ数というこの組の特性をいかした頭脳派カナの作戦なのかしら~♪ってなわけで、女子はクジを引いてくれるかしら♪
  因みにこの企画自体男子にはサプライズかしら~♪」
銀「なるほどねぇ。確かに良い企画だわぁ。もしかしたら本命に何気なくあげられるかもしれないしねぇ。で、このクジを引けばいいの?」
金「そうなのかしら~♪そこに書いてる番号の男子にあげるのかしら~♪因みに誰からもらえるかは当日まで男子にはカナだけの秘密にしておくかしら~♪」
銀「そうね。言いだしっぺが管理するのなら安心だわ。」(あら、私は18番……ベジータかぁ…)
蒼「………」(僕11番……どうして桜田君なんだろ…やだなぁ…誰かクジ交換してくれないかな…でもそんな事したら悪いよね…どうしよう…)

翠「今年蒼星石は誰かにチョコあげるですか?」
蒼「うん。何かあげる事になっちゃって…」
翠「だ、誰です誰です…?あぁ、あの蒼星石が…今夜はお赤飯ですぅ…」
蒼「いや、違うんだ…実はかくかくしかじかで…」
翠「へ~そんな企画が…実は翠星石もチョコを手作りでとある人にあげようと思っているので、一緒に作るですぅ。
  その方が楽しいし、安上がりですぅ!」
蒼「えっ…別に手作りするほどの事じゃって翠星石は誰にあげるの…?」
翠「同じクラスのメカ沢君ですぅ。ちょっと表情は硬いけれど、とっても優しくて男気のある人なんですぅ。
  この間なんて、翠星石が苦労して運んでいた思い荷物を、ひょいと片手で持ってくれたですぅ。」
蒼「はぁ……」
翠「でも翠星石も…口では上手く言えませんけどぷ、プレゼントなら渡せれば良いんですから頑張ってみようと思います。」
蒼「うん、頑張ってね。翠星石なら可愛いから絶対大丈夫だよ。」
翠「じゃあ13日に作るですよぉ~!!

14日
笹「何か今年貰ってる奴多くない?」
J「何か全員貰ってるな…そういう企画でもあったんじゃないか?」
金「笹塚君ちょっと来るかしら~渡したいものがあるのかしら~はいどうじかしら~♪」
ベ「って事は皆誰かからもらえるんだ!ウハwwwテラタノシミスww」
J「ぼ、僕は別に……」(も、もらえるのは嬉しいけど…そう言えばあの男女誰にやるんだろ…って別にあいつが気になってるわけじゃなくて…
  あんな奴にもらう奴が気の毒なだけで…って僕は何を考えてるんだ…!!くっそー!!でもそういう企画でもらうチョコってちょっと嫌だな…))

銀「はい、ベジータ。これ…私の思いが篭りまくったチョコよぃ。味わって食べてねぇ…ってのは嘘だけど。」
ベ「おぉぉ!!水嬢!!義理でもありがたいよ!!ほんと嬉しい!!」
銀「どういたしましてぇ…」(結構可愛いところあるじゃなぁい。食べちゃいたいww)

放課後
蒼(どうしよう…もうこんな時間になっちゃった…まだ渡してないの僕だけ…みたい。やだな…でも今しか渡すチャンス無いし…)
J(ぼ…僕貰ってないんだけど…ひょっとして…忘れられてる??ってか誰なんだろう…ひょっとして今日休みの子かな…?)
蒼「あ、あの桜田君………」
J「えっ……」(も、もしかしてコイツが僕にくれるってのか…な、何か嫌だ…こんな奴から貰うのが…じゃなくて…)
蒼「遅くなっちゃってごめんね……これお姉ちゃんと一緒に作ったから形が悪いかもしれないけど…」(チョコを差し出す)
J「………そそそ…そんな…お前みたいな男が作ったチョコなんて…」(その手をはたいて、その勢いでチョコが床に落ちる)
蒼「…そう…やっぱりそうだよね…でも出来ればいらないってはっきり口で言ってほしかったな…迷惑だったね。ごめんね。」(チョコを拾って自分のカバンに入れる)
笹「ちょっとジュン…!!」
J「いや……その…その…」
蒼「じゃあ僕クラブだから…また明日…ばいばい……」
笹「今のはまじでキツくないか…?お前一個も貰ってないんなら貰っとけばそれだけでもうけもんなのに…変な奴…」
ベ「全くだ。蒼嬢からもらえるんなら万々歳じゃないか!今の一年の二大女子の一人翠星石の双子の妹のものなんだから、価値は充分に!!」
笹「その通り。じゃなくて、ちゃんと謝れよ。おまえの為に作ってくれて…多分嫌われてるって分かってても渡しに来てくれたんだぞ…」
J「う、うるさいうるさい!!」(教室から飛び出す)

J(そんなの分かってる。あいつが僕を嫌ってる事くらい…でもあんな企画があったから…あいつは僕にくれようとしただけで…
  何もなかったら多分何もくれなくて…でも企画があって別の奴の担当だったら…僕のときみたく苦い顔で渡さなくて多分笑顔で渡して…
  そいつも笑顔で受け取って…あぁぁ…くそっ!!僕は悪くない、何も悪くない!!)

翠「どうでしたか?蒼星石。ちゃんと渡せましたか?」
蒼「あ…うん。」
翠「良かったです。蒼星石は内気だから心配してたですよ。」
蒼「ところで翠星石はどうだったの?」(本当は学校の帰りに捨てちゃったんだけど…)
翠「ぅ…受け取ってもらえましたぁ…つ…付き合う事に…なりそうですぅ…彼はちょっと不良っぽいですけどとても優しい人なので…嬉しいですぅ…」
蒼「そっか!良かったね。翠星石。」

二年・春
銀「ちょっとお願いがあるの。明日空いてる?」
蒼「うん。大丈夫だけど…」
銀「それなら遊園地行かない?」
蒼「うん。いいよ…二人で行くの…?」
銀「ううん。実はベジータと二人で行く予定だったんだけど、二人だと会話が続かない可能性があるから他の子も誘って…集団デートって形に…」
蒼「えっ……ベジータ君…ひょっとして桜田君も行くの…?」(露骨に顔をしかめる)
銀「う、うん。そんな顔しないで。他にも笹塚君も行くから…大丈夫。いざとなったら守ってあげるから…」
蒼「う、うん……」
銀「うん。」(とりあえずここいらで蒼星石とジュンの関係を修復させてあげなきゃ…まだベジータから聞いたバレンタイン事件も解決してないみたいだし…」

日曜日
銀「皆揃ったわねぇ?じゃあ行くわよぉ…」
ベ「今日は張り切って行くぜ!!今日は笹塚が来られなくて残念だったなぁ!!」
蒼「……ちら…」(何かこれって既に組み合わせが決まっているような…)
J「ちらっ…」(…何だこの空気…有無を言わさずコイツと行動しろと言ってるような雰囲気…)
蒼「……!!」(目…逸らしちゃった…だってだって…あれからあんまり喋ってないし…僕嫌われてるし…!!)
銀「じゃ、じゃあまず適当にお化け屋敷にでも行くわよぉ。最初からハードなのはあれだしね。」

>>267
銀「きゃあぁ~ベジータ怖いわぁ・・・あれ生首よぉ♪」
ベ「はっはっは。怖がりだなぁ水嬢はwww」

蒼「………」
J「…………こ、怖くないのか…?」
蒼「うん………」
J「そうか、やっぱり男女だからな!!」
蒼「うん……」

銀「ヒソヒソ…今日あの二人仲直りするかしらぁ…?」
ベ「ヒソヒソ…う~んそいつはわからねぇな…」
銀「じゃあ、次はジェットコースターにでも乗りましょうかぁ♪」

J「う、うん…」(ゲッ……苦手だ……)
蒼「………」(あんまり好きじゃないけど…まぁバーにしがみ付いてたら何とかなるよね)

銀「きゃあぁ~ベジータ~もうすぐ落ちるわ怖い~。」
ベ「落ち着け水嬢!俺が付いてるぜ!」
蒼「………っ!!」(バーと一緒にジュンの服まで掴んでしまう)
J「え…おいっちょっと!!うわぁあああっ!!」(離せ離せ~!!手の感じが腹に伝わる!!)

ベ「お前でっかい声出してたなぁ!!ちびったのか?」
銀「こらもう、ベジータったら。そんな事いわないのぉ。」(ぺち)
ベ「ははははは!!そりゃそうだ悪いな、ジュン。」
銀「それじゃあ観覧車でも乗りましょうか。」(とりあえず無理やり話させる空間を作ってやらないと…!!」

蒼「………大きいね。」(これ乗ってる間…会話続かないだろうな…それにまた何か言われるんだろうな…はぁ…恨むよ水銀燈…)
J「………うん。って何で僕がお前と一緒に乗らなきゃいけないんだよ!」
蒼「それは仕方ないよ。あの二人の邪魔しちゃ悪いもん。それに乗らなかったら二人に気を使うことになる。
  だから乗ろう。僕が嫌なら、ずっと黙っていればいいから…。」
J「そ、そこまで言うなら…仕方ない……な。」

ベ「…水嬢…あの二人はどうなったと思う…?」
銀「ここからじゃ…特に口論している訳では無さそうだけど……何か話しているわけでも無さそうね。」

蒼「…………」
J「……………」
蒼・J「あ…」
J「…何?」
蒼「桜田君こそ…何?」
J「お前から先に言えよ…」
蒼「…うん……その…さっきはごめんなさい…思わず服を掴んでしまって…びっくりさせちゃったよね…ごめんね…」
J「……別にその事は…いい…ぼ…僕の…方こそ………」(さ、先にあやまられたら……)
蒼「……?いいよ…謝らなくて。皆本当の事だから…ね?僕は気にしてないよ。」
J「……………」(謝れない…くそぉ……)
蒼「………」
J「今日楽しかったか…?」
蒼「…うん………楽しかったよ…」

二年・夏
銀「はぁ…楽しかった修学旅行も今日で終わりねぇ…あ、お風呂の時間よ。入りましょ。」
蒼「あ、ちょっと待って。お風呂今日は隣のクラスと合同だったよね。僕の姉さんと一緒に入ろうねって言ってたんだけど、
  呼んで来ていい?」
銀「うん。いいわよぉ。翠星石ね。あの子有名だから話すのが楽しみだわぁ」
蒼「あはは。まぁとにかく目立つタイプではあるよね。」

風呂場
蒼「わぁ、結構お風呂場広いね。泳げるかも…」
銀「ちょっと蒼星石、止しなさいよ。子供みたいよぉ…」
翠「…!!」(こ、この女…翠星石のセリフを奪いやがって…ですぅ)
翠「先に身体洗うですよ。そうだ、久しぶりに洗いっこでもするですか?」
蒼「な…何言ってるのさっ!!そ、そんなのしてたのずっとずっと前じゃないか!!」
銀「むっ…そうよぉ。そんな子供っぽい事言ってたら駄目よねぇ…」
蒼「………二人とも喧嘩しないで」(身体を洗い出す…)

蒼「わー、やっぱ広いねー。楽しいー気持ちいー。」
翠「全く…で、水銀燈。あの子についてなんですけど…どう思ってるんですか?」
銀「どうって良い子よねぇ…人に嫌な事なんて何一つ言わないし…ちょっと人に避けられるタイプの私でも、こうやって慕ってくれるし…
  本当に良い友達だと思ってるわぁ。」
翠「そ、それなら良いんですけど…あの子ちょっと自己主張が下手なところが合って…妙な言いがかりをつけられて虐められてるんじゃ無いかと思って…」
銀「それなら心配ないわぁ。もしそんな事があったら私がただじゃ済まさないから。」(ジュンのあれは…度が過ぎるけど嫌ってるわけじゃ無さそうだしねぇ…)
翠「あの子…ちょっと男の子っぽいというか…小さい頃おじじとおばばが私達を見分ける為に…男の子っぽい服しか着てなかったから…
  それで虐められることもあって…でも…とっても良い子ですから…どうか宜しくです。」
銀「そうね。とっても可愛いわね。女の子だわぁ…胸は無いけど」
翠「………」(私にとっての挑戦状ですぅ…!!)
蒼「あれ?どうしたのー?」

ばしゃばしゃばしゃ

銀「あ、私ちょっとベジータの所に行ってこようと思っているんだけど、蒼星石はどうするぅ?」
蒼「えっえぇええ?!だってもう消灯時間過ぎてる…よ?」
銀「おばかさぁん。だから行くんじゃない♪もしばれちゃった時のために…ついてきてぇ。わたし一人だと誤解されるわぁ。」
蒼「…僕が行っても大して変わらないと思うけど………」
銀「ね、おねがぁい。ついてきて。」
蒼「す、水銀燈がそこまで言うなら良いよ…」

銀「こんばんはぁ♪」
男「おぉ!!銀嬢……と…蒼嬢…?!」
蒼「…お邪魔します……って本当に良いの…?」
男「いいよいいよ~今日は一杯遊ぼうぜ♪」
蒼「…う、うん……」
J「…まぁお前がここに来るのは当然って感じだから、別に恥ずかしがることなんか無いぞ。」
銀「ジュン…。」
ベ「じゃあまぁ枕投げでもするか!!」

蒼「……」(避けるのは簡単だけど…人に当てるのはちょっと嫌だな…」
J「おい、お前攻撃しろよ!!」ドベシっ!!
ベ「お、会心の一撃!!」
男「おぉ、ジュン。しんでしまうとはなさけない!
J「うわわわわっ…」
蒼「ちょっと…だいじょ う   ぶ?」
J「……?」(あ、あれ…何か顔に微妙に柔らかい感触が……それに何か良い匂い…)
蒼「……………っ!!」
男「ちょっとお前ら…こんな所で大胆だな!」
ベ「こら、ジュンさっさとどけ!」
男「普段素っ気無いと思っててもやっぱり…!!」
J「う…うるさい!!こ、こんな男のむ…むむねなんて触っても…何も無いし、大体僕はこんな奴の事なんかだいっっ嫌いなんだ!!」

シーン……

銀「ちょっとジュ…」
蒼「そんな事くらい言われなくても分かってるよ。皆分かってるよ……あ、ごめんね。やっぱり僕ちょっと帰る…
  空気悪くしちゃって…ごめんね……桜田君ももっと気をつけなきゃ駄目だよ。」
バタン
銀「ちょっと蒼…私もいくわぁ」
銀「ほんっとーに、ジュンはおばかさんね!」
バタン

男「お前…今のは…胸触っといてそれは無いだろ……ありがとうございました。なら分かるけどな…」
J「…………」
男「で、どうだったんだ?教えろようらやましい奴め…意外とあったんじゃないの?」
J「そ、そそそんなもの無い!!」
男「でも不可抗力であっても無抵抗っつーか怒りも何もしなかったな…今度俺もやってみようかな…」
J「…………」(やめろよ…)
べ「でも最近蒼嬢男子人気上がって来てるしな。元々二大女子の翠星石の双子の妹なんだから素材はいいし!ま俺は水嬢一筋だがな!」
男「そうそう。一年のころと比べたらちょっと髪も伸びて女の子らしくなったしな。何より優しいし。」
男「そうだなぁ…一年のときなんか本当に男みたいだったしなぁ…!なぁジュン……」
J「うるさい!!…僕はもう寝る……」(何で他の奴らがあいつの話してるだけで、こんなにムカムカするんだ…?全てあいつが悪いんだ!!)
男「おかしな奴だなぁ…しらけちまった俺らも寝ようぜ。」

中学生日記 二年・秋

ベ「知ってるか、ジュン。蒼嬢がD組の奴に告白されたらしいぞ。」
J「……それで?そんな事僕に言われてもな…」
笹「…何かOK出したらしいよ。……ジュンどうする?」
J「どどどどうするも何も僕はあいつに興味なんか無いし…まぁ色んな趣味の奴が世の中にはいるんだなっ!!」
銀「ふぅ~…」


先生「あ、蒼星石。これ第二理科室まで運んで並べてきてくれないか?
   …桜田…お前も丁度良い所に…女子一人では重たいだろうから、手伝ってあげてくれ。」
蒼「僕は別に構いません。一人で持てます。」
先「まぁそう言わずに男手もたまには借りなさい。」
J「ちょっと…まだ手伝うなんて…言ってな…」
先「あはは~頼んだぞ~」
J「………それ、貸せよ」
蒼「い、いいよ…」
J「いいから!!奴の命令守らなかったら僕が後で怒られるんだから!」(ひょい…何でこんな軽いの重そうに持ってんだ?)
蒼「…ありがとう。」(わぁ…やっぱり男の子って凄いな…)

第二理科室で二人で用具を並べながら
J「そういえば…ちょっと聞いたんだけど……その…お前…その…つ、付き合いだしたらしいな」
蒼「え……う…ん。やだなぁ…どこで聞いたのさ…」
J「まぁちょっと…な。でも全然知らない奴じゃないのか?そんなんでいいのか?」
蒼「それはそうだけど…誰だって少しづつ知り合いになっていくものだし……それに……」
J「…それに?」
蒼「ぼ…僕の事……お、女の子として…見て、くれてるって…言ってくれて…あ、僕…男の子にそんな事言われたの…初めてで凄く嬉しかったから…」
(ちょっと俯いて頬を染める)
J「それだけで付き合うのか?何か違う事無いか…?」(そんな事僕だって口で言わないだけで……ってあれ…?)
蒼「そうかもしれない…だけど桜田君には関係の無いことだよ、それに……」
J「なっ!!そうだよ!僕は関係無いよ。お前みたいな奴と、何も関わり持って生きたくなんかないんだ!もういいだろ!僕は教室に帰る」
蒼「…ごめん…言い過ぎて……あっ…」


J「…………」(くっそー!!あんな男女に相手が出来たからって、どうして僕がこんなに動揺したりしなきゃいけないんだ?!可笑しいだろ…!!)
(それにあんなに赤くなって…まるで女みたいな反応しやがって……何かそれが凄く…)
J「むかつく…」
ベ「どーしたー…?ジュンー…」

中学生日記・二年・冬

銀「今日からスキー合宿ねぇ。私あまり得意じゃないから…蒼星石は得意なんでしょ?」
蒼「得意って訳じゃないけど…まぁ一応滑れるかな?でも水銀燈はベジータと一緒に滑れるくらい頑張るんでしょ?」
銀「そうねぇ…あいつのとりえってそこくらいしかないし…あなたのお相手は?」
蒼「なんかスキーは初めてらしくて…とりあえず初心者クラスだって。恥ずかしいからみないで~だってさ」
銀「まぁスキーは仕方ないわよねぇ。ま、また後で会いましょ」

中級者コース
蒼「あれ?桜田君も?」
J「うん。まぁ山から滑り降りるくらいなら出来るからな」
蒼「今日一日頑張ろうね。お互い怪我しないように」
J「……うん…」

夕方自由時間
銀「ねぇジュン。蒼星石見なかった?もうすぐ集合なんだけど…さっきからいないのよね。」
J「さっき見たとき普通に山の一番上から軽々と滑ってたぞ。」
銀「へぇ~。さっき見てたんだぁ…」
J「な、何が言いたいんだよ!!」
銀「べぇっつに~。さ、ベジータもうそろそろ行きましょお。」
J「もう人が殆ど居ないけど…あと一回くらい頂上から滑りたいな…滑りたい。滑りたいだけ。あいつが心配なわけじゃない」

しゅしゅ~
J「やばっ…僕本当に一番最後じゃないか…ってあれ…?」
J「おい、お前…何やってるんだ?」
蒼「桜田君……!あ、ちょっと足やっちゃったみたいで…でも大丈夫。心配しないで先帰ってて。僕もすぐに追いつくから」
J「そんな訳にはいかないだろ。ほら、手かしてやるから掴まって…」(ぐい)
蒼「……くっ!い、いいから。僕と一緒じゃ君が集合時間に遅れてしまうよ…それに、君だって僕と一緒に最後に帰るのは…嫌でしょ?
  大丈夫。すぐに追いつくから、先に降りて…」
J「なっ…どういう意味なんだよ!!わ、分かったよ。先に降りるからな!!お前なんか知るらっ!!」

J(くそっ…あー雪強くなってきた……)

翠「蒼星石はまだ帰らないのですかっ?一体どうしたんですっ…?」
銀「落ち着いて、あの子が帰らないのはきっと理由があるわぁ。ひょっとして道に迷ったとか、怪我したとか…」
ベ「でもどんどん雪が強くなっていくな…ひょっとしたら…」
J「……………」

先生1「おい、まだ蒼星石は帰らないのか?一体どうなってるんだ?」
先生2「今手分けして探して貰ってます。多分もう直ぐ見つかりますので先生も落ち着いてください。」
先1「だけど…この天気じゃ…ひょっとして遭難でも…あぁ…どうしたらいいんだ!」
J「…………」
翠「蒼星石ぃ…蒼星石ぃ…どこいっちゃったですか…」
J「せ、せんせい!!ぼ、僕…蒼星石さんの居場所…多分分かります…」
先1「何?どういう事だ?!説明しなさい!」
J「その…蒼星石さんは夕方の自由時間に足を怪我してしまったみたいで…」
先2「あなた、何故それをすぐに言わなかったの…?」
J「その時…ちょっとした口論になってしまい…僕は彼女を置いてきました…
 …その事が後ろめたくて…黙っていました…」

バシッ!!
銀・ベ「!!」
先1「お前…自分が何をしたか分かってるのか…?お前は人一人を殺そうとしたのだぞ!!取り返しのつかない事にでもなったら!!」
J「…………」
先2「まぁまぁ、そんなにカッカしないで下さい。桜田君。最後にあなたが蒼星石さんと会った場所を教えて…いえ、出来れば一緒に行きましょう。」
J「………はい…」

J「確かこの延長線上にいたと思います」
先1「でもこの吹雪じゃ…ひょっとしたら…」
先2「埋もれてるかも…まずいわ。早くまずはその地点に!」

J「あっ…あそこ……」(思わず走り出す)
先1「ちょっと待ちなさい!!」
J「そ、蒼星石っ!!」
蒼「さ、桜田君…?なんで…?」
先2「意識はあるみたいね?さぁ、早く帰って温まりましょ」
蒼「はい…ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした…以後気をつけます…」
先2「いいのよ。無事で何よりだわ。桜田君もありがとう。言い出しにくいことを言ってくれて…」
J「…………」

J「…いま、蒼星石さんは…どうですか…?」
先2「晩御飯も食べて…だいぶ落ち着いたみたい…」
J「すみません。ちょっと話がしたいんですけど…」
先2「いいわ。でも寝てたら起こしちゃ駄目よ。」

きぃいいい

蒼「………」
J「寝てる……」(こいつこんなに小さかったっけ…?)
蒼「………」
J「…ごめんな…僕がもっと…あの時変にカっとならなかったら…・・・あれだな…いつも人に言ってること自分に言われると…凄いズキっとくる…
  今までこんな思いさせてたんだな…ごめん……」
蒼「………いいよ。何も怒ってないから…」
J「なななななっ何で!?寝てたんじゃないのか?」
蒼「ドア開ける音で起きちゃった…疲れたから寝てる振りしようと思ったけど…あの…ありがとうね…」
J「何が…?僕はお前を…」
蒼「元はといえば僕が変な事言い出したからだし…それに…怒られると分かってても…僕の事言ってくれたから…ありがとうね。
  ほっぺた、痛い?」
J「別に…痛くない…そっちこそだいじょうぶなのか…?」(何か今普通に喋れてるかも……い、今なら…)
蒼「うん。ちょっと疲れちゃっただけ……ぁふ…あ、ごめん…」
J「あ、もう寝る?じゃあ僕もう帰るよ……その…あ、ありがとな。そ、それと今までも…ゴメン!!」

ダダダダダ…

J「あー…僕…何言ってたんだろ…?何かすっごく変な事言ってたような……」

翠「新一ぃ…ちょっと話があるですぅ…」
メ「なんだ翠星石?」
翠「おまえ最近悪い仲間とつるんでるってのは本当なんです?」
メ「……あぁ…ちょっと…な。」
翠「どうしてですか?どうしてですか?新一はそんな奴じゃないです!元に戻ってですぅ…」
メ「悪い。それは出来ない……でもお前に危害を加えたくないから…別れて欲しい」(おふくろの治療費を稼ぐ為には仕方ないんだ…」
翠「そんな、嫌ですぅ!」
メ「お前の為にもそれがいいんだ…いや、俺はもうお前なんかどうでもいいんだ!!」(今のうちに縁を切らなければこいつにまで迷惑がかかっちまう)
翠「そんな、新一ぃ…新一ぃ…うぅ…ぐすっ…」

中2・冬完

中学生日記・三年春

先生1「桜田ぁ…お前ちょっと蒼星石探してきて、職員室へ行くように言ってくれないか?」
J「どうして僕が…」
先1「お前が近くにいたからだ。以上。」
J「そんな………」

J「水銀燈、蒼星石何処にいるか知らないか?先生に呼んでくるように言われて…」
銀「あっ……知ってるけど…今はちょっと…」
J「どうしたんだ?男の所か…?」
銀「ち、違うわぁ……多分屋上にいると思うけど……あまり変な事言っちゃぁ…駄目よぉ…」
J「……ん?僕は別に変な事なんてっ!!あ、ありがとう。とりあえずいってくる。」

蒼「…………」(体育座りで一人俯いている)
J「あれ…蒼星石…?何してんだ…」(
蒼「あ……別に……こうしてるだけ……」
J「って…思いっきりへこんでるじゃないか……」
蒼「……ちょ…ちょっと…ちょっとだけ嫌な事があっただけ、それだけだから…」
J「……じゃあ僕ここにいるから……その…気が向いたら話して…」
蒼「……ごめん…そんな気を使わなくても良いのに…そんなに…聞きたい?じゃあ…話そうか…僕ね…」

蒼「振られちゃったんだぁ…あはは…馬鹿だよね…こんな事で泣いちゃうなんて…」
J「えっ…?でもお前…告白されたから付き合ってたんだろ…?」
蒼「…うん……そうだよ…でもね、面白くなかったんだって、僕。」
J「……そうか………勝手だな…」

蒼「その子ね、翠星石が好きだったんだって…ずっとずっと前。中学校で入学してすぐに。でも、翠星石にメカ沢君って彼氏が出来て…」
J「…うん……」(確か物好きが騒いでたな…俺の翠嬢ー!!とか)
蒼「この間あの二人、別れたでしょ?詳しい理由は分からないけど、捨てられたー!!とか僕に言ってて…僕それたまたまその人に話しちゃって…
J「…うん……」
蒼「それから暫く…何かいつもよりぎこちなくなってて、その原因を聞いたら…別れようって…やっぱり翠星石の事が好きなんだって…」

蒼「僕、代わりだったんだって。翠星石が手に入らないから……双子の僕でも代わりくらいなるかなって思って軽ぅく言っただけなんだってさ。」
  それなのに僕が変に本気にして、変に舞い上がって……本当に…馬鹿だよね…僕みたいな男女が…ねぇ…」
J「そ、そんな…そいつ…何組だったっけ…とっちめてやらなきゃ…」(ちょっと身体の向きを変えようとすると、学ランの袖をきゅっと蒼星石が引っ張る)
蒼「ううん…そんな事しないで欲しい…お願い…」(目から涙が一筋流れる)
J「そっか…そうだよな…姉ちゃんに知られたくないもんな…誰かに言おうにも姉ちゃんにも絶対いえないし…よし、じゃあ仕方ない!僕が聞いてやるよ!」
 (こいつが泣いてる所なんて初めてみた…今までどんなにひどい事言っちゃっても絶対泣かなかったのに…)
蒼「……今まで僕は僕なりに…色々あったから…たいていの事に一人で耐えられると思ってたけど…今回のはちょっと…キちゃったかな…あはは…弱いね、僕も…
J「………」(…ごめん……その張本人が僕だもんな…)

蒼「けど…僕は僕なりに嬉しかったんだ…初めて女の子として…誰かに一応扱ってもらえて…キスとかも…されて…それだけで…
  でもやっぱり男の子は、翠星石や水銀燈みたいみたいな…可愛らしい、女の子らしい子が好きなんだね…そしてそれでも平気で嘘つけるんだね…
  だから……男の子…怖い……ごめんねこんな事、きっと桜田君だから言える…
  桜田君は僕を女の子として見てないから…こんな事言えるんだ……ありがとう…」

J「………ぼ、僕は別に…」(そ、そうか…キスしたのか…こいつの口に、あいつの口が……ってもう……それじゃなくて…僕は……)
蒼「ううん。謙遜しないで。よし、僕も…頑張って立ち直ろう!もう三年生だし、受験だってあるしね。」
J「蒼星石は…成績良いから…内申も良いだろうし…」(そうか…受験…か…皆、バラバラになるのか…)
蒼「そんな事無いよ。でも精一杯頑張らなきゃね。そろそろ教室戻ろうか!」
J「あっ、そういえば蒼星石職員室に行けってって先生が…!!」
蒼「えっ…目、腫れてない?ねぇ?大丈夫かな?」(無意識に顔を近づけ、そっと目を閉じる)
J「うっ…うぁわわわ…だ、大丈夫だから、は、早く行って来い!!」
蒼「……うん!………」

銀「どうだったぁ…?」
J「うん……あれ?他の皆は?」
銀「ベジータは昼練。無差別格闘部の部長になったからはりきってるのよ。」
J「なぁ…水銀燈…ちょっと相談にのってもらって良い?」
銀「いいわよぉ…」(蒼星石の事かしら?」
J「水銀燈は…あいつの事…知ってたんだよ…な?」
銀「えぇ…昨日メールでね。」

J「そっか……僕…あいつにさ…『桜田君は僕を女の子として見てないから話せた』って言われたんだ…」
銀「何ぃ?何気にショックなのぉ?」
J「分からない……でも、今まで…そういう目で見られてたんだなって事、後から考えて…凄くへこんでるんだ…」
銀「そりゃまぁ仕方ないわね…今まであんなに男男って連発してたんだもの。今になって急に男として見ろだなんて…勝手だわぁ…」
J「な、何もそんな事言ってない!!」

銀「焦らないあせらなぁい。がっつくのは良くないわぁ。よく考えてみてぇ。ジュンが蒼星石を男女男女って連発してたのは、
  逆に女の子って意識してたからで、ただの照れ隠しだったんじゃないのぉ?つ・ま・り、ジュンはずっと蒼星石の事好きだったのよぉ」
J「…そそ…そんな事………そうだったのかな…?僕、あいつの事…ずっとずっとその…すす好きだったのかな?
  きょ、今日も…あいつが泣いたのが僕以外に原因がその男だったり、キキ…キスしたって聞いて腹が立つのは…やっぱり…?」

銀「そうよぉ。100%賭けてもいいわぁ。あなたは蒼星石がだぁいすきなの」(それにしても何て遠回りな愛情表現…小学生並ねぇ)
J「うううううるさい…!!でもでも…そうなのかもしれない…でも、もう遅い……遅いよ…だってあいつ…男…怖いって…言ってた…」

銀「そうねぇ…でも今蒼星石があなたに抱いている気持ちって、悪いものじゃ無いと思うわよ。だってジュンが私にこんな事話してくれるのは、
  私を女の子として見ていないからでしょぉ?でも私の事は多分嫌いじゃないわよねぇ。」
J「…うん……そうだな…そうだけど…」
銀「なら…頑張って振り向かせて見ればぁ…?嫌われてないんならチャンスはあるわよぉ。時間は一年しか無いけどねぇ…
  蒼星石は…結構堅いし、今からだと特に大変だと思うけど…その前にジュン、あなたきちんと態度を改めなさいねぇ。
  まぁいきなりはあの子も動揺するだろうから、徐々に徐々に…ね。」
J「そ…そんな難しいこと出来ない……し、それに振り向かせるって…」

銀「とりあえず…男女は絶対禁句よ!それを言い続ける以上、友達以上には絶対なれないわぁ!後は…
  うん、まぁ優しくしてあげて…嘘は絶対止めてぇ…自分の気持ちに素直になることじゃないかしらぁ…?」
J「む、難しいな…」
銀「難しいわぁ…」(二年かけてようやくこれ…?本当にジュンはお子ちゃまねぇ…)

中学生日記・三年・夏

もうそろそろ蝉の声もうるさくなって来た。季節は変わるのに、僕と蒼星石の仲は、悲しいかな全く変わることは無い。
まぁ以前のようにあからさまに裂けられるということは無く、普通に話しかけては…もらえる。
ただそれだけ。
例の男と別れたと聞いたからなのか、蒼星石はそれから何度か男からの呼び出しや、告白を受けていた。
律儀な奴だから一つ残らず話も聞いてやっているようなのだが、それはどれだけあいつにとって辛いことなのかは想像が付かない。

銀「ジュンに朗報よぉ。」
J「なんだぁ?」
銀「蒼星石がね、塾の帰りに、電車で痴漢に遭ってるらしいのよぉ。」
J「……それの何処が朗報なんだ…?」
銀「おばかさぁん。だから、家まで送ってあげればいいじゃなぁい。」
J「えぇっ!!そ、そんなの無理だって…だ、大体やっとあいつと普通に…話せるようになっただけで…会話…続かないし…… 気の利いたことも言えないし……それに誘えない…し、あいつも僕と…男と二人ってのは…嫌じゃないのか?」
銀「…あんた達は友達でしょ。友達が一緒に帰ってどこが悪いのぉ?それに話なんかしなくてもいいわよぉ。
  一緒に帰るだけで、蒼星石はとっても安心するんだからぁ…あ、何なら私がお膳立てしておいてあげるぅ」(メールを打ち出す)
J「…わわわわ…「今日塾一緒に帰ろうね♪10時半に塾の入り口で待ってて。」って何嘘抜かしてるんだ?!お前が行くんじゃないだろ?」
銀「だから、私が急用でいけなくなったから代わりにって事。塾は違うけど、一緒の駅よねぇ。じゃあ決まりね。しっかりしなさぁい。」
J「え……あ…」
塾の前
蒼「え…?桜田…君?この塾だっけ…?」
J「ち、違うんだ…そ、その……水銀燈から頼まれて…ちょちょちょっと急用で一緒に帰れなくなったから僕が代わりにって…」
蒼「わざわざ…?そんなの悪いよ………って水銀燈から聞いたの…その…あの事……?」
J「…」(こくん)
蒼「……それでわざわざ来てくれたの…?ありがとう…でも僕は…」
J「と、友達がやっかいな目にあってるっていうのに…黙ってみるわけには、い…いかないから…な?」
蒼「………そうだね。友達だもんね。」
J「…………うん…」(でも…ちょっとだけデートみたい…だとか思う僕は…汚れてるかなぁ…?)

駅までの道
J「いつから遭ってるんだ?」
蒼「二週間くらい前かな…?夏服に変わり始めたくらい…」
J「け…結構前からだな…制服で来るのやめろよ…」
蒼「だって…仕方ないじゃない…制服を取りに帰る時間無いんだから…そういう桜田君も制服じゃない」
J「まぁ…な。中3だし、仕方ないよ…で、それよりもどんな奴がやってくるかとか分かってるのか?」
蒼「…うん。大体のめぼしは付くんだけど……薔薇丘駅で乗ってくるみたい…」
J「そうか…薔薇丘で一気に人増えるしな…で……お前…一応聞いておくけど…その…抵抗とか……してるのか?」
蒼「あ…その…恥ずかしながら出来てないんだ…人が多くて動けないってのもあるけど……多分ちょっとした出来心だと思うから…
  それでその人の人生僕が壊しちゃうのもなぁ…って思って…」
J「……そんな奴の人生壊せばいいじゃないか…」(な~に言ってんだか…)
蒼「でもね、僕のせいで一家離散になる人がいるかもしれない…僕はそんなの耐えられない…」
J「………」(…おいおい…)
蒼「でも、多分今日は大丈夫だと思う。誰か…その桜田君付いていてくれるし…」
J「うん……」(水銀燈の言ってたこと、本当みたいだな…)


J「何も無かった…んだよなぁ?」
蒼「うん。今日は大丈夫だったよ。本当にどうもありがとう…じゃあね。」
J「ちょっと待って…家近いし……家まで送る…」
蒼「悪いよ…もう遅いし…また明日…」
J「僕だって水銀燈から頼まれたんだから最後までしなきゃ…」
蒼「そう、水銀燈が…分かった…じゃあお願い」
J「うん…」(何なんだ今の間は…)

家までの帰り道
J「そういえば、第一志望何処なんだ?」
蒼「えっ…僕は……R女子にしようと思ってるんだけど…」
J「そっか…」(うわ~バリバリ進学校…)
蒼「桜田君は?」
J「僕は薔薇学園かな…近いし…」(まぁ頭にあった学校なんだけどな…)
蒼「そっか…じゃあ中学でお別れか…僕どっちにしろ女子校にしか行きたくないから…」
J「……うん……」
蒼「でも私立になるとおじいさんとおばあさんに迷惑かかっちゃうから…多少無理してでも…R女子に行きたいんだ…」
J「共学は…やっぱり……嫌…?」
蒼「そ…だね。やっぱり…まだ男の人なんて全然信じられないし…痴漢の人だって…結局誰だっていいんだろうし…」
J「だ、誰だっていいなんて……そんな事…無いと思うけど……」(…………)
蒼「…ごめんね……桜田君だって好きな人いると思うのにこんな事言っちゃって…」
J「いいよ……別に……」(…………)
蒼「あっ…僕の家ここだから…良かったら上がっていく?おじいさんとおばあさんも喜ぶと思うし…ってもう遅いね……」
J「うん…ここまでで失礼するよ…おじいさんとおばあさんによろしく言っといて。」
蒼「……うん。じゃあまた明日…今日は本当にありがとう……お休みなさい……」(かすかに微笑んで控えめに手を振る)
J「…!!あっ…水銀燈だって大変だと思うし…とりあえず暫くは僕が帰り…お、送ってやるから…!!
  お、お…お休み…」(何か修学旅行の事…思い出しちゃった……あの時はまだ…自分の気持ちなんか……)

やっぱり本当は気付いていたのかもしれない…もし二年の夏までに戻れてて…
好きって素直に言えてたら……こんな事で悩むこと…無かったのかな…?

それに学校別々になっちゃうのか…出来れば一緒の高校に行きたかったな…

じ「蒼星石。お帰りなさい。一人で大丈夫だったかい?」
ば「そうよ。いつも駅まで迎えに行くって言ってるのに…いつもいい、いいばっかりで…少しは翠ちゃんみたいに素直になって…」
蒼「もう、いいの!!それに今日は……友達に送って貰ったから…大丈夫だったよ。」
じ「そうかそうか。良かったのう。」
ば「お礼の電話でも入れておきなさい…ね。」
蒼「うん……分かった。」(名簿を取り出す)

蒼「……」(桜田君…家近いって言ってたのに全然別方向……僕の為にわざわざ遠回りしてくれてたのかな…)

RRRRRRR……

の「はい、桜田でございます。」
蒼「夜分遅く申し訳ございません。ジュン君と同じクラスの蒼星石と申しますが、ジュン君今お電話口に出られますか?」
の「えっと…まだ帰ってきてないんです…今日は塾で…いつもはもうちょっと早いんですけど…
   あ、もし伝言があれば伝えておきますけど…」
蒼「じゃあ…今日はありがとう…とだけお伝え願えますか?急ぎの用ではないので、また明日学校で話します。」
の「はい、わかりました。」
蒼「では失礼します。ジュン君によろしくお伝えください。」

J「ただいま~」
の「あ、ジュン君。今同じクラスの蒼星石さんから電話があってね、今日はありがとうですって。」
J「あ、あぁ…」
の「かけなおす?学校ででも良いって言ってたけど…」
J「じゃあ良いよ。風呂入ってくる…」(もし電話かかってきてたら…上手いこと喋れてたのかな?…はぁ…)

翌日
蒼「お早う、桜田君。」
J「お早う。」(こいつから挨拶してくるなんて珍しいな…
蒼「あ、これおばあさんがね…昨日のお礼にって……よく家で食べる和菓子なんだけど…凄く美味しいから…ひょっとして…和菓子嫌いかな?」
J「ありがとう…おばあさん、おじいさんにもお礼言っておいて。あと…僕和菓子好きだよ…(これくらい軽くいえたら…)昼休み皆で食べようか。何があるんだ?」
蒼「うん…っ。えっとね、ここにのりのお煎餅があってこれがあられで…」



銀「何だか良い雰囲気…このまま上手く纏まってくれれば良いんだけど…」


中学生日記・三年・秋
金「それでは体育祭の参加種目を決めるかしら~今年の優勝は三年B組が楽してズルしていただきかしら~♪」
笹「まず得点のでかいクラス対抗男女混合リレーの選手を決めないとね。え~っと、クラスから男女一人づつ…」
金「女子は決まってるのかしら~女子で学年一足の速い蒼星石。お願いできるかしら~」
蒼「うん。構わないよ。ご期待に沿えるかどうか分からないけど…」
金「男子もベジータで良いかしら~?」
ベ「おう、もちろんだとも。王子の俺にまかせろ!」

銀「私やジュンみたいな得意でも不得意でも無い人はこういう時困るわねぇ…」
蒼「そんな事…自分のやりたいものを精一杯やれば…」
ベ「銀嬢!!二人三脚だけは駄目だぞ!!男女が肩を組み合って歩くなど…破廉恥極まりないからな!!」
銀「分かってるわよぉ、もう!私は100M走と…玉入れがいいわぁ……」
J「あー…玉入れ良いなぁ…僕も徒競走は100Mだ。玉入れ…ってジャンケンもう終わってる?」
ベ「そうだな!終わってるな!!お前は相変わらずトロイなぁ…」
J「うるさいなぁ…あと残ってるのは……に、二人三脚……あぁぁ……」
金「蒼星石ー。ちょっと来るかしらー?」
蒼「あ、はいはい。金糸雀なーにー?」

J「……」
銀「頑張りなさぁい、ジュン。せいぜい相手の子にいやらしいって言われないようにねぇ…」

金「あのねぇ、蒼星石。このクラス、他のクラスに比べて女子が一人足りないの、知ってるかしら?」
蒼「うん。去年一人転向しちゃったしね…」
金「それでね…その子の代役を全てあなたに任せたいの……」
蒼「えっ……?!ででもそれって…」
金「こんなの他のクラスでもやってる事かしら~♪それに、カナは…多分皆も…思い出の為にも優勝したい…かしら…」
蒼「う、うん…分かった。そうだね…皆で頑張ろうか。で、僕は他何に出ればいいの?」
金「80Mハードルと、二人三脚お願いするかしら~」
蒼「う、うん……二人三脚ね…わ、わかったよ…」(やだな~)
金「では決まりかしら!!」

金「二人三脚に出る人は、身長と100M走のタイムを考慮して、カナが勝ち抜けるベストパートナーを考えるから、明日まで待っててかしら~」

放課後
J「蒼星石~。ちょっと塾の数学で分からないところがあるんだけど、今時間ある?」
蒼「うん。大丈夫だよ。僕で良ければ……」

蒼「ここは二次関数を使うんだ。Xの二乗が…」
J「ふんふん……」
蒼「だからここはこうなって……こう。OK?コツを掴めば大丈夫だよ。」
J「うん…あ、蒼星石…体育祭何出るんだ?」
蒼「え~っとね、僕は…リレーと綱引きとハードルとに、にんさんきゃ…」
J「ちょっと待て。そんなに出るのか?」
蒼「うん。金糸雀にたのまれちゃって…」
J「運動できる奴は大変だな~」
蒼「そんな事無いよ。ただ走るのは得意だけど他はそんなに……」
J「本当か~?ハンドボール25Mくらい飛ばしてたじゃないか……」
蒼「むっ!じゃあそんなに言うなら試してみる?腕相撲しようよ!!」
J「望むところだっ!!」(って…何かいつの間にか手繋ぐチャンス…)

蒼「行っくよ~…はい!」
蒼「うぬぬぬぬぬぬっ!!」
J「………」(凄い必死な顔してる…でも弱いかなやっぱり…)
蒼「んんーっ!!意外と強いね…」
(ぱたん)
J「はい、おわ……」

ガラガラガラガラガラ

男1「あれ、何でお前ら手繋いでんの~?」
男2「そういう仲だったけ~?おあついね~!!」

蒼「っ!!ち、違うよ…!う、腕相撲してただけ…!」
J「あっ…ばか………」

男1「こんな放課後の教室で……腕ずも~?」
男2「それこそ…なぁ…なぁ?」

蒼「……っ!!だから……僕たちは勉強をしてて……」

男2「何の勉強だよなぁ…?」
男1「ま、俺達はお邪魔にならないように退散するぜ……」

蒼「…………」
J「……その、ごめん…僕が場所考えずに勉強教えて…なんて言ったから…」
蒼「いいよ、桜田君悪くないよ…腕相撲しようなんて言い出したの…僕だったし…は…あはは…は…」
J「………う、うん…そろそろ塾行こっか……」

夕方・塾の前
J(やはり塾までの道のりで会話は途切れる…か。まだ思考回路戻ってないみたいだし…)
J「まぁとりあえず迎えに来るから…ちゃんと待っといて…」
蒼「うん…あははは…は…」
女1「ねー、あの人って蒼星石の彼氏?」
蒼「…えっ!違うよ!友達だよ!!」
女2「でも毎回違う塾だけど送ってくれてるじゃん…優しいねー…気があるんじゃないの?」
蒼「違うってば…!!大体桜田君は…僕の事男女って…言ってくるんだから…」
女1「でも…最近は言ってこないんじゃなかったっけ…?」
女2「……しかも塾の行き帰りにわざわざ送ってくれる…ってこれはもう…」
1&2「………?」
蒼「えっ…?えっ……何?」
1&2「えへへへへへへ…教室いこっか。」
蒼「ちょっとー!!だから何なのさー!!」


夜・塾の前
J「あっ…良かった…ちゃんと居たな…」
蒼「……うん…」
J「じゃ、帰ろうか…」(夕方の反応がアレだったからひょっとしていないかと思ったけど…)

帰り道
蒼「ねぇ、桜田君……もういいよ……わざわざ遠回りしてくれなくても…もう受験も近いし…大変でしょ…?」
J「……そんなの…友達じゃないか…なぁ?!」(…やっぱり来たか…)
蒼「そ…だけど……周りから見たら……違うみたいだし…やっぱり…」
J「そんなの…蒼星石らしくないじゃないか…お前は…見た目で決められるの……あれほど嫌だって言ってたのに…」
蒼「………ぅ…そ、だけど…でも……」
J「…ごめん……困らせるつもりじゃなかった…でも僕としては…一度始めたことだし…最後まで遣り通したいんだ…」
蒼「…………僕こそ…迷惑かけてるのは…僕の方なのに…ごめんね…ありがとう…」
J「あっ…もうすぐ家着くな…それと聞き忘れてたけど…二人三脚大丈夫なのか…?まだ変更効くだろうし変えてもらったら…」
蒼「多分大丈夫だよ。一瞬で終わるし。ちょっとは…嫌だけど…ほんの一瞬だから…」
J「そっか…何かあったらまた言えよ。んじゃあおやすみ…おじいさんとおばあさんによろしく」
蒼「うん…ありがとう。こちらこそお姉さんによろしく…おやすみなさい…」

蒼「………」(何だろ…僕どうしちゃったんだろ…?)


次の日
金「二人三脚の組み合わせを発表するかしら~とりあえず基本は女子の速さと身長を基本に、それに合う男子と組ませて、
  とれる所を楽して美味しく頂ける作戦にした