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銀「じゃあねぇ薔薇水晶 また明日」
薔「アリーヴェ・デルチ(さよならだ)」
銀「あっうんさよならぁ」
薔「(・・・きまった)」



薔薇「一枚……二枚……三枚……四枚……」
水銀「……薔薇水晶……何やってんのよ?」
薔薇「あ……起きた」
水銀「そりゃこんな明け方に、傍であんな恨めしい声で数を数えられたら
   誰だって起きるわよ……」
薔薇「それは盲点だったわ」
水銀「で、あなたが今漁っているのは、私のクローゼットに見えるんだけど……。
   もう一度、何をしているのか訊いていいかしら?」
薔薇「銀ちゃんお色気下着ちぇっく☆」
水銀「語尾に星なんか付けても無理だから。……ったく、人の家に泊まりに来て
   下着ドロまがいの事しないの」
薔薇「しゅーん」
水銀「はいはい、そんな可愛らしく拗ねてないで、さっさと学校行く支度するわよ




「I love you」
ジュンはそう言うと、軽く微笑んだ。瞳の奥に、彼女が居る。
「…………?」
首を傾げて、眉を少しだけ。本当に、ルーペでも持ってこなければ解らないような
微弱な変化で、彼女は僕を見る。
ジュン「僕はI love you 薔薇水晶はどれ?」
薔薇スィー「………」
無言のまま、眉の位置を元に戻して、彼女がまたその片方だけの目で僕を見た。
じぃ。と。まるで、ガラス球みたいな、無機質な目で
ジュン「You like me?」
放課後の教室。赤い世界。
薔薇スイー「…………(フルフル)」
ジュン「You love me?」
薔薇スィー「………(フルフル)」
赤い世界を、何処からか吹き込んできた風が震わせる。
ジュン「………じゃあ?」


「I need you」



─私の腕時計は5分進んでいる


「ふわー・・・よく寝た・・・」
目覚まし時計を見てそう言うと、私はベットから起き上がり、制服に着替えた。
私はいつも朝はギリギリまで起きない。だから制服に着替える動作も自然と早くなる。
「いってきまーす」
着替え終わると、いつもと同様、台所に用意されている朝食を食べ、家を後にした。


その日の私はどうも何か考え事をしていたらしく、いつもなら家を出てすぐに
確認する腕時計を確認しなかった。
「・・・うん、やっぱりそうだよね」
結論が出たらしく、私はようやく自分の腕時計を確認した。
「え・・・もうこんな時間・・・。バスに間に合わない・・・」
迂闊だった。
いつもギリギリまで寝ているため、この時間帯のバスを逃すと確実に遅刻だ。
バス停までは家から徒歩10分、全速力で走れば3分で着く。
「疲れるの嫌だけど・・・走ろう」
私はそう決意すると同時に、全速力でバス停まで走り出した。


最後の角を曲がる。
いつもならバスのエンジン音が聞こえてくる距離であるが、
今日はなぜか聞こえてこない。
「今日はバス遅れてるのかな・・・。ラッキー・・・♪」


もう少し。
もう少しでバス停。
ほら、あと3歩・・・。



「ん・・・薔薇水晶・・・?」
だれかの声がする。
気持ちよく耳に入ってくる、男の子の声。
ああ、この声は・・・私の、私の・・・。
「J、JUMくん・・・」
バス停で待っていたのは、バスでもなく、バスを待つ人でもなく・・・
JUMくんだった。
「どうしたんだ、そんなに慌てて・・・」
「JUMくんこそ・・・なんでこんな時間に・・・」
「あれ、お前知らなかったっけ?僕はいつもこの時間に乗ってるんだよ」
いつもギリギリでバスに乗り込み、このバス停から誰が乗るか分からない
私には初耳だった。
「そ、そうなんだ・・・。でも・・・それならJUMくんはもっと早くに
バスに乗るんじゃ・・・」
そうだよ。
もしJUMくんが私と同じようにギリギリにバスに乗ってたなら、
私が気がつかないわけがない。

「JUMくんも遅刻したの・・・?」
「は?何言ってんだよ。まだバスが来るまで3分あるじゃないか」
「え・・・、でも、私の時計は・・・もうバスが来る時間・・・」
「どれどれ・・・。アハハ。薔薇水晶、これ5分進んでるよ」
「え・・・」
私は思い出した。
私の腕時計は、5分進んでいるということを。


「そういえば・・・そうだった・・・」
「アハハ。早とちりだな、薔薇水晶」
「むー・・・今日はたまたま・・・だよ・・・」
「まー、いつもバス来るまで暇だったから、話相手が出来てよかったよ」
「え・・・う、うん・・・私も・・・」
「ん?なんか言ったか?」
「な、なんでもないよ・・・」


それ以来、私はいつも腕時計が5分進んでいることを忘れて、バス停まで走る。
今日もあの人と、短いけど楽しいひと時を過ごすために。


金「ハァー、今日はみっちゃんがお仕事で早くお家を出ちゃったから
 お昼は購買部のパンなんて、ちょっと悲しいかしらー。
  でも、タマゴサンドが買えたのはちょっとラッキーかしら。早速頂くかしら。」

ガサッ

金「え?・・・何かしら、コレ?・・・手?き、きゃああああああああ!!」

ガサッ!ザッ!

金「だ、誰かしら?!」
薔薇「ようやく・・・見つけた。あなた・・・だったのね。それを持ってたの。」
金「ば、薔薇水晶?あ、あなた、何言ってるのかしら?」
薔薇「あまり見られたくなかった。余計なトラブルは出さない主義だから。」
金「そ、それじゃあ、ここ、この手はあ、あなたがやったのか、かしら?」

コクリ

金「な、何で?どうして?この人に何をしたのかしら?」
薔薇「わたしはね?常に『心の平穏』を願って生きてるの。『勝ち負け』にこだわったり
   頭をかかえるような『トラブル』とか夜も眠れないといった『敵』を作らない…
   というのがわたしの社会に対する姿勢でありそれが自分の幸福なのよ。」
金「し、質問に答えるかしら?!」
薔薇「そんなことはどうでもいいの。だって金糸雀、今の貴方は私の睡眠を妨げる
   『トラブル』であり『敵』。貴方が誰かにこの事を喋る前に・・・始末するから。」
金「そ、そんな・・・」


薔薇「ジュンお弁当頂だぁい」パクリ
ジ「あ、こら僕の好きな奴を!!」
薔薇「じゃあ返すよ。はむ…」
口移しでジュンにおかずを返す
ジ「うっ…」
薔薇水晶の口からいやらしく涎がたれる
薔薇「ぱぁ…ちゃんと返したからね♪」
ジ「かはっ…」