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薔薇っちとげんしけんの仲間達:番外
『個人の嗜好調査に於ける誤解(真紅メイン&一人芝居)』


桜田家

ジュン「ちょっと休憩しようか。」
紅「・・・そうね、テスト勉強ばかりではまいってしまうわ。」
ジュン「紅茶入れてきてやるよ、真紅。ちょっと待ってろよ。」
紅「ええ。」
そう言うと部屋を出て行くジュン、部屋に一人取り残される真紅。
紅「・・・ふう、けど待つだけって言うのは暇ね。何かおもしろい物はないかしら?」
真紅は床から立つとジュンの部屋を物色し始めた。
文化祭の日(正確にはコスプレの採寸をした日)から付き合い始めて既に二ヵ月、
もっぱらジュンの家で一緒にいるのが日課になっているが、未だに
ジュンの部屋の全てを知っていると言う訳ではない。
良い機会だと真紅は部屋の中を隅々まで調べる。
紅「あら・・、これは一体・・何かしら?」
ジュンの本棚の裏、少しだけ隙間があり、その隙間にビデオケースが
ポツンと置いてある。
自分と言う者がいながら、と真紅は少々憤慨した気持ちでそれを取出す。


しかし、それは真紅の想像を超えた物であった。


そのパッケージを見て真紅は息を呑んだ。それは間違いなくアダルトビデオ、
しかしそれは 一般に良く見られるような内容の物ではなかったのだ。
真紅はゆっくりと題名を目で追う。


『コスプレでしよっ♪(アダルトR18指定)』

・・・間違いなかった。
紅「これって・・・・・ジュンの物よね?でも・・・ジュンにこういう趣味が・・・?」
そこまで考えて真紅の脳裏に文化祭でした自身のコスプレが連想された。
紅「あ・・・・!そ、それじゃ・・ジュンは・・・つまり・・・あの・・・」
真紅の脳内で一つの妄想が広がる。


ジュン『真紅・・・あの服をもう一度着てくれないか?』
紅『こ・・・・こう?こ、これで・・・良いの?』
ジュン『かわいいよ・・・・真紅・・・。』
紅『あっ・・・・駄目よジュン・・・・このままでは・・・あ・・・駄目・・・』


紅「~~~~!!!!!(////////////)」
自分でした妄想に真紅は混乱し、顔を赤面させる。
紅「どうしたら・・・・私は・・・どうしたら・・。」
慌てふためく真紅、その時真紅の頭に一人の人物の顔が浮かんだ。
紅「あの人なら・・・。」
真紅は一抹の望みをかけ、その人物に会う事にした。


翌日、げんしけん部室


笹原「こんちわ~・・・・って何してるんすか斑目さん達、部室の外で?」
斑目「いやぁ、部室に来たのは良いんだけどさぁ、なぜか春日部さんが先に来てて、
  『野郎は入ってくるな!』と物凄い剣幕で言われた訳で・・」
田中「しゃあなく俺達は部室を追い出されたって訳だ。」
笹原「マジっすか・・・?!理由は?」
久我山「き、聞く暇なく追い出されたから何とも・・。」
笹原「高坂君は春日部さんから何か聞いた?」
高坂「ううん。女の子だけで話がしたいから僕にも話せないんだって。」
笹原「高坂君にも秘密って一体・・・・」

げんしけん部室内

咲「さて、と・・・男共は部室の外に放り出したし、中には女子しかいない訳だけど・・」
大野「咲さぁん、一体どうしたんですか~?皆さん追い出しちゃいました
けど大丈夫なんですか~?」
荻上「あの・・・何か・・・あったんですか?」
薔薇「・・・・♪(漫画を読んでいる)」
咲「いや、ね、ちょっと私に相談したいって言う子がいたんだけどさあ、
  話があるとしか言ってくれなかったのよ、直接話がしたいって。
  だから女子皆に集まってもらったの。」
大野「はあ・・・。」
荻上「それで・・・・話がある人って言うのがその人って事ですね。」
紅「・・・・・。」
咲「ん?ま、そう言う事、・・・・・ねえ真紅ちゃん、ここにいるのは皆女の子だ。
  私だけよりはきっと良いと思う。だから話してくんないかな?」


紅「じ、実は・・・昨日・・わ・・・私の・・、か、彼の家で・・・
  エ・・・・・・エッチなビデオがあって・・」
咲「うんうん。」
紅「それが・・・・その・・・普通じゃ、なかったの・・。」
咲「どんなのだったの?ヤバイのだったら・・・・裏ビデオとか?」
紅「・・いえ、違うわ。か、彼が・・・その・・・持ってたのはあの・・
  ・・・・・コスプレ、の・・。」

大野「!!!!!(///////)」
荻上「!!!!!(///////)」
薔薇「・・・・・♪(漫画を読んでいる)」
咲「へえ~~~♪?」

紅「こ、この前・・・文化祭で・・コスプレをしたから・・・」
咲「ほほぉ♪つまり彼はコスプレエッチがしたそうなの~、だけどどうしたら
  良いか分からないの~と言う事だな?成る程!それなら大野の出番だ♪」
大野「咲さん!!私はそんなコスプレを汚すような事は絶っっ対しません!!」
咲「ウソだよ冗談だ!・・・と、とにかく皆の意見を聞いてみよう!」
大野「咲さん~~~?!」
咲「お・・おぎっぺはどう思う?コスプレエッチは有りだと思う?」
荻上「・・・何で私がですか?」
咲「良いから良いから。言うだけだし問題ないっしょ?はい、言ってみて♪」
荻上「・・・・オタク臭いです。キライです。」
咲「そか、大野は・・・」
大野「咲さん・・・・(ギロリ)」
咲「・・・・いや、何でもない。薔薇っちはどう思う?」
薔薇「・・・?(漫画から顔をあげ)・・・・愛・・・ラオウだね♪」
咲「・・・・君に聞いたあたしが悪かったわ、そのまま漫画読んでて良いよ、薔薇っち。」
紅「・・・、咲、貴女の意見が聞きたいわ!貴女の彼はオタクなんでしょ!?
  こういう時どうしたら分かるでしょ!?お願い、教えて!」
咲「む~~、そう言われてもあたしにゃそんな経験ないから分からんな~(苦笑)
  あたしの意見を言うなら、向こうがコスプレでしたいって求めてるんなら
  するのも有りなんかもしれないな~って思うけど。」
紅「そ、そうなの・・・?だ、だとしたら・・・私コスプレをして・・・(//////)」
咲「まあ、彼がしたいって言うならやっとくべきかもしんないね♪」
紅「・・・・そうなのかしら・・・そうするべきかしら、咲・・?」
咲「ま、良い経験にはなるよ♪むしろ向こうが興奮して盛り上がって良いかもね♪」
大野「咲さん・・・・・楽しんでませんか?」
咲「いや、別にぃ~?・・・真紅ちゃんの体型って身長もだけどオギッペと変わらないよね。
  オギッペ、確か田中がオギッペのコスプレ衣装作ってたけどいる?」
荻上「い・り・ま・せ・ん!!」
咲「なら良し♪大野も問題なしだよね~♪?」
大野「さ~良いんじゃないですか~?コスプレが理解できない人にはいらないでしょうし。」
荻上「(ムッ)・・・ええそうですね、コスプレする人の気持ちなんて分かりません。」
咲「(やばいなあ、またケンカになりそうだよ・・)」

薔薇「・・・・・でも楽しいっ・・・コスプレッ♪・・・漫画も楽しいっ~♪」

大野「・・・・・」
荻上「・・・・・」
咲「(良くやった薔薇っち!やる気をなくさせるなんて最高だあんた!)ま、そういう訳だし
  田中を呼びますか♪お~~い田中ぁ~~~、田中『だけ』来て~~。」


斑目「お、おい呼ばれたぞ田中!」
田中「な、何で俺が?!」
笹原「分からないっすよ~、だけど今行かないと・・・・」
久我山「あ、後が怖い・・・。」

咲『田中ぁ~~?早く入って来て~』

田中「ど、どうするよ!?どうしたら良いの俺?!」
斑目「行け!行くんだ田中!!」
笹原「ガンバです田中さん!」
高坂「きっと大丈夫ですよ、咲ちゃん、怒る理由ありませんから♪」
田中「わ、分かった。行ってくる・・・」
斑目「田中・・・・お前の骨は俺が拾ってやるからな・・・。」
高坂「おおげさだなぁ~~♪」



ガチャ


田中「・・・・な、何かな?」
咲「コスプレの衣装貸して。」
田中「え・・・?春日部さん・・・するの?」
咲「誰がするか。するのはあの子だよ。」
紅「始めまして・・・。」
田中「ああ~!桜田君が作ったコスプレの衣装を着た子だね♪何?何がしたいの?」
紅「・・・それは・・」
咲「いや田中、あの子何着かコスプレの衣装が欲しいだけなの。作るのは彼氏に
  任してるそうだから。 確かオギッペのがあったよね。あれ何着か
  いけない?(コスプレHに貸せなんて誰が言えるか!)」

田中「ん~~、体型は一緒だから使えるけど・・。」

咲「なら話は早い♪田中、明日衣装持ってきて!はい!話は以上、部室から出る!!」
田中「ええ~~?」

バタン

咲「・・・・と言う訳だ♪真紅ちゃん、彼氏のためにた~っぷり満足させてやりな♪♪♪」


二日後、真紅宅

紅「ふう・・・・コスプレの衣装は借りたわ・・でも・・」
真紅は自室の鏡の前で自分の姿を映した。鏡の中の自分は文化祭と同じように
奇妙奇天烈な格好をしていた。ジュンのためにこの格好をしたのだけど、
やはりこれはとても恥ずかしい。
紅「・・・でも、もうそんな事言ってられないのだわ。後数分もしたらジュンが来るのよ?
  ジュンがこの格好で・・・その・・・した・・ぅ~~~っ(///////)」
またジュンとの事を考えて真紅は身体を悶えさせた。
真紅はジュンからのプレゼントで貰った置き時計を見た。
もうジュンが来るだろう。



ピンポーン



紅「き・・・・来ちゃったのだわ!」



真紅の家に来るのは始めてだ。ジュンはインターホンを押して真紅の
応答を待つ。いつもは自分の家に来て一緒に時間を過ごす真紅が
自分の家に自分を呼んだ。
えらく珍しい。
と、インターホンから真紅の声がした。
紅『入って頂戴、お父様もお母様もいないわ、カギめ開いてる・・・・』
そう言ってインターホンが切れた。心なしか真紅の声が緊張していたような気がしたが
・・・多分気のせいだろう。
ジュン「・・・・入るか。」
ジュンはドアを開けると真紅の家の中に入った。
ジュン「失礼しまーす・・・・」
真紅以外には誰もいないのに律義に挨拶をする。昔の自分とは大違いだ、
そんな事がジュンの頭によぎる。
ジュン「真紅~、どこにいるんだ~?」
人の気配のない家の中で真紅に呼び掛ける。
紅「上よ・・・・来て頂戴。」
目の前にある階段の上から真紅の声がした。
ジュン「何だよ、いるなら下まで出てこいよな・・・」
そう文句を垂れながらもジュンは言う通り上への階段を昇った。
昇りきり真紅の部屋の前に立つ。
いきなりドアを開けるなんて不粋な真似はせず ジュンは真紅の部屋をノックした。

紅「どうぞ・・・」

その返事を受け、ジュンは部屋に入った。
ジュン「入るぞ・・・・・・・しん・・!!!!!」


次の瞬間、ジュンの脳は思考停止した


ジュンは呆然としていた。目の前の真紅はコスプレをしていた。
していたのはブリーチの砕蜂、しかも袴の横が大きく開いたアレだ。

ジュン「し、ししし真紅っ・・・・何だよその格好!!??」

真紅はすぐには答えず、手を身体の前でモジモジさせて顔を赤らめていた。
その仕草が反則レベルで可愛いらしくジュンの心臓も大きく高鳴る。

紅「ジ、ジュン・・・。こ、これで・・・・・良いんでしょ?」
ジュン「へ・・・・な、何が?」
紅「と・・・・・と・・・・とぼけないでっ!」

ジュンの返事が返って来る前に真紅はジュンをベッドに押し倒した。
真紅の脳裏に咲の言っていた言葉が思い浮かんだ。

咲「え、もしとぼけたら?そりゃあ・・・・・・

        その時は押し倒して本音を聞き出すだけだって!♪」


真紅はジュンの上に馬乗りになりジュンを見下ろす。コスプレをした
恥ずかしさと 緊張で、心臓は張り裂けそうになる程に脈打っていた。
紅「み・・・見たのよ。あ・・・・貴方の部屋で!」
ジュン「な・・・何をだよ?!」
紅「あの・・・・その・・・コ、コスプレの・・・やらしいビデオ・・・・。」
ジュン「・・・・はあっ!?」
ジュンの顔が理解不能といった顔になる。まだとぼける気だろうか、
真紅は思いながらも言葉を続ける。
紅「・・・・だから・・・その・・・コスプレで・・・し・・したかったんでしょ・・?
  文化祭で・・・その・・私・・・コスプレ・・・したから・・・。」
そこまで言って真紅は顔を伏せてしまった。それを申し訳なさそうに
見ながらジュンは口を開いた。
ジュン「あの・・・真紅が言ってるビデオだけど・・・・あれ、
    ベジータが・・・僕に預けた・・・だけ。」
ジュンのその言葉を聞き、真紅の顔がほのかな赤色から真っ赤に変わった。
紅「あ・・・あ・・・。」
ジュン「だから・・・僕がコスプレでしたい訳じゃ・・・ないんだ。」


紅「い、い、いやあ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!」


次の瞬間にはジュンは真紅の部屋から放り出されていた。
真紅の部屋のドアが大きな音を立てて閉まる。
ジュン「おい真紅!!おい!!開けてくれよ!!」
紅「うるさいうるさいうるさいわ!!!帰って!!もう帰ってちょうだい!!」
ジュン「おい!!開けろって!!」
閉じられたドアの向こうから真紅の啜り泣く声が聞こえる。
紅「・・・ヒッグ・・・馬鹿みたい・・ウグッ・・じゃない。・・・勝手に勘違いして・・・
  コスプレなんかして・ヒグ・・・貴方が喜ぶと思って・・」
ジュン「真紅・・・。」
紅「笑ってよ・・・・笑いなさいよ、ジュン・・・・。」
ジュン「笑わないよ・・・。可愛いかったじゃないか、ちょっと・・・刺激的過ぎたけど。
    だから・・・開けて、もう一回見せてくれよ。真紅のコスプレ・・・見せてくれ。」

真紅の部屋の中、ベッドの上で二人は肩を寄せ合って座っていた。
泣き止みはしたが真紅の両目の下は真っ赤に腫れている。
体育座りで足を抱えこみ顔をうずめる真紅を、ジュンは
何も言わず肩にかけた薄手の毛布の上から腕を回して抱きよせる。
真紅はそれに肩をピクリと震わせ、ジュンの顔を見上げる。
ジュン「どうだ真紅、落ち着いたか?」
紅「・・・・ええ、ごめんなさい。」
ジュン「良いって。でもそのコスプレ何処で手に入れたんだ?」
紅「・・・・もらったの、げんしけんの人に話をしたら・・・上げるって。」
ジュン「そっか、それじゃ何かお礼しなきゃな、ゲーム辺りが良いかな。」
紅「・・・・そうね。・・・ねえジュン、私は魅力的かしら?」
ジュン「可愛いよ、正直、真紅のそのコスプレ見てたら心臓がドキドキしてしょうがない。」
紅「ふふ・・・。ねえジュン、こっちを向いて?」

チュ

紅「・・・・褒めてくれたお礼。ジュン、今日はもう少し・・・・もう少し
  このままここにいてね・・・・・お願い。」
ジュン「ん・・・・分かった。」
そう言うとジュンは真紅の手を握った。真紅はそれを握りかえした。

両手の温もりが気持ち良かった