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J「お前らいい加減にしろぉぉぉぉぉぉぉーーー!!」
教室の外まで響く声、薔薇乙女達の理不尽な要求にJUNが叫びをあげる・・・まぁ、いつも通りの光景だ。
だが、いつもと違っていたのはその叫びの主を嬉々とした顔で見つめる影があったことだ。
?「見つけた・・・」


後日。
「おーい桜田、二年の先輩がお前を呼んでるぞー」
J「俺?」
翠「二年からの呼び出しなんて、何か目をつけられることでもしたですか?」
J「いや、覚えがないけど」
銀「もしかしたら告白かもよぉ」
蒼(えっ!)
J「いや、それこそ覚えが無い。ま、行って来るよ」
廊下に出るJUN、そこにいたのはやはり見覚えのない先輩。
JUMに気付いた先輩が声をかけてくる。
?「桜田君・・・だよな」
J「あ、ハイ、そうですけど」
?「僕と一緒に歌わないか?」
J「はい?(何言ってんだこの人)」
?「あぁー! ごめん、ごめん、焦りすぎた・・・ えっと、ちょっと待って整理するから・・・」
J「はあ・・・(うーん、いよいよもってワケがわからん)」
?「ぅん、ごほん えー、今度文化祭があるだろ? その文化祭のステージで僕の作った曲を歌って欲しいんだ」
J「・・・えっと、これってバンドの勧誘かなんかですか・・・?」
?「うーん、まぁそんなとこ」
J「マジですか?」
?「マジもマジ、大マジだよ」
その先輩の真剣な表情にJUNはしばらく言葉が出なかった・・・

?「今すぐ返事してくれとは言わない、明日また返事を聞きに来るから。とりあえずコレを聴いてみて」
彼はJUNに一枚のMDを渡す。
?「それじゃ」
去っていってしまう先輩、JUNはしばらくの間呆然としていた。

教室に戻ったJUNを薔薇乙女達が出迎えた。
真「で、なんだったの?」
金「告白かしら?」
J「いや男だったし、たいしたことじゃないよ・・・(まさかバンドに誘われた、なんて突飛な事は言えないよなぁ)」
蒼(良かった・・・)
銀「ふぅ~ん」


学校が終わり家に帰ったJUNは先輩に渡されたMDを聴いてみる事にした。
プレーヤーにMDを入れ、ヘッドホンをしてから再生する。

流れてくる激しいビートとサウンド。
J「ロックだな・・・」
あの先輩が作ったと思われるその曲は、プロのそれと比べると稚拙な部分があったが
それ以上に胸の奥に伝わる何か熱い物があった・・・
J(いい曲だな、でも何かが足りない・・・ このヴォーカルは先輩だろうか?
  確かに上手い、上手いけど・・・)
JUMはその曲を何度も何度も繰り返し聴いた・・・

翌日。
教室前の廊下に先輩の姿を見つけたJUNは、自分から彼の所へ向かった。

J「先輩」
?「おー、桜田君。で、決めてくれた?」
J「ちょっとそのことで聞きたいことが、ここじゃなんなんで場所移しませんか?」

JUNと先輩は普段人が来ない校舎裏に行った。

J「あのMD聴かせて貰いました」
?「そう、でどうだった?」
J「聴いてて感じるものがありました、あのヴォーカルは先輩ですよね。
  とても上手いと思いました、でも・・・」
?「・・・何かが足りない」
J「・・・はい」
?「そうなんだ、あの曲で伝えたい物を表現するには僕のヴォーカルじゃダメなんだ、
  もっと力を持ったヴォーカルじゃないと・・・」
彼の想いはわかった、だがJUMはまだしっくり来ない事があった。
J「・・・何で俺なんですか?」

?「・・・僕が歌い手を探していた時聞こえたんだ、君の叫ぶ声が・・・
  その瞬間直感した、『ああ、コレだ・・・!』って・・・」

J「(それだけで・・・?)悪いですけど、俺はそんなに歌が上手いわけじゃ・・・」
?「いいんだ、上手くなくたって。僕は君に僕には無い力があるのを感じた、その力が必要なんだ」
彼の必死な顔に戸惑うJUN。

J「・・・先輩は十分上手いじゃないですか、確かに納得はいってないのかもしれないですけど
  俺なんかに歌わせるよりは先輩が歌った方が・・・」
?「確かに、ただ自分の作った歌を披露するだけならそれでもいい。でも、それだけじゃダメなんだ・・・
  コレが僕がこの学校でできる最初で最後の自己主張だから・・・」
J「えっ?」
?「僕は今度の文化祭が終わったら転校するんだ。・・・僕は自己主張の苦手な人間でね、当然あまり目立つ存在じゃない
  転校してしばらくすれば、きっとみんなに忘れられてしまうだろう・・・
  ・・・だから、みんなの中に何か僕がここにいた証を残したいんだ
  その為に君の力を貸して欲しい!」

彼の熱意はJUNの心を揺さぶった、何よりJUNは自分の力をここまで買ってくれたことが嬉しかった。

J「俺で・・・力になれるなら」
?「本当かい、ありがとう!」
J「詳しい話、聞かせて下さい」

話を聞くとJUNのメインヴォーカルと彼のサブヴォーカルだけで、バンドというわけではないらしい。
そして明日の放課後から練習を始めたいということを了承して、その場は解散した。

そして、次の日の放課後。
翠「さーて、帰るですぅ」
J「悪い、俺今日ちょっと用事があるんだ」
真「何の用事なの?」
J「いや、たいした用じゃないんだ。じゃあな」
そう言ってJUNは先輩と約束した場所へ向かった。

先輩が指定した場所は普段は閉鎖されている三号棟の屋上、ここなら大きな声を出しても他の人に気付かれる心配は無い。
?「あ、来たね桜田君」
J「本当に入れるんですね、ココ」
?「うん、ふとしたことで知ったんだココへの入り方。まぁ、ちょっとした秘密基地って感じかな」
J「案外子供っぽいですね、先輩」
?「あはは、そうかもね。じゃ、始めようか、まずは軽く歌ってみて」
先輩はそういって、電池式のラジカセの再生を押した。
流れ出すメロディー。
J「~~~~~~~~♪」

曲が終わる。
?「うん、曲はもう覚えたみたいだね。でもなんかテレがあるね、ここには僕と君しかいないからテレ無くていいよ」
J「はぁ・・・(と言われても、やっぱり人に歌を聴かせるのは恥ずかしいんだよな・・・)」
?「じゃ、もう一回行こうか、今度は本気で」

J「ーーーーーーーーー♪」
?「うーん、ちょっと上手く歌おうとしすぎてるね
  上手く歌おうと思わなくていいからもっと内側から力を解放する感じで・・・」
J「と言われても・・・」
?「わかった、今度は僕も一緒に歌うよ。桜田君は内側から力を解放するイメージを意識して
  歌の方は僕が引っ張るから」
J「あ、はい」
再度流れ出すメロディー。

J(内側から力を解放するイメージ・・・)
先輩の声に引っ張られてJUNも口をあける。

J「――――――――――――――――――――――――――!!」

脳髄が痺れる様な感覚、身体の中から音が湧き出てくるようなイメージ・・・
JUNが今まで感じたことの無い感覚だった。

J(なんだろ、キツイけど・・・ 気持ちいい・・・)

曲が終わる。
J「はぁ、はぁ、はぁ・・・(なんだろこの感覚・・・)」
?「お疲れ様、初めて出したとは思えない、凄く力のあるヴォイスだったよ」
J「はぁ、はぁ、先輩・・・ 俺もっと歌ってみたい・・・」
?「気持ちはわかるけど、今日はここまでね。急に強い力を出すと喉が潰れちゃうから、だんだん慣らしていかないと
  はい、のど飴」
先輩からのど飴を受け取って口に入れるJUN。
J「・・・美味しいですね、こののど飴(梅味かな・・・)」
?「でしょ、僕のお気に入りなんだコレ」
二人はしばらく休憩してから屋上を後にした。

それからも二人は二日おきに練習をつづけた、二日おきにした理由はJUNの喉を労わったためだ。

?「サビの部分はもっと一気に走り抜けるように!」
J「――――――――――――――――――!!!!」

?「完璧、もう言うことないよ!」
J「はぁ、はぁ、本当ですか?」
?「うん、声が安定するようになってきたし、もしかして腹筋でも始めた?」
J「・・・バレましたか、まぁ毎日チョコチョコと」
?「やっぱり、本当に凄いよ」
J「それでも歌い終えた後は腹筋も含めて体中が痛いですけど・・・」
?「それじゃ、今日はこれくらいにしようか。はい、のど飴」
二人の練習の最後はやっぱりのど飴で終わるのである

文化祭二日前、クラスの出し物の準備を程ほどに終わらせみんなが帰り始める。
真「さて、帰りましょ」
J「ああ、俺今日もちょっと用事があるから」
金「またかしら」
J「じゃな」
足早に去って行くJUN。
銀「なぁんか、あやしいわねぇ」
翠「どういうことですぅ」
銀「JUNが最近『用事があるから』とか言ってどっか行っちゃうじゃない?
  妙に楽しそうだしぃ、もしかしてこれは・・・」
蒼「これは?」
銀「彼女でもできたんじゃなぁい?」
一同「えーーーーーっ!!」
真「下僕のくせに彼女だなんて生意気だわ!」
翠「そうです、相手はどこのどいつですか!」
蒼「ま、まだ、そうだと決まったわけじゃないよ(でも、もしそうだったら・・・)」
金「そういえばこの間ジュンが呼び出されてから、どこかに行くようになったのかしら!」
雛「でも相手は男だって言ってたの~」
薔「ボーイズラブ・・・」

            •  彼女達を重い沈黙が包んだ。

JUNは急いで秘密基地へと向かう、最近のJUNは先輩と行う練習が楽しみでしかたなかった。
今日は文化祭前の最後の練習日、いわば最終調整だ。自然と気持ちが高ぶる。
J「遅くなってすみません!」
?「・・・・・・」
いつもなら笑って迎えてくれるはずの先輩が今日はだんまりで暗い顔をしていた。
J「先輩・・・?」
?「ああ、桜田君・・・ ごめん、気が付かなくて」
J「どうかしたんですか?」
?「君に謝らなくちゃいけない・・・」
まったくわけがわからないJUN。
?「ステージで歌えなくなったんだ・・・」
J「えっ!」
?「ステージを使える時間が都合で短縮されたんだ、それで僕達のライブが切られて・・・」
J「・・・」
?「今まで付き合わせておいて、本当にごめん!!」
J「・・・K先輩」
K「桜、田・・・?(名前で呼ばれるの初めてだ・・・)」
J「ステージをジャックしませんか?」
K「えっ、えーーーーーーっ!! そ、それってステージを乗っ取るって事だよな・・・?」
J「ロックでしょ?」ニヤリ
Kはしばらくの間呆然としていたが、突如笑い出す。
K「ふふっはははっ、確かにロックだねそいつは! うん、ここまで来たんだからやってやろうか、桜田!」

この瞬間、今まで二人の間にあった先輩後輩の垣根が完全に消えた。
それはこの二人が本当の意味でチームになった瞬間であった。

練習はとりあえず中止し、二人はステージジャックの計画を立てた。
J「やっぱり人手がいるな、あいつ等を引き込むか・・・」
K「あいつ等って?」
J「俺の悪友です、多分手を貸してくれると思います。そうそう、気になってたんですけど」
K「ん?」
J「俺達のバンドって言うか、チーム名って決まってるんですか?」
K先輩は軽く思案する、やはり決めてなかったようだ。
K「そうだね~、僕達のチーム名『JUNK Boys』ってのはどうかな?」
J「はは、即興で考えた割にはそれっぽいですね。何か由来でもあるんですか?」
K「笑うなよ、桜田の名前のJUNと僕の名前の頭文字Kを合わせて『JUNK』、そして僕らはまだ少年だから『Boys』
  ってね、そのまんまだろww」
J「ていうかそれだと俺がメインじゃないですか、先輩がリーダーなのに・・・」
K「おいおい、どっちがリーダーなんて決めた覚えないよ、桜田がメインボーカルで僕がサブボーカル
  だからこれでいいんだよ」
J「でも・・・」
K「いいんだよ、僕は桜田のおかげであきらめずにすんだんだから・・・
  ・・・あの時、自分のヴォーカルじゃダメだって気付いた時、本当はあきらめようと思ってた
  でも桜田、お前を見つけた・・・ そして今日もあきらめかけてた僕にステージをジャックしようって言ってくれた・・・
  本当に感謝してるよ」
J「K先輩、感謝するのはまだ早いですよ。まだライブどころかステージジャックの目途すら立ってないですから
  そういうのは全部終わってからにしましょ」ニヤッ
K「そうだな・・・」

文化祭前日、クラスの出し物の準備を終わらせてみんな帰り始める。
その中の二人をJUNは呼び止めた。
J「ベジータ、笹塚」
ベ「どうした、ジュン」
笹「何か用か?」
J「二人に話があるんだ、ちょっと俺についてきてくれ」
少し不審に思うものの言われたとおり付いていく二人。
つれてこられたのは閉鎖されているはずの三号棟の屋上、そこには知らない先輩の姿があった。
K「来たね、その二人?」
J「はい、ベジータと笹塚です」
笹「ここ入れたんだな・・・」
ベ「で、こんな所につれてきてなんの用だ?」
JUNは二人にこれまでの経緯とステージジャックに手を貸して欲しいことを話した。
笹「なるほどね」
ベ「事情はわかった、確かに面白そうだ。だが、こっちにもそれなりのリスクがある
  お前達にそれだけの価値があるのかどうか見せてもらおうか」
J「わかってる、だからここに来て貰ったんだ。K先輩いけますか」
K「いつでもOK」
J「了解(これが実質最後の練習だ一発勝負の全開でいく!)」

「―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!」

ベ・笹「!!!!」


J「はぁ、はぁ、はぁ、どうよ・・・?」
ベ「たいした奴だぜ・・・」
笹「協力、させてくれ」

文化祭当日、文化祭は二日に亘り、一日目は体育館のステージで劇などを行い、
二日目はクラスごとに模擬店や展示など様々な事をすることになっている。
JUN達がジャックするのはこの一日目のステージ、計画は昨日のうちに立ててある。
後はタイミングを見計らって実行に移すだけだ。
そういう緊張もあってか、JUNは少しそわそわしていた。
真「ジュンさっきから落ち着かないわね」
J「えっ、そうか?」
雛「そわそわしてるの~」
J「うーん、そうかもな」
蒼「もしかして最近よくどこかに行ってるのと関係ある?(本当に誰かと付き合ってたりするのかな・・・)」
J「・・・そのうちわかるよ」
翠「どういう意味ですぅ?」
そんな会話をしているうちに三年生の劇が始まった。

いくつかの劇が終わって10分のトイレ休憩に入った時、JUNは席を立った。
もちろんトイレに行くためではない、ステージジャックの配置に付くためだ。
JUNと同様にKもベジータと笹塚も席を立ち、配置に付いた。
そして四人は配置に付き、片目を閉じて時を待つ。
そして休憩終了一分前、生徒全員が席に着いたのを見計らってベジータは体育館の照明をすべて落とした。
一瞬で暗闇が広がる。いきなりのことに動揺する教師と生徒。
だが、JUN,K,笹塚は闇に慣らしておいた片目を開き迅速に行動を始めた。
三人が目的の場所に到着したのを見計らってベジータはステージの照明をつける。

突如照らし出されたステージにいたのはJUNとKであった。

真「一体なんなの・・・ ってアレはジュン!?」
翠「何やってるですかあいつは!?」
金「もしかしてステージジャックかしら!」
雛「ジャック?」
銀「さっきからそわそわしてたのはこのせいだったのねぇ」
薔「テロリスト・・・」
蒼「ジュンくん・・・」
ざわざわと騒ぎ出す生徒。
「お前ら何をやっている!!」
ベ「おっと、ここからは通さないぜ」
ステージ向かおうとする教師をベジータが食い止める。
ベ(頑張れよジュン、お前がナンバーワンだ!)

笹「こっちはOKだぜ!」
音響室を占拠した笹塚が二人にマイクを投げる。
それをパシッと受け取る二人。
J(ありがとな、ベジータ、笹塚!)
まだざわついている生徒達、JUNは深く息を吸い込んだ。

J「AHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH―――――――――――――――――――!!!!」

体育館の外まで響く強烈なシャウト! ざわついていた生徒達が黙り込む。

J「・・・先輩」
K「わかってる」
Kはマイクのスイッチを入れてゆっくり喋り始めた。
K「いきなりこんなことをしてすみません・・・ でも、少しの間僕達の歌に付き合ってください・・・
  僕達の想いをここに、すべて込めます・・・!」
JUNは笹塚に目で合図する。

スピーカーから流れ出す激しいビートとサウンド!

K(ついに始まった・・・ いや、今は桜だと一緒に歌うことだけに集中するんだ!)

J(身体の中から力を解放するイメージ・・・!)

「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!」

二人の声が溶け合って一つの音となり体育館中に、いや、世界に響いた・・・

刻み付けるビート、打ち震えるほどのシャウト、その場にいた全員がその音楽を全身で感じていた・・・


K(僕はどこまでもついていく、全開で走り抜けろ桜田!!)

J(気持ちいい・・・ もっともっと歌っていたい・・・ でも・・・)


曲が終わりメロディーが消えていく・・・ 残響音を引き裂いたのは降り注ぐような拍手の音。

J「ハァ・・・ハァ・・・(おわったんだな・・・)」
JUNは心地よい開放感の他に少し寂しさを感じていた。
そんなJUNの横でKは涙を浮かべている。
K「ハァ・・・ハァ・・・(こんな拍手を受けたのは、生まれて初めてだ・・・)」
J「ハァ・・・ハァ・・・ 先輩・・・」
K「うん・・・わかってる、ちょっと名残惜しいけど・・・」
J「笹塚、ベジータ、逃げるぞ!」
ベ・笹「おう!」

四人は拍手と歓声の響く体育館のど真ん中を一気に走りぬけた。
彼らがいなくなっても、しばらくの間歓声が途絶えることは無かった。
そしてその中、彼女達は・・・
真「す、凄かったのだわ///////」
雛「ドキドキしてるの~///////」
金「お、驚きかしら///////」
翠「ち、ちび人間のわりには頑張ったです///////」
蒼「ジュンくん・・・///////」
銀「このためにちょくちょくどこかへいってたのねぇ///////」
薔「・・・///////」
みんな赤い顔で何かを言っていた。

体育館を出てまっすぐにあの場所へ向かうJUNとK。
ベ「俺達はこっちだ」
笹「何で?」
ベ「・・・二人にしてやろうぜ」
笹「・・・そうだな」
ベジータと笹塚はJUN達と別の方へ走っていった・・・

三号棟の屋上。
K「終わったね・・・」
J「終わりましたね・・・」
K「あー、空が青いなあ!」
そういって空を見上げるK。
K「本当にありがとうな桜田・・・」
J「俺も、スゲェ楽しかったですよ」
K「桜田は、どこかのバンドから誘われるかもな」
J「興味無いッスよ、俺はもう燃え尽きましたし・・・」
K「もったいないな・・・」
J「・・・K先輩とだったらいつでも付き合いますよ」
K「ははは、嬉しい事言うね。・・・っ、そろそろ」
J「行くんですか・・・」
K「ああ、家に帰って引越しの手伝いしなきゃ、今日だって無理言って学校に行かせて貰ったし」
J「俺、先輩のこと忘れませんよ・・・ きっとみんなも・・・」
K「ああ、俺も忘れない・・・」
そう言って彼は去って行き、JUNは彼のいなくなった屋上で一人空を見つめていた・・・


その後JUNは教師達に自分が件の主犯であると自供し、明日一日の謹慎と振り替え休日返上の奉仕活動をすることとなった。

二日後、謹慎と奉仕活動を終えて登校したJUNをクラスメイトが取り囲んだ。
クラスメイトはJUNに色々話を聞いてきたが、JUNは全部適当に答えた。
そして休み時間に何度か呼び出しも受けた、それはバンドの誘いだったり告白だったりしたがJUNはどちらも断っていった。
放課後にはJUNのそっけない態度に飽きたのか人はいなくなっていた。
が、そこで逆に近寄ってきたのは、今まで他の連中のせいでまともに話ができなかった薔薇乙女達だった。
銀「あの時のジュンカッコ良かったわよぉ」
金「今度カナの演奏に合わせて歌うかしら」
真「ジュン、私のために歌いなさい」
翠「歌いやがれですぅ」
雛「雛も歌うの~♪」
薔「デュエットする・・・?」
薔薇乙女一同もこの前のJUNを見て惚れ直したらしい。
J「ふぅ~・・・ 悪いな、今そんな気分じゃないんだ」
JUNはそう言って走って逃げた。
翠「逃げやがったです!」
真「追うわよ!」


JUNは校舎裏で一息ついた、どうやら薔薇乙女達はまいたらしい。
J「ふぅ~・・・(そういやココ俺が先輩に・・・)」

/J「俺で・・・力になれるなら」

JUNは少しの間ぼーっとしていた。

?「ジュン君?」
声のするほうに振り向くJUN。
J「蒼星石か・・・」
蒼「ごめんね、みんなして追い回して。みんなジュン君と話がしたいんだよ、あの時のジュン君凄く・・・
  カッコ良かったから・・・//////」
J「そっか・・・」
蒼「ねぇ、なんでバンドの誘いを断ったの?」
J「興味ないからな、先輩以外と組む気になれないし」
蒼「・・・告白を断ったのは?/////」
J「みんな知らない人だったしな、付き合えと言われても困る」
蒼「そりゃそうだよね・・・(僕だったらどうなのかな・・・//////)」
J「・・・」
蒼「あ、あのジュンくん、僕――――」
J「~~♪」
JUNは蒼星石の言葉をさえぎるように歌いだした。その曲は蒼星石が聴いたことの無い歌だった。
蒼(ジュンくん・・・ さっきはそんな気分じゃないって言ってたのに・・・
  もしかして、僕だから聴かせてくれてるのかな・・・)
      • ボンッ! 羞恥心で蒼星石の頭が爆発した。
蒼(な、何考えてるんだ僕は!/////// そんな思い上がりも甚だしい事・・・/////////)
そんな蒼星石をよそに一人歌い続けるJUN。
蒼(優しい歌・・・ もしかして先輩のために歌ってるのかな・・・
  ねぇジュンくん・・・ 僕、聴いててもいいんだよね・・・)

蒼星石はJUNのそばでその歌を聴き続けた・・・


  • fin




  • これ!いい!! -- kuroNeko (2007-02-09 19:19:59)
  • 上の方に超激しく同意!! -- シン (2007-11-24 02:31:44)
  • JKスレの長編ではこれが一番好きだ。 -- 緋襷 (2007-12-05 20:18:30)
  • これ、スゲェイイんだけど -- レイ (2009-05-04 21:06:31)
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