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桜の花が舞う季節
「すチビ人間」
春一番が吹く季節
「なんだよ」
そして、
「……好き……ですぅ」
恋が始まる季節

春一番
「……だから……好きです」
か弱い彼女の声をかき消すくらい
「ゴメン聞こえない」
強く
「好きです」
そして優しく
「はっ?冗談だろ」
二人を包む
「冗談じゃねーです、翠星石はずっと…」
春の木漏れ日は優しい
「ずっと…チ……ジュ…ンのことを…」
優しく二人を包みこむ
「ジュンのことしか見てないです」
春、それは優しい日々
「お前初めてジュンって…」
その当たり前の優しさで
「あ……いやその…これは…」
こんなにも身近な春に気付きにくい
春一番は強く吹く
「あ…なんでもないです」
でも今は彼女の声がしっかり届いている
「いいよ」
叫んでやった春一番に負けないくらい
「え…いいですか?」
改めて見てみると……
「じゃーやっぱり断ろーかなー」
吹きしきる桜の花びらよりも……
「なっなんですかそれは」
健気で……
「どっちがいい?」
可憐で……
「そっそんなの……付き合いたい…です」
そしてとても……
「なら決まりだな」
愛しい


「眠れねぇです。はぁ~」
考え事をするから中々寝付けない分かってるです。でも目を閉じるとあの人が。
なんで貴方は優しいの?でも、でもその優しさは翠星石を苦しめるです。
優しすぎるのがいけないです。
翠星石を困らせてまったく罪な男です。
ずっと翠星石だけを見ていて欲しいのですぅ!

貴方は何時、翠星石の騎士になるつもりですか?それとも・・・

-fin-


男A「好きです!付き合ってください翠星石さん!!」
空は青々としていて清々しい日、だが翠星石の心はドンヨリと雨雲がかかっている。
何回目だろうか告白されたのは?入学したときから数えたらかなりの告白されている
そんなことを、考えながら目の前の男子を見つめる。
別に、不細工ではないが格好良くもない・・それでいて運動が得意な訳ではない・・
断ろう
翠「ごめんなさいですぅ・・貴男とは付き合えないです」
一瞬の沈黙が流れた。が、すぐに目の前の男子が叫んだ
A「どうしてさ!!俺が格好良くないからか!?それとも運動ができないからか!?なんで、俺と付き合えないんだよ!!」
翠星石は呆然とし相手を見る・・呆れた・・自分の思い道理にいかないから、切れるなんて、一体いくつなんだ。こんな奴と付き合うなんて死んでもゴメンだ。
翠「そんなことじゃないです。単に興味が無いだけです・・それに貴男は翠星石の理想からかけ離れているです」
きっぱり言い切った、こういう奴にはビシッと言った方がいいのだ。それに、言ってることは間違っていない。目の前の男子は自分の理想からかけ離れている。
翠「それじゃあ、さよならですぅ・・」
A「・・待てよ・・!」
翠「・・なんです?翠星石はしつこい奴は嫌いで・・・」
気づいたら、男子は翠星石を押し倒し馬乗りになっていた
A「なんなんだ!1!!クソッ!!女のくせに生意気だ!!一発殴らねぇと気がすまねぇ!!」
ガスッ!! 男子の拳が翠星石の口元に当たる。血が流れる。
翠「何なんですか!!!告白断っただけで、女子に手を挙げるなんて!最低です!お前なんかに彼女は一生できないです!!」
翠星石も負けじと口で相手を責め立てる。けれど
A「はっ!!女のくせに生意気なんだよ!!もう一発殴ってやる!!!」
男子が再び拳を振り上げた
翠「・・・ッ!!」
翠星石が身を守ろうとした瞬間
ガスッ!!バキッ! Aがぶっ飛んだ
A「痛ぇよ!!!!・・なにすんだよてめぇ!!!」
Aが、ある人に罵声を浴びせる・・翠星石は目をあけて目の前にいる人を確認した

翠「蒼星石・・・!」
蒼星石だった。でも、いつも見ている蒼星石の顔とは何かが違った。冷たい目で相手を見下ろしている。
A「はっ!!なにしやがるんだ!!クソったれ!!!!」
蒼「その言葉そっくりそのまま君に返すよ・・ボクの大事な人に怪我させるなんて・・殺すよ?」
蒼星石は、Aの胸ぐらをつかむと壁に投げつけた ドンっ!!!
Aの体が壁に激突する。
A「痛ぇよぉ!!!!あぁ!!マジでむかつく!!覚えてろ!!この俺をこんな風にしたことを後悔させてやる!!」
まるで一昔前の悪者のような捨て台詞を吐き、Aは走ってどこかに消えた。
静寂が蒼星石と翠星石の間に流れる。
翠「・・・蒼星石助かったです・・ありがとうです」
翠星石は目の前にいる最愛の妹にお礼を言った。
蒼「・・翠星石・・口が切れてる」
翠「あぁ、これくらい平気ですよvしゃべると少し痛いですけど・・」
ふと蒼星石の顔を見てみる、先程とは全く違う泣きそうな目で翠星石の方を見ている
翠「・・蒼星石?」
蒼「・・ごめん・・ボクがもっと早く気づいてれば、君は怪我をしなくてすんだのに・・ホントにごめん・・」
涙が頬を伝う
翠「そんなこと無いです・・翠星石は蒼星石が来てくれただけですごく嬉しかったです・・」
涙を拭い蒼星石に優しく語りかける
すると、蒼星石がいきなり前を向き
蒼「決めた・・・」
翠「何をです?」
蒼「これからボクが君のことを守る・・君が怪我するとこなんて見たくないんだ・・」
翠「蒼星石・・」

ー校庭ー
A「ハァ・・ハァ・・クソっ!1ホントにむかつくぜ!!・・翠星石と蒼星石」
B「あれ?Aじゃん?どうしたんだ?そんなに息切らせて?」
A「!!良いところにきたなぁ!!実はお前に頼みたいことがあるんだ!!」
B「なんだ?」
A「実はな・・・・・」
AがBにこれまであったことを話す。そして話が終わった・・・
B「ふんふん・・で、お前は俺にその翠星石って子と蒼星石って子をボコボコにして欲しいわけだ?」
A「あぁ・・そうだ・・ダメか?」
B「うんにゃあ・・このごろ退屈だし、良い暇つぶしになるからやるよ・・あぁ・・それと俺のダチも呼んで良い?」
A「あぁ!!構わない!!仲間でも何でも呼べ!!とにかく、あいつらを痛い目に遭わせてくれ!!」
Aの目は狂っていた。いや頭も狂っている、でもそれがBにとってはおもしろかった。
B「フフッ・・楽しみにしとけよ・・」

次の日の朝、翠星石と蒼星石は学校に登校していた・・けれど、後ろから何か視線を感じる・・
翠「・・蒼星石」
蒼「わかってるよ・・誰かにつけられている・・たぶんA君の悪友達だね」
翠「でも、どうしてですか?」
蒼「君が昨日A君を振ったからだろうね・・まぁ、どちらにしろこんな事する奴と君が付き合わなくてよかったよ・・・」
ザッザッザッ・・明らかに誰かが後ろにいる
翠「・・気持ち悪いですぅ・・」
蒼「・・・翠星石」
翠「はい?」
蒼星石はいきなり翠星石の手を強く握った
蒼「走るよ!」
翠「は・・はいですぅ!」
タッタッタッ・・蒼星石と翠星石が高校に走っていく、すると電信柱のカゲからBが出てきた
B「ふーん・・あれがAの言ってた子か・・・翠星石って子はたぶん大丈夫だけど・・問題は蒼星石って子の方だな・・勘も鋭いし、喧嘩もそこそこ強そうだしぃ・・」
Bはしばらく考え込んでいたがすぐに顔を上げ、不適に嗤った
B「そっかあ・・思いついたぁ♪翠星石って子を人質にとればいいんだぁ・・人質にとったら蒼星石って子は何もできないはず・・俺って頭いいなぁwアハハハハハハww」
Bの笑い声が朝の通学路にこだまする・・・・

翠「ハァ・・ハァ・・やっとついたですぅ」
蒼「そうだね・・これからは気をつけないと・・ね」
翠星石達は無事に学校に着いていた、いつも通りの日常が始まった
下駄箱でシューズに履き替えていたら真紅にあった
真「あら、蒼星石に翠星石・・何でそんなにバテてるの?」
翠「あぁ・・真紅ですかぁ・・これには色々訳があってですねぇ・・」
翠星石は今までの事を真紅に話した。真紅は信じられないという顔をしていたが、すべて事実だ。
真「そう・・そんなことがあったの・・困ったときはいつでも言いなさい力になるわ」
翠「ありがとですぅ」
蒼「・・・翠星石」
翠「なんですか?」
蒼星石が指を指した、指をさした方向には不気味に嗤うBがいた
B「ククククククク・・・」
翠「うへぇ・・追いつかれちまったですぅ!!それじゃあ真紅また教室で!!」
真「えぇ・・」
真紅の横をBが通り過ぎた、今もまだ嗤っている

梅「えぇーっと、ここがこうでこうなる訳だ・・みんな分かったか?それと笹塚廊下にたってろー」
笹「えぇー・・・」
つまらない梅岡の授業、でも今はこうやってつまらない梅岡の授業を聞いてる方が安全だ
幸いAとBとはクラスが違うが、安心はできない・・そう思っていたら
キーンコーンカーンコーン・・・チャイムがなり授業の終わりを告げる
梅「じゃあ今日の授業はここまで、しっかり次の予習をしとけよー」
日直「起立・礼」
一同「ありがとうございましたぁ」
今日は水曜日なので掃除がない、さっさと帰ろう・・蒼星石はそう考えた
蒼「翠星石早く帰るよ・・・って翠星石?」
翠星石がいない、なんでださっきまで一緒に授業を受けていたのに・・おかしい・・
とりあえずクラスの人に聞いてみる
蒼「ねぇ、翠星石見なかった?」
男「えっ?翠星石ちゃん?教室にいないの?」
蒼「あっ・・ありがと・・それじゃあバイバイ!」
とにかく早く翠星石を見つけなければ、今一人になったら危険だ・・
一階に走っていき、下駄箱を確認する・・翠星石は・・・もう帰っている・・
まさか・・!
蒼「翠星石無事でいてよ・・!」

A「あはは、全く君は隙だらけだねぇ・・翠星石さん」
B「ホントだよ・・意外に簡単に君をさらってこれたんだもの・・君の妹も大したことは
  ないね・・」
翠星石はいま古い旧校舎にAとBの三人でいる。なぜ、こんなところに居るのかというと
授業が終わったら速攻でAとBの二人に連れ去られたのだ
翠「あぁ!もう一体何が目的ですかぁ!!翠星石をこんな目に遭わせてたのしいですか!」
翠星石が一気に長台詞を言う。しかし、それを聞いていたAとBは
A「あぁ、楽しいさ!!もっとも!君は人質としてだからあまり危害は加えないよ!!」
B「そうそう・・君たち双子だろ?だから片割れが痛めつけられたりしたらすげぇ嫌だろ
  wwなんていうのかなぁ・・精神的にね・・!!!」
翠「・・・お前達最低です!」
A「そんなこと言われなくても分かってるさぁ!!!」
B「全くだぁ!1」
ガララッ!
その瞬間教室のドアが勢いよくひらいた

蒼「やぁ・・またあったねぇ・・A君とB君・・・・」
A「これは!これは!都合がいいぜぇ!!蒼星石!!!」
B「これが禁断の姉妹愛ってやつかwwかかってこいよ相手してやる!!!」
AとBが蒼星石に叫ぶ
蒼「あぁ・・それじゃあ遠慮無く」
A「おぉーい!!!!ちょっと待てよ!!こっちには人質が・・・ってあれ?」
B「人質がいない・・・」
蒼「フフッwかかってこいって言ったのは君たちだろぉ?」
大型の鋏をチョキチョキならしAとBにせまる蒼星石、人質だった翠星石は蒼星石の腕の中に顔をうずめている。
A「ちょwwwwまwwゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイィ!!!!」
B「ハッ!!たかだか鋏だろ怖くねぇよ!!おい!出てこい!!」
教室のドアがまたもや開きガラの悪い男が入ってきた・・と思ったらなぜか傷だらけだ
B「おい?お前どうしたんだ?そんなボロボロで・・」
C「えぇっとそれは・・・」
蒼「C君はボクの味方だよ・・・ねぇ・C君w?」
C「は・・はぃ!!!」
B「マジかよ・・・・!!!」
蒼「それじゃあ・・お仕置きはじめまーす♪」
蒼星石は実に楽しそうだ、翠星石も嗤って見ている
蒼「君達はねぇ・・翠星石にひどいことしたから・・ボクが切り刻んであげる♪」
A・B「うぎゃあああああああ!!!」

翠「蒼星石あれは、さすがにやりすぎですよ」
蒼「いいんだってw別に殺してないしw」
翠「あっ!そっかですぅ・・殺してないからべつに良いですね!」
蒼「そうそう!翠星石に怪我もさせたんだしあれくらいの罰をあたえてあげなきゃね」


窓際のカーテンが風に靡いている
「私、前から、アナタのこと……」
切れ切れな言葉が紡がれる
「…………」
「好き、だったの……」
「ゴメン、でも……」
「私は本気です!本気で、愛してるんです!!」
「でも僕は……」
「構わないです!そんな、そんなこと……!」
オッドアイの瞳が震える少女の姿を映しこむ
その悲痛な叫びに、彼女はただ首を振り続ける
「だって……でも……」
「貴女は、私のこと……」
「翠星石……」
潤む瞳が互いの姿を見つめあい

「あっ、貴女達ぃ!!一体全体何やってるのかしらぁ!?」
「「ひゃあっ!!」」

何時の間にやら風は止み、カーテンも呆気なく垂れ下がっていた

「練習?告白の?」
真紅が呆れたような口調で聞き返す
「逆、なのですぅ」
「逆?」
「実はですねぇ……」
双子の姉は陽気に、そして悪戯っぽく、事の顛末を話し始める

『告白の断り方、ですかぁ?』
『う、うん…………』
『そんなもん、バッサリ言ってやりゃいいのですぅ』
『バッサリ……どういう風に?』
『興味無いとでも言って置けです。きょーしだろうとせーとだろうと男なんて』
『それがさ、翠星石……』

「「「「女の子ぉ!?」」」
話を聞いていた全員が、同時に同じ言葉を揃えて叫んだ

「そうなのですぅ。姉としてもビックリですぅ」
「す、翠星石……」
得意気に続ける翠星石
が、当の本人は真っ赤になって小さくなっている

「モガ……そこで私がこう言ったのです!」
突然、勢い良く翠星石が立ち上がる
「『逝くならこの姉の屍を越えて行けぇ!!』」
拳を握り力一杯に叫び
大声が、人の居なくなった校舎に響き渡る
「翠星石、カッコイイの~!」
「て、敵ながらアッパレかしら……」
「つーか何しに行かせる気なんだよ、お前」
「あぁら、ジュン。女にとって告白は闘いなのよぉ」
「あらあら。したこともないのによく解るわね。水銀燈」
全者全様。そして何故か始まる言い争い
「そうねぇ、断ったことなら山ほどあるけどぉ……貴女と違って」
「この、言わせて置けば……!!」
たちまち喧騒に包まれる放課後の教室

いつの間にか、其処から姉妹の姿は消えていた


春は始まり
夏が絶頂
秋から落ちて
冬に終わる

季節に対する意見は人それぞれ
人の出会いと別れに重ねる人がいれば
恋愛に重ねる人もいる

恋はした者が勝つ
惚れさせた者が勝つ

恋に対して人はエゴを並べる
恋に答えはない
あるとすれば、各々の心の中に

恋に綺麗も汚いもない
そんなものは体験した本人にしか分からない

恋の答えが出るのは人による
それが恋と分かれば誰でも
幼稚園児でもお年よりでも

はたまた高校生でも……

~春、それは始まり~

「とっ届かねぇです」
乙女だって本は読む
その物事に詳しい者でも知らないことはある
それが好きであればあるほど
それに対する知識が欲しくなる
「これか?」
聞きなれた声がする
「あっありがとうです、てチビ人間!!」
見慣れた顔だ
「なんだよ、人がせっかく取ったのに」
「それはありがとうです」
非があれば謝るそれくらいは分かっている
「花の本か?……花好きなんだな」
花は嘘はつかない
素直だ
「そうですよ」
心から好きと言える

~春と言えば桜~

「蒼星石早くするです」
今日は何時もより早起き
「そんなに急がなくても大丈夫だよ」
「何を言ってるです花見ば場所どり゙からです」
今日は花見をする
一年の中で春にしか咲かない花
春の代名詞
「お弁当は出来たですよ後は蒼星石だけです」
「分かったよ、すぐに準備するから」
出来ればもっと早く行きたかった
花見は賑やって見るものだが
花は静かに見る方がいい
桜だって例外ではない
「まだですか?」
「待って、あと少しだから」

~季節は変わり・人も変わる~

「着いたです」
「人がいっぱいだね」
辺りを見渡してみれば
寝ている人や既に出来上がってる人
考えてみれば夜通しでいる人くらい居るだろう
「蒼星石が早く支度をしないからです」
「ごめんね、それより場所はどうするの?」
「そーですね」
辺りを見渡したが
何処も人がいっぱいだ
けど、一ヶ所だけは違った
「あそこにするです」
「?……人は少ないけど桜も少ないよ」
「いいから行くですよ」
「ちょっと待ってよ」
その場所だけが他とは違った
「隣空いてるですか?」
「空いてるよ」
「あっジュン君、おはよう」
「なんだお前たちか、おはよう」

「チビ人間は一人で花見ですか?」
「真紅たちに場所どり頼まれたんだよ」
天然というのか優しいというのか
「それにしてもこんなに早く来たんだからもっといい場所とれたんじゃないの?」
「そうかな?ほらここ、この桜の木の下にだけタンポポが咲いているんだぞ?」
「それがどうしたです」
「いや…花見って別に桜じゃなくていいんじゃないか?みんな桜、桜って騒いでるけどタンポポも春の花だしなんか可愛そうかなって」
「そうなんだ」
やっぱり優しいんだ
「そうなんですか」
同じ考えで場所を選ぶとは思いもしなかった
図書館の時もそう
気が付けば背は私よりも全然高くなっていて
それでいて、それでいて……


翠「起きるです!」ドスッ
ジ「ぐはっ何すんだよ!」
翠「何って学校に遅れるです!」
ジ「今日は休みだ!まったく!寝る!」
翠「あっ!(////) じゃぁしゃーねーから一緒に出かけてやるです!」ドカッ
ジ「ゲフッ!わがっだ、起きる起きるから!で何処に行きたいんだ」
翠「最初から素直にそういえばいーです!
  しゃねぇーからジュンが行きてぇ場所に今日は付き合うです。(/////)」
ジ「(やばっ!ツンデレ最高!真紅ごめん、僕はやっぱり!)」
翠「今日のお昼は何が食いてーですか?」
ジ「えっいいよ別に!適当にすませるから」
翠「まったく人が作ってやるっていってるんだから恩にきろです」
ジ「だからいいって!」
翠「まったく聞き分けのねぇーやつです。翠星石が作ってやるって言ってるんです!」
ジ「しつこいなー」
翠「手料理、なんですよ(しょぼーん)」
ジ「(あっしょげてる)翠星石の手料理食わせてください。お願いします。」
翠「まったくしょうがねぇから食わせてやるです!ふっふ~ん♪」
ジ「(おい、さっきの”しょぼーん”は?でも良いか翠星石 ご機嫌になったから♪)」
「わ・・・私は・・ち・・ちび人間の事が・・・すき・・・・・」
「!?」
「・・・すき・・ですぅ・・・。」
「お前・・それ本気で言って・・・っ!?」

自分の言葉でジュンの顔が驚いた顔になるのを見ると、翠星石はハッとした顔になり、
「や、やきですぅ!すきやきです、すき焼き!今日の夕飯はすき焼きにするように蒼星石に頼んでくるですぅ!」
・・・・などと意味不明な理由をつけ、
短いスカートがめくれるのも気にせず風のように下駄箱から消えていった。

「なんなんだよ、アイツ・・・。」
多分、赤くなっているだろう頬を隠すかのように、ジュンは下を向きながら家路に向かった。


それは刹那の出来事。
彼と私の唇が触れ合う。
その時間はとても長く、その味はとても甘く感じる。
彼をもっとこうして感じたい。彼にもっと私を感じてもらいたい。
でも素直になれない私はまた彼に反発してしまう。
少しずつでいい。彼に素直になろう。
「あの~…JUN?」
「ん?どうした?」
「よかったら今日翠星石の家に来ないですか?」
「いいのか?」
「はい。もちろんです。」やっとすこしだけ素直になれた。
彼との時間はまだ始まったばかりだ。


「ヤバイな。今日はちょっと飛ばさないと遅刻する!」
…彼は急いで足早と愛車にまたがり家を発つ。
シュィィィン…
…さて、彼が学校に向かう間に彼の愛車について少し説明しよう。
彼はコツコツとバイトしてつい最近、念願の単車を一括購入した。
彼とともに風を切るのはXJR400。俗に言うネイキッドスタイルの中ではタンデム(二人乗り)のしやすさは一二を争うと言われる代物である。
「んー、今日は日差しが気持ちいいなー。ん、あれは…」
彼の目に二人のショートカットと長髪の双子が写る。「い、急ぐですぅ、このままだと遅刻ですぅ!」
「も~僕はあれほど起きろってゆったのに翠星石が…」
「う、うるせぇです!て、あーー!!」
「お先に!二人とも急がないと遅刻するぞ!」
そして彼は一気に二人をぶちぬいていった。
「ちょっとまちやがれです!!……」
何か叫んでるようだったが彼は気にせずアクセルを握った。


カチ…
キーを回しエンジンを止める…ここはとある学園近くのお好み焼き屋の駐車場。XJRのとなりには青のZRXが並ぶ。本来ならもう一台止まっているはずなのだが、今日はまだ来てないようだ。
なぜここの駐車場に止めていいのかと言うと、心の広い店主がここでバイトしているZRXの持ち主以外にも、よく店に顔を出す友人にも使わせてあげるとのことだ。
…そして彼は降りる時あることに気づいた…
「あ…ヘルメット着けるの忘れてた…」