グルトリスハイトに関する考察と議論

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グルトリスハイトに関する考察と議論 - (2024/01/26 (金) 20:47:31) のソース

>第n期については[[グルトリスハイト]]のページの記載に準拠
#contents(level=1)

*&aname(グルトリスハイトの分割問題,option=nolink){グルトリスハイトの分割問題}
[[ジェルヴァージオ]]の例から、以下の事が言えるため「分割」という事態はフェルディナンドとローゼマインという極めて特殊な条件下でのみ発生する。&footnote(第650話 魔王の暗躍)
-同時期に複数人がメスティオノーラの英知を得ることは可能である(ただし、始まりの庭で他の者が受け取っている最中は図書館からは入れない)
-単に取りこぼした場合は、(同一人物と判別されると)残りを受け取ることができる。
-授けるエアヴェルミーンが異種族である人間を魔力と最高神の御名で判別している。
--フェルディナンドとローゼマインがほぼ同じ魔力を持つ者同士であり最高神の御名も共有しているため、エアヴェルミーンは同一人物だと認識。

**&s(){その他の者同士でも、グルトリスハイトの分割が起きうるという説}
エアヴェルミーンは知識の分割が同一人物だと勘違いしたのが理由とは明言しておらず、マニュアル本グルトリスハイトによる補足が初期からあったため同時期に取得者が現れると知識が分割されていたことも考えられる。(取りこぼしを他人が受け取るなど)
→マニュアル本は当初からあったわけではなく、後に人の手で作成されたものであり、知識の分割が理由ではない。
エアヴェルミーンとしては、知識の分割を埋めるのはお互いを殺して完成させよである。
Aの残りをBが受け取り又は吸収した場合、Aは本来のAの残りも新たな英知も受け取ることはできない。
授かる時に最高神の御名を唱える必要がある。神々の名前を間違えると加護を与えられない。最高神の御名は人によって異なる。
このことから「候補Bに候補Aの知識を与えられるのは通常では考えにくい」
一つの英知を複数人で分け合うことがあると書かれている資料はない。
&bold(){エアヴェルミーンの知る限り初めて}&footnote(ドラマCD7 特典)であるため、その他の者同士で分割はされない。


*&aname(シュバルツに「いのりたりない」と言われることに関する考察,option=nolink){シュバルツに「いのりたりない」と言われることに関する考察}
⇒「いのりたりない」=「祠巡りが終わってない」と判明した&footnote(ふぁんぶっく7Q&A、設定等まとめ23)。

**&s(){言葉の通り、祈りさえすれば良いとする説}
-エアヴェルミーンの所にいかないためメスティオノーラの英知を得るための言葉は必要ない
-貴族院で神事を行い、光の柱を立てて祠の内部で石板を完成させれば祠を巡らなくてもよい
--祠巡りをすると上空に魔法陣が出現する。しかし歴代の王族ツェントはエアヴェルミーンには会っていない。つまり毎回「謎の魔法陣が上空にあるな」と思いながら代々誰も何もせずに眺めて?終わっていた事になってしまう。起動に挑戦した場合は「資格はあるが、魔法陣が動いていない」と言われる。&footnote(第641話 フェルディナンドが始まりの庭へ上空から入った理由を「私は何とか魔法陣を起動させようと思っただけ」と述べている)/起動している場合はエアヴェルミーンに会えてしまう。
--第3期で祠巡りを省略した後のツェント候補達も、マニュアル本のある[[地下書庫の最奥>貴族院の図書館#地下書庫の最奥]]には行けている
---1人で祠巡りをするよりも神事をする方が楽だったから祠巡りが廃れたと推察される
---神事で自分のシュタープ神具を使えば他人から徴収した魔力も自分の奉納分としてある程度カウントできた?(とても楽)
--石板が完成したことを祠巡りで目視しなくても「いのりたりた」と判断してくれるのがシュバルツ達ということでは
---祠巡りをしない第3期以降に作られたのだから、祠の存在を無視=石板を参照していないのでは。シュバルツ達はどうやって判断?
----参照だけはしている?
----石板を完成させるほどの量を奉納できる魔力量、シュタープの質(ローゼマインは祠巡りで容量強化された)があると認められる事の方が大事?
-----つまり、祈ることで(石板も完成するが、それよりも器を得るなどツェントに必要な)魔力量を増やしなさい、という示唆?
----作中では不明事項の多い図書館の礎への魔力供給量も判断基準として関連しているのかもしれない
---個人個人が捧げた「いのり」の量を判別できる機能がすごすぎる。女王や女王の文官たち何者。何をもって設定した?
----昔の人々(女王も含め第3期相当)はすごかったのだろう…というふんわりした推論&上記の魔力量判断、図書館の礎関連などの可能性はあるが、謎
-その他、祠巡りに代替とする手段がある可能性もある

**祠巡りを必要とする説
-第4期でやっぱり祠を巡るように戻した
-巡らない無精者を排除するためにシュバルツとヴァイスが配置された&footnote(設定等まとめ23)
-少なくとも、金色シュミルに似せたシュバルツ達を作った女王は図書館の女神像から「選別の間」に行っているのでは=祠巡りをしたのでは(=祠巡り促進派?)
--図書館の女神像に魔力を捧げる行為だけなら器を得る為に当時のツェント候補は全員している。祠巡りをしなくても全員無条件に「選別の間」送りになる?そして全員が金色シュミルに追い返されて終わっていた?女王も会い、シュミル好きだったのでモデルにした?(研究対象としてか愛玩動物としてか)
---無条件ではなく、4.1.1が選別の間行きの条件で、第4期以降では1→2→3→6.1→4.1.1→写本という順番に変わっていたのでは(祠巡りをしないで神事だけで「いのりたりた」まで持っていくため、卒業間際までかかっていた)。しかし女王は祠巡りをせずとも神事だけで器を得る前にいのりが足りてしまって選別の間送りになって金色シュミルに会った?
--メスティオノーラの書を得た正当なツェント候補

-そもそも、エアヴェルミーン(第1期)を「じじさま」と呼び、魔力供給をねだってくるシュバルツ達(第4期)との深い関連性は何なのか
--図書館の礎や女神像への魔力供給が「じじさま」への供給になる事を示しているだけであり、前者は図書館の維持に必要、後者は第4期以降も「器」を得るためには必要な行為
--じじさま=始まりの庭のエアヴェルミーンではなく、じじさま=魔力供給を必要とする大事な存在とだけ認識している可能性がある(作った女王が)
---それにしてはじじさまという呼称がまるで人の姿のエアヴェルミーンを指しているようだが…大地を母と呼ぶような魔術具擬人化の感覚か…?



*&aname(ランツェナーヴェ建国時期問題,option=nolink){ランツェナーヴェ建国時期問題}
**本文の記述より推定なしに読み取れる事項
-[[レオンツィオ]]が[[ランツェナーヴェ]]へ行ったのが「王族とその側近」と言っていることから、建国時期は「[[第4期>グルトリスハイト#第4期]]」か「[[第5期>グルトリスハイト#第5期]]」である。
-初代アダルジーザを受け入れた際には、既に王族は貴族院ではなく中央に居を移していたことから&footnote(第632話)、建国時期は「第4期」以降。
-「第6期」以降については失伝しているグルトリスハイト在り処が継承されているため、除外できる。

**「第5期」相当とする説
-貴族院内に他国の姫(初代アダルジーザ姫)の離宮を建てたことから&footnote(第632話)、貴族院のある地を聖地として認識していなかった可能性が高い
-レオンツィオが建国当時の者たちが教育を受けたのは「貴族院」と呼称している
--交易やアダルジーザの姫を通じて交流があるため、呼称については後世伝わっただけでは


*&aname(第5期から第6期へ移行する経緯の推察,option=nolink){第5期から第6期へ移行する経緯の推察}
**ランツェナーヴェ建国によるその後のグルトリスハイトの取得に関する一考察 
第5期末期ではグルトリスハイトを複数人持つことはなかったと思われる。
トルキューンハイトがランツェナーヴェへ向かったオイサヴァール王の時代(約400年前)では複数(3人)のグルトリスハイト取得者がいたが、トルキューンハイトのような事態を防止するため、更にそれが高じて第5期に移行したような王族同士の争いごとを防ぐためには、グルトリスハイト取得を制限するのが一番と考えられるからである。
このためには次代のツェント候補の中から次のツェントを指名し、その候補だけがメスティオノーラの像に魔力を捧げグルトリスハイトの形を手にし、地下書庫の奥へグルトリスハイトを取りに行かせればよい。
つまり、地下書庫の奥でグルトリスハイトが取得出来る等、グルトリスハイト取得関連の情報をツェントだけが口伝で伝えるように変更した可能性が高いと考える。
その傍証として第6期に至る原因となった出来の悪い王子が魔術具のグルトリスハイトを手に入れて、そのまま問題なく即位したことから他の取得者がいなかったことが予想される。
そしてこの魔術具のグルトリスハイトを得た次代(全属性の息子)が地下書庫に行かず、地下書庫のことをその次の継承者に告げなかったため失伝したと考察する。 


*&aname(ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題,option=nolink){ランツェナーヴェにおけるグルトリスハイトの継承問題}
⇒シュタープを持つ[[ランツェナーヴェ]]の次期王である[[ジェルヴァージオ]]がグルトリスハイトを得るためにユルゲンシュミットで動いており、ランツェナーヴェにおいてグルトリスハイトは継承はされていないものと考えるのが妥当であることが判明した。&footnote(第641話 ソランジュの救出)
#co{この論争は本編の進行に伴い解決したものと考えます。}

**&font(l){継承されているとする説}
***&font(l){親が持つ書をシュタープに写し取った『グルトリスハイト』(不確定情報)を継承しているとする主張}
ランツェナーヴェに伝わる(と読者が推測した)過去の取得方法。
ダンケルフェルガーに伝わるフェアフューレメーアの杖の継承方法&footnote(第497話「イラスト交渉とお茶会の話題」)から読者がランツェナーヴェにグルトリスハイトがあると仮定した上での推測であり、以下の記述に根拠はない。
親がシュタープを変化させたグルトリスハイトに子が魔力を流し、自身のシュタープに写し取るため正規の手順に比べると非常に簡単。
メスティオノーラの知識に触れる事がないため、親(あるいは先祖)が獲得した状態のまま書の中身が更新されない。
親のコピー品であるため、複数の人間が取得できる。
-(メスティオノーラの書を分け合っている特殊な二人の事例ではあるが)他人のグルトリスハイトを見ることができ、スティロで書き写すことができる。&footnote(第612話 遊び場 フェルディナンドはわたしの聖典を見ながらスティロで自分の聖典に書き込んでいく。)

***&font(l){ランツェナーヴェでも写本が作られて継承されているとする主張}
なお、シュタープによるコピーではなく、写本をランツェナーヴェ側でも作って継承している可能性がある。
+シュタープが必要な礎の魔術を息子に継承させるため、シュタープを(子供たちに)与えて欲しいと交渉しに戻った。&footnote(第569話)&br() (レオンツィオは礎の魔術の為と公称しているが、グルトリスハイト維持が目的だったと思われる)
+交渉に戻る際、勝手に開けた国境門は既に閉じられている可能性が高く、ユルゲンシュミットへ戻るには国境門を使う必要がある。&br() (交渉を行ったトルキューンハイト自身は問題ないが、後継者も交渉の為に自在に訪問しようと思ったらグルトリスハイトの継承が必要になる)
+(トラオクヴァールの治世時は)ユルゲンシュミット側に国境門へ魔力供給しているグルトリスハイト持ちが居ないので、貿易継続に必要な転移の為の魔力供給を、ランツェナーヴェ側がグルトリスハイトを用いて行っていると考えられる。&br() なお、ランツェナーヴェは13年春から、魔力を大量消費する黒魔石を使った船を複数建造し貿易をしている。&footnote(第569話)
+人口の増加により手狭になった際、国土の拡張をするのにグルトリスハイトが必要である。
+ランツェナーヴェでも独自にマニュアル本グルトリスハイトと同様の物を作成し、貴族院の図書館からグルトリスハイトの形だけを取得してランツェナーヴェで写本している(可能性が考えられる)。
+(写本を作るために必要な素材はランツェナーヴェでも手に入ると考えられる)ユルゲンシュミットで魔物が生まれるのは魔力が土地に満たされているためなので、ランツェナーヴェでも同等の魔物は居ると思われる。

**継承していないとする説
ランツェナーヴェがグルトリスハイトを今も保持しているということは以下の点から否定材料としてあげられる。
+レオンツィオが「トルキューンハイトの死と共にグルトリスハイトは失われます」といっている。&footnote(第569話)
+礎の魔術具を作るためにはグルトリスハイトは必須であるが、その維持や継承はシュタープがあれば可能であり、トルキューンハイトがシュタープを求めたのも礎を継承するためである。&footnote(第569話)
+ユルゲンシュミットでのグルトリスハイトの取得方法の変遷において、&br() (エアヴェルミーンからの授与以外では)マニュアル本グルトリスハイトやグルトリスハイトの魔術具を用いない継承が存在していない。&footnote(第606話)
+親が持つ書をシュタープに写し取れるならば(継承簡略化の歴史を鑑みるに)もっと早い時期から(ユルゲンシュミットの継承方法が)この方法に移行していたと考えられる。(推測)
+魔力の乏しい(あるいは全くない)ランツェナーヴェ(そうでなければ魔石を必要としない)で(魔術具であると考えられる)マニュアル本グルトリスハイトが作成できるとは思えない。&br()仮にユルゲンシュミットから貿易で素材を手に入れたとしても最高品質の物(フェルディナンドが作ろうとしたグルトリスハイトの魔術具には最高品質の魔紙が必要だったことから、&br()マニュアル本グルトリスハイトも同程度の素材が必要と考えられる&footnote(第551話、第565話、第566話、第605話))がどれだけ手に入るかははなはだ疑問である。(推測)
+アダルジーザの姫はランツェナーヴェの次代の王を産む以外にもアダルジーザの実を魔石にしてランツェナーヴェに送るという行為を行っている。高品質魔石を確実に入手できる手法ではあるが、努力しても大凡一年に一個の生産数で魔石一個に赤子を七歳に成長させる期間と資源が必要になる低効率な手法である。&br()このような手段を使ってでも魔石を確保しようとしている点で、[[魔獣や魔木>魔獣と魔木]]から十分な量の魔石が取れるほどに土地に魔力は満ちていないと思われる。

ランツェナーヴェにおける国境門や国土に関してグルトリスハイトが必要ないと考えられる材料
+ボースガイツの例からユルゲンシュミットから繋げられた国境門を使う側にはグルトリスハイトは必要はなく&footnote(第539話)、自力で転移するだけの魔力か、許可証の魔石があれば使用できる。&footnote(第611話 ローゼマインの選択肢)
+国境門は冬以外(エーレンフェストの国境門が閉鎖されるまで)、全ての国境門が開かれていたのでその時期に移動すれば済むことであり、グルトリスハイトが必要とは言えない。&footnote(第539話)
+国境門の転移先は変更可能であることから&footnote(第569話)、国境門が転移先にあるとは考えにくい。あるとすれば転移のための魔法陣だけであろう。
+魔力が枯渇したら白の砂に戻るユルゲンシュミットと違い、ランツェナーヴェは元々人間が暮らせる土地であるため&footnote(第569話)、拡張に必ずしもグルトリスハイトは必要ないと考えられる。


*&aname(「グルトリスハイトの魔術具でシュタープによる引継ぎができる」の解釈問題,option=nolink){「グルトリスハイトの魔術具でシュタープによる引継ぎができる」の解釈問題}
「第606話 ツェントとグルトリスハイト」のローゼマインの台詞。
エグランティーヌに渡された魔術具のグルトリスハイトが「フェルディナンドも感心するレベルの母の愛」と形容されているため&footnote(第662話)、第6期で作られ政変で失われた魔術具のグルトリスハイトも同様の形式であったと考えられる。
装身具として身に着ける魔術具であるため、「シュタープによる引継ぎができる」のは魔術具の所有権であると解釈できる。

**&font(l){複数の人間が引継ぎ可能とする説}
-上記、親が持つ書をシュタープに写し取ったグルトリスハイト(不確定情報)を指していると思われ、その場合は上記にあるように複数の人間が取得可能なものと推測できる。
 
**魔術具の所有者へしか引継ぎできないとする説
-最初に魔術具のグルトリスハイトを受け取ったことでツェントになった王が息子に渡したように、ローゼマインが魔術具を手に入れて魔力をジギスヴァルトと近づけて継承しようとしているだけのこと。当然実物は一つしかないので新たに製作しない限り複数の人間が取得することは出来ない。 
-魔術具のグルトリスハイトの所有権を委譲するためのものではないかと考えられる。この場合は当然の事ながら所有者の王族だけしか使えない。
-魔術具のグルトリスハイトは作成者の溺愛する息子のために作成されたもので、複数人に継承する機能は必要ない。


*&aname(第6期におけるツェントが行う神事が廃れた経緯の推察,option=nolink){第6期におけるツェントが行う神事が廃れた経緯の推察}
ツェントが行う神事が、各地の領地で起こったように忌避され次第に行われなくなっていったのか、過剰な粛清によって現在の王族に失伝しているだけなのかは不明だが、
お祈りによって属性を増やすことができないくらいの王だったことから神事をまともに行っていなかったと思われる。
グルトリスハイトの魔術具があれば祈りや属性が足らずとも継承可能であるため、この継承方法を採った以降神事が廃れていったものと推察される。


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