ナ「美しいお嬢様方、私、この度こちらに転校してきましたナッパと申します。以後よろしくお見知りおきのほどを」
翠「ひぃぃ!な、なんなんですぅ!このヒゲデカハゲはぁ!」
雛「こ、怖いの~!」
ナ「はーっはっは、ちょっと挨拶が丁寧になりすぎちまったな!」
ベ「その辺にしろよナッパ。貴様の下らん挨拶とやらで印象が悪くなったら転校の意味が無い」
ナ「そ、そうだったな、すっかり忘れてたぜ」
「はあ、蒼星石」
耳に聞こえてからはっとする。独り言を言うほどに疲れているという自覚。
息を深く吐き出しながら、ベジータはベッドに倒れこんだ。
彼女の仕草。吐息。目線。全てが心を縛る。
夜な夜なそれを思い出しては、いきり立つ欲望と汚してはならないという理性の板ばさみにあう。
去年、暴走族であった過去を捨て、新しい一歩を踏み出そうと転校した先で、彼女は、まるで天使のようにそこにいた。
蒼星石と話したい。出来れば付き合いたい。しかし、暴力に明け暮れていたベジータは、恋愛というものに対して酷く奥手になってしまっていた。
今日もまた眠れないだろうな、そんなことを思いつつ明かりを消した時に、電話がなった。
(誰だ?こんな時間に)
少々の怒りを感じながら、電話をとる。
「ベジータだが」
「ようっ!元気か?って二日前に会ったばっかだけどな、がははははは」
「用が無いなら切るぞ、ナッパ」
ナッパとはかつての暴走族の仲間だった。いや、それ以上前の幼少の時からの付き合いだ。チームを解散すると言った時の、唯一の理解者であった。
その時から、腐れ縁ではなく親友の関係になっている。
「ん?俺の用事はまあ大したことじゃないんだが」
「じゃあ切るぞ。俺は眠いんだ」
嘘だった。眠れるはずが無い。そしてそんな薄っぺらい嘘は、親友の前には意味を持たなかった。
「おい、お前やっぱり最近おかしいぞ。正確には転校してからおかしくなった」
「&うるさい。口が過ぎるぞ」
「親友ならよ、相談位してくれてもいいんじゃないか?」
「・・・」
相談したところで何も変わらないだろう。だが、多少の気持ちの整理には役立つかもしれない。そう思い、ベジータは口を開いた。
「なるほど、な。お前が恋わずらいなんてな。想像も付かなかったぜ」
「誰にも言うなよ」
「当たり前だ。俺は口が堅い。&で、アプローチはしてるのか?」
「そんなことできるわけないだろう!!」
「まあそうだろうと思ったよ。にしても、そこからどうするってのはちょいと難しいぜ&」
呆れたような口調でいい、頼んでもいないのに打開策を考える。嬉しくも疎ましくもあった。
「じゃあ&こういうのはどうだ?」
昼休み
JUM「さて・・・たまには購買でパンでも買おうかな。」
白崎「さっくらっだくん♪」
JUM「?あれ、購買部の白崎さん。何でこんなとこに購買部を?」
白崎「今日、えんじゅ先生がパン作りすぎちゃってねえ
仕方ないから、こっちの方まで出張ってきてるんだあ。
そうそう。今日のカニクリームコロッケパンは先生曰く
今年最高の出来なんだってー。どう?買ってかない?」
JUM「じゃ、じゃあ、チョココロネ一つ。」
ベ「なあ、ジュン俺って皆に嫌われてるんじゃないか?」
J「どうしたんだよ、いきなり」
べ「なんか、考えてみるとさ。俺だけ悪い目見てるじゃないか・・落ちは大抵俺だしな」
J「そうかもね、でもそれは(落ちは)ベジータじゃないと出来ない事なんだよ」
べ「・・・もう、疲れたんだ・・・」
J「何言ってるんだよ!そんなベジータはベジータじゃないぞ?!自信持てよ!(落ちに」
べ「蒼星石にも嫌われるし・・もう、国にかえr(ry」
J「ほら・・蒼星石の体操着だ、これやるから元気だせよ・・」
ベ「ジュン、お前って奴は・・!なんて・・うぅ・・良い奴なんだ・・ぐすっ」
J「何言ってんだよ、当然じゃないか!」
べ「ありがとう・・ありがとう・・ッ!」
蒼「あ、あれ?ボクの体操着がない?」
J「あぁ、それならベジータがさっき持っていったぜ?」
翠「ベジータ・・・ぶち殺すです・・・・」
ベ「ここからが本当の地獄だ・・・」
梅「というわけで今日はみんなに一芸をやってもらう。まずは笹塚」
笹塚「し、芝刈り機やります&。ヴィヴィヴィーーーーン」
梅「はい廊下。次ベジータ」
ベ「クリリンのことかーーーーーーーーー!!!」
一同「!?。」
薔薇「(ベジータクン。ワタシハオモシロイトオモウヨ)」
ベジ「グゥレイトゥッ!」
笹塚「・・・・え?」
梅岡「二人とも廊下に立ってろー」
???「こ、これは・・・・!」
手にあるのはJUNが先ほど履いていた下着がそこにあった
キョロキョロと周りを見渡しその下着に顔を埋めた
???「ハァハァハァハァハァハァ・・・・・」
酷く興奮をしながらその行為を没頭していた
翠星石「ちょっと・・・・何してやがるですか・・・・・」
ベ「!!!!!!!!!????????」
翠星石「ベジータ、そんな趣味があったんですか・・・」
翠星石は一歩後ろに後ずさりベジータに軽蔑の眼差しで見つめた
ベ「ちょ、違うんだ!これは・・・そう、誇り高きサイヤ人の血だ!」
ベジータはそう一言言うと自ら壊れた
べ「ウンメェェェウェェエッェ!カハッ!キャハッ!」
そんな奇声を発しながらもJUNの下着を食し始めた
J「ベジータ・・・お前とうとうそこまで落ちたのか・・・」
梅「えー、最近JUNの短パンが盗まれているー。警察が言うには犯人は同じクラスの奴らしい。素直に出てくればまだ間に合うからちゃんと先生に言えー」
ざわざわ・・・・
教室のクラス全員一人を見つめた
ベ「(クソ・・・なんでみんなで俺を見るんだ・・・っ!)」
梅「よーし、もういいだろー。ベジータ後で職員室に来るようにー」
ベ「違う!俺じゃない!ここからが本当の地獄だ・・・!」
職員室にて
梅「ベジータ、こんな事するのはあのクラスでお前意外考えられないんだぞ?今素直に言えば誰も怒りはしないからちゃんと吐くんだ」
ベ「(くそ、濡れ衣だ・・・。)」
ベジータはそんな惨めな思いをして打ち明けた
ベ「違うぞ、梅岡。この誇り高きサイヤ人はそんな事はしないっ・・・!」
梅「じゃあ何だと言うんだ」
ベ「俺がやっているのはJUNの体操服にぶっ掛けたり交換したりそれぐらいしかしてないっ!」
翌日ベジータは留置所にいた
その頃犯人は
笹「ウンメェェェウェェエッェ!カハッ!キャハッ!」
笹塚が体育館裏でそれを紳士の如く食事に取り掛かっていた
べ「おい!JUM見てみろ!水銀燈の胸!体操服の中でメチャクチャに揺れてるぞ!!」
J「いや、僕は薔薇水晶のスラッと伸びた脚とお尻がいいな・・・」
べ「女は乳だ!女は乳以外はカスだぞ!それに、今日の水銀燈のブラはピンクだぞ!!」
J「僕には関係ないよ。・・・(翠星石も早く試合に出ないかな)」
今日は雨なので、男子、女子とも体育館を二つに分けて授業をしている。
休憩中をいい事に女子のバスケットボールの試合を見ながら、二人でエロい話で盛り上がる。
しかし、女子側で休憩していた翠星石と蒼星石はそのJUMとべジータの不審な視線を感じていた。
翠「あいつら、またエロい目で女子の方を見てやがるですぅ」
蒼「というか、べジータの目がやらしすぎだよね。僕、彼だけは苦手なんだよなぁ」
翠「ちょっとあいつらに焼きを入れてきてやるです!!」
言うが早いか、べジータとJUMの所へ向かう。
翠「ちょっとお前ら!エロい目で女子のバスケットの試合を見るなです!」
J「え・・・あ・・・いや・・・」
翠「JUM、ちょっとは翠星石の体も見やがれですぅ!!薔薇水晶の体ばっか見るなです!!」
べ「ハッ!!お前みたいな貧乳で幼児体型の奴、JUMは嫌いだとよ!!」
J「そんな事言ってない!!翠星石が試合に出たら、絶対に見てた!!って、あ・・・」
JUMの突然の告白に耳まで真っ赤になる翠星石。
しかし、べジータの言った幼児体型が翠星石の心を酷く傷つけていた。
翠「ジュ、JUM。お前は翠星石の体だけを見るのなら、許してやるです!!」
そして、べジータを睨みつけ、
翠「べジータ、お前は授業終わったら体育館裏に来やがれです!!二度とその口を聞けなくしてやるです!!」
翠星石は、身を翻すとそのまま蒼星石の方へと戻っていった。
べ「ハン!!体育館裏に来いか・・・地獄を見てきたが、告白されるのか?貧乳は嫌いなんだがな。
モテる男はつらいな・・・なぁ、JUM??」
しかし、JUMは翠星石が言った言葉にドキドキしていて、べジータの声は聞こえてなかった。
そして、授業が終わり体育館裏に行ったべジータを待っていたのは、水銀燈だった。
告白を期待したべジータだが、そこに居たのは翠星石、蒼星石、水銀燈の三人だ。
訳が分からないべジータに水銀燈が浴びせた言葉は
水「あんたみたいな、すけべな男にさぁいてぇ・・・この事は女子全員にいっておくからぁ」
翠「お前は、エロい事考えられないように徹底的に苛め抜いてやるですぅ!!」
蒼「この変態・・・」
だった。
そして、べジータは悟った。
ベ「天国だと期待して、どん底に落とされる・・・これが本当の地獄か・・・」
ベジータはその夜泣き濡れた。
笹塚「ジュン・・・聞いてくれよ・・・俺好きな娘が出来たんだ・・・。」
ジュン「ほう・・・よかったじゃないか!あの笹塚にもついに好きな娘が・・・で、相手は誰なんだ??」
笹塚「G組のちよちゃん♪」
ジュン「!!??」
笹塚「これから告白してこようと思うんだ・・・俺行って来るね!!」
ジュン「・・・これからが本当の地獄だ・・・。」
どうも、皆さん!おなじみ笹塚です。クラスではちょっと目立たないけど笹塚です!
今僕は人生で初めて告白の大舞台に立とうとしています。うちのクラスでは、ジュンとかいう元ヒキコモリがなにやらハーレム作ってますが
そんなのは各種エロゲで十分です。僕は今愛しの「美浜ちよ」ちゃんのいるH組前まで来ています。個性の強烈な薔薇学園ですが、ちよちゃんはさらに強烈です。
だって・・・飛び級で入ってきて10歳の女子高生なわけですから・・・でも愛があれば年の差なんて関係ありませんよね?じゃあ張り切って行って見よー!!
笹「ガラガラー・・・。)す、すいません!あ、あのちよちゃんいますか?」
生徒1「ん?美浜ならそこに・・・おーい!!美浜!!呼んでるぞー!!」
ちよ「え?・・・あ、確かA組の笹塚君ですよね?こんにちわ!・・・何か用ですか?」
笹「え!(うっしゃ!名前覚えててくれたんだ!!フラグキタコレ!!)あ・・・えっとあの・・・今からちょっと体育館の裏まで来てください!!」
ちよ「え?いいですよ~!!あ、榊さん!ちょっと行って来ますね!」
-体育館裏-
ちよ「え~と・・・なんの用事ですか?」
笹「・・・ぼ、僕は・・・ずっと君のことが好きでした!!付き合って下さい!!」
ちよ「え!?・・・。」
ちよ「え!?・・・ちょっと!?そ、そんな・・・ごめんなさいです!!サヨウナラ!!」
笹「ちょと待ってよ!!(ガシッ」
ちよ「い、いや!!離して下さい!!」
笹「(え~いこうなったら・・・無理矢理にでも既成事実を作って・・・。)」
ちよ「な、なにするんですか~!!い、いや・・・止めて!!助けてください~!!」
笹「(もう止められん!!)ハアハア・・・。」
多分彼女も僕のこと好きなんでしょう・・・しかしやはりそこは子供口に出して言うのは恥ずかしいんでしょう、ここは自分が大人なとこ見せないと・・・。
笹「いいじゃねーかお前も俺の事好きなんだろ!!」
ちよ「違います!!ほんとに人呼びますよ!!」
笹「何言ってんだ!?こんなとこ誰もコネーヨ!!・・・さあ始めるか!!」
ちよ「グスッ・・・誰か・・・グスッ・・・助けて・・・。」
笹「ハアハア・・・。」
??「おい!何やってるんだお前!!」
笹「ん?・・・き、貴様!!・・・金糸雀!?」
金糸雀「女の子を・・・しかもこんな小さい子を無理矢理・・・サイテーなのかしら・・・。」
笹「はあ??こいつだって喜んでんだよ・・・お前に俺が止められるか!?」
金糸雀「はん!!女性の敵!!社会の恥!!サイテーなのかしら!!この金糸雀が成敗してくれるのかしら!!」
笹「氏ねやーーーーーー!!!!」
金糸雀「(ヒュン・・・シュッ!!」
笹「グハッ!!・・・何故だ!?何故今の攻撃が・・・なぜこんな奴に!?」
金糸雀「スネーク先生直伝のCQCは効いたのかしら~、地獄で後悔するかしら~!!」
笹「ぐはーーーーーーーーーー!!!!」
金糸雀「ザーザー・・・スネーク先生オタコン先生一人ゴミを片したかしら!」
スネーク「よくやった・・・今そっちに向かう・・・。」
オタコン「流石だ!それでこそフォックスハウンド部のホープだ!!」
金糸雀「さあ・・・悪い奴はやっつけたのかしら、もう安心かしら~!」
ちよ「うわああぁぁぁああああん!!!!恐かったですよ~!!」
-翌日-
翠「・・・てな事があったです!笹塚サイテーです!!」
ジュン「見損なったよ!なんて奴・・・。」
真「このご時世に・・・カルロスや小林と同じ刑務所逝きね」
ジュン「・・・そういえば今日笹塚は?」
蒼「あんなことあった翌日だもん、学校これるわけ無いじゃん!」
-その頃、フォックスハウンド部尋問室-
スネーク「さあ・・・なんであんな行動にでた?、目的を吐け!!」
笹「い、いえだから・・・彼女と愛を確かめ合って・・・。」
スネーク「・・・やれ!」
オセロット「さあ服従して目的を吐くんだ!!・・・連射パッドを使おうなどとは思うな・・・。(カチッ」
笹「ぎやああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
オセロット「・・・なかなかしぶとい奴だな。」
笹「(ベジータ君君のことがようやく理解できたよ・・・ガクッ)」
べ「うっ ・・・」
J「どうした?具合悪いのか?」
べ「さっきから腹が痛くて うっ」
紅「大方、拾い食いでもしたんじゃなくて?」
銀「乳酸菌が足りないのよぉ」
べ「心配ぐらいしてくれても...」
蒼「べジータ君♪」
べ「やっぱり蒼嬢だぜ!俺を心配してって、ハ、ハサミーーー」
蒼「大丈夫。直ぐ終わるから(ニコッ)」
べ「眼が笑ってないのですが」
蒼「これからが本当の地獄だ」