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熱血!ビー魂~ラストショット~

昼休みの屋上で初めてのキスを交わしたJUMと蒼星石。
それを覗いていた薔薇水晶は呟く。

薔「・・・あきらめないから」

(そう・・・あきらめない・・・ 例えジュンが蒼星石を好きでも・・・
 あの時の・・・あの顔をしたジュンは・・・ 私だけが知ってる・・・私だけのスナイパー・・・
 あの顔だけは蒼星石にも・・・誰にも渡さない・・・
 また見たい・・・見つめ続けたい・・・)

それは彼女にとって初めての恋だったのかもしれない。多少歪んではいても・・・


薔薇水晶は午後の授業の間ずっと考えていた

薔(今日たくさんジュンとおしゃべりした・・・ 楽しかったし・・・ジュンも楽しそうだった・・・
  でも・・・ あの顔にはならなかった・・・どうして・・・?
  ワイルドワイバーンがあって・・・私がいて・・・楽しいことしてるのに・・・
  もっと・・・色々試してみよう・・・)

全ての授業が終わって放課後。JUMは帰り支度を済ませ、ふと蒼星石を見る。
その視線に蒼星石も気付き一瞬視線が絡まる、だが次の瞬間には二人して赤い顔で俯く。

J(キスしちゃったんだよな・・・蒼星石と・・・///////)
蒼(僕・・・あんな大胆なこと・・・///////)

このテレ具合では周りに付き合っていることを打ち明けるのはまだ先になりそうだ。

「ジュン・・・」
呼ばれる声に気付き顔を上げるJUM。そこにいたのは薔薇水晶だった。
J「薔薇水晶・・・ どうした? てかごめんな、昼間勝手にいなくなって」
薔「別にいい・・・気にしてない・・・」
J「ん、でも、お詫びとワイバーンのお礼もかねて今度なんか奢るよ」
薔「あ・・・それなら・・・今日ちょっと付き合って・・・」
J「えっ? 買い物か何かか?」
薔薇水晶はコクリと頷く。
いいよ、と答えかけてJUMは少し思い止まる。
J「(昼間蒼星石に『僕だけを見て・・・』って言われたばっかなのに、そんなことしたらまずいよな・・・
  もう蒼星石を傷つけるようなことはしたくないし、ここは薔薇水晶には悪いけど・・・)
  えっと、薔薇水晶」
蒼「僕も一緒に行っていいかな?」
いつのまにかJUM達のそばに蒼星石が来ていた。
J「蒼星石・・・?」
薔「・・・別に・・・いいけど・・・」

蒼「翠星石ごめんね、今日はちょっとジュン君と一緒に薔薇水晶に付き合うから、先に帰ってて」
翠「別にかまわないですけど・・・ あまり遅くなるんじゃないですよ?」
蒼「わかってるよ」
一人で帰る翠星石を見送る蒼星石とJUM。
J「・・・良かったのか?」
蒼「うん、翠星石にはちょっと悪かったけど・・・
  (ジュン君と薔薇水晶と二人っきりにするのは嫌だし、ジュン君に断らせるのも悪いから
   これが一番いい方法なんだ・・・ ごめんね翠星石・・・)」
薔「それじゃ・・・行こ・・・」

こうして三人は学校を後にした。

学校を出て5分ほどたった頃JUMがたずねた。
J「で、何を買いに行くんだ?」
薔「都市伝説・・・」
J・蒼「はぁ?」
J「お前、都市伝説ハンターでもやってるのか?」
薔薇水晶はクスリと笑って答える。
薔「残念だけど違う・・・ 私が探してるのはコミックバーズ・・・」
コミックバーズ、発行部数が少なく置いてある本屋が限られるため、
目撃件数が少なく一部から都市伝説と呼ばれる漫画雑誌である。
蒼「ということは本屋だね、どこの本屋に行くの?」
薔「手当たりしだい・・・都市伝説は伊達じゃない・・・」(キラーン☆)

それから3軒の本屋を回るが目的の品は一向に見つからない。
J「本当に無いんだな、都市伝説って呼ばれるのも頷けるよ・・・」
蒼「本当だね・・・」
薔「まだまだこれから・・・」

三人は更に4軒の本屋を回るがやはり見つからない。
J「ここら辺の本屋そろそろ全滅じゃないか?」
蒼「うーん、僕の知ってる本屋はもう無いや・・・」
二人を眺めつつ薔薇水晶は思う。
薔「(ずっと一緒にいるけど・・・やっぱりジュンはあの顔にならない・・・
  どうすればいいんだろう・・・?)少し・・・休憩しよ・・・?」
そう言って薔薇水晶は二人を近くのゲームセンターへ誘った。

蒼「僕こういう所あまり来たこと無い・・・」
J「そっか、僕はベジータ達とたまに・・・ 薔薇水晶は?」
薔「結構・・・」

薔(ゲームをしていれば見られるかもしれない・・・)
そう考えた薔薇水晶はJUMを色々なゲームに誘った。
格闘ゲーム、シューティングゲーム、パズルゲーム、どれもそこそこ上手いが薔薇水晶の見たい顔にならない。
もしかしたらと思って誘ったガンシューティングでも結果は同じだった。
薔(ダメ・・・どうして・・・? やっぱりビーバトルじゃないとダメなのかな・・・?)

薔薇水晶が考えてる横でJUMは蒼星石に話しかける。
J「ごめんな、長い時間つき合わせちゃって」
蒼「気にしないで、僕はジュン君と一緒にいられるだけで楽しいから/////」

三人はゲームセンターを後にして次の本屋に向かった。

薔「ここが最後の本屋・・・」
薔薇水晶がそう言った本屋は11軒目だった。もしここにも無かったらあきらめるしかないが・・・
薔「あった・・・」
最後の最後に行った店で見つかる、物探しをしている時はよくある事である。
とりあえず目的の品を手に入れた三人は店を後にする。
J「良かったな、見つかって」
薔「うん・・・(でも・・・ジュンのあの顔は見れなかった・・・)」
薔薇水晶がJUMの顔を覗き込んでいたその時!
バッ!
薔「?!!」
自転車に乗った男が薔薇水晶の手からカバンを取っていった。
蒼「ひったくりだ!」
急いで追いかける蒼星石。
J「蒼星石!(自転車相手じゃ、いくら蒼星石でも・・・ 仮に追いつけても蒼星石が危険だ)」

その瞬間、JUMの目つきが変わる。

バンッ! JUMは懐からワイバーンを取り出し、瞬時に撃った。

JUMの放ったショットは蒼星石を追い越し、ひったくり犯の自転車の前輪ブレーキと前輪の間に突き刺さる!

ギギギィィイッィィ!! ガシャァァン!! 自転車ごと転倒するひったくり犯。
犯「くそっ!!」
ひったくり犯は転倒した自転車とカバンを置いて逃走する。

その姿を見て安心したJUMは薔薇水晶と自分のマシンに自慢げに笑いかける。
薔(あっ・・・!)
そこには薔薇水晶が求めていた顔があった。

薔(ずっと見たかった・・・見続けていたかった顔・・・ やっと会えた・・・私だけのスナイパー・・・
  でも・・・きっとまたすぐ消えてしまう・・・ どうせ消えてしまうなら・・・
  他の誰かに・・・蒼星石に見られる前に・・・ 自分で・・・)

薔薇水晶はJUMに顔を近づけ・・・

J「え・・・?」

その時蒼星石は倒れた自転車に追いついて、薔薇水晶のカバンを拾って振り返る。

蒼「えっ・・・!?」


振り返った蒼星石の目に映ったものは、自分以外の少女が彼とキスをしている姿だった・・・

蒼(これは夢だよね、悪い夢・・・ だってこんな事・・・)

蒼星石は自分の目に映る光景が信じられなかった、否、信じたくなかった。
JUMに薔薇水晶が口付けをしている光景、それを見たくなくて彼女は俯いた。

突然のことに停止していたJUMの思考はやっと動き始め、JUMは薔薇水晶を引き離す。
J「――――ッ!(ど、どうなってんだ!? 何でいきなりこんなこと・・・!?)」
引き離された薔薇水晶は少し寂しそうな顔をしていた。
薔(やっぱり消えちゃった・・・ でもいい・・・自分で消したんだから・・・
  少しの間でも触れ合えたから・・・)
今の彼女はそれで満足だった。

混乱しているJUM、少し寂しげだが満足している薔薇水晶。
その二人に俯いたまま近づく蒼星石。

J「そ・・・蒼星石・・・」
なんと言えばいいのかわからないJUM。
ゆっくりと口を開く蒼星石。
蒼「・・・ハイ、今度からは気をつけなきゃダメだよ・・・」
俯いたまま薔薇水晶にカバンを差し出す。
薔「ありがと・・・」
蒼「・・・じゃ、僕帰るね、翠星石が心配してると思うし・・・」
そう言って走っていってしまう蒼星石。
J「ま、待ってくれ蒼星石!」
走っていった蒼星石を追いかけるJUM。
一人残された薔薇水晶は他の誰にも聞こえない程度の声で呟く。
薔「誰にも渡さない・・・私だけのスナイパー・・・」
彼女は微かに笑っていた・・・

JUMは必死に蒼星石を追いかけていた。
蒼星石の足はJUMよりも速いのでなかなか追いつけない、引き離されないだけマシだろうか。
追いかけっこを続けるうち蒼星石のスピードが落ちて来たので、JUMはすぐ後ろまで追いつき左手を捕まえる。
徐々にスピードを落とす二人、最終的に歩くのもやめ立ち止まる。
激しく息を切らしながらも口を開くJUM。
J「ハァ、ハァ、蒼星石・・・ ハァ、ハァ」
蒼「・・・ジュンくん・・・(こんなに息を切らせて追いかけてきてくれたんだ・・・ 嬉しい・・・でも・・・)」
J「ハァ、蒼星石・・・ ハァ、ごめんな・・・」
蒼「謝らないで・・・(ジュンくんが悪いんじゃない・・・ でも・・・)」
J「ハァ、付き合い始めたばっかだってのに・・・ ハァ、お前を悲しませるようなことしかしてない・・・」
蒼「そんなこと無いよ! ジュンくんは悪くない!(でも・・・)」
J「フゥ~、蒼星石・・・ 僕には嘘付かなくてもいいよ・・・」
蒼「!!」
J「昨日みたいに罵って構わないから、自分の中に溜め込まないでくれ・・・頼む」
蒼「うぅぅ・・・」
蒼星石はJUMに自分の顔を押し付けるようにしてつかまる。
そんな蒼星石をそっと抱くJUM。

蒼「ジュンくんのばか! ばかぁ! ジュンくんはダメなの!!
  他の子に優しくしちゃダメなの!! キスなんかされちゃダメなの!!
  僕だけを見てくれなきゃ嫌だよ!! ヒック、ヒック」
零れ落ちる涙・・・
J「(泣かせた・・・ 最低だな僕は・・・)ごめん・・・ダメな彼氏だな僕は・・・」

JUMはそうして蒼星石の想いを聞き続けた・・・

泣き止んだ蒼星石はスッキリした顔をしていた。JUMはそんな蒼星石を安心した顔で見つめていた。
蒼「ごめんね・・・ワガママなことばかり言って・・・///////」
J「いいんだ、蒼星石の本心が聞けて嬉しかったよ」

JUMは蒼星石の手を握って家まで送った。
家に入る直前、立ち止まる蒼星石。
蒼「僕、目腫れてないかな?」
J「少し、腫れてるな・・・ 僕も一緒に行くよ」
蒼「えっ、でも・・・」

ピンポーン インターホンを鳴らすJUM。
翠「ハイハイ、どなたですぅ? ってJUM、と蒼星石?」
J「こんばんわ」
蒼「ただいま・・・」
翠「蒼星石を送ってくれたですか? って、蒼星石その顔どうしたです!?」
蒼「あ、あのこれは・・・」
J「僕のせいだ」
蒼「ジュン君! 違うんだ翠星石、ジュン君は悪くなくて」
翠「・・・」

パシィィィン! 翠星石の平手打ちがJUMの頬を打つ。

蒼「あっ!」
翠「蒼星石に免じてこれくらいで勘弁してやるです
  でも、もし今度また蒼星石を泣かせるようなら、こんなもんじゃすまないですよ」
J「ああ、肝に銘じとく(ありがとな、翠星石)」
正直JUMは誰かに殴って欲しかったのだ、蒼星石を泣かせるような最低で情けない自分を戒めるために。
J「それじゃ、僕はこれで・・・」
蒼「うん・・・おやすみなさいジュン君・・・」
翠「また明日ですぅ」

二人の家をあとにしたあと一人呟くJUM。
J「このままじゃいけないよな・・・」
彼はある決心を固めた。

次の日の朝、教室。すでにほとんどの生徒が登校している。
J「(そろそろいいかな・・・)薔薇水晶」
蒼(ジュン、君?)
薔「何・・・? ジュン・・・」
ワイバーンを差し出すJUM。
J「コイツ、やっぱり返すよ」
薔「どうして・・・?」
J「僕には受け取れないから、あと昨日みたいなことも止めてくれ」
薔「どうして・・・?」
JUMはあえて周りに聞こえるような大きな声で言った。

J「僕は蒼星石と付き合ってるからだ!」

蒼(///// じゅ、ジュンくん!)

「マジかよ」「いつの間に」「俺の蒼嬢を」「あいつー」
周りがざわつく中、薔薇水晶は冷ややかに答える。
薔「知ってる・・・ 昨日の昼休み見てたから・・・」
J「(見られてた///// いやいや、今は恥ずかしがってる場合じゃない)だったら何で!?」
薔「関係ない・・・ あの時の・・・ワイバーンを構えてる時のジュンは・・・私だけのスナイパーだから・・・」
J「何言って―――」
薔「ね・・・ジュン・・・ ビーバトルしよ・・・?」
J「ふざけるな、そんな事!」
薔「・・・蒼星石の眼って・・・綺麗だよね・・・ まるでビーダマみたい・・・
  ビーダマぶつけたらどうなるかな・・・?」(クスクス)
J「っ! 薔薇水晶、お前・・・! ・・・わかったよ、受けてやるよ
  その代わり蒼星石には手を出すな、それと僕が勝ったら僕にこだわるのもやめろ」
薔「ふふふ・・・」

その時チャイムが響いた。
梅「ほらホームルーム始めるぞ~」
J「すみません、ホームルームの宿題忘れたんで廊下に立ってます」
薔「同じく・・・」
梅「えっ? そうか・・・」

廊下に出て行く二人を心配そうに見つめる蒼星石。
蒼「ジュン君・・・」

そして半ば蚊帳の外な他の薔薇乙女達。
銀「なんだか薔薇水晶の様子がおかしいと思ってたけどぉ、こんなことになってるなんてねぇ」
真「まったくなのだわ」
翠「昨日の蒼星石もこういうことだったんですね」
金「修羅場かしら」
雛「しゅらば?」

とりあえず他の生徒を含め誰も梅岡の話を聞いていないのは確実だった。

廊下に向かい立つJUMと薔薇水晶、二人の丁度中間あたりにバスケットボールが一つ置いてある。
薔「バトルは1on1・・・ 互いにボールを打ち合って相手側のラインをボールが超えたら勝ち・・・
  自分のラインより後ろに下がったら負け・・・ 直接ボールに触れても負け・・・」
J「わかった、始めようか(めちゃくちゃパワーが重要だな、そこは連射で補うしかない)」

3・・・2・・・1・・・スタート!

J「先手必勝っ!」ババババババババンッ!!
JUMのショットを受けてバスケットボールは薔薇水晶のラインに向かっていく。
薔「ふふ・・・」ドユゥゥゥン!
ボゴァ!
なんとあれだけの連射を受けたボールが、たった一回のショットで逆転しJUMのラインへ向かっていく。
J「なっ、たった一発で!?(いや、違う、薔薇水晶が持ってるのはアイアンサイクロプスじゃない
  あれはバーニングアトラス! くそっ! トリプルバーストか!)」

バーニングアトラス、上から押し出すという特殊なトリガー機構を搭載することにより
力の弱い人でも強力なショットを打つことができるマシンである。
だがこのマシンの真の恐ろしさはその特殊なトリガー機構が成せる3発同時発射、トリプルバーストである。

J「くそったれ!(そういや、アイツ僕のことスナイパーって呼んでたな・・・
  それでバーニングアトラスを選んだってわけか・・・)」ババババババババンッ!!

食い止めるので精一杯なJUM。

薔「・・・(まだあの顔にならない・・・なら・・・)」
薔薇水晶はマシンのトリガーに拳を叩きつけた! ドギュゥゥウン!!

ボグァァ!! ハンマーショットと呼ばれるバーニングアトラス最強のショットを受けてボールはバウンドし宙を舞う。

J「そこまでやるか・・・!(落ち着け、床にあろうが空中にあろうがやることは一緒だ)」バババババンッ!
確かにやること事態は変わらないが、上下に動く分、格段に狙いにくくなったのは間違いない。
バシーン! バウンドするボール、それを見て目の色が変わるJUM。
J「(☆ 大逆転の手が見えた!)つぁ!!」バババババババババババンッ!!

超連射で向かってくる勢いを止めるJUM、だが薔薇水晶が次のハンマーショットを撃とうと腕を振りかぶっていた。
J(やべっ! アレを決められたら完全にアウトだ!)バババババババババンッ!!
JUMはボールの天頂部分にショットを当てボールの落下スピードを速める。
ドギュゥゥウン!! 放たれるハンマーショット、だがそれはボールに当たることなく通り過ぎていく。
薔(ハンマーショットを防いだ・・・ さすが・・・でもまだスナイパーの顔じゃない・・・)

バシーン! JUMのショットで落下速度を増したボールは高く舞い上がる。
だがそれまでショットを打ち続けていたJUMが撃つのをやめてボールを見つめている
薔(?)
J(チャンスは一瞬、ここ一回きりだ・・・!)

上昇を終え自由落下を始めたボールはどんどん床へと近づいて行く。

J(・・・・・・・・・・・・ここだ!)バンッ!

JUMが撃ったのはたった一発のショット、まともに当てても重いボールを動かせはしない貧弱な力・・・
だが、JUMが狙ったのはボールがバウンドする寸前のボールと床の間!

ドコッ! ビーダマという楔により縦のベクトルを横に変化させるボール。
薔(!!)

バシーン! バシーン! バシーン! バシーン! ボールは細かいバウンドをしながら猛スピードで薔薇水晶に向かう。

薔(すごい・・・やっぱりジュンはスナイパーだ・・・)ドギュゥゥウン!!
ボグァァ!! バシーン! バシーン! バシーン! ハンマーショットが炸裂するもボールの勢いは止まらない。
薔「(ダメ・・・間に合わない・・・)あ・・・」
バシーン! ドンッ、バシン! バシン! コロコロ・・・
薔薇水晶にぶつかるボール、勝敗は決した・・・

J「俺の勝ちだな・・・」
緊張の糸が切れて、まじめな顔を少し崩すJUM。
薔「あ・・・(あの顔だ・・・/////)」
薔薇水晶がJUMに見惚れていると・・・
蒼「ジュンくん」
教室から蒼星石が出てきた。
J「蒼星石・・・?」

実はみんな梅岡のホームルームそっちのけで二人のバトルを見ていたのだ。

だが、蒼星石を見た途端愕然とした表情になる薔薇水晶。
薔「(ダメ・・・見ちゃダメ・・・ ジュンのあの顔は・・・ 私だけの・・・)ダメ・・・!」ドギュゥゥウン!!
蒼星石に向かってハンマーショットを撃つ薔薇水晶。
瞬時に気付いたJUMは蒼星石を自分に引き寄せ、ショットを撃つ!
薔薇水晶のショットは蒼星石からはずれ、JUMのショットは薔薇水晶の手からバーニングアトラスを弾き飛ばした。
薔「あっ・・・!」
蒼「じゅ、ジュンくん・・・?」

蒼星石は見上げたJUMの眼つきがいつもと違うことに気が付いた。怒っているのである、それも大激怒だ。

J「約束を破った上に、人を狙ってはいけないっていう最低限のルールすら無視しやがって!
  僕の蒼星石にこれ以上何かする気なら、僕もただじゃおかない!!
  消えろ! 今すぐ僕の前から消えろ!!」

薔「あっ・・・ぅぅ・・・」
走っていってしまう薔薇水晶。

銀「薔薇水晶!」
J「水銀燈・・・」
薔薇水晶を追いかけようとする水銀燈を呼び止めるJUM。
銀「何? 行くなって言われても行くわよ」
J「そこのバーニングアトラスと一緒にあいつに渡しておいてくれ、僕にはもう必要ないから・・・」
そう言ってワイバーンを差し出すJUM。
水銀燈は無言で受け取り、アトラスを拾ってから薔薇水晶を追いかける。

蒼「ジュンくん・・・//////」
J「蒼星石・・・?」
蒼「そろそろ離して・・・ みんなの前で恥ずかしいよ・・・//////」
J「へっ?」
気付けば自分のクラスだけでなく他のクラスの連中までJUM達を見ていた。
「二人ともアッツいねー」「ひゅーひゅー」「僕の蒼星石だってよ?」「キャー妬けるわー」
梅「桜田、先生感動したぞ お前にそんな才能があったなんて」

それに気付いたJUMは蒼星石を離し、言葉も無く赤面してしまう。
今後しばらくはからかわれるネタに不自由しないだろう・・・

その頃、薔薇水晶は屋上で一人泣いていた。
JUMのあの顔が自分だけのものでなくなった事、蒼星石にショットを向けてしまった事、
そしてJUMに剥き出しの怒りをもって拒絶された事、すべてが悲しくて涙が止まらなかった。
銀「ここにいたの・・・」
声に振り返る薔薇水晶。
薔「銀ちゃん・・・」
ゆっくりと近づく水銀燈。
銀「バカねぇ、大切な人にあんなことされたら誰だって怒るわよぉ」
薔「・・・」
銀「これジュンから頼まれたの、あなたに渡してくれって」
水銀燈はアトラスとワイバーンを差し出す。それを受け取ってまた大粒の涙をこぼす薔薇水晶。
薔「・・・もう本当に・・・私のスナイパーじゃないんだね・・・ ジュン・・・」
銀「良かったら話してくれない? どうしてこんな事をしたのか・・・」

薔薇水晶は水銀燈にこの前のサバイバルゲームからあったすべての事を話した。

銀「なるほど、そのジュンの顔を独り占めしたかったわけねぇ」
コクリと頷く薔薇水晶。
薔「でも・・・もうダメ・・・ みんなに知られちゃったし・・・ジュンは蒼星石の・・・」
銀「(これがきっとこの子の初恋だったのねぇ、初恋は実らない物だって言うけど
  それじゃ慰めにもならないわぁ・・・ ☆ そうだ・・・)それじゃあこう考えたら?」
薔「・・・?」
銀「薔薇水晶の好きだったスナイパーはその子の魂で、JUMに時々乗り移ってた、とか・・・」
そう言って水銀燈はワイバーンを指差す。
薔「・・・」
ワイバーンをじっと見つめる薔薇水晶。するとJUMのあの顔と同じものがちらついて見えた。
薔「!・・・」
銀「ねっ・・・」
薔「(そうなのかも・・・ そうだったら・・・今度こそは間違いなく私だけのスナイパーだ・・・)
  うん・・・ ありがとう銀ちゃん・・・」

今はこれでいいのだ、こんなごまかしでもこの子の失恋の痛みが少しでも和らぐのなら・・・
水銀燈はそう強く思った・・・
結局水銀燈と薔薇水晶は2時間目の休み時間に帰ってきた。
薔薇水晶はみんなに存分にからかわれていたJUMと蒼星石に、心から頭を下げてなんとか仲直りできた。


そしてすべての授業が終わり帰路につく薔薇乙女+JUM。

真「まったく、誰かさんのせいで教室が騒がしくてしょうがなかったわ」
翠「まったくですぅ、『僕の蒼星石』とかほざいてたバカのせいですぅ」
金「ラブラブかしら~」
雛「あつあつなの~」

言いたいほうだいな4人を尻目に赤面しつつ蒼星石に話しかけるJUM。
J「ごめんな、僕のせいで・・・」
蒼「ううん、いいよ だってあの時言ってくれたこと、嬉しかったから・・・////////」
J(////////)

なんだかんだでラブラブな二人の後ろには、歩きながら真剣な眼差しでワイバーンを見つめる薔薇水晶と
それを見守る水銀燈の姿があった・・・


/終わり





  • ちょと、テストしてみた。 テスト作品に選んだ理由は蒼星石メインだったから、以上。 -- 名無しさん (2006-02-07 18:09:22)
  • 色々書き込んでみてね☆ -- 名無しさん (2006-02-07 18:19:09)
  • 毎度乙です。これ読みたかったんす,テスト -- 名無しさん (2006-02-07 18:27:42)
  • ってか、このタイトルで作者納得すんのか?それが心配だ -- 名無しさん (2006-02-07 19:34:14)
  • 作者です、熱いタイトルをありがとうございましたw -- 名無しさん (2006-02-07 19:40:44)
  • ワイルドワイバーンでバーニングアトラスに勝つのは無理ありませんか? -- 名無しさん (2008-01-01 22:37:15)
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