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真「はあっ・・・はっ・・・・・・私とあろうものが全力で逃げるなんて」
蒼「どうしたの真紅?」
真「蒼星石。どうしてここに?」
蒼「いやあ、校舎から真紅が全力で走るの見て何事かと思って追いかけたんだよ。なにせ、陸上部やサッカー部の真ん中を突っ切っていったからね」
真「そう。私としたことがはしたないこと・・・したわッ・・・」
蒼「どうしたの真紅?なんで泣いてるの?」
真「え?・・・そうね。なんでかしらね」
蒼「気丈な真紅がこんなに思いつめるなんてよほどのことがあったんだろうね。僕でよかったら話してごらん」
蒼星石はそっと真紅を抱いた。
真「蒼星石!わ、私、もうジュンの家に帰れないッ!」
蒼「・・・だったら僕の家に来るといいよ」

真「酷い顔だわ。目も真っ赤ね」
蒼「真紅。僕も一緒にお風呂入ってもいいかい?」
真「ええ・・・」
蒼「・・・楽になった?」
真「そうね。一通り話しをしたら楽になったわ」
蒼「僕には二人を非難することはできないけれど、真紅はこれからどうするんだい?」
真「・・・まだ考えてないわ」
蒼「そう・・・」
真「・・・」
蒼「真紅」
真「なに?」
蒼星石は後ろから真紅に抱きついた。
真「なにをするの!?蒼星石!!」
蒼「真紅がかわいそうで・・・。かわいそうな真紅を見てるととても愛しくなって」
真「同情なんていらないわ!」
蒼「同情なんかじゃない・・・同情なんかじゃ。こんなときにでしか本音を言えない僕が卑しいだけなんだ。真紅が傷ついてる時につけこんで・・・自己嫌悪しちゃいそうだよ」
真「蒼星石・・・貴方・・・正気なの?」
蒼「正気だよ・・・僕は真紅のことを愛してあげたい。守ってあげたい。でもそれはできないんだ。ならせめて、癒してあげたい」
真「貴方の言ってること理解できないわ」
蒼「そうだね。でも感じるだろ?僕の胸。男の子みたいで・・・」
真「あっ・・・、そ・・・そう・・・せいせきぃ・・・」

水「じゃあジュン。また来週ねー」
J「お、おお・・・」
J「参ったな・・・真紅になんて説明しよう。今日はなるべく遅く帰ろう」
時計を見る。
J「七時半か・・・もうのりや雛苺はメシ食ってるだろうな。・・・べジータでも呼ぶか」

チャーラーッへッ!チャッラー>着うた(スペイン語版

べ「お、桜田。なんかようか?」
J「夕飯でも食いにいかないか?」
べ「ああ、いいぜ。お前今どこにいるんだ?」
J「学校前だけど」
べ「そんなに遅くまでなにやってたんだ?まあいい。そこを動くなよ」
ピッ・・・。
J「言えないよな。水銀燈に襲われたなんて。へタレの極みだもんな。べジータに相談しようかな」

J「いたいた。べジータ。こっちだ」
べ「悪い。待たせたな。なにか喰いたいものでもあるのか?」
J「いや、特にないんだけど、今回の店のチョイスはお前に任せていいか?」
べ「ああそれならとっておきの店があるぜ」

J「『喫茶ローゼン』?」
べ「知り合いがバイトしててな。まあ味は俺が保障する」

ガチャ

金「お帰りなさいませーご主人さまーかしらー」
翠「お帰りなさいませです。ご主人さま」

J「金糸雀・・・翠星石・・・」
べ「なッ!いいだろこの『メイド喫茶』委員長とクラス一性格の悪い奴がかしずくなんて滑稽だろ」
翠「余計なお世話です。このへタレ王子気取り野郎。あんた週に何回くれば気が済むですか」
金「べジータくんは重度のヲタクなのかしらー」
べ「うるさい!ちゃんと銭落としてるんだから文句いうな」
J「・・・」
金「桜田くんはカナの美しさに見とれてしまったのかしらー」
J「・・・でもメイドってご主人の言うことだったら『なんでも』聞くんだろ?」
金「うッ・・・そんな厳しい現実突きつけないでほしいかしらー」
翠「コラ!チビ助そんなにジロジロ見るなです」
J「見てねえよ。僕は腹が減ってるんだ」
翠「チッ・・・わかりましたですぅ~。注文早く言いやがれです~」
べ「菜っ葉のベジタブルサラダとミルフィーユ。あとプーアル茶」
J「DXはなまるハンバーグとペプシ」
翠「わかったです。この店はそんじょそこらのクソメイド喫茶とは違ってちゃんと三つ星ホテルで料理長を務めてた店長が腕を振るうです」
J「三つ星ってえーのが微妙だな」
金「細かいことは気にしなくていいかしらー」

翠「はいご主人さま。あーんするですー」
べ「ちょ、ミルフィーユを一層ごとにめくって食わすな。縦に切れ、縦に」
金「桜田ご主人さまー。美女で委員長でメイドで策士のカナにご飯食べさせてもらって幸せかしらー」
J「仕事だからやってるんだろ」
金「なんてつれないご主人さまなのかしらー」


J「結局相談できなかった。なんてへタレなんだ僕は」
朧月に胸がキュンとなった