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ジ「ありがとうこざいましたー」
ベ「完売したな。もう少し作ったらよかったんじゃないか?」
そういって、ベジータが僕の肩を叩いた
ジ「手作りなんだから仕方ない」
苦笑いしながら答える
ベ「それもそうだなwww」
今僕たちのいるところはドールズフェスティバルという会場
僕たちはサークルとして参加し人形の服を作って売っていた
今の時間は2時で終了までにあと2時間もあるのだが用意しておいた服は
たった今、売切れてしまった
ベ「にしてもすげえな。お前の腕は」
空になったダンボールを見て言う
ジ「ベジータのおかげだよ」
中学生の時に人形服のデザインを書いているのがばれて、クラスの男子達が
それをネタに僕をいじめた
そのとき、やつらをギャリック砲でぶっ飛ばして助けてくれたのがベジータだった
彼は僕の趣味を誉めてくれた
そして今ではこのようなイベントにも付き合ってくれている親友となった
そんなことを思い出していると
?「もうすっかり売り切れたか、おめでとう」
眼鏡をかけたショートカットの少女が僕に話しかけてきた
名前を夢見ヶ原りりあという
ジ「ああ、大盛況だったよ。夢見ヶ原さんは」
夢「君らと同じで完売だ」
ピースサインで返される
夢「では連れがいるのでな、また次の会場で会おう」
ジ「ああ」
そういって、会場の渦の中へと消えた

ドルフェス終了10分前
年は35ぐらいだろうか紳士的な男性が僕たちのスペースに来た
そして、じっくり展示している人形を凝視している
男「すまんが、この服は君が作ったのかい?」
展示していた人形を指差す
ジ「そうですけど・・・あのあなたは・・・」
男「私か?私はローゼンというものだ」
ローゼン
その名前を聞いて僕は驚いた
世界に名を轟かせているあの天才人形師のローゼンが何故ここに?
ロ「君は人形が好きかい?」
ジ「はっはい」
ロ「人形についてもっと勉強していたいと思わないかね」
ジ「は、はいしたいです」
ロ「そうか・・・・
  君は私の勘によると鍛えれば私を越える人形師になる
  だから、ドイツにある私の工房にこないか。必要な費用は私がすべて出そう」

もちろん、行きたいとは思う
でも、家には姉ちゃんがいる
僕が出て行ったら毎日を1人で過ごさなければならない
そう思うとすぐには返事ができなかった
ロ「それはもちろんだ
  1週間ほど日本に滞在しているからそれまでに返事がほしい
  決心したならここに電話してほしい」
そういって僕に電話番号の書かれた紙を手渡した
ジ「はい・・・」
ロ「良い返事を待っているよ」
そういい彼は去っていった

帰宅途中
ベ「でどうするんだ、ジュン」
ドルフェスでのローゼンとの会話を聞いていたベジータが僕に質問した

ジ「正直、まだ悩んでる」
ベ「お前の姉さんのことか?」
ジ「・・・・・ああ」
ベ「姉さんのことなんて気にするな
  あのローゼンっていうおっさんのこと俺は知らないが
  お前の表情見てたらすごい奴なんだと理解した
  そいつはお前がそいつを越せるといった
  そして、そのために人形について教えてやるといった
  お前は人形を作りたいんだろう、好きなんだろう
  自分のしたいことをしろよ
  お前の姉さんが俺が責任を持って助けてやる」
ジ「ベジータ・・・・」
ベ「それが親友というものだ」
目に涙が溜まる
ジ「ありがとな」
そして僕は帰路に着いた

ジ「あのさ、姉ちゃん大事な話があるんだ」
食事を終えたあと僕は姉ちゃんに話しかけた
の「大事な話?」
ジ「うん」
僕は今日ドルフェスであったことを話した
の「・・・いったらいいんじゃないかな」
ジ「いいの?」
の「ジュン君がそうしたいんでしょ
  だったらお姉ちゃんは口出しできないよ
  でも」
ジ「でも?」
の「1週間に1回は電話してね。さびしいから」
ジ「わかった」

僕はそのあとローゼンさんに電話をした
行くという返事を
その日の夜、僕は姉ちゃんの鳴き声を聞いて眠れなかった

一週間後
ジ「じゃあ行ってくる」
ベ「ああ、行ってこい」
の「ジュン君がんばってね」
姉ちゃんおベジータが別れの言葉を告げる
それは嬉しくもあり悲しくもあった
ロ「ジュン君、そろそろ時間みたいだ行こうか」
ジ「はい・・・じゃあまた」
もっと、いいたいことがあった
でも、言葉が出てこなかった
話すのが長くなるほど離れるのが辛くなるから
だから
ジ(ありがとう)
心の中で言った

飛行機が飛んでいく
高く高く青い青い空へ
僕を乗せて飛んでいく
希望を乗せて飛んでいく

終り


ジ「ここがドイツ・・・・」
空港からタクシーに乗り換えてついた景色を見て僕はいった
日本にはないモダンな雰囲気
街に香る歴史の香り
何もかもが新鮮だった
ロ「いいところだろう」
木漏れ日に揺れる並木道を歩きながらローゼンさんが話しかけてくる
ジ「そうですね」
本当にいいところだと思う
でも、日本を感じないのが少し辛い
しばらく歩くと、雰囲気にあった大きな屋敷が見えてきた
そして、そこで立ち止まる
ジ「あの、ここが・・?」
ロ「そう私たちの家だ」

ラ「おかえりなさいませ、旦那様」
僕たちが門をくぐると花の手入れをしていた初老の男性が話しかけてきた
ロ「ただいま。いろいろと世話をしてもらって悪いねラプラス」
ラプラスさんというらしい
ラ「いえ、これが仕事ですので。で旦那様そちらの方は?」
ロ「ああ、桜田ジュン君といってね、私の弟子だ」
ラ「ほぉ、お弟子ですか・・・旦那様が珍しい」
ラプラスさんが僕をまじまじと見る
ジ「・・・・(////)」
ロ「ラプラス、ジュン君が困っているぞ」
ラ「ふむ、そのようですな」
ジ「からかっていたんですか?」
ラ「いやいやそのようなことは・・・
  あと旦那様、お嬢様たちが待っております」
ジ「お嬢様たち?」
そんなことは一度も聞いていない
ロ「ああ、言うのを忘れていた。私には7人の娘がいるのだよ」
そういって玄関の扉を開けた

水「おかえりなさい、お父様ぁ」
金「お父様、おかえりなさいかしらー」
翠「おかえりなさいですぅ」
蒼「お父様、おかえりなさい」
紅「おかえりなさい、お父様」
雛「お父様、おかえりなの~」
薔「・・・おかえり・・なさい・・」
玄関から広間に続く廊下そこから7人の声が聞こえる
ロ「ああ、ただいま」
翠「ところでお父様、横にいるチビ人間は一体誰なのですぅ?」
長い茶色の髪を揺らしながらオッドアイの少女が尋ねた
蒼「ちょっと姉さん、お客様に失礼だよ」
翠星石というらしい少女の言動をショートカットの少女が叱る
双子なのだろう同じ髪色でオッドアイだった。しかし目の色が左右反対だった
また、姉さんといっているから翠星石が姉なのだろう
ロ「紹介しよう。この少年は桜田ジュン君といってね、私の弟子だ
  そして、これからしばらく私の家族となる。仲良くしてやってほしい」
ジ「よ、よろしく」

少女達が沈黙する
そりゃそうだろう、父親が帰ってきたらいきなり家族ができた
頭が真っ白にならないはずがない
ロ「ああ、それとジュン君」
ジ「は・・はい・・」
ロ「教養は大事だから娘達と同じ学校に転入届けをだしておいたよ
  登校日は明後日からだ」
一同「ええええええええーー」
このときから、僕の甘くて辛くて楽しい日常が始まった

終わり

チュン チュン チュン
窓に朝の光が入る
ジ「ん、朝か・・・」
目を擦りながらベッドから降りる
僕がドイツにきて一週間が経った
はじめは生活習慣の違いや言葉で苦労したが今では少し生活に余裕が持てるようになった
といっても、ドイツ語はほとんど話したり理解することはできないが・・
でも、自然に覚えていくだろう、真紅たちも僕にいろいろ教えてくれているから
服を着替え終わった僕は台所へと向かった

台所に向かうとカナリアと蒼星石が朝食を作っていた
ジ「おはよう、蒼星石、カナリア」
蒼「おはよう、ジュン君」
金「おはようなのかしら~」
ジ「何か手伝おうか?」
生活していてわかったのだが、蒼星石、カナリア以外は朝に弱いらしい
そのため、必然的に朝食を作ったり、起こしたりするのはこの2人の役目になっている
ちなみにラプラスさんは仕事と庭の手入れしかできないようだ
ローゼンさんには家族だと言われたが、どうしても居候と感じてしまう僕は自発的に
家のことを手伝うようになった
蒼「じゃあ、サラダの盛り付けを頼もうかな」
ジ「ん、了解」
色取りを考えながらサラダをボールに盛り付けていく
ジ「蒼星石、これでいいかな」
蒼「うん、いいんじゃないかな」
金「蒼星石、もうそろそろみんなを起こしに行くのかしら」

蒼「そうだね」
ジ「じゃあ、僕は食器を並べておくよ」
金「お願いするのかしらー」
そういって、2人はみんなを起こしに行った
約十分後・・・
水「おはよぉ」
翠「おはようですぅ」
紅「おはようなのだわ」
雛「うゆーおはようなのー」
薔「・・・・・おっはー」
ジ「おはよう」
雛苺はまだ眠たそうだ
水「ジュン~、いつもの頂戴」
水銀燈のいつものそれはヤクルト
台所には水銀燈専用冷蔵庫というものがありその中にはヤクルトが大量に入っている
初めて中身を見たときは正直驚いた
何故ヤクルトが・・・と
まぁ、簡単に言うと水銀燈はヤクルト愛好家なのである

朝食後、僕は部屋に戻って学校へ行く準備をした
薔薇学園ドイツ分校
ドイツではたくさんの留学生を受け入れる学校として知られている
また、授業をドイツ語ではなく英語で教えることでも有名だそうだ
ドイツ語がまだ理解できない僕にとってその規則は非常にありがたかった
翠「チビ人間さっさとくるですぅ、遅刻するですぅ」
ジ「わかってるって、すぐ行く」

登校途中
水「それにしても、ジュンって結構頭いいのねぇ」
いきなり水銀燈がそんなことを言い出してきた
ジ「そうなのか?」
紅「そうね、雛苺、翠星石よりは遥かに頭はいいわね」
雛「ヒナ頭悪くないもん」
翠「私がチビ人間より劣っているなんてありえないのですぅ
  蒼星石も真紅にいってやるですぅ」
翠星石が蒼星石にそういったが、彼女は
蒼「・・・・・」
無言で首を横に振った

薔「・・・・・無様」
翠「チビ人間覚えていろですぅーーーー」
翠星石は走って学校へ行ってしまった
ジ「ほっといていいのか?」
蒼「いつものことだから、たぶん校門前で待っていると思うし」
金「じゃあ、話の続きをするかしら」
走っていった翠星石を放置して僕たちは話しながら学園へ向かった

翠「みんな遅いですぅ。もっとはやく来るですぅ」
走っていった翠星石が校門前で待っていた
蒼「ほらね、いったとおり」
蒼星石が僕に笑いかけながら小さい声でいった
翠「チビ人間、こそこそと一体蒼星石と何を話しているですぅ」
ジ「今日の時間割」
本当のことをいったら間違いなく拗ねるだろう
だから、適当に誤魔化した
翠「それならいいのですぅ」
よかった、上手く誤魔化せたみたいだ

笹「おい、ジュン」
午前中最後の授業が終わったとたん笹塚が僕に話しかけてきた
僕に話しかけてきたのは笹塚という男子生徒
クラスにいた唯一の日本人だったため、日本人同士ということで親しくなった
ジ「なんだ」
笹「昼一緒に食べないか?」
ジ「いや、水銀燈たちと食べるから」
笹「だからだよ、僕も一緒に水銀燈たちと食べたいんだ」
ジ「それが目的か、そういうことらしいがいいか?」
水銀燈たちに尋ねる
水「別にいいわよぉ、あなたいても空気みたいな存在だしぃ」
笹「よっしゃあ!!」
ガッツポーズをする笹塚
クラスメイト全員がそんな笹塚に哀れみの視線を送った
で食堂に着く
僕が頼んだのはハンバーグセット
やはり、本場の味は違うなと味わいながら食べていると
雛「ジュンー、ハンバーグ一口ほしいのー」
とオムライスを食べていた雛苺が僕のハンバーグを見つめていってきた

ジ「僕も雛苺のオムライス少しもらうぞ」
雛「いいなのーこれで交渉成立なのー」
僕の食べている部分の方をスプーンで取って食べる雛苺
雛「おいしいのー」
ちょっとこれって間接キスというものじゃないですか?
それに気づいた僕は顔を赤くした
雛「ジュン熱でもあるのー?」
薔「・・・・・・・天然は危険・・・」

放課後
蒼「ジュン君時間ある?」
ジ「あるけど、どうかしたのか」
蒼「家の食材が少なくなってきたから、買出しに行こうと思って」
ジ「わかった、付き合うよ」
そういい、スーパーへ向かった

店内
蒼「あっ、シリアルが安売りしてる、これは買いだね」
そういいながら、カートの中に野菜や肉を入れていく蒼星石
見た感じ結構ありそうだ
ジ「蒼星石、こんだけあればいいんじゃないか?」
蒼「もうちょっとだけいいかな」
ジ「もうちょっとだけなら」
買い物終了後・・・
蒼「ジュン君、本当にゴメンね」
ジ「いいって、気にするな」
蒼星石、僕の両手には大きな買い物袋
もうちょっとだけが、いつの間にかこんな大荷物に
蒼「うん、ありがと」
僕たちは並んで歩きながら屋敷に戻った

コンコン
ジ「蒼星石入るよ」
蒼「ジュン君?いいよ」
夕食後の時間はいつもはローゼンさんに人形師としての仕事を教えてもらっているが
ローゼンさんが不在の時は蒼星石からドイツ語を教えてもらっている
ジ「蒼星石、リーベンってどんな意味なんだ」
蒼「え、リーベン?それはあっ愛してるって意味だけど(////)」
ジ「じゃあ、クィセン」
蒼「キスをするって意味だk・・・(////)」
ジ「コステンは?」
蒼「けっ結婚する・・・って、何でボクにこんなこといわせるのさ!!
  絶対ふざけてるでしょ。もう教えてあげないからね(//////)」
ジ「ごめんなさい、悪ふざけがすぎました」

蒼星石におやすみといって自室に戻る
ジ「今日も色々あったな」
毎日が楽しい・・・だが
ジ「少しさびしいな」
日本が恋しくなる
でもそれは自分が決めた道
僕は布団を被って目を瞑る
明日にその思いを引きずらないように僕は眠りについた

~終~