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薔薇っちとげんしけんの仲間達『それなんてエロゲ?』

薔薇学、通学路

銀「ちょっとメグ、学校行っても大丈夫なの?」
メグ「うん、今日は調子良いから・・・コホッコホッ・・」
薔薇「メグ・・・・大丈夫?」
メグ「大丈夫だよ、行こう?」
銀「メグが言うなら良いんだけどぉ・・・(不安だわぁ)」
斑目「おっ、薔薇水晶さん、おっす。」
薔薇「あ・・・・斑目さん♪・・・オッス!」
銀「あら、私達にはなし?」
斑目「あ、ああ(春日部さんみたいで苦手なんだよなぁ)・・・おはよう。」
銀「それで良いわぁ、おはよぉ。」
メグ「おはようございます・・・あっ」

ガッ(足元にあった石に躓くメグ)

銀「メグ!?」
薔薇「あ、危ない!」


グッ(咄嗟にこけたメグの体を抱える斑目)

斑目「ぬおぉ!?・・・だ、大丈夫か?(ふぉぉぉ!?触っちまったぞ女の子をぉ!?)」

トクン

メグ「あ・・・・ありがとう・・(あれ・・・何・・・今の?)」
斑目「あ、いや、良いのよ?あは・・あははは(お・・落ち着け斑目!
   ただのエロゲと思え!)」
薔薇「??・・・・・斑目さん・・・・だいじょぶ??」
銀「ああ!もうメグ!びっくりしたじゃなぁい!」
メグ「ごめんなさい水銀燈。でも怪我もしてないし平気よ。」
斑目「あはは・・・あ~・・・俺、先行くわぁ~(あはは、頭がショートしてらぁ)」
銀「ありがとねぇ。」
メグ「あ、あの!・・ありがとうございました。」
斑目「はははは、礼にはオヨバナイサァ(あははははは)」

トクン

薔薇「・・・・・・行っちゃった。」
銀「先に行く必要なんてないのにねぇ。何なのかしら。」
メグ「・・・・(胸がドキドキしてる・・・私、まさか・・・あの人の事)」


BGM(マイペース大王)


次回、薔薇っちとげんしけんの仲間達

咲「うっそー?!斑目に春が来たぁっ!?」
荻上「みたいですね。」
笹原「持病を持った可憐な少女・・・・」
田中「彼女の一目ぼれ・・・・」
大野「病院でのロマンチックな一時・・・・」
久我山「せ、選択肢で決められない答え・・・・」
朽木「私もこんな恋がした~いであります!」
薔薇「斑目さんは・・・・いったいどうするのかな・・・?」

薔薇「次回『選択肢じゃ割り切れない』・・・次回もおもしろかっこいいぜ♪」


高坂「でもエロゲみたいだね、これ。」
笹原「それは言わんとってください・・・」


薔薇っちとげんしけんの仲間達『選択肢じゃ割り切れない』

部屋の窓、いつもここから外を見ていた、『からたちの花』を
歌いながら。でも今日歌っているのは違う歌。
メグ「哀しいほどの想いが募れば、もうその愛は戻れない・・・」
せつないラブソング、今の自分の気持ちを代弁するような。
あの日から胸のときめきが止まらない。トンボ眼鏡にオカッパに近い髪形の
あの人の事が頭から離れない。
格好悪いのに、ただ倒れそうになったのを助けられただけなのに、
胸の鼓動は毎朝彼を見るたび高鳴る。
持病の心臓を締め付ける痛みとは違う締め付けが自分の胸を襲う。
息が苦しくて、かーっと身体が熱くて、手足の先まで震えるような、なのに心地良い。
病院で体験してきた定型的な優しさ、あの人のした事もそれと同じ、
自分はそんな物なんて大キライなのに、

なのに・・・なのに今は・・・・

メ「斑目・・・・さん。」

メグは名前を呟き、軽く恋患いの溜息をはいた。
空は晴天、もやもやとしたメグの気持ちと反比例するように雲は一つもない。


斑目「もう・・・秋だな。」
空を見上げるとあの夏の空はどこへやらというやつである。
そういえばもうすぐ自分も大学受験に向けて勉強を始めねば、
そう思うのだがいまいち身が入らない。
進学する大学はすでに椎応大学で決まっていて、自分だけでなく
田中や久我山も同じ大学を目指している。
話的には高坂や笹原、果ては春日部さんまで同じ大学だというのだから驚きだ。
しかし大学に入っても多分やることは高校とあまり変わらない事に
なるのだろうな、と斑目は思う。
そういえば明日は新作エロゲの発売日だったな、そんな事を思い出しながら
歩いていると後ろから自分を呼ぶ声がした。
斑目は振り返り、その主を確認する。
薔薇水晶さんだ、後ろからは彼女の幼馴染である水銀燈さんとメグさんも
付いて来ている。この三人は通学路が同じなのでよく一緒に学校に
いくことが多い。
薔薇水晶さんは自分たちと同じオタクなので話しやすいが、
残りのこの二人は一般人なので斑目は苦手であった。
おまけに、先日メグがこけそうになって倒れそうになったのを
助けてから微妙に斑目は彼女を見るのが気恥ずかしかった。

薔薇「斑目さん・・・・この前借りたマンガ・・・・はい♪」
そういって薔薇水晶さんはマンガの入った紙袋を自分に渡してきた。
確か1週間前くらい前に貸したものだ。
斑目「お~、サンキュサンキュ。どう、おもしろかったろ?」
薔薇「うん♪・・・・ストーリー・・・ディモールトベネ♪」
斑目「そーだろ、そーだろ!絵だけじゃだめなんだって、マンガはさ!」
薔薇「うん・・・・・絵だけって・・・・駄目なの・・・多いもんね。」
毎朝、薔薇水晶さんとはこんな会話をして学校にいく。
話す内容はマンガ、アニメ、ゲーム、プラモとジャンルは広い。
ただ、こういう会話をする自分たちを彼女の幼馴染の水銀燈さんは
余り良い顔で見ない。たぶんに自分が原因であろうが、まあ春日部さんと
同じ人種なので気にはしていない、つか気にしない。
メグさんの方は自分と同じ3年だが余り学校には一緒に行かないので
よくわからない。まあ、自分のようなオタクに偏見のない人間は
少ないから、この人も同じだろう。ただ薔薇水晶さんの話から
彼女が、失礼な話だけど、ギャルゲとかにいるような病弱少女キャラを
素でやっている人だというの聞いている。
まあ、だからと言って自分には関係のない話、一般人と自分達は違う、
斑目はいつものように薔薇水晶さんと話をしながら今日も学校へ向かう。

今日もメグは斑目達と一緒に学校へ向かう。最近はすこぶる体の調子が良い。
前までは息が苦しくて立ち上がれない日が続くのがざらだったのに、
あの日からはそれがほとんどない。むしろ目覚めも良くて、体が軽い
日ばかりがここ最近続いている。
水銀燈たちには悪いけど、きっとこれも彼と一緒に学校へ行けるからだろうな、
メグはそう思う。まるで少女趣味だけど本当なのだから否定しようがない。
メグは水銀燈の話に適当に相槌を打ちながら、目の前で薔薇水晶とマンガの話を
している斑目の横顔を見つめた。
マンガの話をする斑目の顔はとても楽しそうで、自分も参加したいとメグは思う。
しかし、自分にはそういう知識もないし、逆に半端な知識で話に入って
嫌がられるのは嫌。だから、彼と話ができる薔薇水晶がとても羨ましい。
自分にはこうして横顔を見つめるだけしかできないから・・・・

なんだか、切ない

近くにいるのに遠い存在、できるなら彼から話しかけてほしいと思うけど
きっとそんな事はないのだろう。自分の事はまるで眼中にないだろうから。

メグ「でも・・・・・話したい、な。」

言ってからメグは考えていたことを口に出していいたのに気づいた。
それにさっきから自分に話し掛けていた水銀燈が反応した。
銀「え、何がぁ?・・・・ははぁん・・・メグは誰と話をしたいのかしらぁ?」
水銀燈の目が好奇の色に染まる。
メ「え!?あ、いや、何でもないの水銀燈。何でもないわ!」
慌てて返事をしたのが悪かった、水銀燈の顔が面白いものを見つけた
という顔に変わっていた。

銀「メグ・・・・・貴女恋を、したんだぁ♪」
目の前で話しながら歩いてる二人には聞こえないように耳元で囁く水銀燈。
斑目に聞こえていないだけ良かったがメグの顔はリンゴのようになる。
メ「え、あ、え、その・・・あの・・・」
対応に困り、顔を伏せてしまうメグ。水銀灯は逃さじと、メグの顔を
覗き込みながらさらに聞く。
銀「ねぇメグ、誰を好きになったのぉ?水銀燈にも教えてちょぉだい♪」
不気味な程にやさしく微笑む水銀燈、こうなると彼女は話を聞き出すまでは
絶対引かない、幼馴染だからこそメグにはわかっていた。
メ「い、今はダメ。後で・・・・後で出いいでしょ?」
銀「あらぁ♪それってこの近くにメグの心を奪ったにく~い奴がいるって
  訳ねぇ?ふ~ん、誰だろぉ~~~♪」
明らかに自分をからかうような口調であからさまに周りを物色し始める
水銀燈、だが、斑目だけは見ていない。
水銀灯にとって彼は自分が好きだと思う人間としてはアウトオブ眼中
なのだろう。迷った、話すべきかどうか。
彼女のことだ、おそらく言えば、この場で大声を出すに違いない。
銀「ねぇ、どこなのよ?男子はいっぱいいるわぁ。どの男の子なのよぉ?」
メ「後でじゃダメかな?」
銀「病院が同じだった私とメグの仲じゃなぁい、だぁめ♪」
メ「・・・笑わない?・・・バカにしない?・・・・絶対叫ばない?」
銀「もちろぉん♪メグの幸せは私のし・あ・わ・せっ♪(ワクワク)」
言うしかないようだ。メグはゆっくり息を吸ってから名前を言った。

メグ「斑目・・・・・・さん」

銀「へ?・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぁあぁぁあああ!!!??????」
ああ、やっぱりダメだった

響き渡る水銀灯の絶叫、メグは即座に彼女の口をふさいだ。
メ「叫ばないって言ったじゃない!・・・もぉ・・・・」
メグはあたりを見回す。周りにいた人も、目の前を歩いていた二人も
水銀燈の絶叫で自分達の方に注目していた。
薔薇「・・・・・どしたの・・・・銀ちゃん・・・メグ?」
斑目「ん?何だ?」
メ「あ、あ、あ、あ、ああ!何でもないです!!あの・・・・そう、タヌキ!!
  そう、タヌキの話してたの!!ねえ水銀燈!?」
明らかに声が裏返っている、けど気にしている場合じゃない。近くにあった
タヌキの置物を見てとっさに浮かんだ嘘でとにかく場を乗りきってみる。
もちろん、水銀燈の手をつねりながら協力は惜しませない。
銀「~~~~!!!!え、ええ!!ちょっと昨日・・・タヌキが・・・
  あはは・・・・ねぇ?出てビックリしたの!!ねえメグぅ!?」
メグ「そ、そうなのよ!タヌキタヌキ!!あははは!!」
ああ、周りの視線が痛い・・・死にたい・・・・
薔薇「キャラ・・・変わってる?・・・でも・・タヌキ・・・・・いいなぁ。」
斑目「ここら辺じゃあんま見かけんからな。良かったじゃね?」
銀「そ、そうよね!!」
回りも納得したのか、自分達から視線をはずす。
良かった、助かった・・・・・・
銀「メグぅぅ~~・・・・痛かったじゃないのよぉ~・・・」
目に少し涙を浮かべながら水銀灯が訴える。
メ「仕方ないじゃない!貴女がいきなり叫ぶんだもの!」
もちろんヒソヒソ声で話しかける。
銀「それより今の話・・・斑目さんが好きって話詳しく教聞かせてもらうわよぉ?」
メ「う・・・・わかったわ、後で・・・昼休みに話してあげる。」
そう言ってメグは水銀燈をおいて歩き出す。

いつもと違う毎日が始まる予感がメグの胸に生まれつつあった。


薔薇学の食堂、その端の端、二人用の席で水銀燈とメグは向き合っていた。
銀「さ、教えてよねメグ?私の右手にアザつけるまでつねったんだからぁ。」
そう言いながら自分の手の甲をさする水銀燈。確かに紫色になっている。
メ「仕方ないじゃない。水銀燈、大声で叫ぶんだもの。」
銀「だって普通めちゃくちゃ驚くわよぉ。あんなオタクを好きになるって
  並大抵の想像力じゃ思いつきもしないものぉ。」
メ「(ムッ)そういう言い方はないじゃない水銀燈。」
銀「あ、ごめんなさぁい。・・・でもどうしてアレを好きになったの?教えてよぉ。」
メ「アレって言わないで。斑目さんは人よ、水銀燈?」
銀「あ、ごめぇん。」
メ「それでよし♪・・・えっとね・・・この前、私こけそうになったじゃない?」
銀「(嬉しそうに話すわねぇ)・・・あぁ~、そういえばそんな事あったわねぇ。」
メ「あの時・・・その、斑目さんが、助けてくれたじゃない?」
銀「うん、そうだったわねぇ・・・・・・・ってまさか!!」
メ「そうよ。・・・・・あの時に、私、斑目さんが好きになっちゃった」
銀「ちょ・・・ちょちょちょちょっとぉぉぉ~~~!?まさかそれだけ!?
  それだけで好きになっちゃったのぉ!!??」
メ「ええ、あの時、あの人に抱えられて・・・胸が・・・こう・・・ドキって。」
銀「・・・・・・・」
メ「最初は、いつもの胸の痛みかと思ったけど違ったの。あの人の事考えるたび
  胸が・・・・・・・痛い。」
銀「・・・・・え~っとぉ・・・・・つまり、一目ぼれ?」
メ「ええ、そうなるわ。あの人のこと考えてると・・・・幸せ。」
銀「ごめん・・・・ちょっと考えさせて・・・・・」
メ「??ええ、いいわよ。」
ありえない、ただそれだけで人が好きになれるの?水銀灯の頭は混乱していた。
確かに斑目には薔薇水晶がいつもお世話になっている、だが、それを抜きにしても
アレが恋愛対象になるとはあの容姿を見るにあきらかに思えない。
しかし、メグのあの目、あの頬を染めて話す口調、間違いなく
恋する乙女の目だ。
銀「ね、ねえメグぅ?本当の本当にすきなの?胸の痛みで勘違いはないわよねぇ?」
メ「今言ったばかりじゃない、断言できる、絶対違うわ。」
困った、これは困った。
銀「あの、付き合いたいのよねぇ?」
メ「ええ・・・・できるのなら・・・・したいわ・・・・でも・・・」
銀「メグ?」
メ「でも、斑目さんの趣味が良く分からないのが不安。私、マンガの事は知らないし
  アニメもよくわからない。いつも話してる薔薇水晶がうらやましい・・・・
  それにね、体の弱い私があの人に迷惑をかけちゃうんかと思うと、ね。」
さびしそうに微笑うメグを見て水銀燈はため息をついた。
メグとは、自分は事故で、薔薇水晶は目の病気で入院してからの幼馴染だ。
美人ゆえに今まで何回か彼女に告白しようとせまった男子はいたが
『体の弱い私なんかと付き合うなんて無駄よ』
の一言で全員ノックアウトしてきた彼女がまさか自分から体が弱い事を
気にかける程にあの、斑目に恋をしたとは。
大切な親友、そして、かけがえのない幼馴染

そんな自分がしてあげられる事、それは・・・・

銀「まぁったくメグったらお馬鹿さぁん。ほんと仕方ないわよねぇ。」

メ「水銀燈・・・・・?」

放課後の喫茶店、水銀灯は待ち合わせをしていた。チラリと時計を
見るとすでに時計は4時半を過ぎようとしている。
もうそろそろ来る頃だろうか、そう思った矢先、チリンチリンと音を
立てて喫茶店のドアが開いた。
咲「やっ、待たせてごめんね。待った?」
笑いながら水銀燈に話しかける咲、水銀燈も手を振り答える。
銀「ちょっとねぇ。でも咲が来てくれて良かったわぁ。」
咲「いや、ダチだし別に良いよ。それより、話って?」
水銀燈の真向かいの席に着く咲、咲はこの薔薇学でも珍しい私服組。
学校のカバンがないと大学生と言っても見間違えない。
銀「あ~、うん。えっとね、咲ってげんしけんよね?」
咲「ああ、うん。そうだけど?」
銀「あの、相談があるんだけど・・・良いかしらぁ?その関連でなんだけど。」
咲「ああ、良いけど、どうかしたの?」
そこで水銀燈は一度話を切り、少し深呼吸をする。そして、また話し出す。
銀「斑目さん、っているじゃない?げんしけんに。」
咲「うん、いるねぇ。アイツがどうかした?」
銀「えっとねぇ・・・斑目さんが好きって子がいるの。」

え、今何て言いましたお嬢さん?

その言葉が頭に入った瞬間、咲の脳がフリーズした。
理解不能、というか、ありえない、というか・・・・
どうせ水銀燈の事だからまた服を見立ててくれとでも言うかと
思って来てみればいきなりげんしけんの話。
しかも斑目に惚れた子がいる?
何てぶっ飛んだ話だろうか、とにかく咲は吹っ飛びかけた
意識を現実に引き戻し話を聞いてみる。
咲「あー・・・えー・・・・マジ?」
銀「冗談で言うと思う?」
水銀燈も困った顔をしている、ウソ、ではない。
咲「え、でも斑目だよ?オタクだよ?確かに悪い奴じゃないけどさ、
  いや、でも、まさかアイツがって・・・・・ねえ?」
どうも頭の中がしっちゃかめっちゃかである。
この2年、斑目を見てきたが、少なくともアイツが女子に惚れられる
要因はない。むしろ、オタクだからと敬遠されるほうの方が多いはずだ。
なのに、それを好きになったというのだから・・・・
咲「はあ・・・・でも、ま、しゃあないねぇ。とにかくどうして
  その娘が斑目を好きになったのか理由を教えてよ?」
水銀燈の表情が曇る、何か悪いことを言ったか?そう思ったが、
水銀燈は口を開く。
銀「あのねぇ・・・・この前ね、その娘、意思に躓いてこけそうになったのよ。
 それで斑目さんに助けられて、それで、まあそうなったのよぉ。」


はい?それは冗談で言ってるのですか?


また咲の頭がフリーズした。



薔薇「前回までの・・・・あらすじ・・・・だってばよ♪」

銀「は~い皆、水銀燈よぉ♪実は私の幼馴染のめぐが恋をしたのぉ。
  相手はなんとげんしけんの斑目さん。薔薇水晶が
  いつもお世話になってるんだけどこれってビックリだわぁ。
  相談された私もほんとぉにビックリよ。それで私は彼女の
  願いを叶えるために咲に相談する事にしたの。
  きっと彼女なら良い案を思いついてくれるはずだわぁ♪
  それじゃ今回も『薔薇っちとげんしけんの仲間達』
  楽しんでねぇ~♪」


咲「あ~、つまり、そのアレですか?こけそうになった所を
  白馬の王子様に助けられちゃったの~、とかいう
  ありえないお話をマジでやったわけ?」
咲は頭で今聞いた話の内容を整理しながら話を組み立てていく。
今まで友人の恋愛話は幾度となく聞いてきた咲ではあるが
ここまで現実味のないおとぎ話のような恋話は初めてだ。
銀「ええ、そうなのよぉ。ほんっとありえない話よねぇ。」
目の前に座っている水銀燈も似たような感じでため息をつく。
しかしすぐにその表情は変わり辛そうになる。
銀「でも、メグがあんなに真剣に恋の話をする所を見るのは
  初めてなのよぉ・・・だから力になってあげたくて・・」
メグ、そのワードを聞いた瞬間また咲の表情が凍った。
銀「あら?あの・・・・咲?どうかした?」
咲「あの、水銀燈?ちょいと聞くけどさ、そのメグちゃんって
  三年C組の姉崎メグさんの事・・・・じゃないよね?」
違うと言ってくれと言わんばかりの表情で水銀燈を見る咲。
しかし無常にも水銀燈はイエスの言葉を言う。
ああ、なんてこった、咲は頭を抱えた。

・・・・柿崎メグ、通称、病弱ブチキレ少女

咲の中学で最も有名だった女子。病弱である事から学校に来ている
事は少なかったが、その代わりに来た時の態度がかなり
ヒステリック極まりない物だったから付けられたあだ名。
誰かが肩を貸そうとすれば『触るな』大丈夫か、と声を
かければ『気休めの同情は止めろ』等とかなり言動が
キていて、しかも自分に告白してきた男子すべてに
『体の弱い私を好きになるなんてただの物好きよ』
と言って切って捨てた猛者。
まさか、そんな人物が斑目を好きになるとは。
いや、そういう態度を取る彼女の事は充分に理解できるのだが
斑目に果たしてそこまで彼女の事を分かってやれるのだろうか?
なんて頭の痛い話だ。
咲「えっとねぇ、メグちゃんが斑目を好きなのは良いんだけどさぁ、
  私は斑目の方が不安だわ。アイツはあんまり私ら以外の
  女子と話した事ないから女の扱いを良く分かってないのよ。
  下手すりゃメグちゃんを失望どころか怒らせかねないよ?」
銀「ええ、それは私も分かってるわぁ。でも今、メグは本気で
  恋をしてるし無理って言っても聞かないと思うわぁ。
  だから、貴女の協力でどうにかして斑目さんと
  つき合わせてあげてくれない?」
何て貧乏くじを引いてしまったのだろう、咲は後悔した。
しかし、ここまで聞いた以上引くわけにもいかないだろう。
それに斑目にとっても良い経験になるだろうし。

咲「分かった、なんとかしてみるよ。」

ようやく放課後になりましたよ。昨日はエロゲを買いに笹原達と
オールしたおかげでほとんど授業を聞いてなかったわ。
まったく、俺、大学受験前なのに何やってんのよ。
ま、そんなん事言いつつもいつも通り部室に向かう俺なわけですが。

斑目「おーっす。」

いつものように挨拶する俺、しかし入ってから気づいたんだが、
今日は何か部室内の雰囲気違いません?
いつも通りメンバーは一緒なんですが、何か春日部さんだけ
辺りのオーラの色が変わってるような・・・・
咲「いやぁ、斑目くん♪」
うわ~何ですか。何かすんげー笑ってませんか春日部さん?
そう思ってる俺にドンドン近づいてるし、ちょっと。
おい、笹原、何だその哀れな目つきは!
咲「な~、斑目君。ちと話があるんだわ。」
あー、なるほど笹原君。つまりチミは俺の死亡フラグを
哀れんでくれたのね。あはは・・・つか助けろよ、おい。
斑目「あー、何かな春日部さん?俺、何もしてないよ?」
当たり障りのない返事をする俺ですが春日部さんの不気味な
視線に何だかいやぁ~な汗が背中を伝ってます、怖すぎです。
咲「いや、そういう訳じゃないんだわ。実はさアタシの
  友達がパソを欲しいっつってるんだけど。」
は~、パソですか。なぜでしょうかねぇ、春日部さんの
言葉をそのまま受け取れませんよ、ワシ。
斑目「あ~、それで俺にどうして欲しい訳っすか春日部さん?」
ま、これ、定型的な返事ですな。
咲「おいおい、ここまで言って分からないか?その娘にお前が
  パソコン選んでやってくれって言ってるの。」
さも当然とういうか、アスカの『あんた馬鹿ぁ』って言っちゃう
ような表情で俺の事を見る春日部さんですが、しかし、
斑目「いや、何で俺なのよ?高坂いるじゃん。つかパソの事は
   高坂に聞けば充分だと思うんですが春日部さん?」
当たり前な答えだ、そうだ、普通そうだよ。春日部さんには
高坂いる訳だし高坂に聞けば大体事足りるでしょ。
それを俺に聞くのって何か間違ってるって。
しかも万が一行くにしても春日部さんの友達=一般人ですから
俺には到底そんな人と行動なんて無~理無理。
咲「あのねぇ斑目?アンタが一番パソコンに詳しいじゃん。
  それに高坂を他の女に貸すなんてアタシが許さん。
  だからだ、斑目、お前に頼む。」
斑目「む、無茶苦茶じゃねぇか~~~~~!!!」  
咲「無茶苦茶でも構わん。それにその子はオタクに偏見はない。
  それにお前が行くってもう話もしちゃったし。」
斑目「何ですとぉぉぉぉ~~~~~~!!!!????」
咲「今週の土曜に駅前だから、よろしくね。」
うわぁ、もうアレですか、逃れられませんか。

どうみてもハメられています、本当にありがとうございました。

銀「ねえ、メグぅ。メグさぁ、ずっと前からパソコン欲しいって
  言ってたわよねぇ?」
いきなり何を言いだすんだろ。
水銀燈はいつものように自分の家から私の家へ飛び移って
私の部屋に来ると、突然その話をし出した。
確かに前にあの両親からパソコンを買えるだけのお金は貰ってて、
いつかパソコンが欲しいなぁとは言ってたけど。
メ「うん、欲しいよ。でもどれも同じように見えるから当分の間は
  買わなかったって前に言ったじゃない?」
銀「うん、そうなんだけどねぇ。実はね、私の友達にパソコンに
  詳しい人がいるのよぉ♪」
水銀灯は私のイスに座って足を組みながら私に微笑んだ。
初めて知った。水銀燈に友達が多いのは知ってたけど
そういう友達もいたんだ。でも・・・
メ「ふぅん、でもイヤよ。私、知らない人となんか行きたくないわ。
  たとえ、水銀燈の友達でも、ね。」
当たり前、別にパソコンくらい一人でも選ぼうと思えば選べるし、
それに、私の事に同情されるなんて絶対イヤ。
銀「ふぅん、そんな事言っちゃうのぉ、メグ?もったいないわぁ。
  せっかくメグの好きな人が選んでくれるのにぃ~♪」

私の・・・・好きな人?え・・・?それってまさか・・・・・・

メ「水銀燈?今、貴女、何て?」
私の顔を見て水銀灯がニヤリと小悪魔的な笑みを浮かべた。

銀「パソコンを選んでくれるのはぁ~ま・だ・ら・め・さ・ん♪」

斑目さんが・・・・・私の・・・・パソコンを・・・・選んでくれる?
え?でも・・・それはつまり、二人で買い物に行くという事で・・・・
あ、つまり、それはデ、デデ・・・・・
銀「うん、そうよぉ♪メグと斑目さんとでデ・エ・ト♪」
デート・・・・私と斑目さんが・・・・・デート!!!???
あ、うそ!?そんな!!??私、まだしゃべった事もないのに!!
それなのにいきなりデート何て!!!!

キャァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

銀「うふふ・・・・メグったら顔が真っ赤だじゃなぁい♪かぁわいぃ♪」
メ「あ、当たり前よ!!いきなりそんな話されたら誰だって!!
  それに買い物の話なんて何も聞いてないもの!!」
銀「でも、斑目さんと話せる良いキッカケじゃなぁい♪」
う・・・それは・・・・そうだよね。私、斑目さんの話には
いつも入れないし・・・
メ「でも・・・私・・・・話す話題なんてないよ?」
銀「大丈夫よぉ♪パソコンの話があるわぁ♪」
あ、そうね。でも・・・・
メ「それに私あんまり服なんて持ってないよ?地味なのしかないし
  オシャレな服だって・・・・」
銀「だぁいじょうぶ♪私の友達がコーディネートしてくれるから
  安心してぇ♪メグをすっごい美人にしてあげる♪」
そういう水銀燈の顔は天使みたいに優しい微笑みをしてる。

メ「だったら・・・・お願いするね、水銀燈。私、頑張ってみる!」



薔薇「今日の『薔薇っちとげんしけんの仲間達』は・・・・・おしまい。
   それじゃ・・・・・次回予告だよ♪」


咲「斑目と!!!」
銀「メグの!!!」

咲&銀「初デート~~~~~♪」

咲「さぁて、いよいよ二人のデートだ!腕がなるねぇ~♪」
銀「そうねぇ♪初めてマトモに話す二人♪」
咲「買い物中だからハプニングとかないのかねぇ?」
銀「やっぱりそういうのは気になるわよねぇ~?」
咲「斑目ってば根性ないからどこまでいけるかねぇ。」
銀「メグも結構引っ込み思案なトコあるし・・・」
咲「ま、アタシらがしっかり尾行しちゃうわけだし要注意だな♪」
銀「そうね!あ~~~ん、土曜日が楽しみぃ~~♪」


薔薇「・・・・次回・・・初デートの二人・・・・だよ。
   今度も・・・おもしろ楽しいぜ・・・・♪」