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下校時

巴「さ、桜田君、き、今日剣道部が休みなの。で、よかったら一緒に帰ってくれない・・・?」
J「ん、別にいいよ。今日はうるさい奴ら先に帰っちゃったしな」

そのころ・・・
水・翠・真「へくちゅんっ」

・・・

巴「あのね、桜田君。私、もう剣道やめようと思うの・・・。」
J「へー、確か中学のときから言ってたよな。結局やめなかったけど」
巴「・・・うん、あの時は父にもなかなか言い出せなかったから・・・」
J「それじゃ、今度も言えないで終わる、とかになるんじゃ・・・」
巴「・・・ううん、今度は大丈夫。今の私には剣道をやめてでもしたいことがあるもの」
J「そうなのか。んで、したいことって?」
巴「えっ、き、聞きたい・・・?」
J「まあ無理にっては言わないけどな」
巴「え、えっと・・・」

巴「あなたと毎日、こうして一緒に帰ること・・・です」







美術の時間

梅岡「二人一組になってお互いの顔を描くぞー。あと笹ry」

・・・

巴「ねえ蒼星石、よかったら私とペア組まない?」
蒼「そうだね、いいよ」

・・・

巴「私と蒼星石って、似てるかもね」
蒼「と、突然なんだい?」
巴「クラスの男の子が言ってたの。私もそれを聞いて、そうかも、とか思っちゃった。蒼星石もお料理とか好きそうだし・・・」
蒼「うん、好きだよ。・・・確かに似てるかもね。こうやってきみの絵を描いてても思えるよ」
巴「ふふふ・・・。」
蒼「・・・きみはきっとJUM君のことが好きなんだね」
巴「え、あ、な・・・なんで知ってるの・・・?」
蒼「ふふ、君が言ったんじゃないか」

蒼「僕たちは似てる、ってね」






金「通販はたのしいかしらー♪」
巴「でも・・・そろそろ学校に復帰しないと」
金「そんなのあとまわしかしらー♪」
巴「雛苺…ちゃんと元気にやってるかな…。」

のり「カナちゃーん、巴ちゃーん、お昼ごはんできたわよー」





翠「フンフフンです~♪」
蒼「どうしたのさっきから、いい事でもあった?」
翠「実は~今日はJUMの家にお泊りしに行くですぅ♪」
蒼「本当に?よったね、でもはしゃぎ過ぎて迷惑かけちゃダメだよ」
翠「なっ、迷惑なんて!JUMは翠星石が来てくれるだけでありがたいと思うですよ~」
蒼「フフ、まぁ楽しんできてね」
翠「じゃそろそろ行ってくるです~お留守番頼んだですよ~」
蒼「行ってらっしゃい(ニコリ)
   ・・・・はぁ。(今日は一人か・・・」



  ピンポーーン
蒼「?はーい」
  (がちゃ、)
巴「今の話、本当?」


蒼「う、うん・・・」
巴「行くしかないわね・・・!!!」
蒼「・・・え?」
巴「蒼星石も行くわよ!早くお泊りの準備を!」
蒼「ちょ、なんで!じゃあ君のもってるバックはお泊りセット!?」
巴「桜田君の万ハ゜ンは誰にも渡さない・・・!!!」
蒼「・・・え?」


チャーラーヘッチャラーハ゜ーチーがムーネムーネースルーホ[ヒ゜ッ]
ベ「誰だ?」

From:翠嬢
件命:惨めなてめぇいい事教えたげるです
内容:今日翠星石はJUMの家に泊まりにきてるです。
    つまり今家には蒼星石一人。一人で怖がってるだろうから
    守ってあげるです。手を出したら承知しねぇですよ!

ベ「す、翠嬢・・・感謝するぜ・・・」
べ「おかん!俺は大切なものを守りにいってくる!今日は帰ってこねぇぜ!イヤッホォイイ!」

ヒ゜ンホ゜ーン
蒼「誰かな?」
カ゛チャ
ベ「あ、俺だ!一人だ寂しいだろう?安心しろ!王子である俺がお前まm」
ハ゛タン、カチャ、カチ
ベ「ちょwwwwww開けてwwww」
カチ、カチャ、カ゛チャ
蒼「なんだい?」
ベ「今日一人で夜を過ごすんだろ?もし強盗がきたときのために俺がお前を」
巴「蒼星石~?お布団一つでいいよn・・・あ。」
蒼「見てのとおり、もう護衛は間に合ってるから。じゃ、もう遅いし早く帰ったほうがいいよ」
ベ「え、あ、ちょ、お布団一つってどうい」
ハ゛タン、カチャ、カチ

公園
ベ「いまさら帰れるかよ・・・」


----------------JUM宅
ピンポーーーン
翠「き、来てやったですよ~(ト゛キト゛キ」
J「おお、上がれよ。荷物重たそうだなぁ~ほら、」
翠「にに、荷物くらい自分で持てるですぅ///」
翠「・・・・・・・・・!!!!?」
べ「よう、翠嬢」
翠「何でコイツがいるですかぁ!!?」
J「悪いな、ちょっと行き場がなk」
翠「うわぁぁぁああああああん!!!(逃走」
J「あ!」

翠「ク゛ス、ク゛ス、(帰って来ちゃったですぅ・・・蒼星石になんて言えば・・・」
家の中から・・・・
蒼「だ、ダメだよっ////」
巴「あっ////」
蒼「えと・・・いきなりそれは・・・///」
翠「・・・・・・・・・」
べ「ここからが本当の地獄だ」



ベ「雛苺一緒に昼飯でもどうだ?」
雛「雛、巴と約束してるのごめんなの」
ベ「じゃあ俺も一緒に・・」
巴「雛苺?どうしたの」
雛「と~も~え~ベジータがしつこいの~」
ベ「え?いや俺は・・・」
巴「・・・・」
ベ「な・・なんだ・・・この殺気の篭った目は?」
巴「雛苺、先に食堂行ってて私も後でいくから」
雛「うん、約束なの~」
巴「おいてめえベジータ」
ベ「な・・さっきと別人?」
巴「私の雛苺に手ぇ出すなんて良い度胸だな?」
ベ「あの巴さん?」
巴「無明神風流殺人剣・・・蜃・・・・」
紅「はぁ・・・愚かだわ」
巴「お前も見ただろう・・紅き幻を」
ベ「真紅じゃん・・・」
グシャア
ベ「ガハァ」
・・・・
巴「雛苺ごめん待った?」
雛「Lent!遅いわ!遅いわ!雛苺は淋しかったのに!」
巴「ごめんね雛苺今日帰りにうにゅう買ってあげるから」
雛「本当に?やったーなのー」
巴「うふふ」


巴「こんな時間なのに、もう真っ暗…」
ジ「最近はすぐ日が落ちるな。…あ、じゃあ僕こっちだから」
巴「あ、待って桜田君…」
ジ「ん?」
巴「………えっと、途中まで一緒に帰っていい?」
ジ「何だ、暗いのとか怖いのか?」
巴「…普通の女の子なら、暗い夜道が怖いのは当たり前よ」
ジ(背中に木刀さしてる女の子が……普通?)


雛「この飴おいしーのぉ!ジュンと巴にもあげる!」
ジ「どれどれ…」
巴「あら、ありがとう雛苺」
雛「…はれ?あと一個しかない……ひとりにしかあげれないのぉ…」
ジ「なんだよ、期待させといて」
雛「ごめんなさいなのぉ」
巴「大丈夫よ雛苺。……この飴は桜田君にあげる」
ジ「いいのか?」
雛「でも巴が…」
巴「私の飴は……雛苺のほっぺの中にあるじゃない」
雛「ふえ?」
ジ「おい逃げろっ! そいつ目がマジだぞ!?」


雛「ジュン~! ヒナとおかずとりかえっこしよ~!」
ジ「だからくっつくなって!」
真「ふふ…ジュンと雛苺、本当に仲良いわね」
巴「そ、そうね……」
翠「そのうち『ジュンのお嫁さんになる』とか口走りそうな勢いですぅ」
真「雛苺をとられて、巴は寂しいでしょうけど」
巴「そ、そんなことないわ……。あの泣いてばかりいた子が、誰かを好きになれるなんて、とても素晴らしいことだと…」
雛「あ! ジュンのほっぺにご飯粒! ………ぺろっ」
ジ「お、おい!?」
巴「……………………よくもっ」 べきっ!
真「と、巴……箸! 箸握りつぶしてるわよ?」

巴「こんな時間なのに、もう真っ暗…」
ジ「最近はすぐ日が落ちるな。…あ、じゃあ僕こっちだから」
巴「あ、待って桜田君…」
ジ「ん?」
巴「………えっと、途中まで一緒に帰っていい?」
ジ「何だ、暗いのとか怖いのか?」
巴「…普通の女の子なら、暗い夜道が怖いのは当たり前よ」
ジ(背中に木刀さしてる女の子が……普通?)


女子更衣室
不審者「はぁ・・はぁ・・・巴タンの制服・・うっ・・そろそろ・・」

ガラガラガラガラ バッターン!

J「おい、そこで何やってる?」
不審者「ひ、ひっぃ!」
J「その制服を元の位置に戻して、今すぐこの場を去れ」
不審者「く、くそぉ!!覚えてろよ!!」
逃げ出した。
J「まったく、学校の平和を守るのも大変だな・・あっ、まったく・・」
巴の制服には先走り汁がついていた
J「何で、こんな事するかな・・(ゴシゴシ)」
巴「・・何で、そんな事してるの?」
J「そりゃ、汁を拭き取ってるのさ・・・え?巴?」
巴「そ、そんな趣味があったの・・私は、誰にも言わないから・・気にしないで・・」
『ガヤガヤガヤ』
水「あらぁ、ジュンは更衣室で何してるのぉ?」
翠「ち、チビ人間が変態なのですぅ!」
一同「きゃーきゃーわーわー」

梅岡「桜田、後で職員室に来い」
J「・・・('A`)」

お前の正義の嵐が巻き起こるとき、悪の炎なんて全て消すさ!戦えジュン!


ジ「柏葉いないな早すぎたかな?」
公園の時計を見ると針は9:00を指していた
ジ「それにしても朝は寒いな」
4月下旬と言えど朝は寒い
油断をすれば簡単に風邪を引いてしまう


一人の少女が近付いてきた
ジ「あれかな」
巴「早いね桜田君」
時計を見ると9:25
5分前とはしっかりしている
ジ「そっちは時間に正確だな」
巴「そうかな、それよりどこか行くの?」

ジ「決まってないけど、町でも散歩しながら考えるか」
巴「うん」
二人はゆっくりと薔薇公園を後にした
巴「いい天気ね、そういえば今日はどうして私を誘ったの?」
ジ「いやっ実は……今日学校あると思って何時ものように起きちゃってその後二度寝しようとしたら寝れなくなっちゃって」
巴「ははっ桜田君らしいね」
ジ「そうかな?」


携帯が鳴る。見ると巴からだった。電話に出る。
巴「今晩は。ごめん、忙しかったかな?」

巴「大した用事じゃないんだけど・・・」

巴「あっ待って待ってー。たっ、たっ、たまには二人だけでお話がしたいなぁ!だめかな?」

巴「有難う!やさしいんだね!」

巴「うん、そうだね!うん!あっそうだ!あっ明日、お昼一緒に食べてくれると嬉しいんだけど?」

巴「うん、じゃぁお弁当作っていくから。うん、おやすみなさい!」


電話を切る。
巴「やったー!明日は彼とお昼ー♪何を つ・く・ろ・う かなー♪えへっ♪」


―キエユク サダメナノ―(着音)

「やぁ。こんばんは。」

「別に対したようじゃないんだけどね。どうしてるかなって思って。」

「うーん・・・寂しいのも少しあるかなぁ?」

「アハハ。面白いね。・・・えっと…明日お弁当一緒に食べたいなって思ってるんだけど何かリクエストある?」

「あ、わかった。がんばるね。」

「うん。おやすみ。声が聞けて嬉しかった。好きだよ。・・・なんでもない。じゃあね。」

携帯が鳴る。見ると巴からだった。電話に出る。
巴「今晩は。ごめん、忙しかったかな?」

巴「大した用事じゃないんだけど・・・」

巴「あっ待って待ってー。たっ、たっ、たまには二人だけでお話がしたいなぁ!だめかな?」

巴「有難う!やさしいんだね!」

巴「うん、そうだね!うん!あっそうだ!あっ明日、お昼一緒に食べてくれると嬉しいんだけど?」

巴「うん、じゃぁお弁当作っていくから。うん、おやすみなさい!」


電話を切る。
巴「やったー!明日は彼とお昼ー♪何を つ・く・ろ・う かなー♪えへっ♪」


~社会~
「P82を開いてくれ」

「柏葉」
「何?桜田君」
「教科書忘れたから見せてくれない?」
「いいわよ」
「ありがと」
二人の机はくっつき教科書は
その間に挟まれる
その隙間から顔を覗かしている夏目漱石がやけに憎らしい
何なのだわあれは…イライラ
「柏葉の教科書って綺麗だな」
「そうかな」
何を話しているのかしら

「次はP108の写真を見てくれ」

「え~と」
何をしているのだわ
ページを変えるくらい巴にまかせなさい
「あっ」
「えっ」
予想通り二人の手が重なり合う
「ごめん」
「いいよ、全然(///)」
ちょっと待ちなさい巴の様子がおかしいのだわ
「あれ?柏葉顔が赤いぞ風邪か?」
「風邪じゃないけど…ちょっと変かな」
「どれどれ、ちょっと熱っぽいな」
何で巴をそんなに心配するの
私にはそこまで心配しないのに
それに手を当てる必要なんてないのだわ
「授業終ってからでも保健室に行った方がいいぞ」
「大丈夫だよ」
「今年は風邪が流行っているから念のため行っこい連れてってやるから」
「うん、ありがとう(///)」
マズイのだわ


もう直ぐあの人が来る。
登校の時間いつもそう胸に秘めて私はここで待っている。
前髪を直す。
毎日のこの瞬間、心臓の鼓動が止まらない。
もう直ぐ会える。
今日は何て話を切り出そう。やっぱり朝だから無難におはようから。
来た!深呼吸をして平静を装い。
「おはよう、今日もいい天気だね!」

今、巴はとっても幸せです。


『triangle』

水銀燈と巴とジュンは小さい頃からの友達同士。いつでも三人一緒だった。
やがて三人は高校生になった。
水銀燈は学内で一、二を争う美人になり沢山の男たちに囲まれる日々を送っている。
巴は幼少の折から続けていた剣道で頭角をあらわし、その実力は全国レベルだ。
ジュンはというと…こちらはごく一般の男子高校生なのであった。
そんな三人のお話…
ある日の下校時
ジ「さ~て、そろそろ帰るか。おーい巴」
巴「うん。いまいくよ。…水銀燈は?」
ジ「いつも通りさ」
そう言ってジュンは水銀燈の席の方に目をやる
べ「銀嬢。俺と一緒に帰ろう!」
笹「ぼ…僕とも一緒に帰ってくださいっ!」
水「わ…わかった…わかったからぁ」
水銀燈の周りには男どもが群がって下校の誘いをしていた
その圧力で水銀燈はやむなくOKしてしまう…。これが『いつもの光景』なのだ。
巴「しかたないね。水銀燈、美人だもんね」
ジ「ああ…。最近あいつとは何だか疎遠だよな…」
巴「うん…。…ね、もう行ここ?」
ジ「え、あ、そうだな。行こうか」
そうして二人は外へ出た。

帰り道にて
巴「でも最近いつも私たち一緒に帰ってるね」
ジ「ああ。中学の頃はまだ三人一緒だったのにな…」
巴「でも…そのお陰でジュン君と親密になれたかな?」
そう言って巴はジュンの顔をのぞき込んだ。
ジ「なっ…なにを言って…」
巴「うふふっ。私はジュン君の事好きだよ?」
ジ「なっ…なっ…なに言い出すんだよ…」
巴「本気…だよ?」

ジ「う…まぁ、おれも…その…嫌いじゃない…な…」
巴「…やっぱり水銀燈が好きなんだ」
ジ「うっ…それは…」
巴「それは?」
ジ「…………二人とも好きさ。悪いか?」
巴「そう言うと思った。ジュン君昔からそうだったよね。幼稚園の時も『銀ちゃんも巴ちゃんもだいすき!』って言ってくれたよね」
ジ「あ~~~そんなこともあったような…」
巴「変わってないね」
ジ「…悪いかよ」
巴「ううん。悪くないよ」

その日の夜。巴の家
巴「はぁ…。ジュン君の気持ち、結局どうなんだろう?
私か…水銀燈…。
いつも私たちは一緒だったから…仲良しなのはいいけど…。
はっきりさせなきゃなんかイヤだなぁ…
…明日、水銀燈と話してみようかな?
話し合って…ケリを付けなきゃ…
取りあえず、今日はおやすみ…」

翌日、学校(昼休み)にて巴「水銀燈。ちょっといいかしら?」
水「え?あっ、巴…」
巴「話したい事があるの…。屋上いいかしら」
水「ええ。いいわよぉ…」
(屋上)
水「話って…何かしらぁ?」
巴「あのね…ジュン君のことなの…」
水「ジュンの…?」
巴「私…彼と本格的にお付き合いしようと思ってるの」
水「え……?」
巴「今度、ちゃんと告白するつもりよ」
水「……どう…して……?」
巴「水銀燈?」
水「どうして…私にそんな事言うのぉ…?…なんでぇ…?…ねぇ…」
水銀燈はそう言ってポロポロと涙をこぼし始めてしまった
巴「え…ちょっと水銀燈…」
水「ひどいよひどいよ…。私だってぇ…ジュンの事好きなのにぃ…。私だって…告白…しようと思ってたのにぃ…」
巴「…」

水「それに…巴だって覚えてるでしょう?小さい頃にした約束…」
巴「えっ…」
水「私と貴女で…どっちがジュンの『こいびと』になるか…」
巴「あっ…」

(三人が幼稚園にいたころ)
巴「わたし、おおきくなったらジュン君のこいびとになるー」
水「あ…じじゃあ私もなるぅ!」
ジ「ふたりともほんと?うれしいな」
巴「えーでも『こいびと』は一人しかなれないんだよ」
水「え…じゃあ私はなれないのぉ…?」
途端に涙目になる水銀燈。
巴「ああ~わかったから、泣かないで。ね?」
水「うん…」

巴「そうだー!じゃあ、じゃんけんして勝った方がジュン君のこいびとね」
水「えぇ~…私、じゃんけん弱いよぉ…」
巴「いくよ~…じゃんけん………ぽん!」
水(勝てますように勝てますように勝てますように………!)
結果は巴がパー、水銀燈がチョキ
水「あ…」
ぱぁっ。と表情が明るくなる水銀燈。
巴は残念そうに肩をすくめ、
巴「わたし。まけちゃったね。ざんねん!」
と、おどけてみせた。
水「じゃあ、私がジュン君の『こいびと』!」
巴「うー。ざんねんだな」
遠い過去の、約束…

屋上には、相変わらず冷たい風が吹いていた
水「確かに…ジュンはあの事もう忘れてしまったかもしれないわぁ。…でもね、それでも…それでも…………告白して…恋人同士になれたら、って…」
巴「水銀燈…。…なら、もう一度勝負しましょう」
水「勝負…?」
巴「ええ。また前と同じじゃんけんで」
水「…」
巴「ジュン君に立ち会ってもらって、勝った方はその場で彼に告白する。どう?」
水「うん……わかったわぁ。…いつにするのぉ?」
巴「今日の放課後。教室で」
水「わかったわぁ。…負けないんだからぁ」
巴「私だって」

そしてその日の放課後
ジ「…こうやって三人で集まるの…久しぶりだな」
水「そうねぇ…。…ごめんね、いつも…」
ジ「…仕方ないさ」
巴「じゃあ、もう始めようか?…恨みっこなしだよ?」
水「…ええ…」
巴「せーの…」
巴水「じゃんけん………ぽん!」
結果は…………?

水・巴「じゃんけん………ぽん!」
ジュン「あっ…」
結果は………
巴がパー、水銀燈がチョキ。
昔と同じ結果。
水「あ…あ…」
巴「うふふっ。負けちゃった」
水「う…うれしい……けど…巴…?」
巴「ほらっ。勝ったのは水銀燈だよ?なら…」
水「うん…」
ジ「…水銀燈…」

夕陽に染まる教室で、水銀燈は憧れの少年と向き合った。
水「あ…あのぅ…」
ジ「うん…」
水「ずっと昔から好きでした!どうか私を恋人にしてください!」
耳まで真っ赤にして水銀燈は思いの丈をぶつけた。
巴「ジュン君の返事は?」
ジ「ああ…!もちろんだとも!こっちからお願いしたいくらいだよ!」
水銀燈の顔が喜びで満ち溢れた
水「うれしい…うれしいよぉ…。今まで…すごく不安で…心配で…たまらなかったの…」
ジ「ごめんな…おまえの気持ちに気づいてやれなくて…」
水「ううん。だって今はこうして夢が叶ったんだものぉ…」

そして…ふたりは強く抱きしめ合い、お互い初めてとなる口づけを交わした。
ジ「水銀燈…愛してる…」
水「ああ…ジュン…ジュン…。もう離さないわぁ…」
巴「おめでとう…水銀燈」
水「巴……ごめんねぇ…」
巴「ううん。いいのよ。なにがあっても、私たち友達でしょう?友達を祝福するのは当然よ」
そう言って巴は水銀燈の肩に手をおいた
水「うっ…うぁぁぁぁ…」
巴「ほらほら、泣かないの」
水「うん…うん…。でも、うれしいのよぉ…涙が止まらないのよぉ…」
巴は、そんな水銀燈の事をまるで母親のような優しい眼差しで見つめていた

昔から一緒の三人。
今までずっと仲良く生きてきた。
喧嘩もしたし、恋もした。
でも、どんなことがあってもその友情は色褪せない
いつまでも…

糸冬