※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「初めまして。」
「ん?、ああ。初めまして。」
「僕は蒼星石。…ジュン君だよね。」
「よろしく。」
―出会う春。学校で見た顔を好きになる。一目ぼれ。
ずっと一緒だった時間。

「…。」
机に伏せながら写真を見る。

―落日―

「当てにならないことばかりだね。」
病室で横たうジュンに会いに来た蒼星石はぽつりと呟く。
医者の話によると、よくなる、ということだったが
日に日に悪化する顔をあまり見ていたくはなかった。

毎日毎日、同じ時間に面会。ごく短い時間だったが二人だけの時間だった。
少しずつ小さくなっていくように見えた。
弱っていく生命を抱きしめた。
「…やだよ…ジュン君…。」

雪に生まれ何時も笑い
雨を嫌い此処にいた。

治療室のドアが開いた。
「…ジュン君は?!………。」
「…残念ですが…。」
その場に泣き崩れる。
信じられるものがなかった。唯一信じられるものはさっきまであった温もり。

日々に逢うたびにやつれていく姿を見て、涙が出た。
「何が悲しいんだ?」
そう聞かれたけれど
別に悲しいわけじゃない。丁度太陽が去っただけだから。
治るという希望と裏腹にしらけきった夕日を迎える。

時間が立っていく度、悲しみが少しずつ消えていく。
独りきり置いてかれたって
サヨナラを言うのはおかしいよね。
僕は偶然君に出会っただけなんだから。

ごく当たり前に夕日を迎えた。
もう悲しくない。君が死んだのは本当なのだから。

遺影に向かって話しかける。
「君の事はいつまでも覚えているから…ね。」
もう涙はこぼれない。

―落日―fin



―キエユク サダメナノ―(着音)

「やぁ。こんばんは。」

「別に対したようじゃないんだけどね。どうしてるかなって思って。」

「うーん・・・寂しいのも少しあるかなぁ?」

「アハハ。面白いね。・・・えっと…明日お弁当一緒に食べたいなって思ってるんだけど何かリクエストある?」

「あ、わかった。がんばるね。」

「うん。おやすみ。声が聞けて嬉しかった。好きだよ。・・・なんでもない。じゃあね。」

美術の時間

先生「今日は写生だから皆適当な時間に戻ってきてくださいね~」

J「写生か~ちゃっちゃとやってちゃっちゃと遊ぼうぜ、蒼星石」
蒼「う、うん……」

30分後
J「はぁー、終わった…蒼星石まだかかりそう?」
蒼「うん……もうちょっと待ってて」

また30分後
J「マダー?早くニャンニャンしようよ~」
蒼「うん…」

また30分後
J「もう授業終わっちまうぞ~」
蒼「ごめん…僕まだ出来ない…」
J「蒼星石は真面目だからな~って…」(絶句)
蒼「僕、僕美術は苦手なんだよ……」

蒼は優等生でも美術とか音楽とかダメダメな気がします。


夕日に照らされた長い廊下。
この長い廊下に一つの影法師がある。

J「あーだりぃ・・居残り掃除とか、ほんとだるいな・・」

桜田ジュンである。
J「あーもう蒼星石帰っただろうな・・・」
幼馴染の二人はいつも一緒に帰っていた。
蒼星石に密に思いを寄せていた彼は
彼女と一緒に居る時間を楽しみにしていた。
J「まじで梅岡うぜぇ・・はぁ・・」
一人で帰る事を思うと気分が重くなる。

『がらららら、』
教室の扉を開ける
べ「クンクンクンクン、んーー蒼星石の体操服の匂いは最高だ!!」
ベジータが一人で盛り上がっていた。
J「・・・何してんだ?」
べ「!!!・・・なんだ、ジュンじゃねーか。ほら、コレやるから、皆に黙っててくれよな!」
J「ちょ、お前!」
ジュンに体操服を差し出すベジータ。
べ「じゃ。又な!」
J「待ちやがれっ!・・・・ちっ、逃げ足が速い奴め・・」
J「蒼星石の・・体操服・・」
手に持ってる体操服を見つめる。
J「くそっ・・どうせ俺なんて、いつも一緒に居るのに、気持ち一つ伝えられなくてよ・・
  俺もベジータ見たいに、匂いを嗅いで一人で慰めとけば・・・いいんだよ・・くそっ・・」
体操服を顔に当てる。
鼻腔に汗の甘酸っぱい匂いと、蒼星石の匂いが広がる。
J「はぁ・・はぁ・・蒼星石の匂いが・・」
幼少から一緒の時間を過しながら、手が届かなかった彼女。
抱締めたくても、抱締められなかった彼女。
自然と体操服を顔に押し付けつ力が強くなる。
J「蒼星石・・蒼星石っ!」
このような状況に興奮したのか、彼のナニはいきり立っている。
彼の手はナニをズボンの外へと引きずり出す。
J「はは・・ほんと、俺って最低の糞野郎だな・・」

『しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、』

教室に彼が何を擦る音だけが響く。
J「はぁはぁ・・蒼星石!蒼星石!」

『がららら、』

教室の扉が開かれる。
蒼「ジュン君・・・?何、やってるの・・・?」
J「こ、これはっ!!」
蒼星石が入ってきた。
朱く照らされた教室の時が止まる。
J「あ、あの・・こ、これは・・」
蒼「・・・・」
無言でこちらに歩み寄る蒼星石。
J「その、なあ?えーと、その  わっ!」
蒼星石の足払いが決まる。
どさっ、とジュンが地面に尻をつく。
蒼「何、してたの・・?」
J「蒼星石の・・体操服の匂いをかいでました・・(俺かっこわりい・・」
蒼「それで、教室で何してるの?」
J「その・・オナニーを・・」
蒼「ふーん、ジュン君は教室で僕の体操服の臭いを嗅ぎながらオナニーする変態さんだったんだね」
J「いや、その・・それは・・その・・(しにてぇ」
蒼「間違ってる?」
キッパリと言い放つ蒼星石。


J「間違って、ません・・」
蒼「ふふ、そうだよね。 よっしょと」
きょろきょろ、と辺りを見渡し近場の椅子を引き寄せ座る。
蒼「ほら。続きしなよ、僕が見ててあげるからさ、クスクス」
足を組み、肘を自分のモモに起き、顎を手の甲に乗せている。
蒼「ほらぁ、どうしたの?」
J「は、恥ずかしいんだけど・・」
蒼「今更何言ってるの?ジュン君は教室で僕の体操着の臭いを嗅ぎながらオナニーする変態さんでしょ?」
J「くっ・・(もう、どうにでも、なってくれ」

『しゅ、しゅ、しゅ、しゅ、』

教室にはジュンがナニを擦る音と、時より蒼星石が
『わぁ、』だの『そんな風にするんだ・・』だの言う声だけが響いている。
J「くっ・・はぁはぁ・・(見られてる」
蒼「うーん、中々終わらないね」
普段の状態なら彼女のオッドアイの瞳に見つめられただけでイキそうなのに。
緊張の為か、中々果てる事出来ない。 
J「そ、その・・緊張とか、オカズがないってのも・・」
彼なりの良案だったんだろう、これで曖昧にしてやろう。と思っての発言だった。
正直、この視点からだと彼女の太ももの付け根が見えたり隠れたりで、不自由はしないのだが。
蒼「あっ、そうだよね。ごめんごめん、男の子も大変だよね」
J「す、すまないな・・(曖昧に出来た・・」
蒼「はい。どうぞ」
J「へ?」
蒼「臭い嗅いで・・いいよ?」
彼女はシューズを脱いだ足を差し出してきた。

蒼「恥ずかしいんだから、早くしてね・・」
J「あ、ああ・・(何なんだ、ここは」
ジュンはもう訳が分からなくなっていた。
もう彼は、場に流される事しが出来ない。
蒼「わぁ、お犬さんみたいだね」
くんくん、と蒼星石の足を嗅ぎ、ナニを擦る。
J「はぁはぁ・・蒼星石・・そうせいせき・・」

『ぺちゃ、ぺちゃ・・チュパちゅぱ・・チュチュ』

蒼「きゃっ、駄目だよ。舐めちゃ」
ジュンが足を舐めだした。
J「そうせいせき・・そうせき・・・」
蒼「もお、しょうがないワンちゃんだなぁ」
とても楽しそうに言う蒼星石。
J「あっ・・そろそろ・・くっ!」
『どりゅびゅっ!どびゅ、どびゅ、びゅ、』
と、蒼星石の足に白濁液を撒き散らす。
蒼「きゃっ!な、何かかかったよ?!・・・これが、セーシって奴?」
J「あっ・・ああ、そうだよ・・はぁはぁ・・」
真っ白になった頭で、やっとの事で返事をする。
蒼「へーそうなんだー うわっ、ねばねばする」
触って伸ばしたり、色々と楽しんでる。
流石に、舐める。はしてくれなかった。

蒼「どう?落ち着いた?」
J「あ、ああ・・」
自分の足についた精子をハンカチで拭き取りながら言う蒼星石。
J「その・・今日はごめんな・・こんな事して・・」
蒼「まったくだよ、ジュン君があんな変態さんなんて、僕今日始めて知ったよ、びっくりだよ」
J「ごめんな・・むしが良い話だとは思うけど、俺の事、嫌わないでくれ・・・」
蒼「えっ?何で僕が嫌うの?」
本当に分からない、と言った顔で返事をする。
J「えっ、だってこんな事したんだぞ?」
蒼「そりゃあ。ベジータ君とか赤の他人にされたら、凄く怒ると思うけど・・だって・・・だし・・」
J「えっ?ごめん、聞こえなかった」
ごにょごにょ、と呟く。
蒼「もおっ、『僕とジュン君は付き合ってるし』って言ったの!」
J「へっ?俺と、蒼星石が?付き合う・・?」
蒼「えっ、えっ?違ったの? わわわわ、ご、ごめん!」
真っ赤になり謝る蒼星石。
蒼「じゃ、じゃあ、又ね」
ギグシャクトした動きで立ち上がり帰ろうとする蒼星石。
J「ちょ、待ってくれ」
その動きをジュンの手が蒼星石の腕を掴んで止める。
J「その・・俺達、付き合ってたのか?」
蒼「えええ、だっていつも一緒に居たし。ホラー映画があった日は一緒に寝てくれるし・・それに・・」
J「それに?」
蒼「幼稚園の頃『大好きだよ、蒼星石。ずっと一緒にいようね』って言ってくれたし・・その・・」
蒼「ご、ごめんね!僕が勝手に勘違いしただけだよね、その・・色々迷惑だったよね・・ごめん・・・」
後半に行くほど、しょんぼり、としてくる蒼星石。

J「そのさ、もしよければ、俺の告白聞いてくれないかな・・?」
蒼「うん・・」
夕日が二人を照らす。
J「もし、よければ。俺と付き合ってほしいんだけど・・だめかな・・?」
目じりを軽く指先で拭き。
蒼「よろこんで、お願いするよ。こちらからもよろしくねw」
最高の笑顔で答えてくれた。

帰り道
J「ちょ、流石に腕組んで歩くのは・・なあ?」
蒼「えへへー良いじゃんいいじゃん、僕達付き合ってるんだし、さ」
頬をジュンの腕に擦り付けてくる。
J「ま、まあ。俺はいいんだけどさ・・」
蒼「それにね、僕はジュン君が体操服の臭いを嗅ぐ変態さんでも、僕は受け入れてあげるからね!」
J「ちょwwそれは、成り行きって言うか、そのww」
蒼「えー?あんなに一生懸命に僕の足を舐めてたのに?」
J「いや、それは・・その・・・場に流されたと言うか・・その・・」
顔が真っ赤になっていくジュン。
蒼「大丈夫だよ。僕も、その、ちょとだけだけど、気持ちよかったし・・」
J「えっ、それって、まじ?」
蒼「ははは、これからも宜しくね、ジュン君!」
J「ああ、コチラからも宜しく!」

夕日に照らされて二人の影法師が大きく伸びる。


蒼「あのさ、ジュン君。また、固まっちゃったんだけど……」
J「あ~……取り敢えずここ押して」
蒼「う、うん」
J「んで次はここを、こう」
蒼「えっ、そんなトコ……いいの?」
J「良いんだよ。ちょっと強引なぐらいで」
真「随分と得意気ね、ジュン」
翠「数少ない特技の一つだし、張り切るのもしゃーねぇですぅ」
J「うっさいぞ外野!」
翠「大体こんなもん、蹴っときゃ直るですぅ」(ゲシゲシ)
J「あっ、バカ!本当に蹴るな!!」
翠「誰がバカですか!」(ドガッ)
蒼「あっ、動いた」
翠「そーれ見たことですか」
J「偶然に決まってるだろ!!」
雛「ジュン~。次は雛も~」
金「か、カナもかしら~」
J「あんま変な触り方するなよ、お前ら……」
真「フフ。頑張ってね、ジュン」

そよ風が心地よい。
髪を撫でるように吹く。
いつもと変わらない景色。
夕暮れの中庭に姿を見つける。

部活にでも入ってなければこの時間帯にここにいるのは珍しい。
気になった蒼星石は話しかけてみる。
「ジュンくん。どうしたの?」
ジュンは宿題に苦戦している。いつもの事だが。


―trust―

「あ、蒼星石。…いや、ちょっと宿題を。」
半分くらい埋まっているそれを鞄へとしまい、視線を合わせる。
「で、何だ?」
ふと話を振られるもどうしようもない。
「いや、ちょっと見つけたから。」
と答えるしかないのが少し寂しい。
「そうか。…一緒に帰るか?」
時間にして5時を回っただろうか、だいぶ空は橙色を濃くし、
遠くから紫に近づいている空が迫る。

「うん。」
素直に頷く。

―学校の帰り道。ジュンはふと川べりへと足を運ぶ。
蒼星石はその後をついていく。そして空を眺めるジュンに揄う様に話を渡した。
「空なんか見て。…ロマンチックだね。」
「な、別に・・・!」
多少ムキになっているのをくすくすと笑う。

空を眺めているジュンに不意打ちを食らわせるように腕を組む。
その行動に対した驚きも見せないことに対し、少し残念そうな蒼星石。
何かリアクションを見せてくれたほうが面白かったのだが。
気を取り直すと
「ほんとはね。」
話を切り出す。
「…ジュン君のこと探してたんだ。」
寂しくて。
「一緒に帰る事ないし、学校でしか逢えないから。たまには…ってね。」
本当はそうじゃないのに。…言えない。
心が苦しくて。

本当はかけよって抱きしめて伝えたい。
気持ちは一途だった。
それでもまだ言えはしない。
何かを掴もうと頑張る姿の邪魔をしたくはない。
掴み取ったその日には。

「おまえがそんなこと言うなんて珍しいな。」
驚いたようにふと話す。
その言葉の意味が分かりかねた蒼星石は首をかしげる。
「?」
「いや、…優等生ってイメージがあるからさ。寂しいとか感じなさそうじゃん。」
人の思いは複雑。…他人がわかることなんて滅多にない。全部は思い込み。
「そう。」
納得したかのように頷く帰り道。

「ジュン君はいつか…誰かに取られちゃうのかな。」
「突然どうしたんだ。」
―いつか見失ってしまうかもしれない。思いを伝えられずに。
出会えた事を幸せに思う。重なった運命を信じて。

「なんでもないよ。」
作り笑いしか作ることができなかった。
―今伝えても、僕に振り向きはしない。何故か思い込む。…結果なんてわかりはしないのに。
「そうか?」
蒼星石の自宅前まで来た。別れる直前。蒼星石は思いを封印しようとした。

だが。
「なぁ。」
ジュンの方から話が出た。何かを口ごもるようにえーっと・・・と言葉が続いてでてこない。
「どうしたの?」
なんでか、が気になる蒼星石は答えを聞こうとした。
「…その、俺と付き合ってくれないか?」
「!・・・本気?」
嘘ならば、なんていう気持ちなんて生まれない。それでも一応尋ねてしまう。
「ああ。本気だ。…前から好きだった。」
不意に顔が赤くなる。とても恥ずかしかった。
「・・よろしく。」
かけよって抱きしめた。―今の相手の気持ちなんてどうでもいい。

この幸せな時間を生きるために。

―trust―fin